※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

「商店街で、福引き大売り出しですか？」
「ええ」
　戸惑いがちな顔のセレーネ・リコお嬢様に、デレトーレ支配人がうなずきました。
　中央にＣＡＭ像のそびえ立つこの商店街も、ちゃんとした店構えの商店が揃い、以前にも増した賑わいを見せ始めています。
　そこで、商店街のさらなる発展と集客を目指して、大売り出しをしようという企画が立ったのでした。
　この大売り出しの目玉が、福引きです。
　各商店で買い物をしたお客様に、案内所でくじを引いて楽しんでもらおうという企画です。リアルブルーでは珍しくもないセールだということですが、異なる店同士が共通の賞品をサービスするというのはクリムゾンウェストでは結構斬新です。
「それで、お店から賞品をだしてほしいということなのですわね」
　なんのお願いかと思っていたお嬢様が、うんうんと納得します。
　商工会の方からある程度の援助があるため、必要な賞品を用意することはできます。けれども、それだけではバリエーション不足になりかねません。やはり、ここは商店街の各お店の特色を生かした賞品が必要です。
「これは、ライバル店に負けてはいられませんわね」
　素晴らしい賞品で、お店の印象をよくしようとお嬢様が気合いを入れます。店頭の商品の方も、イベントに合わせた特別商品を用意しなければなりません。これは、今から準備が大変です。
「それでは、みなさん、よろしくお願いします」
　各店舗を順番に回りながら、デレトーレ支配人はお願いしていきました。

「はいはい、そっち、モール飾って。抽選器はこのテーブルの上に固定して」
　案内所の方では、フィネステラ嬢が福引き会場の設置を指示しています。案内所はきらびやかに飾り立てられ、準備は整っていきます。
「うんうん、なかなか。さて、どんな賞品が集まるのかしらねえ」
　面白いのが集まればいいなあと、フィネステラ嬢が小さな胸を期待でふくらませました。

　商店街の福引きセールに参加してもらいます。
　福引きで何が当たるかは完全に運なので、お楽しみに。
　役割分担は、以下のようになります。おさえるべきポイントは、お店・特売品・賞品です。

１．販売員
　好きなお店で、セールの特売品を売ってください。どんなお店で、何を売るのかは自由です。
　過去の商店街シナリオで出したお店でもいいですし、まったく新しいお店でもＯＫです。
　また、お店の特売品と、福引きの賞品も設定できます。

２．買い物客
　参加者か、お嬢様の店で買い物ができます。曖昧な指定の場合は、条件に合った店か、モブの店で買ったとされます。
　その後に、案内所で福引きができます。どんな賞品が好きか嫌いか、大まかに指定できます。
　極端な場合、何があたったかまで指定できますが、あまり細かく指定しすぎると、コピペにしかならなかったり、世界設定や他との矛盾で没となって省略されたりする可能性が発生しますので注意してください。特に、あまりにキャラにだけ都合のいい物は却下の可能性がありますので注意してください（レアアイテムや大金があたるなどＮＧ。すでに所持している物がここであたったとするのはＯＫ）

３．お嬢様の店のバイト
　１と同じ内容ですが、バイト先はお嬢様の店になります。
　以前は服飾店でしたが、別のお店にしてかまいません。なんのお店にするかは、掲示板で相談してください。掲示板の相談に沿って統一できていないと、お店はお休みとなる場合があります。

４．福引き所のバイト
　福引き所で働きます。

　一つのお店の店員や、福引き係が何人も集中すると、描写は薄くなりますので注意してください。掲示板で表明するなどして調整してください。

　商店街には、他に駐在さんと、辻占いのミチーノがいますので、絡むことは可能ですが、特別事件が起きるわけでもなさそうですし、ＰＣがＮＰＣを自由に動かせるわけでもないので、工夫しないと目立ちません。

　賞品は、当たりもあれば外れもあると言うことで、どんな物が集まるのか楽しみです。
　何等が何になるのかは、こちらで割り振ります。また、何があたるかは、完全なランダムですので、乱数の女神様にお祈りしてください。ただし、わざと外れとか酷い賞品に当たりたい場合は、それを希望したり賞品を指定することができます。ただし、いい賞品の指定は不許可です。
　賞品や商品自体は、私のシナリオ内で消費されたとし、所持品などの変化はありませんので御了承ください。
　商品の供給と消費のバランスが悪い場合は、こちらで用意した賞品や、ＮＰＣの買い物客で調整します。