ゲスト
(ka0000)
誘拐を目撃した子供達
マスター:天田洋介

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/05/02 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/05/11 19:00
オープニング
グラズヘイム王国・王都【イルダーナ】。
仲良し四人組はプルミエールに通った後で石畳の路地裏で遊んでいた。八歳か九歳の子供達である。
少年ピスティア・ノートが右足で踏んでいたのは両親に買ってもらったばかりの大きめのボールだ。
「リアルブルーにはサッカーってボール遊びがあるらしいよ」
ピスティアがボールを蹴って少女マリナ・ピュールスに渡す。彼女はきょとんとした表情を浮かべて両手で受け止める。
「サッカーってどうやるのかしら?」
マリナはそのまま手で少女ミリア・シューイッツに投げ渡す。
「確か、互いのコートに分かれて、敵の拠点にボールを蹴り込むゲームよ。吟遊詩人が唄っていたのを聞いたことがあるもの」
ミリアはボールを宙に浮かすと思いっきり蹴りとばす。ボールが飛んでいった先には少年ボナンザ・ロッソが立っていた。
ボナンザは水平に飛んできたボールを真上に蹴り上げ、落ちてきたところを片手で受け止める。
「あぶねぇな」
「何よ、ちゃんと渡したじゃない」
ボナンザがミリアに詰め寄った。ミリアは怯むことなくボナンザを睨みつける。
二人の喧嘩は挨拶のようなものだ。
ピスティアとマリナはやれやれといった表情で少し休むことにした。井戸の水を飲もうとする。そのときであった。
「あれってピスティアのお姉様なのでは?」
「本当だ」
遠くでピスティアの姉、フェリーナ・ノートが馬車の御者台に乗る男に声をかけられていた。何気なく眺めていると馬車から現れた二人の男がフェリーナを掴まえる。無理矢理に馬車へと引きずり込んだ。
「姉さん!」
駆け寄ろうとしたピスティアとマリナだが間に合わない。二人が辿り着くよりも早く馬車が発車してしまう。空いた道を全速力で駆ける馬車に追いつけるはずもなかった。
「どうかしたのか?」
「さっき叫んでいたけど」
少し遅れて茫然と立ち止まっていた二人にボナンザとミリアが追いついた。
「フェリーナ姉さんが攫われたんだよ……」
「えっ?!」
ピスティアの呟きにボナンザとミリアが眼を見開く。
惚けている時間はないとピスティアが考え込む。このまま郊外に出られてしまうと手遅れになってしまうからだ。
「……みんな、協力してくれないか?」
ピスティアは仲間達に頼んだ。自分は急いでこのことを両親に伝えに行かなければならなかった。ミリアとマリナには衛兵等の官憲への連絡を頼んだ。
「ボナンザ、ハンターズソサエティの支部にハンターがいるかも知れない。お金は必ず両親にだしてもらう。だから――」
「わかった。ハンター達にフェリーナ姉ちゃんを助けてもらうんだな。任せろ!」
子供達はそれぞれ目的の場所へと駆けだす。
ボナンザが駆け込んだのは当然、ハンターズソサエティ支部である。
「と、友達の姉ちゃんが人攫いにあったんだ! だぁれか力を貸してくれ!」
彼は息切れしているのも構わずに大声を張り上げるのだった。
仲良し四人組はプルミエールに通った後で石畳の路地裏で遊んでいた。八歳か九歳の子供達である。
少年ピスティア・ノートが右足で踏んでいたのは両親に買ってもらったばかりの大きめのボールだ。
「リアルブルーにはサッカーってボール遊びがあるらしいよ」
ピスティアがボールを蹴って少女マリナ・ピュールスに渡す。彼女はきょとんとした表情を浮かべて両手で受け止める。
「サッカーってどうやるのかしら?」
マリナはそのまま手で少女ミリア・シューイッツに投げ渡す。
「確か、互いのコートに分かれて、敵の拠点にボールを蹴り込むゲームよ。吟遊詩人が唄っていたのを聞いたことがあるもの」
ミリアはボールを宙に浮かすと思いっきり蹴りとばす。ボールが飛んでいった先には少年ボナンザ・ロッソが立っていた。
ボナンザは水平に飛んできたボールを真上に蹴り上げ、落ちてきたところを片手で受け止める。
「あぶねぇな」
「何よ、ちゃんと渡したじゃない」
ボナンザがミリアに詰め寄った。ミリアは怯むことなくボナンザを睨みつける。
二人の喧嘩は挨拶のようなものだ。
ピスティアとマリナはやれやれといった表情で少し休むことにした。井戸の水を飲もうとする。そのときであった。
「あれってピスティアのお姉様なのでは?」
「本当だ」
遠くでピスティアの姉、フェリーナ・ノートが馬車の御者台に乗る男に声をかけられていた。何気なく眺めていると馬車から現れた二人の男がフェリーナを掴まえる。無理矢理に馬車へと引きずり込んだ。
「姉さん!」
駆け寄ろうとしたピスティアとマリナだが間に合わない。二人が辿り着くよりも早く馬車が発車してしまう。空いた道を全速力で駆ける馬車に追いつけるはずもなかった。
「どうかしたのか?」
「さっき叫んでいたけど」
少し遅れて茫然と立ち止まっていた二人にボナンザとミリアが追いついた。
「フェリーナ姉さんが攫われたんだよ……」
「えっ?!」
ピスティアの呟きにボナンザとミリアが眼を見開く。
惚けている時間はないとピスティアが考え込む。このまま郊外に出られてしまうと手遅れになってしまうからだ。
「……みんな、協力してくれないか?」
ピスティアは仲間達に頼んだ。自分は急いでこのことを両親に伝えに行かなければならなかった。ミリアとマリナには衛兵等の官憲への連絡を頼んだ。
「ボナンザ、ハンターズソサエティの支部にハンターがいるかも知れない。お金は必ず両親にだしてもらう。だから――」
「わかった。ハンター達にフェリーナ姉ちゃんを助けてもらうんだな。任せろ!」
子供達はそれぞれ目的の場所へと駆けだす。
ボナンザが駆け込んだのは当然、ハンターズソサエティ支部である。
「と、友達の姉ちゃんが人攫いにあったんだ! だぁれか力を貸してくれ!」
彼は息切れしているのも構わずに大声を張り上げるのだった。
解説
みなさんはたまたま王都の支部にいました。ボナンザの願いを受けて、誘拐されたフェリーナ・ノートを助け出してください。
馬車は四両立てでした。なんの変哲もない馬車ですが、ピスティアが小さな鷹の紋章を見かけています。ボナンザを通じてみなさんもそのことも知っています。
御者は燕尾服にシルクハットを被り、金持ち風を装っていたようです。馬車から出てきた男は二人。それ以上いるかは今のところ不明です。
フェリーナ・ノートの特徴です。腰までの黒髪に中肉中背。年齢は十五歳です。少し眉毛が太め。性格は弟のピスティアによれば勝ち気だとか。
タイムリミットはみなさんが引き受けてから三時間です。それ以上かかると郊外に逃げられてしまいます。
依頼にかかる常識的な費用はノート家持ちです。
馬車は四両立てでした。なんの変哲もない馬車ですが、ピスティアが小さな鷹の紋章を見かけています。ボナンザを通じてみなさんもそのことも知っています。
御者は燕尾服にシルクハットを被り、金持ち風を装っていたようです。馬車から出てきた男は二人。それ以上いるかは今のところ不明です。
フェリーナ・ノートの特徴です。腰までの黒髪に中肉中背。年齢は十五歳です。少し眉毛が太め。性格は弟のピスティアによれば勝ち気だとか。
タイムリミットはみなさんが引き受けてから三時間です。それ以上かかると郊外に逃げられてしまいます。
依頼にかかる常識的な費用はノート家持ちです。
マスターより
天田のシナリオ第三弾です。
誘拐犯達はごく普通の人間ですが卑怯者達です。フェリーナを奪還する際には気をつけてくださいね。
誘拐犯達はごく普通の人間ですが卑怯者達です。フェリーナを奪還する際には気をつけてくださいね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/05/08 17:07
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/30 04:00:57 |
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誘拐事件緊急捜査本部 守原 有希遥(ka4729) 人間(リアルブルー)|19才|男性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/05/02 11:41:18 |