ゲスト
(ka0000)
羊の狩りと刈り
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/05/26 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/04 09:00
オープニング
●牧場のある日の悲劇
「お、おやじぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
「お義父さん!」
年齢三十代の夫婦は倒れている老人にすがりついて号泣する。
「お、おじいちゃん!」
「うわああああああああああん、おじいちゃんがぁあ」
「え、えええ? 何、何が起こったの? 嫌だよ、おじいちゃん!」
孫たちも寄ってきて泣き叫ぶ。
グラズヘイム王国にあるとある牧場の、春に起こった悲劇だった。
ベテランで、羊の毛を上手く刈れる主たる老人が、ぎっくり腰で倒れたのだった。
それも羊の毛を刈らないとならない時期に。
「どうするんだ、ロッキーの毛は誰が刈ればいいんだ」
「息子よ、お前がやれ」
身動きできない中、床の上で老人は告げた。
「ロッキー以外はどうにかできるんだけど」
「そんなことでどうするんじゃ! いずれはお前がこの牧場を面倒見るんだぞ! ……! っ!」
気弱な息子に一喝を下した後、老人は痛みにうめいた。そして、家族は泣いた。
●逃亡牡羊たち
それから数日後、事件が増える。
「お父さん! 大変だよ、ロッキーが柵を壊して出て行った」
羊の毛刈りにいそしむ父の元に長女が慌ててやってきた。
「なんだって!」
あわてて見に行ったが、弱っていた柵はなぎ倒されており、足跡が山に続いていた。長女が見つけたのが早く、他の羊たちは牧羊犬たちにより保護され牧場内にいる。集団行動とる生き物なので、全部出ると大変だった。
「何てことだ」
とりあえず、他の羊が逃げないように柵の補強を即刻行った。
「ロッキー、大丈夫かな? 山にはリッキーもいるんでしょ?」
長女は不安そうに山を眺めた。リッキーとは6年前逃げたオスの羊の名前である。
ロッキーとリッキーの共通項は気性が荒いこと。簡単に毛を刈らせてくれないので、主が頼りだった。ロッキーは体が大きく見た目も凶悪なのに対し、リッキーは一見普通の羊であった。
「でも、リッキーは死んだみたいだし」
リッキーの目撃が年を明けてからなくなった。村人たちもとうとう死んだのだろうと考えていたのだ。
「それが、お父さん、リッキーらしい羊見たって昨日聞いたよ」
長男がやってきて告げる。
「え?」
父親は驚くが、元気ならいいかとも考える。
毛25キロくらいは身に着けている違いないため、刈り取ってみたい気もするし。
「ただ、異様に大きくなって、角もこーんなになってたって。別の野生羊かなって話もあったらしいけど、これまで野生の羊なんていなかったし、逃げた羊もいないからリッキーが成長したんじゃないかって」
「いや、成長じゃない……それって」
雑魔になったんじゃないかな……と父は思った。
●依頼をまとめる職員の独り言
職員は牧場からの依頼を受けたので、依頼書をまとめつつ、ハンター頑張れと思った。
どう考えても羊は山の斜面を逃げる。そして、捕まえる手段は投げ縄? エサでの誘導……そうなのだ牧草で行けるはずなのだ!
「ま、一頭は雑魔化しているみたいですねぇ」
状況証拠からの判断。
「でも、毛は回収できるのかもしれないですね! 程よく油分抜けていたらすごくいい羊毛になってるかも」
プチプチと依頼の書類をまとめつつ、職員はブツブツ言う。
「どっちかと言うと倒す羊雑魔より、普通の羊の方が大変なのかもしれないですねぇ。ん? 羊対雑魔になったらどうなるかしら」
職員は凶悪な羊を想像してぞっとした。でも、羊が凶悪でも、雑魔になった羊の方が強いだろうと考える。
「あれ、でも、雑魔って羊毛25キロ以上背負ってるっていうと、防御力に影響あったりして」
きっと大丈夫、ハンターだもの、雑魔だものと職員は送信を終えた。
「お、おやじぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
「お義父さん!」
年齢三十代の夫婦は倒れている老人にすがりついて号泣する。
「お、おじいちゃん!」
「うわああああああああああん、おじいちゃんがぁあ」
「え、えええ? 何、何が起こったの? 嫌だよ、おじいちゃん!」
孫たちも寄ってきて泣き叫ぶ。
グラズヘイム王国にあるとある牧場の、春に起こった悲劇だった。
ベテランで、羊の毛を上手く刈れる主たる老人が、ぎっくり腰で倒れたのだった。
それも羊の毛を刈らないとならない時期に。
「どうするんだ、ロッキーの毛は誰が刈ればいいんだ」
「息子よ、お前がやれ」
身動きできない中、床の上で老人は告げた。
「ロッキー以外はどうにかできるんだけど」
「そんなことでどうするんじゃ! いずれはお前がこの牧場を面倒見るんだぞ! ……! っ!」
気弱な息子に一喝を下した後、老人は痛みにうめいた。そして、家族は泣いた。
●逃亡牡羊たち
それから数日後、事件が増える。
「お父さん! 大変だよ、ロッキーが柵を壊して出て行った」
羊の毛刈りにいそしむ父の元に長女が慌ててやってきた。
「なんだって!」
あわてて見に行ったが、弱っていた柵はなぎ倒されており、足跡が山に続いていた。長女が見つけたのが早く、他の羊たちは牧羊犬たちにより保護され牧場内にいる。集団行動とる生き物なので、全部出ると大変だった。
「何てことだ」
とりあえず、他の羊が逃げないように柵の補強を即刻行った。
「ロッキー、大丈夫かな? 山にはリッキーもいるんでしょ?」
長女は不安そうに山を眺めた。リッキーとは6年前逃げたオスの羊の名前である。
ロッキーとリッキーの共通項は気性が荒いこと。簡単に毛を刈らせてくれないので、主が頼りだった。ロッキーは体が大きく見た目も凶悪なのに対し、リッキーは一見普通の羊であった。
「でも、リッキーは死んだみたいだし」
リッキーの目撃が年を明けてからなくなった。村人たちもとうとう死んだのだろうと考えていたのだ。
「それが、お父さん、リッキーらしい羊見たって昨日聞いたよ」
長男がやってきて告げる。
「え?」
父親は驚くが、元気ならいいかとも考える。
毛25キロくらいは身に着けている違いないため、刈り取ってみたい気もするし。
「ただ、異様に大きくなって、角もこーんなになってたって。別の野生羊かなって話もあったらしいけど、これまで野生の羊なんていなかったし、逃げた羊もいないからリッキーが成長したんじゃないかって」
「いや、成長じゃない……それって」
雑魔になったんじゃないかな……と父は思った。
●依頼をまとめる職員の独り言
職員は牧場からの依頼を受けたので、依頼書をまとめつつ、ハンター頑張れと思った。
どう考えても羊は山の斜面を逃げる。そして、捕まえる手段は投げ縄? エサでの誘導……そうなのだ牧草で行けるはずなのだ!
「ま、一頭は雑魔化しているみたいですねぇ」
状況証拠からの判断。
「でも、毛は回収できるのかもしれないですね! 程よく油分抜けていたらすごくいい羊毛になってるかも」
プチプチと依頼の書類をまとめつつ、職員はブツブツ言う。
「どっちかと言うと倒す羊雑魔より、普通の羊の方が大変なのかもしれないですねぇ。ん? 羊対雑魔になったらどうなるかしら」
職員は凶悪な羊を想像してぞっとした。でも、羊が凶悪でも、雑魔になった羊の方が強いだろうと考える。
「あれ、でも、雑魔って羊毛25キロ以上背負ってるっていうと、防御力に影響あったりして」
きっと大丈夫、ハンターだもの、雑魔だものと職員は送信を終えた。
解説
羊ロッキーを捕まえて(毛を刈る手伝いをして)ください。
羊リッキーが雑魔化している場合は退治してください。できれば羊毛も回収を……。
●今年逃げた羊
名前はロッキー、オス5歳。
結構凶悪な顔つきをしており、体も大きいです。
山の中腹にいるのが目撃されています。
●6年前逃げた羊
名前はリッキー、オス、当時4歳。
体格はそこそこで、逃亡癖はありました。
山肌に沿っているのを目撃情報はありましたし、何度か捕まえようとしたこともありました。
一時姿が見えなかったので死んだのかなと思われていましたが、ロッキーが逃げたころ目撃されるようになりました。
ただ、体格がロッキーより大きくなり、角も一回り大きくなっており……雑魔化したのではないかと推測されます。
頂上付近にいるのが目撃されています。
●地形
逃げた羊たちがいる崖は頂上までは34メートル、人一人通れる幅(1メートル)で斜面に九十九折に道はあります。便宜上道と道の落差、最大で4メートルとしておきます。
頂上の地形は平地とします。崖に沿って6スクエアの足場があると思ってください。奥行きは1スクエアです。
羊と雑魔は九十九折の一段下に道に降りることもできます。つまり、崖の上に追い込んだ場合、道に飛び降りる可能性があります。
羊リッキーが雑魔化している場合は退治してください。できれば羊毛も回収を……。
●今年逃げた羊
名前はロッキー、オス5歳。
結構凶悪な顔つきをしており、体も大きいです。
山の中腹にいるのが目撃されています。
●6年前逃げた羊
名前はリッキー、オス、当時4歳。
体格はそこそこで、逃亡癖はありました。
山肌に沿っているのを目撃情報はありましたし、何度か捕まえようとしたこともありました。
一時姿が見えなかったので死んだのかなと思われていましたが、ロッキーが逃げたころ目撃されるようになりました。
ただ、体格がロッキーより大きくなり、角も一回り大きくなっており……雑魔化したのではないかと推測されます。
頂上付近にいるのが目撃されています。
●地形
逃げた羊たちがいる崖は頂上までは34メートル、人一人通れる幅(1メートル)で斜面に九十九折に道はあります。便宜上道と道の落差、最大で4メートルとしておきます。
頂上の地形は平地とします。崖に沿って6スクエアの足場があると思ってください。奥行きは1スクエアです。
羊と雑魔は九十九折の一段下に道に降りることもできます。つまり、崖の上に追い込んだ場合、道に飛び降りる可能性があります。
マスターより
こんにちは!
羊の毛刈りは実際すでに終わっているようですね。
初夏どころか真夏日とか言われてぎょっとしています。
さて、ロッキーの方は捕まえてくれれば、牧場の人間がきちんと刈ります。刈りたいというなら止めません。
若夫婦が頑張るべきところでもありますので判断はお任せします。
よろしくお願いします。
羊の毛刈りは実際すでに終わっているようですね。
初夏どころか真夏日とか言われてぎょっとしています。
さて、ロッキーの方は捕まえてくれれば、牧場の人間がきちんと刈ります。刈りたいというなら止めません。
若夫婦が頑張るべきところでもありますので判断はお任せします。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/05/31 09:37
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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リッキー&ロッキー 北条・C・レラージュ(ka4697) エルフ|23才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/05/25 22:59:47 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/05/24 16:15:24 |