• 不動
  • 日常

【不動】希望の火を灯して

マスター:蒼かなた

シナリオ形態
ショート

関連ユニオン
ガーディナ

難易度
易しい
オプション
  • relation
参加費
1,000
参加人数
現在10人 / 4~10人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2015/05/27 15:00
リプレイ完成予定
2015/06/05 15:00

オープニング

※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

●傷ついた希望
 聖地奪還の大仕事を終え、人類は一先ず一息を吐く暇を得た。
 しかしただ休んでいる訳にはいかなかった。この戦いの為に払った代償はかなり多い。
 開拓地『ホープ』の壊滅2~3歩手前の被害もその1つだ。建物は壊され、多くのCAMやコンテナが薙ぎ倒され放置されたままだ。
 辺境では部族会議が新しい方針を打ち出したばかりだ。ここで歩みをとめているわけには行かない。その基盤となるホープの復興は急務なのだ。
「そんな訳で俺達ハンターも借り出されたって訳だ」
「誰に話しかけてるの?」
 長身で筋骨隆々、厳つい顔をしているが根はそんなに怖くない。熟練ハンターのブレアは今日は自慢のプレートメイルもグレートソードも見につけず、タンクトップとジーンズ姿でホープの瓦礫の山の前で仁王立ちしていた。
 そんなブレアの隣で兎耳アクセサリーを揺らす女性が不思議そうに彼を見上げる。
 復興の第一にやらなくてはいけないことは片付けることからだ。壊れたものをどかし、使えるものを仕分ける。
 その作業に必要なのはまず単純に力だ。その点でハンター達は打ってつけの人材だった。
「まあ、ともかくだ。さっさと片付けるぞ。ラピン、俺より力あるんだから倍は働けよ?」
「嘘吐くな筋肉達磨。ブレアこそ私の10倍は働きなさいよね」
 そんな掛け合いをしつつ2人は瓦礫の山に手を伸ばした。

●炉に火を
 ホープ復興の為には辺境各地の部族達が協力する為に集まっていた。
 ヴァルカン族もその部族の1つである。彼らは炎と鍛冶を崇める物作りの集団だ。
 建物を建てるのは専門外ではあるが、協力できることは数多くある。
 生憎と彼らの族長は別の作戦で留守にしているが、その間は族長代理として年長のラッヅが部族の皆に指示を出していた。
「族長代理ー。資材が足りませーん。金と銀と銅と鉄とおまけに石まで足りませーん」
「族長代理。人手が足りてないぞ。完成品運ぶだけの奴でもいいから誰か捕まえてこいよ」
「族長代理。お腹空いたぞ!」
「うるせぇよお前等! 今のホープは無い無い尽くしなんだ。今ある分で何とかしろ。あと最後のは炊き出しにでも行ってこい!」
 族長代理と連呼されてキレたラッヅが机を叩いて一喝する。
 部族の皆が言うことももっともなのだが無い袖は振れないのだ。資材については族長が無事帰ってくれば解決するのだが。
「仕方ない。人手に関してはまた掛け合ってくる」
 ラッヅは頭を掻きながら簡易工房のテントを出た。

●初めての料理
 復興に際して必要なのはやはり人手だ。そして人が集まれば集まるほど必要なのが食事である。
 食べなけりゃ人は動けない。お腹が膨れれば元気になる。それが美味しければ尚良しである。
 ホープの一角、食料庫の前の青空の下でもくもくと煙が立ち上がっていた。
 沢山の人々がそこに集い、忙しそうに食料を洗ったり刻んだり炒めたり煮込んだりしている。
「……」
 そんな中で1人、背の低い少女が包丁を両手で握って、目の前のまな板の上に乗るじゃがいもを見つめていた。
 少し浅黒い肌に茜色の髪の少女。その足元には白猫がニィと鳴いている。
 少女はおぼつかない手付きで包丁をゆっくり下ろす。だがじゃがいもは切れずにころりんと横に転がった。
「…………」
 少女は目を細めてじゃがいもを睨む。まるで戦場で出会った敵を見るかのような視線だ。
 そして少女は包丁を頭の上まで振り上げて、振り下ろした。じゃがいもは見事に切れた。まな板ごと真っ二つだ。
「……んっ、よし」
 満足そうに少女は頷く。そして次の食材であるにんじんに手を伸ばした。

解説

【依頼内容】
 開拓地『ホープ』の復興を支援しよう

【仕事内容】
 日中は汗水たらしてお仕事しましょう。

 ・瓦礫の撤去
  壊れた建物や横倒しになったCAM。崩れたコンテナを片付けるお仕事。
  力自慢の人を大募集。勿論それ以外の方も是非。
  NPCとしてブレアとその仲間が同じ現場にいます。

 ・鍛冶手伝い
  ヴァルカン族と一緒に復興に必要なものを作りましょう。
  補強に必要な鉄板や石ブロック。テントに使う布を織るのもお仕事です。
  初心者も歓迎。一から全て教えてくれます。
  NPCとしてヴァルカン族の族長代理ラッヅが控えています。

 ・炊き出し
  腹が減っては復興は出来ぬ。皆のお腹を満たすご飯を作りましょう。
  食材を運ぶところから下拵えに調理まで。食器洗いも大仕事です。
  料理が上手な方を歓迎します。でも人手が足りないので暇そうな人は強制的に手伝わせます。
  NPCとして小さな少女が奮闘しているようです。

 ・その他
  上記以外で何か復興の為に役立つ仕事があれば採用させて頂きます。

【小さな宴】
 夜になったら皆で火を囲みゆっくりと語らい合います。
 この戦いのことを、そしてこれからのことを。老若男女国も種族も問わず1つの火で輪を作りましょう。
 ささやかながらお酒も出ますが、未成年は飲まないように注意です。

マスターより

皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
痛手を負ったホープの復興をお手伝いする依頼です。
傷ついてしまった希望に皆さんの手でもう一度火を灯しましょう。
最後にはのんびりゆっくりご自由に宴の時間をお過ごしください。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2015/06/04 06:21

参加者一覧

  • 希望の火を灯す者
    ドミノ・ウィル(ka0208
    ドワーフ|20才|女性|闘狩人
  • 鋼のロマン
    ゼカライン=ニッケル(ka0266
    ドワーフ|42才|男性|機導師
  • 希望の火を歌う者
    グオルムール・クロム(ka0285
    ドワーフ|35才|男性|闘狩人

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 希望の火を謡う者
    ギルバート・フォーサイス(ka1395
    エルフ|34才|男性|聖導士
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 銀紫の蜘蛛
    守原 由有(ka2577
    人間(蒼)|22才|女性|機導師
  • 無類の猫好き
    鹿島 雲雀(ka3706
    人間(蒼)|18才|女性|闘狩人

  • 青霧 ノゾミ(ka4377
    人間(蒼)|26才|男性|魔術師
  • 希望の火を灯す者
    ネムリア・ガウラ(ka4615
    エルフ|14才|女性|霊闘士
依頼相談掲示板
アイコン 相・談!
ドミノ・ウィル(ka0208
ドワーフ|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2015/05/26 22:55:19
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/05/26 22:54:18