ゲスト
(ka0000)
雨が止む前に
マスター:からた狐

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~20人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/05/31 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/09 15:00
オープニング
この所雨続きで、猟師といえども長く外を歩くのはためらわれた。
とはいえ、狩るのが仕事。干し肉や加工品もあるし、そもそも貯蓄も少しはある。それでも限界は来る。
そろそろ何か獲物を狩っておかないと、生活を窮するかもしれない。
(面倒だな)
そう考えながらも、猟師は雨が続く中を森に入った。
雨が止む気配はない。この調子ではほとんどの動物が雨を避けて隠れているはず。
住処が見つかれば乗り込んで仕留められも出来ようが、その手がかりすらこの雨で消えてしまっている。
しぶしぶ家を出たものの、状況は芳しくない。
「仕方がない。薬草でも探して売り込んでみるか」
あっさり狩猟をあきらめ、小金稼ぎに変更しようを決める。
だが。
「うん。どうした?」
周囲を探っていた相棒の猟犬が、明らかに主人を誘っている。むやみに音を立てないのは、獲物が近くにいるからだ。
運が向いたか、と胸を躍らせたが。猟犬の動きは獲物を見つけた動きとも異なっていた。
「よしよし。どうした?」
小声で犬をなだめつつ、猟師は身を隠しながら周囲を探っていた。
原因は程無く分かった。
手入れされていない森の木々と、振り続ける雨の向こうで、なにやら動く影がある。
最初は大型の猿かと思った。しかし、さらに目を凝らし、違うと分かる。ぼろとはいえ防具を着込み武具を手にする猿などいない。
雨音と風に消えそうになりながら、何かを話すような声も聞こえてくる。
倒れた巨木の陰で、ゴブリンたちが片寄せ合って雨をしのいでいた。
数は八体。どうやら濡れるのが嫌なゴブリンがいるらしく、雨が止むまで仲間も付き合ってそこを動く気は無いようだ。
だが、雨が止めば。
奴らは動き出すだろう。自分たちの欲求を晴らす為に、近くの人里へと。
入り込んだ後、何をするつもりか。非友好的なことだけは確かだ。
「ギャア! ウギャグ!!」
不意に、一体のゴブリンが大声を上げた。鼻をひくつかせ、周囲を周到に嗅ぎまわる。ひどく警戒している。
他のゴブリンたちもつられたように、周囲に目を向け鼻で嗅ぎまわっている。こちらは一匹が騒いだので念の為、という感じだ。
だが、長居は無用だ。
気付かれない内に、猟犬を伴い猟師はその場を去った。痕跡を残さないよう慎重に。けれどもう一度戻れるよう密かに目印を残して。
森を出ると、その足でハンターオフィスへと駆け込み、事情を説明する。
●
ハンターオフィスでは、今日もハンターたちが集まる。
「ハンターの皆様に討伐依頼です。とある地方の森の中、八体のゴブリンがうろついているようです。
現在は、雨を避けて森の奥で潜伏中のようです。ですが、彼らが人里に向かうなら、けして良い結末にはならないでしょう。今の内に、奴らを仕留め、脅威をはらってください」
並み居るハンターを前にして、淡々と受付係が事務的に説明を始めた。
「現場は単なる森。手入れはされてないので、適当に生えている木々が戦闘の邪魔になるかもしれませんが、そのくらい皆様なら十分対応なさるでしょう。
また、現地ではこの時期の雨は続くそうで、おそらく討伐日も雨と予想されます。武器の使用には問題ないと思われますが、足元はぬかるみ滑る可能性もございます。また、ゴブリン討伐は成功したけれど夏風邪をひいたなどという間抜けな事態にもならないようご注意下さい」
では御武運を。
とはいえ、狩るのが仕事。干し肉や加工品もあるし、そもそも貯蓄も少しはある。それでも限界は来る。
そろそろ何か獲物を狩っておかないと、生活を窮するかもしれない。
(面倒だな)
そう考えながらも、猟師は雨が続く中を森に入った。
雨が止む気配はない。この調子ではほとんどの動物が雨を避けて隠れているはず。
住処が見つかれば乗り込んで仕留められも出来ようが、その手がかりすらこの雨で消えてしまっている。
しぶしぶ家を出たものの、状況は芳しくない。
「仕方がない。薬草でも探して売り込んでみるか」
あっさり狩猟をあきらめ、小金稼ぎに変更しようを決める。
だが。
「うん。どうした?」
周囲を探っていた相棒の猟犬が、明らかに主人を誘っている。むやみに音を立てないのは、獲物が近くにいるからだ。
運が向いたか、と胸を躍らせたが。猟犬の動きは獲物を見つけた動きとも異なっていた。
「よしよし。どうした?」
小声で犬をなだめつつ、猟師は身を隠しながら周囲を探っていた。
原因は程無く分かった。
手入れされていない森の木々と、振り続ける雨の向こうで、なにやら動く影がある。
最初は大型の猿かと思った。しかし、さらに目を凝らし、違うと分かる。ぼろとはいえ防具を着込み武具を手にする猿などいない。
雨音と風に消えそうになりながら、何かを話すような声も聞こえてくる。
倒れた巨木の陰で、ゴブリンたちが片寄せ合って雨をしのいでいた。
数は八体。どうやら濡れるのが嫌なゴブリンがいるらしく、雨が止むまで仲間も付き合ってそこを動く気は無いようだ。
だが、雨が止めば。
奴らは動き出すだろう。自分たちの欲求を晴らす為に、近くの人里へと。
入り込んだ後、何をするつもりか。非友好的なことだけは確かだ。
「ギャア! ウギャグ!!」
不意に、一体のゴブリンが大声を上げた。鼻をひくつかせ、周囲を周到に嗅ぎまわる。ひどく警戒している。
他のゴブリンたちもつられたように、周囲に目を向け鼻で嗅ぎまわっている。こちらは一匹が騒いだので念の為、という感じだ。
だが、長居は無用だ。
気付かれない内に、猟犬を伴い猟師はその場を去った。痕跡を残さないよう慎重に。けれどもう一度戻れるよう密かに目印を残して。
森を出ると、その足でハンターオフィスへと駆け込み、事情を説明する。
●
ハンターオフィスでは、今日もハンターたちが集まる。
「ハンターの皆様に討伐依頼です。とある地方の森の中、八体のゴブリンがうろついているようです。
現在は、雨を避けて森の奥で潜伏中のようです。ですが、彼らが人里に向かうなら、けして良い結末にはならないでしょう。今の内に、奴らを仕留め、脅威をはらってください」
並み居るハンターを前にして、淡々と受付係が事務的に説明を始めた。
「現場は単なる森。手入れはされてないので、適当に生えている木々が戦闘の邪魔になるかもしれませんが、そのくらい皆様なら十分対応なさるでしょう。
また、現地ではこの時期の雨は続くそうで、おそらく討伐日も雨と予想されます。武器の使用には問題ないと思われますが、足元はぬかるみ滑る可能性もございます。また、ゴブリン討伐は成功したけれど夏風邪をひいたなどという間抜けな事態にもならないようご注意下さい」
では御武運を。
解説
ゴブリン×8体
身の丈1.2m程度のごく一般的なゴブリン。動物の皮などで作った防具を着て、棍棒を装備しています。性格は粗野で野蛮で短気。
独自の言語で喋るようですが、何を話しているかは分かりません。どの道彼らの目的は大暴れすることです。
棍棒で殴ってくる他、距離を開けると投石を行います。状況が悪くなると逃走します。
天候はよくないですが、暴風や雷の危険はありません。ただずっと雨です。
現場近くまでは、猟師が目印をつけているので簡単にたどり着けます。
周囲で目立つのは木ぐらいですが、ゴブリンも木に隠れながら投石してきたりはします。
身の丈1.2m程度のごく一般的なゴブリン。動物の皮などで作った防具を着て、棍棒を装備しています。性格は粗野で野蛮で短気。
独自の言語で喋るようですが、何を話しているかは分かりません。どの道彼らの目的は大暴れすることです。
棍棒で殴ってくる他、距離を開けると投石を行います。状況が悪くなると逃走します。
天候はよくないですが、暴風や雷の危険はありません。ただずっと雨です。
現場近くまでは、猟師が目印をつけているので簡単にたどり着けます。
周囲で目立つのは木ぐらいですが、ゴブリンも木に隠れながら投石してきたりはします。
マスターより
はじめましての方ははじめまして。御見知りの方は今後ともよろしく。
からた狐と申します。
森の奥で見つかったゴブリンたち。
人に対して友好的で無い彼ら。今は動きがありませんが、雨が止んでうろつき出せば、その内人里にたどり着いて何らかの被害をもたらすでしょう。
からた狐と申します。
森の奥で見つかったゴブリンたち。
人に対して友好的で無い彼ら。今は動きがありませんが、雨が止んでうろつき出せば、その内人里にたどり着いて何らかの被害をもたらすでしょう。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/10 22:09
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓です メトロノーム・ソングライト(ka1267) エルフ|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/05/31 14:51:06 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/05/28 05:16:38 |