ゲスト
(ka0000)
つるつる倒して髪供養
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/05/01 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/05/10 22:00
オープニング
●
始まりは、毛玉を模した雑魔の討伐だった。
王国内のとある街、郊外の街道沿いで出現した雑魔だった。
自警団からハンターへと依頼が入り、雑魔はハンターによって撃退された。
ここまでが、先月の出来事である。
カツラをかぶっていた自警団長が、ハンターに同行したと聞いて自警団たちはある種の心配をしていた。
団長の頭に必要以上に触れるのではないか、という心配だ。
「結局、あのときは団長も傷ついた素振りすら見せなかったんだ」
そう語るのは、自警団員Aだ。
「いつのことだったか……一週間は経っただろうか」
思い出すように天を仰ぐ。
隣では自警団員Hが、同意するように頷いた。
「間違いないさ。俺のワイフが、おかんむりだったからな」
「一体何したんだよ」
「いつも買ってたハムを、買い忘れたのさ。ハムみたいな腹を揺さぶって、怒ってたぜ」
「毎日だろ、当てにならんな……っと団長の話だったな」
話題を戻すべく、額に手を当てて思い出す。
「まぁ、いつからだったかはいいんだ。重要なのはそこじゃない」
「だな。何があったのか、それが肝要だ」
あの日、いつものように練兵場へ現れた団長を見てどよめきが走った。
あるべき場所に、あるべきものがなかったのだ。
それはデコから頭頂部、そこから少し後頭部へかかるところまでの髪の毛である。
うちの団長について語ってなかったな。
アルベルト・ハゲツェナイ、4×歳。
ぶっちゃけ若ハゲで、副団長の頃からカツラをかぶっていた。
正直な所、誰もがわかるぐらいハッキリとしたカツラだったんだ。
一生、そのままだと思うだろ?
「カ……団長、おはようございます」
俺たち、団員は空気を、読んだ。
だが、そこからが地獄の一丁目だったんだ。
あくる日も、あくる日も、カツラを団長はしていなかった。
忘れたわけじゃない、すっぱりとやめたんだとわかった……のだが。
「聞けるわけがない」
「言えるわけがない」
あと、いっそスキンヘッドにしてくれた方が見栄えがいいのだ。
「というわけで、雑魔退治の後始末みたいなものだし」
「団長にカツラをやめた理由と、スキンヘッドにした方がいいと伝えてくれ」
●
団長アルベルト・ハゲツェナイは語る。
「私はこの間の毛玉の雑魔が倒されるのを見て思ったのだ」
一拍の間を置いて、アルベルトはいう。
「毛はいつか、なくなるものだと」
その言葉には真に迫るものが合った。
そして、カツラを机の上に置く。
長年の相棒を慈しむように、アルベルトは見つめていた。
「街道の分かれ道を右に行ったところに、山があってな」
その山は、険しい岩肌を見せていたのだが、ある時期を境に植物が生い茂り始めたらしい。
生命の力強さと髪の毛に悩む者達に勇気を与えた山に感謝すべく、洞穴に祠が作られたというのだ。
カツラをやめたものは祠に捧げるように、その前でカツラを焚き上げると幸運が付くらしい。
かくいう、団長もそうしたいのだという。
「だが、祠への山道につるっつるのスライムが出るらしいのだ」
流石の団長も、スライム相手には分が悪い。
ここは素直に依頼したほうがよいと思っていたところだった。
「頼む。私の願いを聞いてくれはしないだろうか?」
アルベルトの目は、真剣だった。
始まりは、毛玉を模した雑魔の討伐だった。
王国内のとある街、郊外の街道沿いで出現した雑魔だった。
自警団からハンターへと依頼が入り、雑魔はハンターによって撃退された。
ここまでが、先月の出来事である。
カツラをかぶっていた自警団長が、ハンターに同行したと聞いて自警団たちはある種の心配をしていた。
団長の頭に必要以上に触れるのではないか、という心配だ。
「結局、あのときは団長も傷ついた素振りすら見せなかったんだ」
そう語るのは、自警団員Aだ。
「いつのことだったか……一週間は経っただろうか」
思い出すように天を仰ぐ。
隣では自警団員Hが、同意するように頷いた。
「間違いないさ。俺のワイフが、おかんむりだったからな」
「一体何したんだよ」
「いつも買ってたハムを、買い忘れたのさ。ハムみたいな腹を揺さぶって、怒ってたぜ」
「毎日だろ、当てにならんな……っと団長の話だったな」
話題を戻すべく、額に手を当てて思い出す。
「まぁ、いつからだったかはいいんだ。重要なのはそこじゃない」
「だな。何があったのか、それが肝要だ」
あの日、いつものように練兵場へ現れた団長を見てどよめきが走った。
あるべき場所に、あるべきものがなかったのだ。
それはデコから頭頂部、そこから少し後頭部へかかるところまでの髪の毛である。
うちの団長について語ってなかったな。
アルベルト・ハゲツェナイ、4×歳。
ぶっちゃけ若ハゲで、副団長の頃からカツラをかぶっていた。
正直な所、誰もがわかるぐらいハッキリとしたカツラだったんだ。
一生、そのままだと思うだろ?
「カ……団長、おはようございます」
俺たち、団員は空気を、読んだ。
だが、そこからが地獄の一丁目だったんだ。
あくる日も、あくる日も、カツラを団長はしていなかった。
忘れたわけじゃない、すっぱりとやめたんだとわかった……のだが。
「聞けるわけがない」
「言えるわけがない」
あと、いっそスキンヘッドにしてくれた方が見栄えがいいのだ。
「というわけで、雑魔退治の後始末みたいなものだし」
「団長にカツラをやめた理由と、スキンヘッドにした方がいいと伝えてくれ」
●
団長アルベルト・ハゲツェナイは語る。
「私はこの間の毛玉の雑魔が倒されるのを見て思ったのだ」
一拍の間を置いて、アルベルトはいう。
「毛はいつか、なくなるものだと」
その言葉には真に迫るものが合った。
そして、カツラを机の上に置く。
長年の相棒を慈しむように、アルベルトは見つめていた。
「街道の分かれ道を右に行ったところに、山があってな」
その山は、険しい岩肌を見せていたのだが、ある時期を境に植物が生い茂り始めたらしい。
生命の力強さと髪の毛に悩む者達に勇気を与えた山に感謝すべく、洞穴に祠が作られたというのだ。
カツラをやめたものは祠に捧げるように、その前でカツラを焚き上げると幸運が付くらしい。
かくいう、団長もそうしたいのだという。
「だが、祠への山道につるっつるのスライムが出るらしいのだ」
流石の団長も、スライム相手には分が悪い。
ここは素直に依頼したほうがよいと思っていたところだった。
「頼む。私の願いを聞いてくれはしないだろうか?」
アルベルトの目は、真剣だった。
解説
●目的
団長のカツラを供養し、スキンヘッドにさせる。
●スライム
つるっつるのスライム3体。
このスライムと戦う戦場では、足が取られることがある。
その他は、ごく一般的なスライムである。
●祠
カツラを焚き上げる場所。
結界のように縄が張られている、その中央で焚き上げるらしい。
行けばわかるが、寂れてしまっている。
ただ焚き上げるだけにするか、綺麗にするのかは自由。
山道が繋がっていないため、行き着くには目印を見つけていかないといけない。
●団長アルベルト・ハゲツェナイ
名前に反して、禿ている。
スキンヘッドにする踏ん切りはついていない。
ただ、今の状態は見苦しいと団員たちは思っている。
カツラへの未練があるとしか、思えないからだ。
団長のカツラを供養し、スキンヘッドにさせる。
●スライム
つるっつるのスライム3体。
このスライムと戦う戦場では、足が取られることがある。
その他は、ごく一般的なスライムである。
●祠
カツラを焚き上げる場所。
結界のように縄が張られている、その中央で焚き上げるらしい。
行けばわかるが、寂れてしまっている。
ただ焚き上げるだけにするか、綺麗にするのかは自由。
山道が繋がっていないため、行き着くには目印を見つけていかないといけない。
●団長アルベルト・ハゲツェナイ
名前に反して、禿ている。
スキンヘッドにする踏ん切りはついていない。
ただ、今の状態は見苦しいと団員たちは思っている。
カツラへの未練があるとしか、思えないからだ。
マスターより
こんにちは、御影堂です。
雑魔との戦いに心を動かされた団長を助ける依頼です。
恋心のような団長の切なさを優しく包み込んで上げてください。
なお、今回は、3月の依頼「怪我なく終えたい毛玉戦」の関連依頼です。
ただし、こちらの依頼を知らなくても問題ありません。
雑魔との戦いに心を動かされた団長を助ける依頼です。
恋心のような団長の切なさを優しく包み込んで上げてください。
なお、今回は、3月の依頼「怪我なく終えたい毛玉戦」の関連依頼です。
ただし、こちらの依頼を知らなくても問題ありません。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/05/09 21:29
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 クラリッサ=W・ソルシエール(ka0659) 人間(リアルブルー)|20才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/05/01 20:03:48 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/28 20:15:32 |