ゲスト
(ka0000)
葬送行列
マスター:後醍醐

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/07/11 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/07/20 19:00
オープニング
●
歪虚と人類の最前線――辺境。
ハンター達の活躍により、チュー族の一団が無事、怪我人もなくブルゲド族の居留地へと到着した。
保護されたチュー族の一団は疲労困憊から回復し、日常生活を行えるところまで体力は回復した。
場所はブルゲド族の族長のゲル。
「チュー族、族長第四婦人の子。アラウ・チューといいます」
座しているエリナに同じように座して頭を下げるアラウ。
族長は相手の地位的に会うまでもないとの判断で妻であるエリナが対応していた。
「……大変だったようね」
「……はい」
エリナはアラウに労る言葉をかけ、暫くの間、沈黙が続く。
「庇護の件よね。私達に頼みたいのよね」
「……はい。……お願い致したいのですが……」
庇護を求めてやって来た――それがアラウ達チュー族一団が荒野を進んできた理由だ。
もし、庇護されないとなると――荒野を流離う事になる。
それだけは絶対に避けなければならない事だ。
「そうね……」
瞑目して考えるエリナ――ブルゲド族といえ、実のところ余裕はあまりない。
しかし、あしらう事も出来ない――それは不幸な結果を招くだけだから。
「どうか……どうかお願いします」
アラウは祈るように、涙を流して頭を下げ懇願する。
すがりつくほどのアラウの懇願――しばしの間、時間が過ぎる。
「残ったのは……30人ほどよね」
「……はい。ハンターの方のお陰でそれ以上の犠牲者を出さずに済みました」
羊型ヴォイドの襲撃を受けた時点でそこまで減っていたが、それ以降の犠牲者は出なかった。
「貴方達は、戦士の一族よね。……歪虚との戦い、狩りの手伝い、肉体労働とかお願いしても大丈夫?」
「いさせて頂けるなら……させていただきます」
ただ庇護されるだけではない――その為の対価としての条件。
エリナとしても戦力としての戦士、収入と食料確保の為の狩りの人手は必要であった。
人が増えると負担が増える。だが、その代わりに働けば多少はましになるはずだ。
「わかったわ。貴方達チュー族は我々、ブルゲド族が庇護します。……あと、何かあるのかしら?」
庇護が受けられる事にホッとした様子だったアラウだったが、すぐに影が落ちる表情に変わったのをエリナが気がついた。
「……後、シンボルを取りに、部族の皆の埋葬をしたいのですが……」
そう、奇襲を受けたせいでシンボルを持ち出すことが出来ず、襲われて死んだ部族の埋葬もできていない状況だ。
「シンボルは我々、部族とって重要なものよね。取りに行くのを手伝うわ」
精神的支柱であるシンボルは部族にとっても重要なもの。エリナは快諾し手伝うと約束した。
「あ、ありがとうございます!」
「いいのよ……。それよりもシンボルのある居留地を調べないとね」
涙を流し頭を土に着くほど下げて感謝するアラウ。
「リーナ! リーナ!」
「お母さん、どうしたの? ……!?」
アラウとエリナの様子を見てビックリするリーナ。
「リーナ、実は……」
エリナは事情をリーナに説明する――チュー族の元居留地を調べてきてほしいと。
「わかった。……大丈夫?」
「あ、はい……」
アラウとリーナの二人はゲルを出る。
●
「じゃあ、案内お願いっ」
「あ、はい。お願いします」
アラウの案内でチュー族の旧居留地へと向かう二人。
アラウはああ言い出したものの、居留地へ戻るのは気分的に重かった。
しかし、遺体をそのままにしたくはなかったし、シンボルは自分達に重要なものでもあった。
だからアラウは残された者の責任として居留地へ向かうのだった。
リーナの後ろに少し背の低いアラウという形で一頭の馬に二人が乗った。
リーナに比べて背が低く痩せているために二人乗っても大丈夫だった。
馬に乗り居留地を出た二人。
「はいやっ!」
馬を駆けるリーナとアラウは風になって荒野を進む。
しばらく荒野を二人を乗せた馬が進んでいくと……。
「あそこです」
アラウが指を指す先――朽ちたゲルの残骸が痛々しく残っていた。
「……!?」
「え……あぁ……!?」
そして、その先――見えたモノは。
ゾンビとなったチュー族の人間だったものの群れだった。
ボロ布となった衣服から彼らがチュー族の人間であったことが確かめられた。
まだゾンビたちはアラウ達の事には気がついてないようだった。
「……一旦、戻ろう」
「……はい」
ショックを隠し切れない、二人。
この事実を知らせるために急いで戻る必要があった。
日が経てば経つほどにゾンビが増える可能性があるからだ。
失意と悲しみを胸にブルゲド族の居留地へと戻る。
●
「……助けなきゃ。あのままじゃ」
「お母さんにお願いしてハンターの人達に助けて貰おう」
ブルゲド族の居留地へと戻った二人はどうすべきか考える。
リーナはエリナの所へ相談しに向かった。
まだ、チュー族の人間では戦闘は難しい、ブルゲド族の他の人間も今回の件は関わりたくないだろう。
自分達との関わりがないというのが関わりたくない理由として大きい。
そういう意味で部族の人間を頼るのは難しい。
だから、こういった時はハンターに頼るのが一番だとリーナは考えていた。
アラウは他のチュー族の人間に庇護に入ったことと居留地の現状を伝えに行った。
良い知らせは庇護に入ったこと。悪い知らせは歪虚に殺され、ゾンビ化してしまった事。
アラウは責任をもって伝えなけなければと思っていた。
二人は一旦別れた。
「リーナさん。シンボルの回収を私にさせてほしいです」
「私じゃ……アラウさんの所のシンボルの扱い方とかしらないしね……うん、わかった」
説明の終えたアラウがエリナの用事が終わるのを待っていたリーナに嘆願してきた。
他部族のシンボルとなると扱いがわからない事もあるのでアラウも同行することになった。
「大オババ様から浄化に関する書物を借りておくわ。それとこれ」
エリナの所へやって来たリーナ。
リーナの報告の受けたエリナはすぐに必要な物の手配を始めた。
依頼の概要を書いた羊皮紙をエリナから受け取ったリーナ。
シンボルはチュー族の人間が回収。ハンターはゾンビの討伐。そして居留地の浄化。
すべきことは沢山ある――一つ一つを確実にこなしていく必要がある。
まずはハンターズソサエティに依頼を出し、浄化の方法が書かれた書物と道具を持って居留地へ向かう。
シンボルの回収の為にアラウも連れて行く。
アラウ曰く、シンボルは一抱えあるサイズのトーテムで居留地中心部の族長のゲルの近くに祀ってあるという。
焦る気持ちを抑えてリーナは馬を走らせてハンターズソサエティの支部へと向かった。
こうして、依頼が発行された。
歪虚と人類の最前線――辺境。
ハンター達の活躍により、チュー族の一団が無事、怪我人もなくブルゲド族の居留地へと到着した。
保護されたチュー族の一団は疲労困憊から回復し、日常生活を行えるところまで体力は回復した。
場所はブルゲド族の族長のゲル。
「チュー族、族長第四婦人の子。アラウ・チューといいます」
座しているエリナに同じように座して頭を下げるアラウ。
族長は相手の地位的に会うまでもないとの判断で妻であるエリナが対応していた。
「……大変だったようね」
「……はい」
エリナはアラウに労る言葉をかけ、暫くの間、沈黙が続く。
「庇護の件よね。私達に頼みたいのよね」
「……はい。……お願い致したいのですが……」
庇護を求めてやって来た――それがアラウ達チュー族一団が荒野を進んできた理由だ。
もし、庇護されないとなると――荒野を流離う事になる。
それだけは絶対に避けなければならない事だ。
「そうね……」
瞑目して考えるエリナ――ブルゲド族といえ、実のところ余裕はあまりない。
しかし、あしらう事も出来ない――それは不幸な結果を招くだけだから。
「どうか……どうかお願いします」
アラウは祈るように、涙を流して頭を下げ懇願する。
すがりつくほどのアラウの懇願――しばしの間、時間が過ぎる。
「残ったのは……30人ほどよね」
「……はい。ハンターの方のお陰でそれ以上の犠牲者を出さずに済みました」
羊型ヴォイドの襲撃を受けた時点でそこまで減っていたが、それ以降の犠牲者は出なかった。
「貴方達は、戦士の一族よね。……歪虚との戦い、狩りの手伝い、肉体労働とかお願いしても大丈夫?」
「いさせて頂けるなら……させていただきます」
ただ庇護されるだけではない――その為の対価としての条件。
エリナとしても戦力としての戦士、収入と食料確保の為の狩りの人手は必要であった。
人が増えると負担が増える。だが、その代わりに働けば多少はましになるはずだ。
「わかったわ。貴方達チュー族は我々、ブルゲド族が庇護します。……あと、何かあるのかしら?」
庇護が受けられる事にホッとした様子だったアラウだったが、すぐに影が落ちる表情に変わったのをエリナが気がついた。
「……後、シンボルを取りに、部族の皆の埋葬をしたいのですが……」
そう、奇襲を受けたせいでシンボルを持ち出すことが出来ず、襲われて死んだ部族の埋葬もできていない状況だ。
「シンボルは我々、部族とって重要なものよね。取りに行くのを手伝うわ」
精神的支柱であるシンボルは部族にとっても重要なもの。エリナは快諾し手伝うと約束した。
「あ、ありがとうございます!」
「いいのよ……。それよりもシンボルのある居留地を調べないとね」
涙を流し頭を土に着くほど下げて感謝するアラウ。
「リーナ! リーナ!」
「お母さん、どうしたの? ……!?」
アラウとエリナの様子を見てビックリするリーナ。
「リーナ、実は……」
エリナは事情をリーナに説明する――チュー族の元居留地を調べてきてほしいと。
「わかった。……大丈夫?」
「あ、はい……」
アラウとリーナの二人はゲルを出る。
●
「じゃあ、案内お願いっ」
「あ、はい。お願いします」
アラウの案内でチュー族の旧居留地へと向かう二人。
アラウはああ言い出したものの、居留地へ戻るのは気分的に重かった。
しかし、遺体をそのままにしたくはなかったし、シンボルは自分達に重要なものでもあった。
だからアラウは残された者の責任として居留地へ向かうのだった。
リーナの後ろに少し背の低いアラウという形で一頭の馬に二人が乗った。
リーナに比べて背が低く痩せているために二人乗っても大丈夫だった。
馬に乗り居留地を出た二人。
「はいやっ!」
馬を駆けるリーナとアラウは風になって荒野を進む。
しばらく荒野を二人を乗せた馬が進んでいくと……。
「あそこです」
アラウが指を指す先――朽ちたゲルの残骸が痛々しく残っていた。
「……!?」
「え……あぁ……!?」
そして、その先――見えたモノは。
ゾンビとなったチュー族の人間だったものの群れだった。
ボロ布となった衣服から彼らがチュー族の人間であったことが確かめられた。
まだゾンビたちはアラウ達の事には気がついてないようだった。
「……一旦、戻ろう」
「……はい」
ショックを隠し切れない、二人。
この事実を知らせるために急いで戻る必要があった。
日が経てば経つほどにゾンビが増える可能性があるからだ。
失意と悲しみを胸にブルゲド族の居留地へと戻る。
●
「……助けなきゃ。あのままじゃ」
「お母さんにお願いしてハンターの人達に助けて貰おう」
ブルゲド族の居留地へと戻った二人はどうすべきか考える。
リーナはエリナの所へ相談しに向かった。
まだ、チュー族の人間では戦闘は難しい、ブルゲド族の他の人間も今回の件は関わりたくないだろう。
自分達との関わりがないというのが関わりたくない理由として大きい。
そういう意味で部族の人間を頼るのは難しい。
だから、こういった時はハンターに頼るのが一番だとリーナは考えていた。
アラウは他のチュー族の人間に庇護に入ったことと居留地の現状を伝えに行った。
良い知らせは庇護に入ったこと。悪い知らせは歪虚に殺され、ゾンビ化してしまった事。
アラウは責任をもって伝えなけなければと思っていた。
二人は一旦別れた。
「リーナさん。シンボルの回収を私にさせてほしいです」
「私じゃ……アラウさんの所のシンボルの扱い方とかしらないしね……うん、わかった」
説明の終えたアラウがエリナの用事が終わるのを待っていたリーナに嘆願してきた。
他部族のシンボルとなると扱いがわからない事もあるのでアラウも同行することになった。
「大オババ様から浄化に関する書物を借りておくわ。それとこれ」
エリナの所へやって来たリーナ。
リーナの報告の受けたエリナはすぐに必要な物の手配を始めた。
依頼の概要を書いた羊皮紙をエリナから受け取ったリーナ。
シンボルはチュー族の人間が回収。ハンターはゾンビの討伐。そして居留地の浄化。
すべきことは沢山ある――一つ一つを確実にこなしていく必要がある。
まずはハンターズソサエティに依頼を出し、浄化の方法が書かれた書物と道具を持って居留地へ向かう。
シンボルの回収の為にアラウも連れて行く。
アラウ曰く、シンボルは一抱えあるサイズのトーテムで居留地中心部の族長のゲルの近くに祀ってあるという。
焦る気持ちを抑えてリーナは馬を走らせてハンターズソサエティの支部へと向かった。
こうして、依頼が発行された。
解説
■目的
1.ゾンビの殲滅
2.シンボルの回収
3.浄化作業
■状況
チュー族の旧居留地でのゾンビの殲滅。
アラウがシンボルの回収を行い、ゾンビが
出ないようにリーナが浄化の儀式を行う。
ブルゲド族居留地からチュー族の
居留地まで歪虚の存在は確認されず。
☆作業担当(ゾンビ殲滅後)&護衛対象
リーナ:浄化の作業
アラウ:シンボルの回収
☆移動について
ハンターを含めて10名(ハンター8名+NPC2名)
で行くため馬車でチュー族の居留地までの間を移動。
☆シンボルについて
移動することも多いので、一抱えあるサイズのトーテム。
居留地の中心部にある族長のゲルの横に祀られている。
■舞台
時間帯:昼
朽ちたゲルが多数あるチュー族の旧居留地。
朽ちているゲルが多数あるため見通しは悪く、
ゲルから敵が出てくる可能性もある。
■敵情報
ゾンビ×20~ 爪と噛み付き攻撃。
移動速度は遅く、知能も低いため単調な行動をとる。
■NPC情報
リーナ・ブルゲド(kz0039)
性格は外向的でこざっぱりとしてハツラツなタイプ。
異性の目を気にしないガサツなと所も少々。
長い金髪のツインテールが特徴。肉付きの良いトランジスタグラマーな体型。
儀式の道具と書物を持参し、浄化の作業に当たる。
戦闘非参加。
アラウ・チュー
チュー族長の第四婦人子で通算10人目。
温厚な性格。
リーナより背の低く黒髪ロングで目は茶色の少女。
スレンダーな体型。
残された者の責任感で今回の依頼を遂行しようとしている。
戦闘非参加。
■注意事項
朽ちては居ますがゲルがあります。
そこから敵が出てくる可能性があります。
護衛対象はリーナとアラウの2名です。
質問可能
1.ゾンビの殲滅
2.シンボルの回収
3.浄化作業
■状況
チュー族の旧居留地でのゾンビの殲滅。
アラウがシンボルの回収を行い、ゾンビが
出ないようにリーナが浄化の儀式を行う。
ブルゲド族居留地からチュー族の
居留地まで歪虚の存在は確認されず。
☆作業担当(ゾンビ殲滅後)&護衛対象
リーナ:浄化の作業
アラウ:シンボルの回収
☆移動について
ハンターを含めて10名(ハンター8名+NPC2名)
で行くため馬車でチュー族の居留地までの間を移動。
☆シンボルについて
移動することも多いので、一抱えあるサイズのトーテム。
居留地の中心部にある族長のゲルの横に祀られている。
■舞台
時間帯:昼
朽ちたゲルが多数あるチュー族の旧居留地。
朽ちているゲルが多数あるため見通しは悪く、
ゲルから敵が出てくる可能性もある。
■敵情報
ゾンビ×20~ 爪と噛み付き攻撃。
移動速度は遅く、知能も低いため単調な行動をとる。
■NPC情報
リーナ・ブルゲド(kz0039)
性格は外向的でこざっぱりとしてハツラツなタイプ。
異性の目を気にしないガサツなと所も少々。
長い金髪のツインテールが特徴。肉付きの良いトランジスタグラマーな体型。
儀式の道具と書物を持参し、浄化の作業に当たる。
戦闘非参加。
アラウ・チュー
チュー族長の第四婦人子で通算10人目。
温厚な性格。
リーナより背の低く黒髪ロングで目は茶色の少女。
スレンダーな体型。
残された者の責任感で今回の依頼を遂行しようとしている。
戦闘非参加。
■注意事項
朽ちては居ますがゲルがあります。
そこから敵が出てくる可能性があります。
護衛対象はリーナとアラウの2名です。
質問可能
マスターより
後醍醐です。
数は多いものの敵は単調でさして強くありません。
何を感じ、何を思ったのか、貴方のPCの事を教えて下さい。
数は多いものの敵は単調でさして強くありません。
何を感じ、何を思ったのか、貴方のPCの事を教えて下さい。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/07/16 23:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/07/06 09:33:28 |
|
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作戦相談室 守原 有希弥(ka0562) 人間(リアルブルー)|19才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/07/11 12:44:22 |
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![]() |
お二人への質問 守原 有希弥(ka0562) 人間(リアルブルー)|19才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/07/08 22:11:58 |