ゲスト
(ka0000)
資料館の影
マスター:篠崎砂美

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在0人 / 0~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/04/22 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/05/06 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
『うぎゃあああああぁぁ!!』
魔術学院の資料館に、時ならぬ悲鳴が書き渡りました。
『なんじゃこりゃああぁぁぁ!!』
大絶叫です。
けれども、誰も声の主を振り返ったりはしません。
資料館の大ホールは、しんとした静寂につつまれていたからです。
『だ、誰かぁ!!』
三度悲鳴があがりますが、誰一人として、それに気づく者はいませんでした。
「今日も、なべて事もなし。平和なものよねえ。どれどれ、ちゃんと仕事をしているかな」
館員のセリオ・テカリオが、案内カウンターの上におかれた一冊の魔導書を手に取りました。世にも希有なページに文字を浮かびあがらせて会話する魔導書、案内係のディアーリオ君です。
『しくしくしくしくしくしくしくしく……』
「なんなの、これは!?」
開いたページ一面に現れた文字に、セリオがメガネの奥で目を丸くしました。ほとんど、悲鳴や泣き声です。いったい、ディアーリオに何があったというのでしょうか。
「いつから、ホラー本になったのよ。いったい何があったのか、ちゃんと説明しなさい。今すぐ」
セリオが、ディアーリオを問い質しました。
『ここ、ここ、ここです↓』
右ページの右下端の方を矢印で指し示しながら、ディアーリオが書きました。
見れば、端っこの方がちょっと湿ってくしゃくしゃになっています。
「なによ、この程度のことで、大げさな」
セリオが、カウンターの下から霧吹きとアイロンを出して、あっという間にディアーリオの皺をなくして元通りにしました。
「いったい、どうしたって言うわけ」
さて、あらためて、セリオがディアーリオに訊ねます。
『何かに、囓られたんです!』
必死に、ディアーリオが訴えました。
確かに、見ようによっては、何かに囓られたか、しゃぶられたかのようにも見えますが、はてさて。
「鼠の類なら、きっちり駆除しているはずだけれど……」
なにしろ、貴重な資料の多い所です。収蔵物を荒らす害虫や害獣は、徹底的に駆除しているはずでした。ましてや、雑魔など考えられません。
『そんな可愛いものじゃありません。もっと、恐ろしい何かです!』
「いったい、何が現れたって言うのよ」
セリオが、小首をかしげました。
『分からないから怖いんじゃないですかあ』
「やれやれ……」
困ったものだと、セリオが溜め息をつきました。
二人の間では一応ちゃんとした会話になってはいますが、傍目からはただのセリオの独り言に見えます。
「どうかしたのか?」
何ごとかと、館内で暇そうにしていたハンターたちが集まってきました。
『何かが、この艦内にいる……』
おどろおどろしいフォントで、ディアーリオが文字を浮かびあがらせました。
「館内の文字、間違ってるわよ」
さらりと、セリオが誤植を指定しました。
『何かが、この館内にいる……』
慌ててディアーリオが訂正しますが、手遅れです。
「面白い、隠れんぼか、宝探しってところね」
暇そうにしていたハンターたちが目を輝かせました。まったく、物好きな人たちです。
「こらこら、この館内にある物は、すべて魔術学院の所有物なんですから、勝手に家探ししたり持ち出したりしないように」
いったい、何を始めるつもりかと、セリオがハンターたちに釘を刺しました。
「それに、そんなお化けみたいな者が、館内にいるわけないんですからね」
「じゃあ、それを証明すると言うことで。いないならいないで、それを証明すれば、この本も安心するんだろ?」
「えーと……」
『はい、安心します。ぜひお願いします!』
セリオが答えるよりも早く、ディアーリオが答えました。
『ぜひ、妖怪ページカジカジをとっ捕まえてください!』
やれやれと頭をかかえるセリオを尻目に、ディアーリオがハンターたちに頼み込みました。
『うぎゃあああああぁぁ!!』
魔術学院の資料館に、時ならぬ悲鳴が書き渡りました。
『なんじゃこりゃああぁぁぁ!!』
大絶叫です。
けれども、誰も声の主を振り返ったりはしません。
資料館の大ホールは、しんとした静寂につつまれていたからです。
『だ、誰かぁ!!』
三度悲鳴があがりますが、誰一人として、それに気づく者はいませんでした。
「今日も、なべて事もなし。平和なものよねえ。どれどれ、ちゃんと仕事をしているかな」
館員のセリオ・テカリオが、案内カウンターの上におかれた一冊の魔導書を手に取りました。世にも希有なページに文字を浮かびあがらせて会話する魔導書、案内係のディアーリオ君です。
『しくしくしくしくしくしくしくしく……』
「なんなの、これは!?」
開いたページ一面に現れた文字に、セリオがメガネの奥で目を丸くしました。ほとんど、悲鳴や泣き声です。いったい、ディアーリオに何があったというのでしょうか。
「いつから、ホラー本になったのよ。いったい何があったのか、ちゃんと説明しなさい。今すぐ」
セリオが、ディアーリオを問い質しました。
『ここ、ここ、ここです↓』
右ページの右下端の方を矢印で指し示しながら、ディアーリオが書きました。
見れば、端っこの方がちょっと湿ってくしゃくしゃになっています。
「なによ、この程度のことで、大げさな」
セリオが、カウンターの下から霧吹きとアイロンを出して、あっという間にディアーリオの皺をなくして元通りにしました。
「いったい、どうしたって言うわけ」
さて、あらためて、セリオがディアーリオに訊ねます。
『何かに、囓られたんです!』
必死に、ディアーリオが訴えました。
確かに、見ようによっては、何かに囓られたか、しゃぶられたかのようにも見えますが、はてさて。
「鼠の類なら、きっちり駆除しているはずだけれど……」
なにしろ、貴重な資料の多い所です。収蔵物を荒らす害虫や害獣は、徹底的に駆除しているはずでした。ましてや、雑魔など考えられません。
『そんな可愛いものじゃありません。もっと、恐ろしい何かです!』
「いったい、何が現れたって言うのよ」
セリオが、小首をかしげました。
『分からないから怖いんじゃないですかあ』
「やれやれ……」
困ったものだと、セリオが溜め息をつきました。
二人の間では一応ちゃんとした会話になってはいますが、傍目からはただのセリオの独り言に見えます。
「どうかしたのか?」
何ごとかと、館内で暇そうにしていたハンターたちが集まってきました。
『何かが、この艦内にいる……』
おどろおどろしいフォントで、ディアーリオが文字を浮かびあがらせました。
「館内の文字、間違ってるわよ」
さらりと、セリオが誤植を指定しました。
『何かが、この館内にいる……』
慌ててディアーリオが訂正しますが、手遅れです。
「面白い、隠れんぼか、宝探しってところね」
暇そうにしていたハンターたちが目を輝かせました。まったく、物好きな人たちです。
「こらこら、この館内にある物は、すべて魔術学院の所有物なんですから、勝手に家探ししたり持ち出したりしないように」
いったい、何を始めるつもりかと、セリオがハンターたちに釘を刺しました。
「それに、そんなお化けみたいな者が、館内にいるわけないんですからね」
「じゃあ、それを証明すると言うことで。いないならいないで、それを証明すれば、この本も安心するんだろ?」
「えーと……」
『はい、安心します。ぜひお願いします!』
セリオが答えるよりも早く、ディアーリオが答えました。
『ぜひ、妖怪ページカジカジをとっ捕まえてください!』
やれやれと頭をかかえるセリオを尻目に、ディアーリオがハンターたちに頼み込みました。
解説
資料館(三階建てで、床下にも収蔵庫あり)の中で、ディアーリオ君を囓った犯人を捜すシナリオです。
とはいえ、そんなことお構いなく、何かを見つけてドタバタするだけでもOKです。
プレイングには、1.どこで、2.何を見つけて、3.どうしたかを明記してください。
ようは、探索していたら目的と違う変な物を見つけてしまって、わたわた騒ぐシナリオなのです。見つけた物の意外性とか、PCの反応を楽しむものとなります。
注意点としては、世界設定に反する物は見つけられないと言うことです。
また、見つけた物は、資料館に所有権がありますので、すべて回収されます。
設定的にまずい物は、「**のような物」という感じで似たものに置換されます。最悪、見間違いだったとか、幻だったとかですね。ですので、破綻するような物はさすがに避けてください。
また、複数の場所でいくつもの物を見つけるアクションは、原則として一つに省略されます。一連の関連性のある物(バラバラのパーツになっているとか)は例外ですが、まず要約されます。描写に限りがありますから、複数は厳しいと考えてください。
もちろん、ディアーリオ君を囓った犯人を捜すという大義名分もありますから、見つけたものでとんちんかんな推理をするのもまたよしです。
場所は資料館、果たして犯人はどこに隠れる誰なのでしょうか……。
とはいえ、そんなことお構いなく、何かを見つけてドタバタするだけでもOKです。
プレイングには、1.どこで、2.何を見つけて、3.どうしたかを明記してください。
ようは、探索していたら目的と違う変な物を見つけてしまって、わたわた騒ぐシナリオなのです。見つけた物の意外性とか、PCの反応を楽しむものとなります。
注意点としては、世界設定に反する物は見つけられないと言うことです。
また、見つけた物は、資料館に所有権がありますので、すべて回収されます。
設定的にまずい物は、「**のような物」という感じで似たものに置換されます。最悪、見間違いだったとか、幻だったとかですね。ですので、破綻するような物はさすがに避けてください。
また、複数の場所でいくつもの物を見つけるアクションは、原則として一つに省略されます。一連の関連性のある物(バラバラのパーツになっているとか)は例外ですが、まず要約されます。描写に限りがありますから、複数は厳しいと考えてください。
もちろん、ディアーリオ君を囓った犯人を捜すという大義名分もありますから、見つけたものでとんちんかんな推理をするのもまたよしです。
場所は資料館、果たして犯人はどこに隠れる誰なのでしょうか……。
マスターより
発想勝負ネタです。いろいろとアクションで工夫ができますので、楽しみにしています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/04/27 18:18
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談(ネタ合わせ用)卓 メルクーア(ka4005) ドワーフ|10才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/04/18 22:50:39 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/18 07:25:38 |