ゲスト
(ka0000)
アンナの病床日誌
マスター:のどか

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/02 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/11 12:00
オープニング
辺境での勝利を経て、必要な事後処理を終えた同盟陸海軍は、帰郷の途へとついていた。
ホープに駐留する最低限の復興支援部隊を残し、海軍揚陸隊、特機隊などの主戦力のすべてを一度本部へと戻し、戦力の再編を行うのが大本の狙いであった。
復興のメインは資金力と意欲のある商人達に道を譲り、軍部は今まで通りの海路の護衛に派兵を縮小。
陸路の支援に関しては、往来通りに各個人の依頼主の判断で、ハンター達の力に委ねる所を大きくしていた。
その一方で、一度に軍の大勢を引いてしまったために空いた細かい「穴」を埋めるための小規模な後方支援部隊もまた、商隊の護衛を兼ねながら、故郷を発ってホープを目指している。
現在、新兵の錬成部隊としての意味を大きくしているエスト隊もまた、その例に漏れず復興支援としての穴埋め役の命を受けて、ホープ復興を目指す旅路にその身を於いていた。
「大事な時は本部待機させといてよ~、雑用の時だけ呼ばれるってどういうことだよ。なぁ?」
身の丈ほどもある大剣を背中に、後ろ手で頭を支えるようにして、バン・ブラージは何処までも続く青空を見上げながらそうぼやいていた。
ヴァリオスを発ったエスト隊4名は、商人が雇ったハンターと共に、支援物資の護衛を兼ねる形で商隊に同行。
海路を経て辺境の地へと降り立ち、ホープへと続く陸路へ、仕事の場を移していた。
荷馬車の立ち並ぶ商隊は、食料や衣類と言った生活用品から、木材・工具などの作業資材を含め、多くの物資を希望の地へと運んでいる。
今だ歪虚との小競り合いが続く中、そういった物資が狙われる事も視野に入れた護衛であったが、あっけないほどに雑魔の「ぞ」の字も見かける事無く、平和な旅が続いていた。
「新兵だから、と侮られているのは僕も気に食わないさ。だがそれをぼやいた所で、変わる状況でも無い。君は少し我慢と言うものを、知るべきじゃないか?」
「何ぃ?」
メガネの少年、ピーノ・ガルディーニの言葉に、眉をピクリと動かすバン。
詰め寄ろうと一歩、足を踏み出すが、そんな彼らの間に一人の少女が割って入っていた。
「あ~、もうやっと寝たよ。どうして私が看病しなきゃいけないの~?」
うんと背を伸ばした少女、フィオーレ・スコッティの姿に2人の視線は一度互いを反れた。
「隊長の様子は?」
「大変よ~、結局馬車も乗り物だから、どっちにしても具合悪そうなんだもの。でも歩ける状態じゃないし、我慢してもらうしか無いのだけど」
問いただすピーノに、フィオーレはため息混じりに答える。
「噂には聞いてたけど、あれだけ酷いとはね~」
辺境へ続く海路にて、アンナは「酔っていた」。
彼女の乗り物酔いは今に始まったわけではないが、その姿を始めて見る新兵達にとっては驚きの一点張りである。
文字通り、動ける状態では無い隊長を前に慌てふためくも、なんとかその看病をし、彼女の指示を仰いで、任務の継続に繋げていた。
「私はホープまでずっと隊長に付いてるから、後はよろしくね~」
状況報告だけを済ませ、フィオーレはひらひらと手を振って、馬車へと戻ってゆく。
再びバンとピーノの2人が、その場に取り残された。
「そう言って、体よくサボるんだからな……ウチの姫様は」
ピーノは目がねの位置を治しながら、小さなため息を付いた。
「いいじゃねぇか。隊長とは言え女なんだ、そういうのは女同士の方がよ」
「それはそうかもしれないが……」
「なんだよ、うだうだ悩んでるなら自分が行けばいいじゃねぇかよ。男らしくねーな!」
「ど、どういう意味だよそれは!」
「知ってるぜ~? お前が隊長の事――」
そういい掛けたバンの顔面を、ピーノの拳が捉える。
ゴキリと良い音がして、拳がめり込んだ。
「――ってぇな、何しやがる!?」
「キミがありもし無い事を嘯くからだッ! そういうキミこそどうなんだよ、姫のご機嫌は!?」
怒鳴りつけるピーノの顔面に、今度がバンの拳がクリーンヒット。
体格差もあってか、綺麗に彼の体が宙を舞う。
「アイツは関係ねーだろ! そもそも、そんなんじゃねぇし!」
「……どっちが女々しいんだか」
「んだと、やんのかオラァ!?」
「上等だ、いい加減キミとはウンザリだったんだ」
それから殴り合いの喧嘩が始まるのに、そう時間は必要なかった。
任務そっちのけで騒ぐ2人であったが、騒ぎを聞きつけたハンター達に、無理やり引き剥がされる。
腫れた頬で、血の混じった唾を吐き捨て、一時は平静を取り戻す2人。
しかしながら、それからその仲がより険悪なムードであった事は、言うまでも無いだろう。
普段ならアンナに諌められてなあなあながら仲を取り持つ2人だが、今回はそのストッパーも不在。
文字通り、野放しの闘犬が2匹、鎖で互いの首を繋いで歩いているようなものだった。
こんな状態でホープまで持つのか――行く先の不安が、ハンター達の間を駆け巡っていた。
ホープに駐留する最低限の復興支援部隊を残し、海軍揚陸隊、特機隊などの主戦力のすべてを一度本部へと戻し、戦力の再編を行うのが大本の狙いであった。
復興のメインは資金力と意欲のある商人達に道を譲り、軍部は今まで通りの海路の護衛に派兵を縮小。
陸路の支援に関しては、往来通りに各個人の依頼主の判断で、ハンター達の力に委ねる所を大きくしていた。
その一方で、一度に軍の大勢を引いてしまったために空いた細かい「穴」を埋めるための小規模な後方支援部隊もまた、商隊の護衛を兼ねながら、故郷を発ってホープを目指している。
現在、新兵の錬成部隊としての意味を大きくしているエスト隊もまた、その例に漏れず復興支援としての穴埋め役の命を受けて、ホープ復興を目指す旅路にその身を於いていた。
「大事な時は本部待機させといてよ~、雑用の時だけ呼ばれるってどういうことだよ。なぁ?」
身の丈ほどもある大剣を背中に、後ろ手で頭を支えるようにして、バン・ブラージは何処までも続く青空を見上げながらそうぼやいていた。
ヴァリオスを発ったエスト隊4名は、商人が雇ったハンターと共に、支援物資の護衛を兼ねる形で商隊に同行。
海路を経て辺境の地へと降り立ち、ホープへと続く陸路へ、仕事の場を移していた。
荷馬車の立ち並ぶ商隊は、食料や衣類と言った生活用品から、木材・工具などの作業資材を含め、多くの物資を希望の地へと運んでいる。
今だ歪虚との小競り合いが続く中、そういった物資が狙われる事も視野に入れた護衛であったが、あっけないほどに雑魔の「ぞ」の字も見かける事無く、平和な旅が続いていた。
「新兵だから、と侮られているのは僕も気に食わないさ。だがそれをぼやいた所で、変わる状況でも無い。君は少し我慢と言うものを、知るべきじゃないか?」
「何ぃ?」
メガネの少年、ピーノ・ガルディーニの言葉に、眉をピクリと動かすバン。
詰め寄ろうと一歩、足を踏み出すが、そんな彼らの間に一人の少女が割って入っていた。
「あ~、もうやっと寝たよ。どうして私が看病しなきゃいけないの~?」
うんと背を伸ばした少女、フィオーレ・スコッティの姿に2人の視線は一度互いを反れた。
「隊長の様子は?」
「大変よ~、結局馬車も乗り物だから、どっちにしても具合悪そうなんだもの。でも歩ける状態じゃないし、我慢してもらうしか無いのだけど」
問いただすピーノに、フィオーレはため息混じりに答える。
「噂には聞いてたけど、あれだけ酷いとはね~」
辺境へ続く海路にて、アンナは「酔っていた」。
彼女の乗り物酔いは今に始まったわけではないが、その姿を始めて見る新兵達にとっては驚きの一点張りである。
文字通り、動ける状態では無い隊長を前に慌てふためくも、なんとかその看病をし、彼女の指示を仰いで、任務の継続に繋げていた。
「私はホープまでずっと隊長に付いてるから、後はよろしくね~」
状況報告だけを済ませ、フィオーレはひらひらと手を振って、馬車へと戻ってゆく。
再びバンとピーノの2人が、その場に取り残された。
「そう言って、体よくサボるんだからな……ウチの姫様は」
ピーノは目がねの位置を治しながら、小さなため息を付いた。
「いいじゃねぇか。隊長とは言え女なんだ、そういうのは女同士の方がよ」
「それはそうかもしれないが……」
「なんだよ、うだうだ悩んでるなら自分が行けばいいじゃねぇかよ。男らしくねーな!」
「ど、どういう意味だよそれは!」
「知ってるぜ~? お前が隊長の事――」
そういい掛けたバンの顔面を、ピーノの拳が捉える。
ゴキリと良い音がして、拳がめり込んだ。
「――ってぇな、何しやがる!?」
「キミがありもし無い事を嘯くからだッ! そういうキミこそどうなんだよ、姫のご機嫌は!?」
怒鳴りつけるピーノの顔面に、今度がバンの拳がクリーンヒット。
体格差もあってか、綺麗に彼の体が宙を舞う。
「アイツは関係ねーだろ! そもそも、そんなんじゃねぇし!」
「……どっちが女々しいんだか」
「んだと、やんのかオラァ!?」
「上等だ、いい加減キミとはウンザリだったんだ」
それから殴り合いの喧嘩が始まるのに、そう時間は必要なかった。
任務そっちのけで騒ぐ2人であったが、騒ぎを聞きつけたハンター達に、無理やり引き剥がされる。
腫れた頬で、血の混じった唾を吐き捨て、一時は平静を取り戻す2人。
しかしながら、それからその仲がより険悪なムードであった事は、言うまでも無いだろう。
普段ならアンナに諌められてなあなあながら仲を取り持つ2人だが、今回はそのストッパーも不在。
文字通り、野放しの闘犬が2匹、鎖で互いの首を繋いで歩いているようなものだった。
こんな状態でホープまで持つのか――行く先の不安が、ハンター達の間を駆け巡っていた。
解説
▼目的
バンとピーノの喧嘩を終らせる
▼概要
皆様は商人に雇われて、ヴァリオスからホープを目指す商隊を護衛するハンター様達です。
護衛任務は首尾良く進み、もう1日2日ほどもあればホープへと到着するであろう所でした。
そんな時、同行者であった同盟陸軍の新兵2人が喧嘩を始めてしまいました。
元々仲が良さそうには見えませんでしたが、お互いにそれが爆発してしまったような状況です。
本来であれば、それを諌めるのは隊長であるアンナの役目なのですが、お恥ずかしい話に、海路の船酔いで完全にダウンしてしまっており、アテに出来ません。
仲直りさせる必要まではありませんが、少なくとも仕事ができる状態まで修復しなければ万が一の際に心配です。
解決方法はPC様にお任せいたします。
何らかの方法で決着を付けさせるもよし、妥協点を探して仲を取り持つもよしです。
商隊の護衛という都合上、休憩以外で足を止める事はできません。
また、物資に被害が出る事も好ましくはないです。
あくまで、護衛任務の依頼の外の話ではありますが、皆様の知恵をお貸し下さい。
▼NPC
バン ♂ 脳筋バカ。口だけのピーノとは犬猿の仲。肉体勝負はピーノより上。
ピーノ ♂ インテリメガネ。短絡的なバンとは犬猿の仲。頭脳勝負はバンより上。
アンナ=リーナ曹長 ♀ エスト隊の隊長……一応。乗り物酔いで絶賛ダウン中。
フィオーレ軍曹 ♀ 馬車でアンナの看病中。お気楽我侭マイペースガール。
▼エネミー
歪虚・野生生物問わず、ここまで一切敵とは出会っていない比較的安全な旅路が続いています。
引き続きこのような状態が続くとは思われますが、油断は禁物です。
バンとピーノの喧嘩を終らせる
▼概要
皆様は商人に雇われて、ヴァリオスからホープを目指す商隊を護衛するハンター様達です。
護衛任務は首尾良く進み、もう1日2日ほどもあればホープへと到着するであろう所でした。
そんな時、同行者であった同盟陸軍の新兵2人が喧嘩を始めてしまいました。
元々仲が良さそうには見えませんでしたが、お互いにそれが爆発してしまったような状況です。
本来であれば、それを諌めるのは隊長であるアンナの役目なのですが、お恥ずかしい話に、海路の船酔いで完全にダウンしてしまっており、アテに出来ません。
仲直りさせる必要まではありませんが、少なくとも仕事ができる状態まで修復しなければ万が一の際に心配です。
解決方法はPC様にお任せいたします。
何らかの方法で決着を付けさせるもよし、妥協点を探して仲を取り持つもよしです。
商隊の護衛という都合上、休憩以外で足を止める事はできません。
また、物資に被害が出る事も好ましくはないです。
あくまで、護衛任務の依頼の外の話ではありますが、皆様の知恵をお貸し下さい。
▼NPC
バン ♂ 脳筋バカ。口だけのピーノとは犬猿の仲。肉体勝負はピーノより上。
ピーノ ♂ インテリメガネ。短絡的なバンとは犬猿の仲。頭脳勝負はバンより上。
アンナ=リーナ曹長 ♀ エスト隊の隊長……一応。乗り物酔いで絶賛ダウン中。
フィオーレ軍曹 ♀ 馬車でアンナの看病中。お気楽我侭マイペースガール。
▼エネミー
歪虚・野生生物問わず、ここまで一切敵とは出会っていない比較的安全な旅路が続いています。
引き続きこのような状態が続くとは思われますが、油断は禁物です。
マスターより
おはようございます、のどかです。
大事な時にアテにならない。それが同盟陸軍です(何
新兵と言うと腕の未熟もあるでしょうが、気持ちの未熟さが一番だと思っております。
いかに、物事と折り合いを付けるのか……戦場の先輩である皆様方のお力をお貸しください。
質問がございましたらアンナ=リーナが体調を圧してお答えいたしますので、別途質問卓を立ててご用命ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
大事な時にアテにならない。それが同盟陸軍です(何
新兵と言うと腕の未熟もあるでしょうが、気持ちの未熟さが一番だと思っております。
いかに、物事と折り合いを付けるのか……戦場の先輩である皆様方のお力をお貸しください。
質問がございましたらアンナ=リーナが体調を圧してお答えいたしますので、別途質問卓を立ててご用命ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/10 18:45
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/05/28 21:29:26 |
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たいちょーさんに質問! 鳴沢 礼(ka4771) 人間(リアルブルー)|15才|男性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/06/01 21:39:33 |
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喧嘩仲裁!【相談卓】 鳴沢 礼(ka4771) 人間(リアルブルー)|15才|男性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/06/02 02:13:22 |