●廃屋に雑魔が！
　とある街の外れに廃屋がある。見た目はかなり立派な家屋にも関わらず、街の中心からやや遠いこともあって住み手も見つからず、放置されて久しいのだという。
　以前は子供達が秘密基地にしていたものが、いつしかお化けが済むとされ、子供達すらも近寄らなくなった。
　地主も長いこと事業に営むことで気にかける余裕がなかった。ただ、最近になって近隣住人から苦情が来るようになった為、やむなく対処することになったのだが……。
「雑魔、か」
　地主は報告を聞いて溜息をつく。使いに出した者が館に住み着いた雑魔を見たというのだ。蜘蛛とネズミが確認されており、それぞれが家の中で縄張り争いをしているらしい。また、１体は人のサイズにまで大きくなっている。お化けの原因はこれなのだろう。
　使用人もさすがに、具体的な場所までは確定できなかったようだが、いずれにせよ、この雑魔を退治せねば廃屋を取り壊すこともできない。地主は仕方ないかと腰を上げ、ハンターオフィスへと出向いていった。

　その依頼に興味を抱いたハンターへ、受付の女性が声を掛ける。
「それは、先ほど来たばかりの雑魔退治の依頼ですね」
　女性はハンター達へと説明を行うと、それならばとハンター達が快く引き受けてくれた。
「地主さんは渋々といった感じで依頼を出されたようですが、周辺住人からはこの雑魔が被害を及ぼすのではないかと不安がっています」
　何か被害が出てしまう前に、どうか早い解決を願いますと、その女性はハンター達に頭を上げるのである。

　街外れの廃屋に発生した雑魔退治を願います。

●目的：廃屋に住み着いた全ての雑魔の討伐

●敵
　蜘蛛型雑魔……４体
　噛みつきのほか、針で毒を注入することがあります。
　ネズミ型雑魔……４体
　引っ掻いて攻撃する他、不衛生な牙での噛みつきは行動阻害の麻痺を起こすことがあります。
　いずれも１～２回りほど大きくなっており、各種１体は人間ほどのサイズになっています。それぞれが自分達の居場所を侵す者に攻撃を仕掛けてきます。
　どの種類の雑魔がどこにいるかは不明ですが、両種が同居しないことだけは確認されています。

●状況
　街はずれの廃屋。見た目は立派な建物に見えます。
　地主はそこそこ羽振りがよいらしく、事業に追われて管理を怠っている間に雑魔が住み着きました。
　廃屋は２階立て、１階にはリビング、客間とキッチン、トイレ、お風呂、脱衣所。家屋の正面には玄関、庭があり、奥側に裏口があります。
　２階は寝室を兼ねる部屋が３つ、１つの部屋は大きく、バルコニーにも出ることができます。
　家屋内に家具などはありませんが、雑魔によって荒らされており、壁などはかなり傷んでいる様子です。
　なお、地主はこの廃屋を取り壊し、土地の売却を検討しているようです。

　時間の指定などはありませんが、迅速な討伐をしていただければ依頼人も喜ぶと思います。

　それでは、今回も楽しんでいただければ幸いです。よろしくお願いいたします！

　初めましての方も、どこかでお会いしたことのある方もこんにちは。なちゅいと申します。よろしくお願いいたします。
　廃屋に住み着いた雑魔退治を願います。近隣住民が不安がっている為、手早く片付けていただければと思います。
　それでは、今回も楽しんでいただければ幸いです。よろしくお願いいたします！