ゲスト
(ka0000)
食道楽~鶏肉~
マスター:十野誠

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/05/20 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/05/29 07:30
オープニング
●出発
その日、エルヴィンバルト要塞からは2台の魔導車が出発しようとしていた。
一台は魔導トラック、荷台に人が乗りやすいよう座席をつけたタイプで、簡単ではあるが日除けの幌もついている。その大きさに合わせて乗れる数も多い。
もう一台も魔導トラックではあるのだが、その規模は小さめだ。座席も車内に設置されているのみで、荷台は小さく作られている。
それぞれに集まったハンター達が乗り込んだことを確認して、第三師団長カミラ・ゲーベルが声をあげた。
「いいか、相手は人の味を覚えた害獣だ! この機会に駆逐しなければ帝国民に新たな被害が増えてしまう可能性がある。だからこそ皆の手を借り退治に向かう事になった」
滔々と語っているが、何かを振り切ろうとしているようにも見える。
「しかしその目撃情報は不確かなものだ。待ち受けているものが本当にグリフォンであるとは限らない。しかし、害獣であることは確かだ……とにかく、対処は早いに越したことは無い」
だから二手に分かれるのだ、と理由が続く。
「是非協力を頼む。……なお、相手はあくまでも害獣だ、歪虚ではない」
こほん、と一息間をあけた。
「つまり肉が残る。場合によっては卵もだ」
調理器具も最低限は詰んである。そのカミラの言葉が示す通り、荷台に乗っている組み立て式の竃の設営用具がハンター達の視界に映った。
「退治したあとは皆で祝杯を交わしても問題ない。私も可能な限り腕を振るおう」
どちらにも同行できないのが残念だ、とその顔に書いてある。
「どちらもグリフォンであることを祈る。……食べたいというのもあるが、もし卵があるなら帝国軍の貴重な財産になる可能性があるからな!」
どうみても『食べたい』が本音だろうと思いながらも、ハンター達は沈黙を守った。
●はるか遠きその肉へ
上半身は鷲。胴体から後ろ足までは獅子。馬肉をはじめとした肉を好む。
気性は荒いが、知性は高く、主と認めたものはその背に乗る事が出来るという。
昔話に曰く――
「――とまぁ、そういうヤツなんだが。ここいらの話にはまったく書いてない事があってだな?」
敵性グリフォン退治に参加するというハンター達の前で、髭面の男は包丁を研ぎながら語る。
一筋の曇りも見られないが、その持ち手は汗が沁み込み、かなりの年代物のように見受けられた。
刃先の様子を確認すると、男は一つ頷いた。
「む。悪くない……。つまりは、その肉だ」
鷲の頭を持つ。ならば、その近辺は鳥のそれなのか。
獅子の胴を持つ。ならば、胴は獅子のそれなのか。
羽根は。尻尾は。舌は。
「知りたくはないか? 見て、触って、そして出来るならば――」
味わって!
満面に(子供が見たら泣き出しそうな)笑顔を浮かべ、ハイテンションに叫ぶ。
「くうぅ、想像するだけでつばがあふれてくるわ! 実にいいタイミングで顔を出せたと言うものだ……!」
彼は第三師団に所属するわけではない。
今回、ハンターオフィスに依頼が行われた際に、偶々そこにいたというだけの人物である。
普段は大人しく料理人をしているが、極稀にこのような言動をするのだとか。
「ふははは! まだ見ぬ肉よ!待っているがよい!」
●冷静になって
「――そうだ。注意しておいてほしいのだが。ヤツラは賢いぞ」
平静にもどると、ハンター達に向き直って彼は語る。
鳥の王と称されることのある鷲。獣の王と呼ばれることのある獅子。それらが合わさった幻獣であるグリフォンは、逸話に恥じる事の無い強さを持つという。
まして、今回は相手の棲家だ。
「ある程度人数を絞らせてもらったが……おそらく、かなり早く気がつかれるだろう」
今回近づく為に使う道は、崖沿いの細い道だ。
その幅は、人が並んで歩く事は出来るが、戦うのであれば1人が精一杯と言ったところか。
万が一崖から突き落とされでもしようものなら――
「キミらなら大丈夫だろうが、戦いの間に戻る事は難しいだろうな」
現場の状況を聞き、戦い方を考え始めるハンター達に、男は心配する事は無いと笑顔を見せた。
「戦いが終われば、肉がキミらを待っている! それを考えればこの状況も辛くはあるまい!」
その日、エルヴィンバルト要塞からは2台の魔導車が出発しようとしていた。
一台は魔導トラック、荷台に人が乗りやすいよう座席をつけたタイプで、簡単ではあるが日除けの幌もついている。その大きさに合わせて乗れる数も多い。
もう一台も魔導トラックではあるのだが、その規模は小さめだ。座席も車内に設置されているのみで、荷台は小さく作られている。
それぞれに集まったハンター達が乗り込んだことを確認して、第三師団長カミラ・ゲーベルが声をあげた。
「いいか、相手は人の味を覚えた害獣だ! この機会に駆逐しなければ帝国民に新たな被害が増えてしまう可能性がある。だからこそ皆の手を借り退治に向かう事になった」
滔々と語っているが、何かを振り切ろうとしているようにも見える。
「しかしその目撃情報は不確かなものだ。待ち受けているものが本当にグリフォンであるとは限らない。しかし、害獣であることは確かだ……とにかく、対処は早いに越したことは無い」
だから二手に分かれるのだ、と理由が続く。
「是非協力を頼む。……なお、相手はあくまでも害獣だ、歪虚ではない」
こほん、と一息間をあけた。
「つまり肉が残る。場合によっては卵もだ」
調理器具も最低限は詰んである。そのカミラの言葉が示す通り、荷台に乗っている組み立て式の竃の設営用具がハンター達の視界に映った。
「退治したあとは皆で祝杯を交わしても問題ない。私も可能な限り腕を振るおう」
どちらにも同行できないのが残念だ、とその顔に書いてある。
「どちらもグリフォンであることを祈る。……食べたいというのもあるが、もし卵があるなら帝国軍の貴重な財産になる可能性があるからな!」
どうみても『食べたい』が本音だろうと思いながらも、ハンター達は沈黙を守った。
●はるか遠きその肉へ
上半身は鷲。胴体から後ろ足までは獅子。馬肉をはじめとした肉を好む。
気性は荒いが、知性は高く、主と認めたものはその背に乗る事が出来るという。
昔話に曰く――
「――とまぁ、そういうヤツなんだが。ここいらの話にはまったく書いてない事があってだな?」
敵性グリフォン退治に参加するというハンター達の前で、髭面の男は包丁を研ぎながら語る。
一筋の曇りも見られないが、その持ち手は汗が沁み込み、かなりの年代物のように見受けられた。
刃先の様子を確認すると、男は一つ頷いた。
「む。悪くない……。つまりは、その肉だ」
鷲の頭を持つ。ならば、その近辺は鳥のそれなのか。
獅子の胴を持つ。ならば、胴は獅子のそれなのか。
羽根は。尻尾は。舌は。
「知りたくはないか? 見て、触って、そして出来るならば――」
味わって!
満面に(子供が見たら泣き出しそうな)笑顔を浮かべ、ハイテンションに叫ぶ。
「くうぅ、想像するだけでつばがあふれてくるわ! 実にいいタイミングで顔を出せたと言うものだ……!」
彼は第三師団に所属するわけではない。
今回、ハンターオフィスに依頼が行われた際に、偶々そこにいたというだけの人物である。
普段は大人しく料理人をしているが、極稀にこのような言動をするのだとか。
「ふははは! まだ見ぬ肉よ!待っているがよい!」
●冷静になって
「――そうだ。注意しておいてほしいのだが。ヤツラは賢いぞ」
平静にもどると、ハンター達に向き直って彼は語る。
鳥の王と称されることのある鷲。獣の王と呼ばれることのある獅子。それらが合わさった幻獣であるグリフォンは、逸話に恥じる事の無い強さを持つという。
まして、今回は相手の棲家だ。
「ある程度人数を絞らせてもらったが……おそらく、かなり早く気がつかれるだろう」
今回近づく為に使う道は、崖沿いの細い道だ。
その幅は、人が並んで歩く事は出来るが、戦うのであれば1人が精一杯と言ったところか。
万が一崖から突き落とされでもしようものなら――
「キミらなら大丈夫だろうが、戦いの間に戻る事は難しいだろうな」
現場の状況を聞き、戦い方を考え始めるハンター達に、男は心配する事は無いと笑顔を見せた。
「戦いが終われば、肉がキミらを待っている! それを考えればこの状況も辛くはあるまい!」
解説
※ この依頼は石田まきばMSと連動しています。
シナリオの形式上、どちらにも参加することが可能となっております。
同じタイミングでの展開となりますので、両方に参加しますとドッペルゲンガー現象が起こります。
シナリオとしては別のお話ですので、特にペナルティが課せられるわけではありません。
時系列等に拘りのある方はご注意ください。
【目的】
人を襲い、味を覚えた害獣指定のグリフォンを退治せよ!
そして、その肉の味を伝えるのだ……!
【敵情報】
グリフォン*2
鷲上半身と獅子の下半身を持つ幻獣です。
高い機動力、戦闘力を持つ他『助走無しで飛行状態に入ることが出来る』という特徴を持ちます。
主な攻撃法は爪や嘴による近接攻撃。翼での打撃、爪で敵を捕まえ上空に連れて行き、そのまま放り落とす等。
この他、グリフォンの襲撃を目撃した人は以下のような事を言っています。
「遠くにいるなーと思ってたら、いきなりかっさらわれいっちまってよう……」
「あの二匹はやたら息があってたぜ。つがいに違いねぇ」
【戦闘場所について】
崖ぞいの幅2mほどの道を進んでいる際に襲撃を受ける形となります。
道は100m先で開けた広場に出ます。
【注意事項】
崖から落ちてしまった場合、戦闘から離脱したものとなります。
これだけで大きな怪我を負うものではありませんが、戦闘への復帰は難しいものとなりますのでご注意ください。
【その他】
・グリフォンは、空を飛ぶ為に引き締まった身体をしています。脂身も少なく、上質な鶏肉や桜肉が近いところでしょう。
・料理については、希望のものを指定いただければ、料理人の男が喜んで作ってくれます。皆さんが料理をされる際については、第三師団の備品を使って調理が可能です。
料理の希望が無い場合、主に焼肉となります。
・お肉の持ち帰りは出来ませんのでご了承ください。
シナリオの形式上、どちらにも参加することが可能となっております。
同じタイミングでの展開となりますので、両方に参加しますとドッペルゲンガー現象が起こります。
シナリオとしては別のお話ですので、特にペナルティが課せられるわけではありません。
時系列等に拘りのある方はご注意ください。
【目的】
人を襲い、味を覚えた害獣指定のグリフォンを退治せよ!
そして、その肉の味を伝えるのだ……!
【敵情報】
グリフォン*2
鷲上半身と獅子の下半身を持つ幻獣です。
高い機動力、戦闘力を持つ他『助走無しで飛行状態に入ることが出来る』という特徴を持ちます。
主な攻撃法は爪や嘴による近接攻撃。翼での打撃、爪で敵を捕まえ上空に連れて行き、そのまま放り落とす等。
この他、グリフォンの襲撃を目撃した人は以下のような事を言っています。
「遠くにいるなーと思ってたら、いきなりかっさらわれいっちまってよう……」
「あの二匹はやたら息があってたぜ。つがいに違いねぇ」
【戦闘場所について】
崖ぞいの幅2mほどの道を進んでいる際に襲撃を受ける形となります。
道は100m先で開けた広場に出ます。
【注意事項】
崖から落ちてしまった場合、戦闘から離脱したものとなります。
これだけで大きな怪我を負うものではありませんが、戦闘への復帰は難しいものとなりますのでご注意ください。
【その他】
・グリフォンは、空を飛ぶ為に引き締まった身体をしています。脂身も少なく、上質な鶏肉や桜肉が近いところでしょう。
・料理については、希望のものを指定いただければ、料理人の男が喜んで作ってくれます。皆さんが料理をされる際については、第三師団の備品を使って調理が可能です。
料理の希望が無い場合、主に焼肉となります。
・お肉の持ち帰りは出来ませんのでご了承ください。
マスターより
お世話になっております。十野です。
この度は、石田まきばMSと連動致しまして、依頼を出させていただいております。
こちらの依頼では、皆さんがグリフォンと遭遇。討伐して頂く形となります。
それなりに強い敵となりますので、食前の運動として皆さま頑張ってくださいませ。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
この度は、石田まきばMSと連動致しまして、依頼を出させていただいております。
こちらの依頼では、皆さんがグリフォンと遭遇。討伐して頂く形となります。
それなりに強い敵となりますので、食前の運動として皆さま頑張ってくださいませ。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/05/29 01:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 壬生 義明(ka3397) 人間(リアルブルー)|25才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/05/19 23:44:46 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/05/15 22:51:53 |