ゲスト
(ka0000)
【歌姫】凱旋行進曲
マスター:cr

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/05/16 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/05/25 19:00
オープニング
●
どちらを向いても見渡すかぎりの畑が広がっている。一面に広がるのどかな田園風景。
そこに一台の馬車がやってくる。やがて馬車は止まり、一人の女性が降り立つ。
「ただいま」
そう呟いた彼女の目元には、うっすらと涙の跡。
彼女、クリスティーヌ・カルディナーレ(kz0095)はオペラ歌手を夢見てヴァリオスに出てきた少女であった。
最初の頃はオーディションを受けても箸にも棒にも掛からず、連戦連敗の日々。しかし、ヴァリオスで世話になった人間にハンター達を紹介してもらい、自分の弱点であった恋愛経験の無さをフォローしてもらった。
それが上手く行ったのか、それからはオーディションを受ければ最終段階までは進めるようになっていた。
しかし、そこからもう一歩が進めなかった。
これでダメだったら諦めよう。そう思い受けたオーディションで最後の二人まで残ったものの、やはり敗れてしまった。そして彼女は故郷のジェオルジに戻ってきたのであった。
●
ジェオルジの人々は夢破れて戻ってきた彼女を暖かく迎えてくれていた。穏やかな時間が彼女の心を少しづつ癒していた。
そんな時だった。彼女の元に村の人間が、急な連絡が来たと伝えてきたのは。覚醒者しか使えない魔法伝話、これを使い取次の人間を間に挟んでの緊急連絡。ただ事ではないはずだ。
「クリスさん、今すぐヴァリオスに戻ってきてください」
すぐさま伝話の元へ向かった彼女に伝えられたのは、ヴァリオスで彼女が世話になっていたバロテッリ商会の番頭、モア・プリマクラッセ(kz0066)からの伝言だった。
「え? どういうことなんですか?」
「どうもこうもありません、あなたが先日受けたオーディション、あちらで合格した主演女優の方が稽古中に骨折しました。そこであなたが代役になったんです」
最後の最後で負けたクリスは、不測の事態が起こった時の代役を務めることになっている。といっても不測の事態などまず起こらない。そう思い故郷に戻ってきた彼女にとっては、まさに青天の霹靂だった。
だが、事はそう簡単には運ばなかった。
「……どうしましょう。今から急いで戻っても、とても間に合わないですよ~」
泣きそうな声でクリスが答える。今からヴァリオスに向けて出発しても到着するのはまさに幕があがる直前。これでは他の出演者と合わせることも、演出家の意図を把握することもできない。時間があまりに足りなかった。
しかし、それを聞いたモアはきっぱりとこう宣言した。
「わかりました。何とかします。クリスさん、あなたは今すぐジェオルジ家の人に事情を話して馬車を用意してもらってください。バロテッリ商会の名前も出して結構です」
●
「緊急の依頼です」
モアはハンターオフィスの受付嬢でもある。伝話でのやりとりを終えた彼女はすぐさま手はずを整え、ハンター達を集めていた。
「一人の女性をジェオルジからヴァリオスまで連れて来てください」
その後モアが伝えた期限を聞いて、ハンター達はすぐに物理的に無理だと思った。
ハンター達のような覚醒者なら、転移門を使って一瞬のうちに移動することができる。しかしそうでない者の場合どう早くても数日はかかるはずだ。だが、そんなハンター達にモアは一枚の地図を広げ、指をジェオルジの上に置いて方法を説明しだした。
「ここがジェオルジですね。本来の道はこう、沿岸沿いに進みます。が、これでは間に合いません」
そこで、と一つ呼吸を置いてから、モアは滑らせていた指を突如街道から外した。
「ここで真っ直ぐにヴァリオスに向けて進みます。地図には乗っていませんが、ここにはいわゆる獣道が存在します。ここを突っ切ってショートカットすればギリギリ間に合います」
彼女が示した道は商人たちが緊急の際に使う秘密の裏道だった。だが、これにはメリットもあればデメリットもある。
「しかしここは山の中、様々な野生動物達の邪魔が入ることが予測されます」
さらに、と彼女は言葉を続ける。
「山の中ですので崖沿いを走ることになる部分もありますし、さらに言えば事故で馬車が消えてもおかしくないことを知っている賊達が待ち受けている可能性があります」
あまりに危険でリスキーな方法。一体どういうことなのだろうと思った時、モアはハンター達に深々と頭を下げた。
「お願いします。彼女の人生が賭かっているんです」
どちらを向いても見渡すかぎりの畑が広がっている。一面に広がるのどかな田園風景。
そこに一台の馬車がやってくる。やがて馬車は止まり、一人の女性が降り立つ。
「ただいま」
そう呟いた彼女の目元には、うっすらと涙の跡。
彼女、クリスティーヌ・カルディナーレ(kz0095)はオペラ歌手を夢見てヴァリオスに出てきた少女であった。
最初の頃はオーディションを受けても箸にも棒にも掛からず、連戦連敗の日々。しかし、ヴァリオスで世話になった人間にハンター達を紹介してもらい、自分の弱点であった恋愛経験の無さをフォローしてもらった。
それが上手く行ったのか、それからはオーディションを受ければ最終段階までは進めるようになっていた。
しかし、そこからもう一歩が進めなかった。
これでダメだったら諦めよう。そう思い受けたオーディションで最後の二人まで残ったものの、やはり敗れてしまった。そして彼女は故郷のジェオルジに戻ってきたのであった。
●
ジェオルジの人々は夢破れて戻ってきた彼女を暖かく迎えてくれていた。穏やかな時間が彼女の心を少しづつ癒していた。
そんな時だった。彼女の元に村の人間が、急な連絡が来たと伝えてきたのは。覚醒者しか使えない魔法伝話、これを使い取次の人間を間に挟んでの緊急連絡。ただ事ではないはずだ。
「クリスさん、今すぐヴァリオスに戻ってきてください」
すぐさま伝話の元へ向かった彼女に伝えられたのは、ヴァリオスで彼女が世話になっていたバロテッリ商会の番頭、モア・プリマクラッセ(kz0066)からの伝言だった。
「え? どういうことなんですか?」
「どうもこうもありません、あなたが先日受けたオーディション、あちらで合格した主演女優の方が稽古中に骨折しました。そこであなたが代役になったんです」
最後の最後で負けたクリスは、不測の事態が起こった時の代役を務めることになっている。といっても不測の事態などまず起こらない。そう思い故郷に戻ってきた彼女にとっては、まさに青天の霹靂だった。
だが、事はそう簡単には運ばなかった。
「……どうしましょう。今から急いで戻っても、とても間に合わないですよ~」
泣きそうな声でクリスが答える。今からヴァリオスに向けて出発しても到着するのはまさに幕があがる直前。これでは他の出演者と合わせることも、演出家の意図を把握することもできない。時間があまりに足りなかった。
しかし、それを聞いたモアはきっぱりとこう宣言した。
「わかりました。何とかします。クリスさん、あなたは今すぐジェオルジ家の人に事情を話して馬車を用意してもらってください。バロテッリ商会の名前も出して結構です」
●
「緊急の依頼です」
モアはハンターオフィスの受付嬢でもある。伝話でのやりとりを終えた彼女はすぐさま手はずを整え、ハンター達を集めていた。
「一人の女性をジェオルジからヴァリオスまで連れて来てください」
その後モアが伝えた期限を聞いて、ハンター達はすぐに物理的に無理だと思った。
ハンター達のような覚醒者なら、転移門を使って一瞬のうちに移動することができる。しかしそうでない者の場合どう早くても数日はかかるはずだ。だが、そんなハンター達にモアは一枚の地図を広げ、指をジェオルジの上に置いて方法を説明しだした。
「ここがジェオルジですね。本来の道はこう、沿岸沿いに進みます。が、これでは間に合いません」
そこで、と一つ呼吸を置いてから、モアは滑らせていた指を突如街道から外した。
「ここで真っ直ぐにヴァリオスに向けて進みます。地図には乗っていませんが、ここにはいわゆる獣道が存在します。ここを突っ切ってショートカットすればギリギリ間に合います」
彼女が示した道は商人たちが緊急の際に使う秘密の裏道だった。だが、これにはメリットもあればデメリットもある。
「しかしここは山の中、様々な野生動物達の邪魔が入ることが予測されます」
さらに、と彼女は言葉を続ける。
「山の中ですので崖沿いを走ることになる部分もありますし、さらに言えば事故で馬車が消えてもおかしくないことを知っている賊達が待ち受けている可能性があります」
あまりに危険でリスキーな方法。一体どういうことなのだろうと思った時、モアはハンター達に深々と頭を下げた。
「お願いします。彼女の人生が賭かっているんです」
解説
●目標
クリスをジェオルジからヴァリオスまで運んでください。
●方法
オープニングでモアが提示したルートを通らないとどう頑張っても期限までに間に合いません。これが大前提になります。
前半は本来の街道を使う平穏な道です。ですが、後半は峠を越えて山中を突っ切る形になります。
後半は当然悪路をひた走る形になります。さらに、下に記したような障害が存在します。
●障害
これらの障害はすべて出会うわけではありません。
▼動物
一応路が存在するのですが、一体は野生動物たちの縄張りがモザイク状に存在しています。恐らく、次のような動物と出会うことは避けられないでしょう。
・狼
縄張りに群れを作って生活しています。そして近づいた動物を複数体で襲いかかります。狩りを行っているうえ縄張りの数、面積ともに大きいため避けて通り過ぎることは難しいでしょう。、
・猪
突如飛び出してきて突進します。猪にとっては走っているだけなのですが、馬車に体当たりを食らわせることになった場合は重大な障害が発生する可能性があります。
・熊
危険度では圧倒的に高いですが、出会わなければこちらを追いかけてくることもありません。
▼野盗
荷物を狙って野盗が現れます。後の憂いを無くすため、まず乗っているものを殺害した後に荷物を奪うと考えています。また、人間や亜人だけでなく雑魔が混ざっている可能性があります。
▼崖
峠路ですので、結構な部分は崖沿いに走ることになります。これだけなら馬車をちゃんとコントロールすれば問題ないのですが、それ以外の障害と組み合わさった場合非常に危険になります。
●その他
質問への回答担当として、モア・プリマクラッセ(kz0066)が関連付けられています。
何かありましたら、質問卓を立ててご質問ください。
クリスをジェオルジからヴァリオスまで運んでください。
●方法
オープニングでモアが提示したルートを通らないとどう頑張っても期限までに間に合いません。これが大前提になります。
前半は本来の街道を使う平穏な道です。ですが、後半は峠を越えて山中を突っ切る形になります。
後半は当然悪路をひた走る形になります。さらに、下に記したような障害が存在します。
●障害
これらの障害はすべて出会うわけではありません。
▼動物
一応路が存在するのですが、一体は野生動物たちの縄張りがモザイク状に存在しています。恐らく、次のような動物と出会うことは避けられないでしょう。
・狼
縄張りに群れを作って生活しています。そして近づいた動物を複数体で襲いかかります。狩りを行っているうえ縄張りの数、面積ともに大きいため避けて通り過ぎることは難しいでしょう。、
・猪
突如飛び出してきて突進します。猪にとっては走っているだけなのですが、馬車に体当たりを食らわせることになった場合は重大な障害が発生する可能性があります。
・熊
危険度では圧倒的に高いですが、出会わなければこちらを追いかけてくることもありません。
▼野盗
荷物を狙って野盗が現れます。後の憂いを無くすため、まず乗っているものを殺害した後に荷物を奪うと考えています。また、人間や亜人だけでなく雑魔が混ざっている可能性があります。
▼崖
峠路ですので、結構な部分は崖沿いに走ることになります。これだけなら馬車をちゃんとコントロールすれば問題ないのですが、それ以外の障害と組み合わさった場合非常に危険になります。
●その他
質問への回答担当として、モア・プリマクラッセ(kz0066)が関連付けられています。
何かありましたら、質問卓を立ててご質問ください。
マスターより
皆さんこんにちは、crです。
というわけで【歌姫】シリーズ第2弾です。折角の代役のチャンスがやって来たのに、故郷に戻っていたクリス。
ここで代役を務められるか、それとも出来ずに運をつかめないか、それは皆さんに架かっています。
ぜひクリスをオペラスターへと押し上げてあげてください。
それでは皆さんのご参加をお待ちしております。
というわけで【歌姫】シリーズ第2弾です。折角の代役のチャンスがやって来たのに、故郷に戻っていたクリス。
ここで代役を務められるか、それとも出来ずに運をつかめないか、それは皆さんに架かっています。
ぜひクリスをオペラスターへと押し上げてあげてください。
それでは皆さんのご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/05/25 05:42
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 メルクーア(ka4005) ドワーフ|10才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/05/15 22:45:05 |
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質問卓 メルクーア(ka4005) ドワーフ|10才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/05/12 23:23:40 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/05/13 18:58:10 |