ゲスト
(ka0000)
想い出という名の宝物
マスター:瑞木雫

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/04/16 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/04/25 22:00
オープニング
⚫︎絶世の美少女、あらわる
「ちょっと宜しいかしらぁ?」
美しく澄んでいて、甘く可愛らしいおっとりした声が呼び止める。
「ほぇ?」
間の抜けた返事をしてしまったハンターソサエティの新人職員は、声の主の方へと振り向いた。
するとどうしたことか。女でさえ思わず胸をときめかせてしまいそうな、愛らしい美貌を持つゴールデンブロンドの美少女が上目遣いでこちらをじっと見ているではないか。
(「かっ……かわいい……っ!」)
きゅんっ。
お人形さんみたい――――……なんて呑気にほわわんと見惚れてしまうのは仕方ない。
本当にそれ程可愛らしすぎるお嬢様だったのだ。
●大切な落し物
――――昨日のこと。
隣町での用が終え、馬車で帰路についていた時。お嬢様一行は街道の途中の泉で少し休憩していたのだという。
するとしばらくして。不穏な空気が漂ったことに、優秀な爺やは気付いた。
雑魔だ。
「お嬢様!早く!」
「きゃあ!」
爺やは緊急事態ゆえに少々強引にお嬢様を引き寄せ、馬車へと押し込んだ。おっとりしたお嬢様にはこの危機的状況についていけずおろおろと硬直していて、そうする間にも馬は猛スピードで走る。
不安になって背後を気にすると、雑魔が追ってきていた。しかし段々と遠くなって、やがて雑魔が諦め立ち尽くしたのを確認できるだろう。
察知したのが早かったのも幸いし、逃げ切ることができたようだ。
みんな無事で、怪我もない。ほっと一息ついた、その瞬間。
「あ!」
お嬢様はある事に気付く。
「ブローチが無い……! きっとさっき落としてしまったのですわ!」
「ブローチ……」
こくこく、とうなずくお嬢様。
「戻りましょう……っ」
「いけません」
「では、また後に……っ、取りに戻りましょうっ」
「…………」
爺やは暫く沈黙して、そして首を横に振った。
「全く同じものを明日手配します。それで御容赦ください」
「っ!」
きっと爺やは、お嬢様を危険な目に合わせたくないのだ。それは蝶よ花よと今迄大切にされてきた分、わかるのだが…………。
「だって……あれは、……」
(――――あなたが、)
…………何かを言いかけて、
「もういいわ!」
フンっ!と、大きくそっぽをむいた。
傷付けられて傷付けられて、とても悲しい……っていう顔だ。
「……」
そしてそれからはこれ以上言葉を交わさずに、沈黙がずっと続いたらしい。
⚫︎とってもおませなお嬢様
「―――というわけなのです。今回お願いしたいのは依頼主の護衛です。街道の道中にある泉の近場でブローチを回収し戻ってくるまでの同行をお願いいたします。その街道……なにかと物騒ですからね。しっかり守ってあげてください……!」
新人職員はハンター達に向けてキリっと概要を伝えた。
ただ只管に隣町へと続く広大な街道であり、一般人はあまり通行することがない場所だった。元々下級の雑魔が発生しやすいようで、今迄にも目撃情報が確認されていてその都度退治されてはきているものの、安全とは言い難い街道だ。
心配する爺やの気持ちを汲み取るように、新人職員も辞めたほうがいいのではと何度も諭したが、依頼を引き受けてくれないなら自分だけでも行くと言って聞かない上に、どうしても自分の目で確かめて回収しないと嫌だと言い張るので、やむを得なく承諾したのである。
「というわけで、紹介しますね。今回の依頼主であるレイリーちゃんですっ」
新人職員がそう言うと、その隣で華やいだ存在感を放っていた少女が艶やかな微笑みを浮かべた。
「御機嫌よう、レイリーですわ。さっき職員さんがおっしゃって頂いたように、あなた方に護衛をお頼みしたいのだけれど……」
大人びて心地のいい美声を奏でる美少女。思わずうっとり聞き惚れてしまいそうになるのも束の間。
「わたくし、待ちくたびれてしまいましたわ」
ふん、っと不機嫌を漂わせながら言い放つ。
「!?」
それにビクッと慌てる新人職員の言葉を、
「あ、えっと、レイリーちゃ……」
「準備が整いましたらすぐに出発よっ。日が暮れるまでにはわたくし、家に帰りたいですわ」
遮ってツンツンと続けた。
一連のやりとりを見て察しがつくだろう。このお嬢様、ちょっと我儘らしい。
――――これはもしかして、もしかすると。
貴方達ハンターは、厄介な依頼主に当たってしまったかもしれない。
「ちょっと宜しいかしらぁ?」
美しく澄んでいて、甘く可愛らしいおっとりした声が呼び止める。
「ほぇ?」
間の抜けた返事をしてしまったハンターソサエティの新人職員は、声の主の方へと振り向いた。
するとどうしたことか。女でさえ思わず胸をときめかせてしまいそうな、愛らしい美貌を持つゴールデンブロンドの美少女が上目遣いでこちらをじっと見ているではないか。
(「かっ……かわいい……っ!」)
きゅんっ。
お人形さんみたい――――……なんて呑気にほわわんと見惚れてしまうのは仕方ない。
本当にそれ程可愛らしすぎるお嬢様だったのだ。
●大切な落し物
――――昨日のこと。
隣町での用が終え、馬車で帰路についていた時。お嬢様一行は街道の途中の泉で少し休憩していたのだという。
するとしばらくして。不穏な空気が漂ったことに、優秀な爺やは気付いた。
雑魔だ。
「お嬢様!早く!」
「きゃあ!」
爺やは緊急事態ゆえに少々強引にお嬢様を引き寄せ、馬車へと押し込んだ。おっとりしたお嬢様にはこの危機的状況についていけずおろおろと硬直していて、そうする間にも馬は猛スピードで走る。
不安になって背後を気にすると、雑魔が追ってきていた。しかし段々と遠くなって、やがて雑魔が諦め立ち尽くしたのを確認できるだろう。
察知したのが早かったのも幸いし、逃げ切ることができたようだ。
みんな無事で、怪我もない。ほっと一息ついた、その瞬間。
「あ!」
お嬢様はある事に気付く。
「ブローチが無い……! きっとさっき落としてしまったのですわ!」
「ブローチ……」
こくこく、とうなずくお嬢様。
「戻りましょう……っ」
「いけません」
「では、また後に……っ、取りに戻りましょうっ」
「…………」
爺やは暫く沈黙して、そして首を横に振った。
「全く同じものを明日手配します。それで御容赦ください」
「っ!」
きっと爺やは、お嬢様を危険な目に合わせたくないのだ。それは蝶よ花よと今迄大切にされてきた分、わかるのだが…………。
「だって……あれは、……」
(――――あなたが、)
…………何かを言いかけて、
「もういいわ!」
フンっ!と、大きくそっぽをむいた。
傷付けられて傷付けられて、とても悲しい……っていう顔だ。
「……」
そしてそれからはこれ以上言葉を交わさずに、沈黙がずっと続いたらしい。
⚫︎とってもおませなお嬢様
「―――というわけなのです。今回お願いしたいのは依頼主の護衛です。街道の道中にある泉の近場でブローチを回収し戻ってくるまでの同行をお願いいたします。その街道……なにかと物騒ですからね。しっかり守ってあげてください……!」
新人職員はハンター達に向けてキリっと概要を伝えた。
ただ只管に隣町へと続く広大な街道であり、一般人はあまり通行することがない場所だった。元々下級の雑魔が発生しやすいようで、今迄にも目撃情報が確認されていてその都度退治されてはきているものの、安全とは言い難い街道だ。
心配する爺やの気持ちを汲み取るように、新人職員も辞めたほうがいいのではと何度も諭したが、依頼を引き受けてくれないなら自分だけでも行くと言って聞かない上に、どうしても自分の目で確かめて回収しないと嫌だと言い張るので、やむを得なく承諾したのである。
「というわけで、紹介しますね。今回の依頼主であるレイリーちゃんですっ」
新人職員がそう言うと、その隣で華やいだ存在感を放っていた少女が艶やかな微笑みを浮かべた。
「御機嫌よう、レイリーですわ。さっき職員さんがおっしゃって頂いたように、あなた方に護衛をお頼みしたいのだけれど……」
大人びて心地のいい美声を奏でる美少女。思わずうっとり聞き惚れてしまいそうになるのも束の間。
「わたくし、待ちくたびれてしまいましたわ」
ふん、っと不機嫌を漂わせながら言い放つ。
「!?」
それにビクッと慌てる新人職員の言葉を、
「あ、えっと、レイリーちゃ……」
「準備が整いましたらすぐに出発よっ。日が暮れるまでにはわたくし、家に帰りたいですわ」
遮ってツンツンと続けた。
一連のやりとりを見て察しがつくだろう。このお嬢様、ちょっと我儘らしい。
――――これはもしかして、もしかすると。
貴方達ハンターは、厄介な依頼主に当たってしまったかもしれない。
解説
15時00分出発。
街道はレイリーに雇われた一般人のお兄さん(NPC)の馬車でゆっくり移動します。
1時間後、泉に到着。
ブローチに関しましては、レイリーに心当たりがあるので難なく見つける事ができるでしょう。
しかし見つけたタイミングで雑魔に襲われるかもしれませんので、ご注意ください!
◆成功条件
絶世の美少女お嬢様・レイリーを護衛し、無事に戻ってくること。
◆現れるかもしれない敵について
狼型雑魔が4体。
ボス1体は白の毛並で、他3体は黒の毛並。
強さはボス1体の戦力と他3体合わせての戦力が互角程であり、
ハンターにとってはそれ程強い相手ではありません。
しかし相手は、この中で一番弱そうであるレイリーから攻撃をする可能性があります。
◆レイリー
人付き合いが苦手な、とってもおませな15歳の女の子。
淑やかでおとなしい性格ですが我儘お嬢様を絵に描いたような子なので、道中「暑いですわ」「暇ですわ」「喉が渇きましたわ」なんてぶうぶう言っていることでしょう。
我儘に応えるか応えないかはシナリオの成功には関わりませんので、皆様の思うように接してあげてくださればと思います。
◆リボンのブローチ
詳細については頑なに語ろうとしませんが大切なもののようです。
……しかしウソや誤魔化しは下手な模様。
追求すれば、大切な人から貰ったものであることは、ハンター達も察しがつくかもしれません。
街道はレイリーに雇われた一般人のお兄さん(NPC)の馬車でゆっくり移動します。
1時間後、泉に到着。
ブローチに関しましては、レイリーに心当たりがあるので難なく見つける事ができるでしょう。
しかし見つけたタイミングで雑魔に襲われるかもしれませんので、ご注意ください!
◆成功条件
絶世の美少女お嬢様・レイリーを護衛し、無事に戻ってくること。
◆現れるかもしれない敵について
狼型雑魔が4体。
ボス1体は白の毛並で、他3体は黒の毛並。
強さはボス1体の戦力と他3体合わせての戦力が互角程であり、
ハンターにとってはそれ程強い相手ではありません。
しかし相手は、この中で一番弱そうであるレイリーから攻撃をする可能性があります。
◆レイリー
人付き合いが苦手な、とってもおませな15歳の女の子。
淑やかでおとなしい性格ですが我儘お嬢様を絵に描いたような子なので、道中「暑いですわ」「暇ですわ」「喉が渇きましたわ」なんてぶうぶう言っていることでしょう。
我儘に応えるか応えないかはシナリオの成功には関わりませんので、皆様の思うように接してあげてくださればと思います。
◆リボンのブローチ
詳細については頑なに語ろうとしませんが大切なもののようです。
……しかしウソや誤魔化しは下手な模様。
追求すれば、大切な人から貰ったものであることは、ハンター達も察しがつくかもしれません。
マスターより
初めまして…!瑞木雫です!
初めてのMS、そして初めてのシナリオとなります。
お嬢様が我儘を言うことは必須ですが、実はちょっとハンターのみなさんに興味津々です。
レイリーは、自立している人に憧れているのでしょう。
(それにお友達とかも居ないタイプなので、家の人や召使の人以外の人と話せてちょっとうれしいようです(本人は絶対口にはしません(笑)))
御縁がありましたら何卒宜しくお願い致します……っ。
初めてのMS、そして初めてのシナリオとなります。
お嬢様が我儘を言うことは必須ですが、実はちょっとハンターのみなさんに興味津々です。
レイリーは、自立している人に憧れているのでしょう。
(それにお友達とかも居ないタイプなので、家の人や召使の人以外の人と話せてちょっとうれしいようです(本人は絶対口にはしません(笑)))
御縁がありましたら何卒宜しくお願い致します……っ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/04/25 08:15
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/14 20:46:37 |
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相談卓 マキナ・バベッジ(ka4302) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/04/17 17:10:43 |