ゲスト
(ka0000)
【不動】特機隊の廃品回収
マスター:のどか

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/05/26 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/06/04 07:30
オープニング
朝日が差し込む辺境実験施設「ホープ」に、威勢のよい声が木霊していた。
対峙する2つの影は、方や大柄な筋肉質な男。
方や、小柄な少女と、なんともアンバランスなものであったが、共に弾ける汗が朝日に煌いて美しさすら覚える。
そしてそんな2人の姿を傍で眺めるように、一人の女性が杖を片手に荒野に佇む。
「間合いが甘いぞ、先輩。もう一歩、恐れを押さえて踏み込むんだ」
大柄な男・ヴィットリオ・フェリーニ(kz0099)は、木製の刀を正眼で構え、眼前から迫る少女の猛攻を危なげなくいなしてみせる。
対する少女は上がり切った息で、それでもなお彼の隙に付け入ろうと、手にしたトンファーを振るう。
「そうは言っても、ヴィオ大尉の間合いが広すぎるんだよ~!」
少女・ジーナ・サルトリオ(kz0103)は、口と顔ではそう泣き言をぼやいて見せたが、大柄な男を相手にその小回りを駆使して、言われたとおりに一歩を踏み出して見せた。
……が、バチリと大きな音と共に、ヴィオの木刀が綺麗に彼女の頭頂にめり込んだのだった。
「~~~~!?!?!?」
「ひゅぅ」
2人の姿を眺めていた杖の女性・ディアナ・C・フェリックス(kz0105)は小さく感嘆の息を漏らす。
トンファーも取り落とし、頭を抱えて地面を転げまわるジーナ。
その様子を眼下にヴィオは木刀を肩へと担ぐと、小さく一息吐いた。
「体が開きすぎているな。そんなので間合いに入っちゃ、殺ってくれと言わんばかりだ」
「だからって本気で打つ事無いでしょ~!?」
涙目ながらも抗議するジーナであるが、ヴィオは半ば聞く耳持たぬ様子で彼女の取り落としたトンファーを拾い上げる。
「子猫ちゃんの武器は、多彩な間合いに対応できる事を長所としている。だからこそ、扱う本人がオールレンジでの戦い方を会得しなければならないのだけれど……その域には、まだまだ早いかしら」
解説するディアナの言葉に合わせ、片手でトンファーを構えてキレの良い動きで見本の演舞を見せるヴィオ。
邪魔だからと上着を脱ぎ去って晒されたその鍛え抜かれた体がまぶしい。
「でもヴィオ大尉は背も高いし、腕も足も長いし……私みたいなちんちくりんじゃ、間合いとか言ってる余裕は無いですよ~」
「つい先日まで俺達が戦っていた相手は、俺より一回りもふた周りもでかい相手だったが?」
「それはCAMがあったもん!」
ぶーぶー不満を口にするジーナの言葉を聞いて、それもそうかとヴィオも改めて頷いた。
「お~、朝からやってるね。ご苦労さん」
そんな3人の下に迫る影が2つ。彼らの上司、ダニエル・コレッティ(kz0102)だった。
寝起きなのか、コーヒー片手に無精ひげを摩る彼に、3人は弾かれたようにびしりと敬礼を示す。
「畏まらんでいいよ、まだ勤務時間外だ」
そうは言うものの、形式上は、と礼を返すダニエル。
彼は汗を流して訓練に興じる2人の部下、そしてそれを見守るディアナを見ながら満足げに頷くと、周囲の施設を見渡すように視線を動かした。
先の戦いで大きな被害を受けたホープは、現在復興の真っ最中である。
まだ、歪虚残党との小競り合いが続く中で作業に大きな進展こそ無いものの、それでもできる事から着実に、希望の地は元の装いを取り戻そうとしていた。
「この景色もあと数日だ。復興の手伝いはまだしも、戦勝記念のお祭りを楽しむのもままならないとはね……命令とは言え、世知辛いよ」
「色々ありましたから、寂しくなりますね……」
やや感傷に浸るダニエルとジーナ。
同盟軍は、最低限の復興支援の人員を残して一時辺境からの引き上げが決定していた。
モデスト・サンテ海軍少将を筆頭に、ナナミ川戦から前線を担って来た海軍の揚陸隊を始め、特機隊も引き上げ部隊に含まれている。
一度本部へ戻って軍を再編し、今後の対応を検討しようと言う事であった。
「あの、CAMは同盟に持ち帰れるんですよね?」
「それはもちろんでしょう。そうでなければ、私は何のためにこの隊に居るのよ」
ディアナの言葉を聞いてホッと胸を撫で下ろすジーナ(無いけれど、とは言ってはいけない)。
「さて……そんなキミ達に任務の通達だ。おそらく、この地では最後の任務だろう」
「了解です、中佐。内容は?」
「一言で言うとだな……ゴミ拾いだ」
ダニエルが口にした任務内容に、質問したヴィオも流石にその眉を顰めて見せた。
ジーナも、そして表情こそ変えないものの軍帽を深くかぶりなおしたディアナもまた同上。
「ああ、いやいや、ゴミはゴミでも資源ゴミだ。それも大事なね」
そんな部下の様子を見てか、ダニエルは小さく手を左右に振りながら取り繕うように言った。
「最前線……えっと、災厄の十三魔の一人が率いる歪虚軍との戦場だったかな。あそこで、CAMや魔導アーマーが被害を受けた話は聞いていると思う。エンジンなんかの重要パーツは真っ先に回収されたようなんだけど、それ以外のパーツはまだ済んでいないみたいなのよね。その回収を担うことになったわけだ」
そう、一息で説明するダニエル。
「なに、俺達だけでやれって話じゃない。ホープに駐留してるハンター諸君にも協力を依頼してある。歪虚の残党が出るとも限らないからね、警戒にも人員を裂かねばなるまい」
先にCAMを歪虚に奪取された前例もある。
奴らが興味を持っている以上、パーツ一つとて戦場に残しておくのは良くない……そういう判断らしい。
「そう言うことだから、張り切ってゴミ拾い頼んだよ。俺も現場指揮で出るからさ」
「はっ!」
辺境の空に、溌溂とした返事が響き渡る。
特機隊、ホープ最後の任務が、始まろうとしていた。
対峙する2つの影は、方や大柄な筋肉質な男。
方や、小柄な少女と、なんともアンバランスなものであったが、共に弾ける汗が朝日に煌いて美しさすら覚える。
そしてそんな2人の姿を傍で眺めるように、一人の女性が杖を片手に荒野に佇む。
「間合いが甘いぞ、先輩。もう一歩、恐れを押さえて踏み込むんだ」
大柄な男・ヴィットリオ・フェリーニ(kz0099)は、木製の刀を正眼で構え、眼前から迫る少女の猛攻を危なげなくいなしてみせる。
対する少女は上がり切った息で、それでもなお彼の隙に付け入ろうと、手にしたトンファーを振るう。
「そうは言っても、ヴィオ大尉の間合いが広すぎるんだよ~!」
少女・ジーナ・サルトリオ(kz0103)は、口と顔ではそう泣き言をぼやいて見せたが、大柄な男を相手にその小回りを駆使して、言われたとおりに一歩を踏み出して見せた。
……が、バチリと大きな音と共に、ヴィオの木刀が綺麗に彼女の頭頂にめり込んだのだった。
「~~~~!?!?!?」
「ひゅぅ」
2人の姿を眺めていた杖の女性・ディアナ・C・フェリックス(kz0105)は小さく感嘆の息を漏らす。
トンファーも取り落とし、頭を抱えて地面を転げまわるジーナ。
その様子を眼下にヴィオは木刀を肩へと担ぐと、小さく一息吐いた。
「体が開きすぎているな。そんなので間合いに入っちゃ、殺ってくれと言わんばかりだ」
「だからって本気で打つ事無いでしょ~!?」
涙目ながらも抗議するジーナであるが、ヴィオは半ば聞く耳持たぬ様子で彼女の取り落としたトンファーを拾い上げる。
「子猫ちゃんの武器は、多彩な間合いに対応できる事を長所としている。だからこそ、扱う本人がオールレンジでの戦い方を会得しなければならないのだけれど……その域には、まだまだ早いかしら」
解説するディアナの言葉に合わせ、片手でトンファーを構えてキレの良い動きで見本の演舞を見せるヴィオ。
邪魔だからと上着を脱ぎ去って晒されたその鍛え抜かれた体がまぶしい。
「でもヴィオ大尉は背も高いし、腕も足も長いし……私みたいなちんちくりんじゃ、間合いとか言ってる余裕は無いですよ~」
「つい先日まで俺達が戦っていた相手は、俺より一回りもふた周りもでかい相手だったが?」
「それはCAMがあったもん!」
ぶーぶー不満を口にするジーナの言葉を聞いて、それもそうかとヴィオも改めて頷いた。
「お~、朝からやってるね。ご苦労さん」
そんな3人の下に迫る影が2つ。彼らの上司、ダニエル・コレッティ(kz0102)だった。
寝起きなのか、コーヒー片手に無精ひげを摩る彼に、3人は弾かれたようにびしりと敬礼を示す。
「畏まらんでいいよ、まだ勤務時間外だ」
そうは言うものの、形式上は、と礼を返すダニエル。
彼は汗を流して訓練に興じる2人の部下、そしてそれを見守るディアナを見ながら満足げに頷くと、周囲の施設を見渡すように視線を動かした。
先の戦いで大きな被害を受けたホープは、現在復興の真っ最中である。
まだ、歪虚残党との小競り合いが続く中で作業に大きな進展こそ無いものの、それでもできる事から着実に、希望の地は元の装いを取り戻そうとしていた。
「この景色もあと数日だ。復興の手伝いはまだしも、戦勝記念のお祭りを楽しむのもままならないとはね……命令とは言え、世知辛いよ」
「色々ありましたから、寂しくなりますね……」
やや感傷に浸るダニエルとジーナ。
同盟軍は、最低限の復興支援の人員を残して一時辺境からの引き上げが決定していた。
モデスト・サンテ海軍少将を筆頭に、ナナミ川戦から前線を担って来た海軍の揚陸隊を始め、特機隊も引き上げ部隊に含まれている。
一度本部へ戻って軍を再編し、今後の対応を検討しようと言う事であった。
「あの、CAMは同盟に持ち帰れるんですよね?」
「それはもちろんでしょう。そうでなければ、私は何のためにこの隊に居るのよ」
ディアナの言葉を聞いてホッと胸を撫で下ろすジーナ(無いけれど、とは言ってはいけない)。
「さて……そんなキミ達に任務の通達だ。おそらく、この地では最後の任務だろう」
「了解です、中佐。内容は?」
「一言で言うとだな……ゴミ拾いだ」
ダニエルが口にした任務内容に、質問したヴィオも流石にその眉を顰めて見せた。
ジーナも、そして表情こそ変えないものの軍帽を深くかぶりなおしたディアナもまた同上。
「ああ、いやいや、ゴミはゴミでも資源ゴミだ。それも大事なね」
そんな部下の様子を見てか、ダニエルは小さく手を左右に振りながら取り繕うように言った。
「最前線……えっと、災厄の十三魔の一人が率いる歪虚軍との戦場だったかな。あそこで、CAMや魔導アーマーが被害を受けた話は聞いていると思う。エンジンなんかの重要パーツは真っ先に回収されたようなんだけど、それ以外のパーツはまだ済んでいないみたいなのよね。その回収を担うことになったわけだ」
そう、一息で説明するダニエル。
「なに、俺達だけでやれって話じゃない。ホープに駐留してるハンター諸君にも協力を依頼してある。歪虚の残党が出るとも限らないからね、警戒にも人員を裂かねばなるまい」
先にCAMを歪虚に奪取された前例もある。
奴らが興味を持っている以上、パーツ一つとて戦場に残しておくのは良くない……そういう判断らしい。
「そう言うことだから、張り切ってゴミ拾い頼んだよ。俺も現場指揮で出るからさ」
「はっ!」
辺境の空に、溌溂とした返事が響き渡る。
特機隊、ホープ最後の任務が、始まろうとしていた。
解説
▼目的
戦場に散らばる機甲兵器の残骸を回収せよ
▼概要
特機隊と共に、先のガエル・ソトとの決戦で発生した機甲兵器の残骸を回収する依頼です。
残骸は人力で運べるようなサイズから、機甲兵器を使わなければ運べないサイズまで多岐に渡ります。
それぞれに対応した選択タグにて、その回収を請け負ってください。
回収したパーツは同盟軍の魔導トラックに積んで、ホープへと持ち帰ります。
▼選択タグ
【小】人の力で運べる小さなパーツを回収します。
また、戦場では多くの帝国兵が命を落としました。
遺体は既に弔われていますが、遺品までは手が回っていないかもしれません。
併せて、探してあげてください。
この選択はヴィットリオ大尉が共に任務に就きます。
【大】機甲兵器と協力して、大きなパーツを回収します。
ジーナ軍曹とディアナ大尉が搭乗するCAM2機が任務に就きますが、
その他にもハンターが搭乗可能な機体を数機用意してありますので、希望者はその旨をお書き下さい。
もし、あまり希望者が多い場合は大規模同様に交代制となります。
しかしながら、少しでも運びやすいように生身で助力したり破片を探す事も大事な任務です。
また、CAMの武装は便利用としてのナイフのみとなっています。
【警戒】今だ小競り合いが続く、周辺の歪虚残党に警戒体制を布きます。
見つけ次第排除してください。
とりたてて不穏な動きは見えませんが、先にCAMを強奪された例もあるため、
保険的に速やかな対処が求められています。
なお、ダニエル中佐は現場監督的な立ち位置ですべての選択に関与します。
戦場に散らばる機甲兵器の残骸を回収せよ
▼概要
特機隊と共に、先のガエル・ソトとの決戦で発生した機甲兵器の残骸を回収する依頼です。
残骸は人力で運べるようなサイズから、機甲兵器を使わなければ運べないサイズまで多岐に渡ります。
それぞれに対応した選択タグにて、その回収を請け負ってください。
回収したパーツは同盟軍の魔導トラックに積んで、ホープへと持ち帰ります。
▼選択タグ
【小】人の力で運べる小さなパーツを回収します。
また、戦場では多くの帝国兵が命を落としました。
遺体は既に弔われていますが、遺品までは手が回っていないかもしれません。
併せて、探してあげてください。
この選択はヴィットリオ大尉が共に任務に就きます。
【大】機甲兵器と協力して、大きなパーツを回収します。
ジーナ軍曹とディアナ大尉が搭乗するCAM2機が任務に就きますが、
その他にもハンターが搭乗可能な機体を数機用意してありますので、希望者はその旨をお書き下さい。
もし、あまり希望者が多い場合は大規模同様に交代制となります。
しかしながら、少しでも運びやすいように生身で助力したり破片を探す事も大事な任務です。
また、CAMの武装は便利用としてのナイフのみとなっています。
【警戒】今だ小競り合いが続く、周辺の歪虚残党に警戒体制を布きます。
見つけ次第排除してください。
とりたてて不穏な動きは見えませんが、先にCAMを強奪された例もあるため、
保険的に速やかな対処が求められています。
なお、ダニエル中佐は現場監督的な立ち位置ですべての選択に関与します。
マスターより
おはようございます、のどかです。
【不動】の後片付け、一緒にやりませんか?
また、直近ではホープにおける特機隊の最後の任務となる……かもしれません。
今後は同盟に戻っての任務となりますが、今のうちに交友を深めておくのもアリでしょう。
というか、お待ちしております(ぉぃ
質問がありましたらヴィオ大尉がお答えしますので、別途質問卓を立ててご用命ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
【不動】の後片付け、一緒にやりませんか?
また、直近ではホープにおける特機隊の最後の任務となる……かもしれません。
今後は同盟に戻っての任務となりますが、今のうちに交友を深めておくのもアリでしょう。
というか、お待ちしております(ぉぃ
質問がありましたらヴィオ大尉がお答えしますので、別途質問卓を立ててご用命ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/03 16:02
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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大尉への質問 ロベリア・李(ka4206) 人間(リアルブルー)|38才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/05/23 07:05:05 |
|
![]() |
お片づけしよう!(相談卓) ジュード・エアハート(ka0410) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/05/26 02:03:27 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/05/23 11:12:52 |