ゲスト
(ka0000)
ゼラチン質のアレ
マスター:のどか

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/07/10 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/07/18 19:00
オープニング
静かな木漏れ日の差す森の中。
鳥達がさえずる穏やかな昼下がりの風景の中に、『ソレ』は鎮座していた。
「……でかいな」
「ああ、でかい」
ソレを見上げるのは2人の男。2頭の荷馬車を付き従えた彼らは隣の町へと食料や衣類を売りに出かける商隊の一角だ。
地元の名産の作物や工芸品を別の町や村へ持って行き、作物の取れない冬のための貯蓄を増やす。それが村での彼らの仕事だった。
「……邪魔だな」
「ああ、邪魔だ」
そんな大の大人の男二人があんぐりとアホ面を揃えてゼラチン質のソレを見上げていた。
ゆうに4mは超えるだろうか、超弩級なソレは森の一本道の真ん中で彼らをあざ笑うかのようにその巨体を鎮座させていた。
「……動かないな」
「ああ、動かない」
男の一人がおそるおそるゼラチン質のソレに近づく。
そうして手に持った木の枝でその表面をつつくとぷるんとソレは気持ち悪く体を震わせた。
「……キモイな」
「ああ、キモイ」
「見ろよ、枝の先がベトベトだぜ」
そう言ってもう一人の男に見せ付ける枝の先には青いんだか緑色なんだかよく分からない独特のドロリとした粘液がまとわり付いていた。
「石でも投げてみるか」
「投げてみれば?」
合意を得られて、男は道端に転がっていた手ごろな石を手に取ると無駄に綺麗なフォームからゼラチン質のアレ目掛けて投石を試みる。
ビチャンと生理的にイヤな音を立てながら粘着質の液体が飛び散る。
そうして表面に波紋のような傷(?)を負わせた石であったが、一拍置くとそのままずぶずぶとゼラチン質の体の中に取り込まれていってしまった。
石が起こした波紋も、すぐに周りのゼラチン質に覆われて、何もなかったかのようなツルツルのお肌が木漏れ日に照らされる。
「……意味なかったな」
「ああ、馬鹿みたいだな、お前」
「言うなよ……」
そう言うと石を投げた男は大きくため息をつくと愛馬へと近づき、自分の荷馬車を反転させる。
「とりあえず、こんな状況じゃ商売あがったりだな。他にルートは無いし……ハンターが退治してくれるのを待とう」
「ああ、そうだな」
相方の男も自分の荷馬車を反転させる。
そうしながら振り返り、何かに祈るようにゼラチン質のソレに手を合わせる。
「次に来たときにはいなくなっていますように」
そうして男達は森を後にした。
暫くして、ハンターズソサエティに依頼が張り出された。
依頼人はとある町で、「隣の村から来るはずの物資がなかなか届かない。事実確認をしようとしたら、どうやら通商ルートに陣取るゼラチン質のコレのせいで商隊が来れないという事らしい。通商ルートが回復しない事にはこちらの村の発展にも関わる。何とかしてほしい」とのこと。依頼書にはご丁寧にゼラチン質のそれの粘液がべっとりと貼り付けられていたらしい。モロに受け取った係員が小さな悲鳴を上げたのは言うまでも無い。
しかし、その係員の犠牲(主にベトベトになった手やらなにやら)のおかげで対象の目星もつける事ができたソサエティはハンター達へとその依頼を提示したのであった。
鳥達がさえずる穏やかな昼下がりの風景の中に、『ソレ』は鎮座していた。
「……でかいな」
「ああ、でかい」
ソレを見上げるのは2人の男。2頭の荷馬車を付き従えた彼らは隣の町へと食料や衣類を売りに出かける商隊の一角だ。
地元の名産の作物や工芸品を別の町や村へ持って行き、作物の取れない冬のための貯蓄を増やす。それが村での彼らの仕事だった。
「……邪魔だな」
「ああ、邪魔だ」
そんな大の大人の男二人があんぐりとアホ面を揃えてゼラチン質のソレを見上げていた。
ゆうに4mは超えるだろうか、超弩級なソレは森の一本道の真ん中で彼らをあざ笑うかのようにその巨体を鎮座させていた。
「……動かないな」
「ああ、動かない」
男の一人がおそるおそるゼラチン質のソレに近づく。
そうして手に持った木の枝でその表面をつつくとぷるんとソレは気持ち悪く体を震わせた。
「……キモイな」
「ああ、キモイ」
「見ろよ、枝の先がベトベトだぜ」
そう言ってもう一人の男に見せ付ける枝の先には青いんだか緑色なんだかよく分からない独特のドロリとした粘液がまとわり付いていた。
「石でも投げてみるか」
「投げてみれば?」
合意を得られて、男は道端に転がっていた手ごろな石を手に取ると無駄に綺麗なフォームからゼラチン質のアレ目掛けて投石を試みる。
ビチャンと生理的にイヤな音を立てながら粘着質の液体が飛び散る。
そうして表面に波紋のような傷(?)を負わせた石であったが、一拍置くとそのままずぶずぶとゼラチン質の体の中に取り込まれていってしまった。
石が起こした波紋も、すぐに周りのゼラチン質に覆われて、何もなかったかのようなツルツルのお肌が木漏れ日に照らされる。
「……意味なかったな」
「ああ、馬鹿みたいだな、お前」
「言うなよ……」
そう言うと石を投げた男は大きくため息をつくと愛馬へと近づき、自分の荷馬車を反転させる。
「とりあえず、こんな状況じゃ商売あがったりだな。他にルートは無いし……ハンターが退治してくれるのを待とう」
「ああ、そうだな」
相方の男も自分の荷馬車を反転させる。
そうしながら振り返り、何かに祈るようにゼラチン質のソレに手を合わせる。
「次に来たときにはいなくなっていますように」
そうして男達は森を後にした。
暫くして、ハンターズソサエティに依頼が張り出された。
依頼人はとある町で、「隣の村から来るはずの物資がなかなか届かない。事実確認をしようとしたら、どうやら通商ルートに陣取るゼラチン質のコレのせいで商隊が来れないという事らしい。通商ルートが回復しない事にはこちらの村の発展にも関わる。何とかしてほしい」とのこと。依頼書にはご丁寧にゼラチン質のそれの粘液がべっとりと貼り付けられていたらしい。モロに受け取った係員が小さな悲鳴を上げたのは言うまでも無い。
しかし、その係員の犠牲(主にベトベトになった手やらなにやら)のおかげで対象の目星もつける事ができたソサエティはハンター達へとその依頼を提示したのであった。
解説
森の通商ルート上に鎮座する『ゼラチン質のアレ』を退治する依頼です。
ゼラチン質のコレが鎮座し続ける限り商隊馬車が森を通ることができず、物資の搬入が非常に困難になってしまう業況となっています。
そのため、一刻も早い対応が要求されています。
ゼラチン質の――めんどくさいので以後『超弩級スライム』と呼称します。
超弩級スライムはその呼称から分かる通り、とても巨大です。
サイズ的には2sq×2sqを占領するほどのでかさです。
OPで商人達が散々遊んで(?)いた通り、近づいてもあちらからアクションを仕掛けてくる様子はありません。しかし、攻撃されれば障害と見なし攻撃し返してきます。
その軟体な構造から物理ダメージはよほどの高火力が期待できない限りほとんど役に立たないでしょう。
かと言ってチクチク魔法で削っていても、再生能力で凌がれてしまいます。
魔法で攻撃を行いながらいかに前衛の火力を通すか。
前衛と後衛の連携が非常に重要になってくるかと思われます。
もしくは参加者全員が魔法攻撃で揃えば飽和攻撃で圧倒することも可能かもしれません。
参加者の状況に応じた対応が皆様には求められることとなるでしょう。
また、各地で確認されているスライムの特徴から超弩級スライムも分裂能力も所持していると想定されています。
使用された際の対応も懸念事項となるでしょう。
ゼラチン質のコレが鎮座し続ける限り商隊馬車が森を通ることができず、物資の搬入が非常に困難になってしまう業況となっています。
そのため、一刻も早い対応が要求されています。
ゼラチン質の――めんどくさいので以後『超弩級スライム』と呼称します。
超弩級スライムはその呼称から分かる通り、とても巨大です。
サイズ的には2sq×2sqを占領するほどのでかさです。
OPで商人達が散々遊んで(?)いた通り、近づいてもあちらからアクションを仕掛けてくる様子はありません。しかし、攻撃されれば障害と見なし攻撃し返してきます。
その軟体な構造から物理ダメージはよほどの高火力が期待できない限りほとんど役に立たないでしょう。
かと言ってチクチク魔法で削っていても、再生能力で凌がれてしまいます。
魔法で攻撃を行いながらいかに前衛の火力を通すか。
前衛と後衛の連携が非常に重要になってくるかと思われます。
もしくは参加者全員が魔法攻撃で揃えば飽和攻撃で圧倒することも可能かもしれません。
参加者の状況に応じた対応が皆様には求められることとなるでしょう。
また、各地で確認されているスライムの特徴から超弩級スライムも分裂能力も所持していると想定されています。
使用された際の対応も懸念事項となるでしょう。
マスターより
おはようございます、のどかです。
今回の敵はゼラチン質のアレです。
古今東西(?)ファンタジーRPGの序盤雑魚敵と言えばゼラチン質のコレですが、Fのゼラチン質のソレはそれなりに厄介です。
ゼラチン質のコレだからと言って甘く見ず、しっかり確実に対応していくプレを構築しましょう。
そうでないとゼラチン質のアレ塗れのPCが大衆の目に晒されてしまうかもしれません。
そんな感じで、戦闘ですがどちらかと言えばギャグ分多目の依頼となります。
参加PC様はそのつもりでお覚悟とご容赦をお願いいたします。
それでは、皆様のご参加お待ちしております。
今回の敵はゼラチン質のアレです。
古今東西(?)ファンタジーRPGの序盤雑魚敵と言えばゼラチン質のコレですが、Fのゼラチン質のソレはそれなりに厄介です。
ゼラチン質のコレだからと言って甘く見ず、しっかり確実に対応していくプレを構築しましょう。
そうでないとゼラチン質のアレ塗れのPCが大衆の目に晒されてしまうかもしれません。
そんな感じで、戦闘ですがどちらかと言えばギャグ分多目の依頼となります。
参加PC様はそのつもりでお覚悟とご容赦をお願いいたします。
それでは、皆様のご参加お待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/07/15 00:10
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/07/04 17:15:53 |
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相談卓 キール・スケルツォ(ka1798) 人間(リアルブルー)|37才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/07/09 21:46:38 |