ゲスト
(ka0000)
草原とゴブリンと謎の少女
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/05/09 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/05/18 07:30
オープニング
●謎の少女
鬱蒼と茂る森の中。歳若い少年少女達が剣や槍、杖や銃など様々な武器を持ち枝葉を掻き分けながら進んでいた。
「なあ、本当にこっちであってるのか?」
「そのはずなんだけど。おかしいなぁ」
戦闘を歩く短髪の少年が振り向いて尋ねる。尋ねられた眼鏡をかけた少女は首を捻りながら見る角度を変えつつ地図と睨めっこしていた。
彼らは駆け出しハンターだ。そして初心者にとっては醍醐味とも言えるゴブリン退治にやってきていた。
しかし、どうやら森の中で道に迷ったらしくかれこれ一時間程あっちへこっちへと移動を繰り返している。
「あー、もう駄目。お腹空いたー」
「ちょっと、しっかりしなさいよ。確かに私もちょっと疲れてきたけど」
少し丸っとした少年が地面に腰を下ろし、ポニーテールの少女もそれに釣られるように近くの切り株に座る。
ちょっとお間抜けではあるが森を迷うのもまた初心者の通る道。幸いこの森はそんなに広くないし、どの方角に出ても近くに村がある。最悪はまっすぐ一直線に進めば助かるのだから彼らもそんなに不安には思っていなかった。
ただ、それではゴブリン退治に失敗してしまう。初心者とはいえ見つけられませんでしたで帰るのは流石に恥ずかしい。
「で、まだ分からないのか?」
「えぇーっと……こっち?」
「そっちはさっき来た道よ」
「お腹空いたー」
そんな感じでわいきゃいと騒いでいるところで、少し遠くで何かの音がした。それは何かの声と、何か金属がぶつかり合うような音だった。
「何だ?」
「あっ、もしかして他のハンターの人がゴブリンと戦ってるのかも」
「あっちゃー、もしかして依頼ブッキングしてた?」
「お飯食い上げは嫌だなー」
少年少女達は急いでその音がする咆哮へ向かう。幾つかの藪を抜けて出た先には木の生えていない少し広いスペースがあった。
その広場を見渡せばあちこちにゴブリンが倒れており、既に死んでいるのか手や足の先から黒い煙となって空気に溶けていっていた。
「って、おわぁ!?」
そこで突然短髪の少年の視界が塞がれる。慌てて顔に乗ってきたそれを払いのけるとすぐ傍の木の枝に白い猫がひらりと飛び乗った。
「猫ぉ?」
「あっ、あれ見て!」
少年が首を傾げていると眼鏡の少女が広場を指差す。
少女の指差した先には広場の中央で他の個体より一回り大きいゴブリンに剣を突き立てている1人の少女がいた。その肌は浅黒く、対照的にその髪は明るい茜色をしていた。
新米ハンター達がぽかんとそれを眺めていると、少女は白い手袋を嵌めてその手を倒れているゴブリンの傷口の中へ突き入れる。そして再び引き抜くとそこにはビー玉サイズのゴツゴツとした石のようなものが握られていた。
「……」
少女は新米ハンター達を一瞥すると、何も喋ることなく森の中へと駆けていく。それに会わせる様に少年少女の傍にいた白猫も森の中へと消えていった。
いまだ何があったのかよく理解出来ない新米ハンター達は思わず顔を見合わせる。
その上で丸っこい少年が一言告げた。
「ラッキー。戦わずに依頼完了だね」
●とある噂とゴブリン退治
ここは冒険都市リゼリオ。多くのハンター達が集う街。
そこでまた1つの噂が広がっていた。
「なあ知ってるか?」
「ああ、例の噂だろ?」
「不思議なこともあるもんだよな」
その噂と言うのがゴブリンの横取りだ。何でもゴブリン退治の依頼を受け、いざ現地に向かうとそのゴブリンが全滅しているのだ。
ゴブリンは退治され人々は安心することができ、経緯はどうあれ討伐報酬は依頼を受けたハンターに支払われるので誰も困ってはいない。
だがそんな奇妙なことが何件も続けば噂になる。特に新米ハンター達の間では楽して儲けられるとその遭遇に期待している節もある。もっとも、そんな邪まなことを考えている者は後々手痛いしっぺ返しが待っているだろうが。
「しっかし、その謎の少女ってのも何を考えてるんだろうな?」
「さあな。それより仕事に行くぞ」
噂は噂。あくまで噂。係わり合いの無い人にとっては単なる面白い話でしかない。
だが実際に関わってしまった人はどうするだろうか? 恐らく答えは人それぞれだろう。
そして今日もハンターオフィスにゴブリン退治の依頼は張り出される。
鬱蒼と茂る森の中。歳若い少年少女達が剣や槍、杖や銃など様々な武器を持ち枝葉を掻き分けながら進んでいた。
「なあ、本当にこっちであってるのか?」
「そのはずなんだけど。おかしいなぁ」
戦闘を歩く短髪の少年が振り向いて尋ねる。尋ねられた眼鏡をかけた少女は首を捻りながら見る角度を変えつつ地図と睨めっこしていた。
彼らは駆け出しハンターだ。そして初心者にとっては醍醐味とも言えるゴブリン退治にやってきていた。
しかし、どうやら森の中で道に迷ったらしくかれこれ一時間程あっちへこっちへと移動を繰り返している。
「あー、もう駄目。お腹空いたー」
「ちょっと、しっかりしなさいよ。確かに私もちょっと疲れてきたけど」
少し丸っとした少年が地面に腰を下ろし、ポニーテールの少女もそれに釣られるように近くの切り株に座る。
ちょっとお間抜けではあるが森を迷うのもまた初心者の通る道。幸いこの森はそんなに広くないし、どの方角に出ても近くに村がある。最悪はまっすぐ一直線に進めば助かるのだから彼らもそんなに不安には思っていなかった。
ただ、それではゴブリン退治に失敗してしまう。初心者とはいえ見つけられませんでしたで帰るのは流石に恥ずかしい。
「で、まだ分からないのか?」
「えぇーっと……こっち?」
「そっちはさっき来た道よ」
「お腹空いたー」
そんな感じでわいきゃいと騒いでいるところで、少し遠くで何かの音がした。それは何かの声と、何か金属がぶつかり合うような音だった。
「何だ?」
「あっ、もしかして他のハンターの人がゴブリンと戦ってるのかも」
「あっちゃー、もしかして依頼ブッキングしてた?」
「お飯食い上げは嫌だなー」
少年少女達は急いでその音がする咆哮へ向かう。幾つかの藪を抜けて出た先には木の生えていない少し広いスペースがあった。
その広場を見渡せばあちこちにゴブリンが倒れており、既に死んでいるのか手や足の先から黒い煙となって空気に溶けていっていた。
「って、おわぁ!?」
そこで突然短髪の少年の視界が塞がれる。慌てて顔に乗ってきたそれを払いのけるとすぐ傍の木の枝に白い猫がひらりと飛び乗った。
「猫ぉ?」
「あっ、あれ見て!」
少年が首を傾げていると眼鏡の少女が広場を指差す。
少女の指差した先には広場の中央で他の個体より一回り大きいゴブリンに剣を突き立てている1人の少女がいた。その肌は浅黒く、対照的にその髪は明るい茜色をしていた。
新米ハンター達がぽかんとそれを眺めていると、少女は白い手袋を嵌めてその手を倒れているゴブリンの傷口の中へ突き入れる。そして再び引き抜くとそこにはビー玉サイズのゴツゴツとした石のようなものが握られていた。
「……」
少女は新米ハンター達を一瞥すると、何も喋ることなく森の中へと駆けていく。それに会わせる様に少年少女の傍にいた白猫も森の中へと消えていった。
いまだ何があったのかよく理解出来ない新米ハンター達は思わず顔を見合わせる。
その上で丸っこい少年が一言告げた。
「ラッキー。戦わずに依頼完了だね」
●とある噂とゴブリン退治
ここは冒険都市リゼリオ。多くのハンター達が集う街。
そこでまた1つの噂が広がっていた。
「なあ知ってるか?」
「ああ、例の噂だろ?」
「不思議なこともあるもんだよな」
その噂と言うのがゴブリンの横取りだ。何でもゴブリン退治の依頼を受け、いざ現地に向かうとそのゴブリンが全滅しているのだ。
ゴブリンは退治され人々は安心することができ、経緯はどうあれ討伐報酬は依頼を受けたハンターに支払われるので誰も困ってはいない。
だがそんな奇妙なことが何件も続けば噂になる。特に新米ハンター達の間では楽して儲けられるとその遭遇に期待している節もある。もっとも、そんな邪まなことを考えている者は後々手痛いしっぺ返しが待っているだろうが。
「しっかし、その謎の少女ってのも何を考えてるんだろうな?」
「さあな。それより仕事に行くぞ」
噂は噂。あくまで噂。係わり合いの無い人にとっては単なる面白い話でしかない。
だが実際に関わってしまった人はどうするだろうか? 恐らく答えは人それぞれだろう。
そして今日もハンターオフィスにゴブリン退治の依頼は張り出される。
解説
【依頼内容】
草原に現れたゴブリンを退治せよ
【敵情報】
ゴブリン 10匹
何時の間にやら湧いてでてくる亜人。
1.2mほどの大きさで、余り力は強くないが道具を使う知恵はある。
ゴブリンソルジャー 1匹
この群れを率いるリーダー的存在。
他のゴブリンより一回り大きく力も強い。防具は簡素だが立派なブロードソードを装備している。
【戦場情報】
広大な草原。あたり一面20~30cmほどの草が生えており障害物はほぼない。
見晴らしはよく動くものがあればすぐに目に付くだろう。
【ゴブリン横取事件】
最近ゴブリン退治の依頼を先回りして倒してしまっている人物がいる。
遭遇したハンター達によると年の頃10歳前後の少女で浅黒い肌に茜色の髪をしていた。武器は機械的な剣を使用しているらしい。
この少女はゴブリンの死体から何かを抜き取っているのが確認されているがそれが何で、どんな理由があるのかは不明。
またこの事件ではたびたび白猫の姿が目撃されているが関係性は不明。
【備考】
ゴブリン達は今いる森から別の森へと移動している最中の様で周囲を警戒している
ゴブリン達はリーダーがいる間は強気で襲ってくるが、もしやられた場合は散り散りになるだろう。決して逃がさないように。
ハンターはゴブリン横取り事件について知っていてもいいし、知らなくても構わない。
※PL情報
ハンター達が交戦域に入る頃には謎の少女が丁度ゴブリン相手に戦闘状態になっている。
戦闘に参加するのも静観するのも自由です。
草原に現れたゴブリンを退治せよ
【敵情報】
ゴブリン 10匹
何時の間にやら湧いてでてくる亜人。
1.2mほどの大きさで、余り力は強くないが道具を使う知恵はある。
ゴブリンソルジャー 1匹
この群れを率いるリーダー的存在。
他のゴブリンより一回り大きく力も強い。防具は簡素だが立派なブロードソードを装備している。
【戦場情報】
広大な草原。あたり一面20~30cmほどの草が生えており障害物はほぼない。
見晴らしはよく動くものがあればすぐに目に付くだろう。
【ゴブリン横取事件】
最近ゴブリン退治の依頼を先回りして倒してしまっている人物がいる。
遭遇したハンター達によると年の頃10歳前後の少女で浅黒い肌に茜色の髪をしていた。武器は機械的な剣を使用しているらしい。
この少女はゴブリンの死体から何かを抜き取っているのが確認されているがそれが何で、どんな理由があるのかは不明。
またこの事件ではたびたび白猫の姿が目撃されているが関係性は不明。
【備考】
ゴブリン達は今いる森から別の森へと移動している最中の様で周囲を警戒している
ゴブリン達はリーダーがいる間は強気で襲ってくるが、もしやられた場合は散り散りになるだろう。決して逃がさないように。
ハンターはゴブリン横取り事件について知っていてもいいし、知らなくても構わない。
※PL情報
ハンター達が交戦域に入る頃には謎の少女が丁度ゴブリン相手に戦闘状態になっている。
戦闘に参加するのも静観するのも自由です。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
今回はゴブリン退治です。新米のハンターの方でも装備を整えてしっかり戦えばそう簡単に負けることはないでしょう。
謎の少女に関して気になる方は私の過去依頼『鉱山とスライムと謎の白猫』をご確認ください。勿論こちらを読まずとも全く問題はありません。
では、宜しければご参加をお待ちしております。
今回はゴブリン退治です。新米のハンターの方でも装備を整えてしっかり戦えばそう簡単に負けることはないでしょう。
謎の少女に関して気になる方は私の過去依頼『鉱山とスライムと謎の白猫』をご確認ください。勿論こちらを読まずとも全く問題はありません。
では、宜しければご参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/05/14 12:38
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ネムリア・ガウラ(ka4615) エルフ|14才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/05/08 23:21:04 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/05/06 22:13:53 |