ゲスト
(ka0000)
【アルカナ】 轟く咆哮は力の証
マスター:桐咲鈴華

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/04/27 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/05/06 07:30
オープニング
●
辺境にある、名も無き山。木々が生い茂り、比較的整備の行き届いたその場所は街道として扱われなくなって久しい。
ずしり、と地鳴りが響く。
山が震えるかと錯覚するほどの震動に、山の木々から一斉に鳥達が羽ばたいていく。
ずしり、と地鳴りが響く。
突如として山の地面の一部が隆起する。地の中から何かが顔を出すように、ぼこりと土が盛り上がった。そして盛り上がった地面から突如として巨大な人間の『腕』が、地面を突き破るように生えてきた。
腕は地面に手をつくと、懸垂の要領で自らの胴体を更に地面から引き上げる。地中から現れたのは赤銅色の肌。二本の腕、二本の足、強靭な胴体と顔を持つ、巨大な人間。
「……久しぶりのシャバの空気……やのう……」
ゆっくりと開いた口は人間の言葉を紡ぐ。コキコキと首を鳴らし、大きく『伸び』をしたのちに……その巨人はファイティングポーズを取る。
そして腰を落とした構えから、凄い速さで正拳突きを2,3、繰り出し、身体を捻り上げて回し蹴りを放つ。その巨大な体躯から繰り出される挙動は、ただのシャドウボクシングで空気が震え、破裂し、衝撃で木々が傾く。だが、これで彼にとっては『身体を鳴らしているだけ』に過ぎないのだ。
「さて……この時代にゃ、ワイを満足させれる戦士はおるんかなぁ……」
巨人は、すぅっと息を吸い込み……遥か遠くの山に向かって、勢い良く叫んだ。
「オラァ! 『Strength』が目ェ覚ましたぞ! タロッキの! 出てこんかい!!」
空を飛ぶ鳥がショックで墜落するほどの大音響が、遠くの山を伝って辺境の長城まで届いたのだった。
●
「『Strength』と……確かに、そう聞こえたのですね?」
「はい。突如として響き渡った大声。ノアーラ・クンタウに常駐していた兵が確かにそう聞いたと報告しています」
状況の確認しているのはエフィーリア・タロッキ(kz0077)。彼女は『アルカナ』と呼ばれる強力な歪虚群を封印し、長年それを監視してきた『タロッキ族』の代表。ハンターオフィスに常駐し、近年封印が綻んできたと言われるアルカナの事件を担当しているのだった。
「……この時期に、厄介な敵が目を覚ましたものですね。……『Strength』は力比べを好むアルカナの一体です。『暴腕振るう、赤き覇者』と伝承で伝えられており、人間をそのまま巨大にしたような姿をしているようです」
「それは、怠惰の巨人と似たようなもの、という事でしょうか」
受付嬢の言葉に、エフィーリアは顔を顰める。それだけなら良かったのですが、と言いたげな顔だ。
「確かに、あえて分類するならばあれは『怠惰』でしょう。しかし……『怠惰』など、とんでもない。奴は鍛えあげられた強靭な肉体と高い知能を持ち、独自に練り上げた格闘技を使いこなすのです。……言葉の示す通り、本当に『人間を巨大にした』存在。その体積から繰り出される運動性能は、理不尽なまでの破壊を招くと伝えられています」
「……っ」
「……しかし、同時に弱点もあります。奴は『言った事を簡単に信じる』のです。非常に純粋な性格をしており……駆け引きが非常に苦手なのです。そこを上手く利用すれば、決定的な隙が作れるかもしれません……」
受付嬢はふむ、と考える。嘘や挑発などに弱いということなら、話術や策略に乗せられるのでは、と。
「……相手はまさに『動きまわる山』、『巨大な人間』です。叡智を駆使する者が巨大というのは、非常に難敵となるでしょうが……ハンターを募り、討伐をお願いします……」
辺境にある、名も無き山。木々が生い茂り、比較的整備の行き届いたその場所は街道として扱われなくなって久しい。
ずしり、と地鳴りが響く。
山が震えるかと錯覚するほどの震動に、山の木々から一斉に鳥達が羽ばたいていく。
ずしり、と地鳴りが響く。
突如として山の地面の一部が隆起する。地の中から何かが顔を出すように、ぼこりと土が盛り上がった。そして盛り上がった地面から突如として巨大な人間の『腕』が、地面を突き破るように生えてきた。
腕は地面に手をつくと、懸垂の要領で自らの胴体を更に地面から引き上げる。地中から現れたのは赤銅色の肌。二本の腕、二本の足、強靭な胴体と顔を持つ、巨大な人間。
「……久しぶりのシャバの空気……やのう……」
ゆっくりと開いた口は人間の言葉を紡ぐ。コキコキと首を鳴らし、大きく『伸び』をしたのちに……その巨人はファイティングポーズを取る。
そして腰を落とした構えから、凄い速さで正拳突きを2,3、繰り出し、身体を捻り上げて回し蹴りを放つ。その巨大な体躯から繰り出される挙動は、ただのシャドウボクシングで空気が震え、破裂し、衝撃で木々が傾く。だが、これで彼にとっては『身体を鳴らしているだけ』に過ぎないのだ。
「さて……この時代にゃ、ワイを満足させれる戦士はおるんかなぁ……」
巨人は、すぅっと息を吸い込み……遥か遠くの山に向かって、勢い良く叫んだ。
「オラァ! 『Strength』が目ェ覚ましたぞ! タロッキの! 出てこんかい!!」
空を飛ぶ鳥がショックで墜落するほどの大音響が、遠くの山を伝って辺境の長城まで届いたのだった。
●
「『Strength』と……確かに、そう聞こえたのですね?」
「はい。突如として響き渡った大声。ノアーラ・クンタウに常駐していた兵が確かにそう聞いたと報告しています」
状況の確認しているのはエフィーリア・タロッキ(kz0077)。彼女は『アルカナ』と呼ばれる強力な歪虚群を封印し、長年それを監視してきた『タロッキ族』の代表。ハンターオフィスに常駐し、近年封印が綻んできたと言われるアルカナの事件を担当しているのだった。
「……この時期に、厄介な敵が目を覚ましたものですね。……『Strength』は力比べを好むアルカナの一体です。『暴腕振るう、赤き覇者』と伝承で伝えられており、人間をそのまま巨大にしたような姿をしているようです」
「それは、怠惰の巨人と似たようなもの、という事でしょうか」
受付嬢の言葉に、エフィーリアは顔を顰める。それだけなら良かったのですが、と言いたげな顔だ。
「確かに、あえて分類するならばあれは『怠惰』でしょう。しかし……『怠惰』など、とんでもない。奴は鍛えあげられた強靭な肉体と高い知能を持ち、独自に練り上げた格闘技を使いこなすのです。……言葉の示す通り、本当に『人間を巨大にした』存在。その体積から繰り出される運動性能は、理不尽なまでの破壊を招くと伝えられています」
「……っ」
「……しかし、同時に弱点もあります。奴は『言った事を簡単に信じる』のです。非常に純粋な性格をしており……駆け引きが非常に苦手なのです。そこを上手く利用すれば、決定的な隙が作れるかもしれません……」
受付嬢はふむ、と考える。嘘や挑発などに弱いということなら、話術や策略に乗せられるのでは、と。
「……相手はまさに『動きまわる山』、『巨大な人間』です。叡智を駆使する者が巨大というのは、非常に難敵となるでしょうが……ハンターを募り、討伐をお願いします……」
解説
◆本シナリオの目的
歪虚『アルカナ-The Strength』の討伐
◆敵の特徴
敵は赤銅色の肌をした巨人です。体長は人間の3倍近くあり、怠惰の巨人とほぼ同等の大きさをしています。
鍛えあげられた筋肉は鉄をも弾きき、強靭な肉体から繰り出される格闘技が武器となります。
敵の運動性能は人間のそれと同等で、体積のある姿とは思えない機敏な動きをします。繰り出される格闘技のスピード、重さは体格も相まって凄まじく、その戦闘力は非常に高水準でまとまった難敵です。
◆敵の弱点
攻撃、命中、回避と揃った厄介な相手ですが、弱点も存在します。
豪快で好戦的な性格ですが、OPで述べられてる通り『言った事を簡単に信じる』相手です。嘘や挑発にはほぼ100%引っかかる為、話術を利用することで敵の動きをある程度コントロールする事が可能です。
例1:『あ、空飛ぶケーキ!』 → 『なんやと!?ワイはチョコ派やぞ!』 →(1ラウンド間、回避率がゼロに)
例2:『こいよStrength!拳なんて捨ててかかってこい!』 → 『野郎ぶっ殺してやるわぁぁぁ!』 →(挑発した相手に『拳攻撃』以外で向かう)
ただし、同じ相手に騙され続けると、同じ相手からの言葉は信用しなくなります。また場合によっては怒り、その人を優先的に狙う可能性もございますので、ご注意下さい。
◆称号について
本シナリオを見事成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
既存の『アルカナ』シナリオによる称号をお持ちの方は、特筆的な活躍をされた場合にお贈りさせて頂きます
歪虚『アルカナ-The Strength』の討伐
◆敵の特徴
敵は赤銅色の肌をした巨人です。体長は人間の3倍近くあり、怠惰の巨人とほぼ同等の大きさをしています。
鍛えあげられた筋肉は鉄をも弾きき、強靭な肉体から繰り出される格闘技が武器となります。
敵の運動性能は人間のそれと同等で、体積のある姿とは思えない機敏な動きをします。繰り出される格闘技のスピード、重さは体格も相まって凄まじく、その戦闘力は非常に高水準でまとまった難敵です。
◆敵の弱点
攻撃、命中、回避と揃った厄介な相手ですが、弱点も存在します。
豪快で好戦的な性格ですが、OPで述べられてる通り『言った事を簡単に信じる』相手です。嘘や挑発にはほぼ100%引っかかる為、話術を利用することで敵の動きをある程度コントロールする事が可能です。
例1:『あ、空飛ぶケーキ!』 → 『なんやと!?ワイはチョコ派やぞ!』 →(1ラウンド間、回避率がゼロに)
例2:『こいよStrength!拳なんて捨ててかかってこい!』 → 『野郎ぶっ殺してやるわぁぁぁ!』 →(挑発した相手に『拳攻撃』以外で向かう)
ただし、同じ相手に騙され続けると、同じ相手からの言葉は信用しなくなります。また場合によっては怒り、その人を優先的に狙う可能性もございますので、ご注意下さい。
◆称号について
本シナリオを見事成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
既存の『アルカナ』シナリオによる称号をお持ちの方は、特筆的な活躍をされた場合にお贈りさせて頂きます
マスターより
お世話になっております、桐咲です!
『アルカナ』シリーズの第五弾は『力』のアルカナとの戦いとなります。
振りかざされる圧倒的な暴力を前に、自らの持てる最大の力で立ち向かうか?はたまた、弱点を突いて巧みな話術で翻弄するか?すべてはプレイヤー様の工夫次第となります。
いつも続けてご参加頂けてる方は本当にありがとうございます!
皆様の個性溢れる素敵なプレイングをお待ちしております!
『アルカナ』シリーズの第五弾は『力』のアルカナとの戦いとなります。
振りかざされる圧倒的な暴力を前に、自らの持てる最大の力で立ち向かうか?はたまた、弱点を突いて巧みな話術で翻弄するか?すべてはプレイヤー様の工夫次第となります。
いつも続けてご参加頂けてる方は本当にありがとうございます!
皆様の個性溢れる素敵なプレイングをお待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/05/03 11:17
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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巨人退治 半月藍花(ka0515) 人間(リアルブルー)|17才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/04/27 04:56:50 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/22 23:51:40 |