ゲスト
(ka0000)
【不動】女王の指揮
マスター:とりる

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2015/06/02 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/16 22:00
オープニング
●過去
かつて辺境では部族同士による紛争があった。海辺に住まうネレイド族とて例外ではない。
――いや、武勇を重んずる、戦闘部族であるネレイド族だからこそ必然的に他部族との紛争が頻発したのだ。
ネレイド族の伝承の中で熾烈を極めた戦いの一つとされているのは……
リアルブルーでいうところの『魔法少女』のような衣服を纏った部族との決戦だったと言い伝えられている――。
●現在
辺境の草原。巨人達が行進する地鳴りが響く。
それらと交戦するのはイルカの旗章を掲げた水色の髪・金色の瞳・褐色の肌という神秘的な外見的特徴の若き戦士達。
***
美しい水色のショートボブ、艶めかしい褐色の肌、踊り子のような衣装を身に纏った少女が高い岩場を蹴り、跳躍。
金色の瞳がはっきりと捉えているのは彼女の数倍はあろうかという巨人、その頭部。少女はそれに対し、両手に持った斧を振るい、神速の斬撃を繰り出す。
眼を潰された巨人はもがき、苦しむ。少女は着地し、素早く岩場を登り、また跳躍。再び両手の斧を振るい、巨人の全身を斬り刻んだ。
一つ目の巨人は大きな音を立てて地に伏し、間もなく黒い霧となって消え去った……。
「うーん、まだまだかなー」
ショートボブの少女は自分の戦闘結果にあまり納得がいかない様子。
若き族長などと持てはやされているものの、自分はまだまだ未熟だ。もっともっと鍛錬を積む必要がある。
少女は女性らしく成長しつつありながらも、きゅっと引き締まった肉体に闘気を込め、次の獲物に向かおうとしたとき、
「ミサキ様!」
呼び止められた。少女――ネレイド族長、ミサキ・ネレイド(kz0079)は振り向く。
聞き覚えのあり過ぎる声の主は同じネレイド族であり、族長を守る近衛隊隊長、ヴァイン・ネレイドであった。
「またこんな最前線に出られて!」
ヴァインは怒った様子である。「族長である貴女にもしものことがあったらどうするのです!?」と彼女は続けた。
「む~ん、ヴァインは私がこの程度でやられると思ってるの?」
「そ、そんなことはありませんが……万が一というものが……」
ミサキがキッと睨むと、ヴァインは急に萎縮したようになる。戦士特有の威圧感は流石族長と言ったところか。
「それに族長が先陣を切って戦わないでどうするのさ。族長は皆を引っ張って行くものなんだよ!」
「それはそうですが、ミサキ様は毎回お一人で突出し過ぎです! 敵……怠惰の残党は予想より数や強力な個体が多いです。一旦後方の陣地へお下がりください」
今度はヴァインのほうが威圧してきた。……ここで言うことを聞かなければ後で説教一時間コースだろう。従っておくべきだ。
「も~、わかったよぅ」
ミサキは頬を膨らませつつ両手の斧を腰に仕舞った。
「それで、状況は?」
現在、ネレイド族の戦闘部隊は辺境の草原にて、ハンターと共同で怠惰の残党狩りの真っ最中であった。
「第一、第二小隊の戦況は順調に推移。敵を駆逐しています。ただ、やはり予想していたよりも敵は数や強力な個体が多く、排除に時間が掛かっている模様です」
「……まったく、怠惰は図体が大きいから厄介だね。脳筋が多いけどさ」
「脳筋なのはミサキ様もです! ……繰り返しますが敵は『数や強力な個体が多く』決して油断は出来ません」
「むむぅ! 私が脳筋とは失礼な! ちゃんと考えて戦ってるもん!」
ぷんすかと怒るミサキだったが……ここは戦場だ。確かに油断は禁物。死とは急に訪れるものである。……ネレイド村の壊滅がそうだった。
「第三小隊はどうなってるの?」
脳みそをクールダウンしたミサキは落ち着いた口調でヴァインに尋ねる。……先ほどまでの戦闘で少し昂っていたようだ。
「ミサキ様の指示通り、戦場周辺の警戒に当たっています。今のところ異常は――」
ヴァインが言いかけたそのとき、
「ミサキ様ーーー!!」
「ミサキ様~~~!!」
よく似た容姿の――ミサキより幼い少女二人が全力疾走して来た。
「リリレル! ミリレル! 一体どうしたのです? そんなに慌てて」
……リリレルとミリレルの二人はヴァインと同じミサキの近衛隊の隊員である。
「もしかしてあなた達、陣地をアリサ一人に任せて来たのですか?」
信じられない、といった風なヴァイン。
「そ、そうだけど……」
「今はそれどころじゃないんです……!」
二人は焦った様子で言う。アリサとは同じく近衛隊の一人だが少しそそっかしいところがある。確かに一人で陣地を任せるのは不安だ……とミサキは思った。
「で、何があったの?」
何か良くない事態が発生したことを察したミサキは真剣な表情で問う。
「警戒中の第三小隊からの伝令です! 戦場付近で……アレクサンドル・バーンズ(kz0112)らしき姿を目撃したと!」
「――っ!?」
ミリレルの言葉に、ミサキとヴァインに衝撃が走った。――災厄の十三魔、悪名高き天命輪転のアレクサンドル・バーンズ。
「アレクサンドルに動き……何かアクシデントが起こった場合は他のハンターチームが対応に当たるって話だから、こっちは今のところ現状維持でいいと思うけど……」
「わかった。全部隊に通達! 警戒を厳にしつつ、私達はこのまま怠惰残党の排除を続けます。ハンターさん達にもそう伝えて。第三小隊との連絡は密に」
二人の話を聞いたミサキは族長然とした表情・口調で言い、指示を出す。近衛隊の三人は「了解!」と頷いた。
「私も……一旦陣地に下がって全体の指揮を執るね。必要ならまた前に出るけど。じゃあ三人とも、一旦陣地へ戻るよ」
「了解!」の声と共にミサキと近衛隊の三人は駆け出した。
アレクサンドル・バーンズ――聞いた話では、積極的に戦場へ出てくるタイプでは無かったはずだ。一体何を企んでいるのか……。
そのように思考しつつ、ミサキ達は後方の陣地を目指した。
かつて辺境では部族同士による紛争があった。海辺に住まうネレイド族とて例外ではない。
――いや、武勇を重んずる、戦闘部族であるネレイド族だからこそ必然的に他部族との紛争が頻発したのだ。
ネレイド族の伝承の中で熾烈を極めた戦いの一つとされているのは……
リアルブルーでいうところの『魔法少女』のような衣服を纏った部族との決戦だったと言い伝えられている――。
●現在
辺境の草原。巨人達が行進する地鳴りが響く。
それらと交戦するのはイルカの旗章を掲げた水色の髪・金色の瞳・褐色の肌という神秘的な外見的特徴の若き戦士達。
***
美しい水色のショートボブ、艶めかしい褐色の肌、踊り子のような衣装を身に纏った少女が高い岩場を蹴り、跳躍。
金色の瞳がはっきりと捉えているのは彼女の数倍はあろうかという巨人、その頭部。少女はそれに対し、両手に持った斧を振るい、神速の斬撃を繰り出す。
眼を潰された巨人はもがき、苦しむ。少女は着地し、素早く岩場を登り、また跳躍。再び両手の斧を振るい、巨人の全身を斬り刻んだ。
一つ目の巨人は大きな音を立てて地に伏し、間もなく黒い霧となって消え去った……。
「うーん、まだまだかなー」
ショートボブの少女は自分の戦闘結果にあまり納得がいかない様子。
若き族長などと持てはやされているものの、自分はまだまだ未熟だ。もっともっと鍛錬を積む必要がある。
少女は女性らしく成長しつつありながらも、きゅっと引き締まった肉体に闘気を込め、次の獲物に向かおうとしたとき、
「ミサキ様!」
呼び止められた。少女――ネレイド族長、ミサキ・ネレイド(kz0079)は振り向く。
聞き覚えのあり過ぎる声の主は同じネレイド族であり、族長を守る近衛隊隊長、ヴァイン・ネレイドであった。
「またこんな最前線に出られて!」
ヴァインは怒った様子である。「族長である貴女にもしものことがあったらどうするのです!?」と彼女は続けた。
「む~ん、ヴァインは私がこの程度でやられると思ってるの?」
「そ、そんなことはありませんが……万が一というものが……」
ミサキがキッと睨むと、ヴァインは急に萎縮したようになる。戦士特有の威圧感は流石族長と言ったところか。
「それに族長が先陣を切って戦わないでどうするのさ。族長は皆を引っ張って行くものなんだよ!」
「それはそうですが、ミサキ様は毎回お一人で突出し過ぎです! 敵……怠惰の残党は予想より数や強力な個体が多いです。一旦後方の陣地へお下がりください」
今度はヴァインのほうが威圧してきた。……ここで言うことを聞かなければ後で説教一時間コースだろう。従っておくべきだ。
「も~、わかったよぅ」
ミサキは頬を膨らませつつ両手の斧を腰に仕舞った。
「それで、状況は?」
現在、ネレイド族の戦闘部隊は辺境の草原にて、ハンターと共同で怠惰の残党狩りの真っ最中であった。
「第一、第二小隊の戦況は順調に推移。敵を駆逐しています。ただ、やはり予想していたよりも敵は数や強力な個体が多く、排除に時間が掛かっている模様です」
「……まったく、怠惰は図体が大きいから厄介だね。脳筋が多いけどさ」
「脳筋なのはミサキ様もです! ……繰り返しますが敵は『数や強力な個体が多く』決して油断は出来ません」
「むむぅ! 私が脳筋とは失礼な! ちゃんと考えて戦ってるもん!」
ぷんすかと怒るミサキだったが……ここは戦場だ。確かに油断は禁物。死とは急に訪れるものである。……ネレイド村の壊滅がそうだった。
「第三小隊はどうなってるの?」
脳みそをクールダウンしたミサキは落ち着いた口調でヴァインに尋ねる。……先ほどまでの戦闘で少し昂っていたようだ。
「ミサキ様の指示通り、戦場周辺の警戒に当たっています。今のところ異常は――」
ヴァインが言いかけたそのとき、
「ミサキ様ーーー!!」
「ミサキ様~~~!!」
よく似た容姿の――ミサキより幼い少女二人が全力疾走して来た。
「リリレル! ミリレル! 一体どうしたのです? そんなに慌てて」
……リリレルとミリレルの二人はヴァインと同じミサキの近衛隊の隊員である。
「もしかしてあなた達、陣地をアリサ一人に任せて来たのですか?」
信じられない、といった風なヴァイン。
「そ、そうだけど……」
「今はそれどころじゃないんです……!」
二人は焦った様子で言う。アリサとは同じく近衛隊の一人だが少しそそっかしいところがある。確かに一人で陣地を任せるのは不安だ……とミサキは思った。
「で、何があったの?」
何か良くない事態が発生したことを察したミサキは真剣な表情で問う。
「警戒中の第三小隊からの伝令です! 戦場付近で……アレクサンドル・バーンズ(kz0112)らしき姿を目撃したと!」
「――っ!?」
ミリレルの言葉に、ミサキとヴァインに衝撃が走った。――災厄の十三魔、悪名高き天命輪転のアレクサンドル・バーンズ。
「アレクサンドルに動き……何かアクシデントが起こった場合は他のハンターチームが対応に当たるって話だから、こっちは今のところ現状維持でいいと思うけど……」
「わかった。全部隊に通達! 警戒を厳にしつつ、私達はこのまま怠惰残党の排除を続けます。ハンターさん達にもそう伝えて。第三小隊との連絡は密に」
二人の話を聞いたミサキは族長然とした表情・口調で言い、指示を出す。近衛隊の三人は「了解!」と頷いた。
「私も……一旦陣地に下がって全体の指揮を執るね。必要ならまた前に出るけど。じゃあ三人とも、一旦陣地へ戻るよ」
「了解!」の声と共にミサキと近衛隊の三人は駆け出した。
アレクサンドル・バーンズ――聞いた話では、積極的に戦場へ出てくるタイプでは無かったはずだ。一体何を企んでいるのか……。
そのように思考しつつ、ミサキ達は後方の陣地を目指した。
解説
【依頼概要】
アレクサンドルの干渉に注意しつつ、ハンター担当分の怠惰残党を排除してください。
【MAP】
戦場は岩場に囲まれた広い草原です。
□□□◇◇◇□□□□
□□□□◇□□□□□
□□□□□□□□□□
□□□□□□□□◇◇
□□□□□□□◇◇◇
→□□□□□□□□←
□□□□□□□◇◇◇
□□□□□□□□◇◇
□□□□◇□□□□□
□□□◇◇◇□□□□
□=草原
◇=岩場(高さ3~5m程の岩場。よじ登って足場に出来、また、遮蔽物として利用することも可能)
←=味方進行方向
→=敵進行方向
【敵情報・ハンター担当分】
他の戦域にはもっと多数の敵が存在しますが、ハンターが担当するのは以下の怠惰残党です。
●オーガ×4
額に数本の角を持つ、全高3~4m程の巨人。人並みの知能。
●トロル×2
岩のような体躯を持つ、全高3~5m程の巨人。再生能力が高く、少々の傷ではすぐに回復する。
●サイクロプス×1
全高6~8m程の、一つ目の巨人。額からは一本の角が生えており、巨体を生かした攻撃を行う。
【敵増援・PL情報】
●???
アレクサンドル・バーンズ(kz0112)が作り出した歪虚。
後述する剣崎宗二MS側の戦況(結果)次第で出現するターン、数などが変化します。
また、『最悪の事態』もあり得ますので十分に備えておいてください。
【味方増援】
●ミサキ・ネレイド、及びその近衛隊4名
戦力不足の場合やPCが劣勢の場合に加勢します。先にPC側から増援を要請することも可能です。
ただしミサキや近衛隊に頼りすぎると成功度が下がってしまうのでご注意ください。
【その他】
剣崎宗二MSの「【不動】創造者の攻勢」との連動依頼です。
剣崎MS側は対アレクサンドル。私、とりる側はネレイド族と共同での怠惰残党狩りとなります。
アレクサンドルの干渉に注意しつつ、ハンター担当分の怠惰残党を排除してください。
【MAP】
戦場は岩場に囲まれた広い草原です。
□□□◇◇◇□□□□
□□□□◇□□□□□
□□□□□□□□□□
□□□□□□□□◇◇
□□□□□□□◇◇◇
→□□□□□□□□←
□□□□□□□◇◇◇
□□□□□□□□◇◇
□□□□◇□□□□□
□□□◇◇◇□□□□
□=草原
◇=岩場(高さ3~5m程の岩場。よじ登って足場に出来、また、遮蔽物として利用することも可能)
←=味方進行方向
→=敵進行方向
【敵情報・ハンター担当分】
他の戦域にはもっと多数の敵が存在しますが、ハンターが担当するのは以下の怠惰残党です。
●オーガ×4
額に数本の角を持つ、全高3~4m程の巨人。人並みの知能。
●トロル×2
岩のような体躯を持つ、全高3~5m程の巨人。再生能力が高く、少々の傷ではすぐに回復する。
●サイクロプス×1
全高6~8m程の、一つ目の巨人。額からは一本の角が生えており、巨体を生かした攻撃を行う。
【敵増援・PL情報】
●???
アレクサンドル・バーンズ(kz0112)が作り出した歪虚。
後述する剣崎宗二MS側の戦況(結果)次第で出現するターン、数などが変化します。
また、『最悪の事態』もあり得ますので十分に備えておいてください。
【味方増援】
●ミサキ・ネレイド、及びその近衛隊4名
戦力不足の場合やPCが劣勢の場合に加勢します。先にPC側から増援を要請することも可能です。
ただしミサキや近衛隊に頼りすぎると成功度が下がってしまうのでご注意ください。
【その他】
剣崎宗二MSの「【不動】創造者の攻勢」との連動依頼です。
剣崎MS側は対アレクサンドル。私、とりる側はネレイド族と共同での怠惰残党狩りとなります。
マスターより
解説にも書きましたが今回は剣崎宗二MSの「【不動】創造者の攻勢」との連動シナリオとなっております。
こちらが素早くハンター担当分の怠惰残党を排除出来ればあちらの負担が減ります。遅れれば……。
そして、もしも『最悪の事態』に陥った場合には『判断力』が求められます。
『最善の判断』が出来なければよろしくない結果になってしまうでしょう。
皆さんの奮戦と判断力に期待します。
それでは、ご参加をお待ちしております。
こちらが素早くハンター担当分の怠惰残党を排除出来ればあちらの負担が減ります。遅れれば……。
そして、もしも『最悪の事態』に陥った場合には『判断力』が求められます。
『最善の判断』が出来なければよろしくない結果になってしまうでしょう。
皆さんの奮戦と判断力に期待します。
それでは、ご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/07 10:18
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/05/29 22:29:58 |
|
![]() |
質問卓 米本 剛(ka0320) 人間(リアルブルー)|30才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/05/31 18:48:02 |
|
![]() |
相談卓 米本 剛(ka0320) 人間(リアルブルー)|30才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/06/02 17:20:08 |