ゲスト
(ka0000)
ホネ! ホネ! ホネ!
マスター:葉槻

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/05/02 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/05/11 22:00
オープニング
●僕たちの秘密基地
カタカタ……カタカタ……
大昔にうち捨てられた館があった。
カタカタ……カタカタ……
その館には蔦が這い覆い、日中であっても薄暗く、すきま風がまるで泣き声のようにビョウビョウと鳴っていた。
いつからか館は『お化け屋敷』と呼ばれ、子ども達の秘密基地として密かに人気を集めていた。
カタカタ……カタカタ……
「おい、お前何ビンボーゆすりしてんだよ」
「え~、ボクしてないよー」
カタカタ……カタカタ……
「だって、さっきからお前の方からカタカタ音がしてんじゃん」
「ボクじゃないよ-。あっちの部屋からじゃないかなー?」
カタカタ……カタカタ……
「……風かなぁ? 何かずっと鳴ってるな」
「気になるね。見に行こうか」
2人は連れ添ってそっと扉に近付いた。
カタカタ……カタカタ……
扉に耳をくっつけて、音を確認して、顔を見合わせて、頷いた。
そして、兄貴分が扉をそっと開けた。
カタカタカタカタカタカタ
中に居たのはスケルトンが3体。
それぞれが斧、剣、槍を持っていた。
「「うわぁっ!!」」
2人は驚いて、尻餅をつきながら、扉から後ずさった。
カタカタ、カタカタカタ、カタカタ……
音に気がついた骸骨達が2人の方に近付いて来る。
「逃げるぞ! 立て! 早くっ!!」
「うわぁ、待ってよ! 待ってぇっ!!」
子ども達は慌てて走り、逃げ出した。
開け放たれた扉から、スケルトン達は廊下へと出てくると、館の中を徘徊し始めるのだった……
●ある日のハンターオフィス
「郊外にある廃墟にスケルトンが3体出現したと依頼がありました。行って、倒してきて下さい」
余りにぞんざいな説明に、ハンター達は絶句する。
「……これ以上説明のしようがないのですが……廃墟は以前、ある貴族が保養地として建てた館でしたが、ここ10年近く放置されています。街からもさほど離れておらず、近年は子ども達の秘密の遊び場になっていたようです」
たしかに子どもというのは何故か『秘密基地』というフレーズにとびっきりの魅力を感じるものだ。
そして何故かそういう場所を見つけるのが上手い子どもというのが必ずいて、『他の人には絶対言うなよ!』とかいう秘密の共有をする事で更に絆が深まったりするのだ。
……懐かしい……という顔をしたハンターが何人かいた。
「今の所館の外へは出てきていないようですが、斧を持ったスケルトンが一体確認されていますので、これが扉を破るような事があれば……いつ、街へ出てきてもおかしくありません」
秘密基地ではあったが、流石にスケルトンに荒らされたのでは子どもの力では太刀打ちできない。
あの2人は『秘密基地』としての価値よりも、雑魔が現れたという恐怖を大人に知らせる事を優先させたのだ。
自警団が様子を見に行き、事実を確認した後、ハンターオフィスへと依頼が来た、というのがここまでの流れだという。
「剣、斧、槍をそれぞれ持っているそうです。連携……まではしてこないと思いたいですが、誕生した経緯が分からない以上、油断はしない方がいいでしょう。現在は3体がバラバラに館内を徘徊しているようです」
屋敷は、1階が中央階段ホール、台所、居間、応接室、風呂トイレ、他使用人の部屋が3つ。
中央の階段を上がって2階が書斎、主寝室、客間が5つという構造らしい。
「そう複雑な建物でもありませんが、廊下や階段などでは少々戦いにくいかもしれません」
6人が6人横に並ぶのは難しいが、客間などなら3人が並んで戦っても問題は無い程度の広さはあるらしい。
しかし、廊下は流石に2人が精一杯だろうという事だった。
「あと、一つ付け加えるなら。教えてくれた子ども達から『秘密基地を守って』と伝言を預かっています。既にもう持ち主のいない廃墟ですから、どのような戦術を使っていただいても構いません。つまり、この子ども達の意向が守れなくとも、報酬には響きません」
説明係の女性はにっこりと微笑んだ。
「赴かれるハンターの皆さんの心意気にお任せいたします」
それでは、ご武運を。と女性はいつも通り丁寧に頭を下げたのだった。
カタカタ……カタカタ……
大昔にうち捨てられた館があった。
カタカタ……カタカタ……
その館には蔦が這い覆い、日中であっても薄暗く、すきま風がまるで泣き声のようにビョウビョウと鳴っていた。
いつからか館は『お化け屋敷』と呼ばれ、子ども達の秘密基地として密かに人気を集めていた。
カタカタ……カタカタ……
「おい、お前何ビンボーゆすりしてんだよ」
「え~、ボクしてないよー」
カタカタ……カタカタ……
「だって、さっきからお前の方からカタカタ音がしてんじゃん」
「ボクじゃないよ-。あっちの部屋からじゃないかなー?」
カタカタ……カタカタ……
「……風かなぁ? 何かずっと鳴ってるな」
「気になるね。見に行こうか」
2人は連れ添ってそっと扉に近付いた。
カタカタ……カタカタ……
扉に耳をくっつけて、音を確認して、顔を見合わせて、頷いた。
そして、兄貴分が扉をそっと開けた。
カタカタカタカタカタカタ
中に居たのはスケルトンが3体。
それぞれが斧、剣、槍を持っていた。
「「うわぁっ!!」」
2人は驚いて、尻餅をつきながら、扉から後ずさった。
カタカタ、カタカタカタ、カタカタ……
音に気がついた骸骨達が2人の方に近付いて来る。
「逃げるぞ! 立て! 早くっ!!」
「うわぁ、待ってよ! 待ってぇっ!!」
子ども達は慌てて走り、逃げ出した。
開け放たれた扉から、スケルトン達は廊下へと出てくると、館の中を徘徊し始めるのだった……
●ある日のハンターオフィス
「郊外にある廃墟にスケルトンが3体出現したと依頼がありました。行って、倒してきて下さい」
余りにぞんざいな説明に、ハンター達は絶句する。
「……これ以上説明のしようがないのですが……廃墟は以前、ある貴族が保養地として建てた館でしたが、ここ10年近く放置されています。街からもさほど離れておらず、近年は子ども達の秘密の遊び場になっていたようです」
たしかに子どもというのは何故か『秘密基地』というフレーズにとびっきりの魅力を感じるものだ。
そして何故かそういう場所を見つけるのが上手い子どもというのが必ずいて、『他の人には絶対言うなよ!』とかいう秘密の共有をする事で更に絆が深まったりするのだ。
……懐かしい……という顔をしたハンターが何人かいた。
「今の所館の外へは出てきていないようですが、斧を持ったスケルトンが一体確認されていますので、これが扉を破るような事があれば……いつ、街へ出てきてもおかしくありません」
秘密基地ではあったが、流石にスケルトンに荒らされたのでは子どもの力では太刀打ちできない。
あの2人は『秘密基地』としての価値よりも、雑魔が現れたという恐怖を大人に知らせる事を優先させたのだ。
自警団が様子を見に行き、事実を確認した後、ハンターオフィスへと依頼が来た、というのがここまでの流れだという。
「剣、斧、槍をそれぞれ持っているそうです。連携……まではしてこないと思いたいですが、誕生した経緯が分からない以上、油断はしない方がいいでしょう。現在は3体がバラバラに館内を徘徊しているようです」
屋敷は、1階が中央階段ホール、台所、居間、応接室、風呂トイレ、他使用人の部屋が3つ。
中央の階段を上がって2階が書斎、主寝室、客間が5つという構造らしい。
「そう複雑な建物でもありませんが、廊下や階段などでは少々戦いにくいかもしれません」
6人が6人横に並ぶのは難しいが、客間などなら3人が並んで戦っても問題は無い程度の広さはあるらしい。
しかし、廊下は流石に2人が精一杯だろうという事だった。
「あと、一つ付け加えるなら。教えてくれた子ども達から『秘密基地を守って』と伝言を預かっています。既にもう持ち主のいない廃墟ですから、どのような戦術を使っていただいても構いません。つまり、この子ども達の意向が守れなくとも、報酬には響きません」
説明係の女性はにっこりと微笑んだ。
「赴かれるハンターの皆さんの心意気にお任せいたします」
それでは、ご武運を。と女性はいつも通り丁寧に頭を下げたのだった。
解説
スケルトン3体を倒して下さい。
スケルトンはそれぞれ、剣、槍、斧を携帯しています。
館は放置されて久しいですが、外装はしっかり作られていて、所々窓ガラスが割れている程度です。
出入りは現在は正面玄関に外から閂がされ、スケルトンが出て行かないように止めてありますが、外せば普通に正面玄関から出入りが可能です。
館内は埃っぽくはありますが、子ども達が自分達が過ごしやすいように適度に掃除もし、ゴミなども溜め込まないようにしていたので、そこまで足下が悪い、ということはありません。
テーブルやベッドという調度品は普通に放置されたままになっています。
廊下や階段の床板は普通に歩き回る分には何の障害もありません。
しかし、戦闘で傷つけば底が抜けたりすることはあるかもしれません。
スケルトンはそれぞれ、剣、槍、斧を携帯しています。
館は放置されて久しいですが、外装はしっかり作られていて、所々窓ガラスが割れている程度です。
出入りは現在は正面玄関に外から閂がされ、スケルトンが出て行かないように止めてありますが、外せば普通に正面玄関から出入りが可能です。
館内は埃っぽくはありますが、子ども達が自分達が過ごしやすいように適度に掃除もし、ゴミなども溜め込まないようにしていたので、そこまで足下が悪い、ということはありません。
テーブルやベッドという調度品は普通に放置されたままになっています。
廊下や階段の床板は普通に歩き回る分には何の障害もありません。
しかし、戦闘で傷つけば底が抜けたりすることはあるかもしれません。
マスターより
初めまして、または、またお目にかかれて光栄です、葉槻(はづき)と申します。
8作目はスケルトン×3体です。
純戦風味? 子ども達の願いを考慮するかしないかで戦術は大きく変わるかと思いますし、秘密基地というフレーズに思い入れがあったりすると、関わり方も違うかも知れません。
ちなみに私は物凄く細い塀の上を歩いて行った先にあった、高速道路の橋の下の小さな河原が秘密基地でした。
引っ越しをしてからうん十年も経ってしまっているので、今となっては見に行く事も叶いませんが、友人と楽しく遊んだ思い出は色褪せません。
懐かしい……何もかもが懐かしい。
それでは、あなたらしい冒険をお待ちしております。
8作目はスケルトン×3体です。
純戦風味? 子ども達の願いを考慮するかしないかで戦術は大きく変わるかと思いますし、秘密基地というフレーズに思い入れがあったりすると、関わり方も違うかも知れません。
ちなみに私は物凄く細い塀の上を歩いて行った先にあった、高速道路の橋の下の小さな河原が秘密基地でした。
引っ越しをしてからうん十年も経ってしまっているので、今となっては見に行く事も叶いませんが、友人と楽しく遊んだ思い出は色褪せません。
懐かしい……何もかもが懐かしい。
それでは、あなたらしい冒険をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/05/09 22:37
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/30 08:30:22 |
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相談卓 那月 蛍人(ka1083) 人間(リアルブルー)|25才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/05/02 17:56:12 |