ゲスト
(ka0000)
ナイト・ウォーカー2
マスター:神宮寺飛鳥

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/06 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/15 12:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
「――フェノンノ! これはあなたがやったのですか!?」
燃える森の中、女は返り血に染まった頬を拭い振り返る。
足元に転がる死体はエルフハイム警備隊で同じ部隊に所属していた隊員達。そして……。
「うふふ。そうですよ~、アイリス隊長。さっき私が殺しました」
アイリスと呼ばれたエルフは部隊を束ねる立場にあった。
理解が及ばないのは当然の事だ。フェノンノは心優しく穏やかな女性だった。
年下の隊長であるアイリスをよく支え、警備隊としての生き方を教えてくれた人だった筈。
「なぜ……どうしてです、フェノンノ。この騒動もあなたの仕業なのですか?」
「そうだけど、そうではないわ~。これはすべてあなた達姉妹の招いた罪……まあ、私はどうでもいいんだけど」
剣を抜いたフェノンノは血に染まった刃を舐め、うっとりと笑みを浮かべる。
「いっぱい、い~っぱい死んだわ。自分がなぜ殺されるのか理解も出来ずにね」
「……そこを退きなさい、フェノンノ!」
「器はもう彼らに引き渡したから、今更追いかけるだけムダですよぉ、隊長?」
唇を噛み締め、アイリスは腰から対となる短剣を抜いた。
「人間と手を組んで私達を陥れ、器を奪ったあなたを許す事は出来ない……例え恩人でも!」
「あっはは~! いいですよアイリス隊長。すごくいい感じです~。憎しみが人を強くする。あなたはもっともっと強くなれる!」
地を蹴り刃を交える二人、顔を突き合わせ、フェノンノは目を細め笑う。
「あなたはこれまでで一番美味しそうな獲物。ちゃあんと熟成するまで我慢したんです……その愛らしい顔を苦痛に歪ませながら、命乞いをしてください~。泣き喚きながら、最愛の姉を救えずに……ここで私にバラバラにされてください。あったかい内蔵をぶちまけて! 首から上だけにしてお姉ちゃんにプレゼントしましょう!」
「――きッッッさまああ!!」
叫ぶアイリスの目尻から涙が溢れる。
警備隊として共に過ごした時間が、優しくて甘くて穏やかだったその全てが今、憎しみに変わろうとしていた。
「……フェノンノ様。検問です」
「はえ~? 居眠りしちゃいました~」
ずり落ちた丸眼鏡を押し上げ、涎を拭う。随分懐かしい夢を見た気がする。
トラックの荷台で立ち上がったフェノンノの視線の先。進行方向に帝国軍の兵士達の姿が見えた。
「どうしてこんな所に検問が~?」
「わかりません。他の部隊が捕捉されたのかもしれません」
部下の言葉に首を傾げるフェノンノ。それからあくびしつつ剣を取り。
「まあいいわ。皆殺しにして進みましょう」
『た、頼む……早く来てくれ。バケモノが……ぐああっ!?』
そんな通信を最後に帝国兵からの応答はなくなった。
ハンター達は帝国軍の依頼で数カ所に分かれ検問を敷いていた。
帝国領内にある、シュレーベンラント州。そこに不穏な物資の流れがあるとタレコミがあり、その後実際に反政府組織、ヴルツァライヒが引っかかったという。
帝国軍はその結果を受け、シュレーベンラント州へ続く道に検問を増設し、ハンター達もそれに参加していたのだが……。
自分達の担当場所から救援を要請されたエリアに到達した時、そこには既に無数の切断された肉塊が転がっていた。
「あら~? 帝国兵……ではないようね~?」
「フェノンノ様」
「構わないから先に行きなさいな~」
既に反政府組織と思しき者達を乗せたトラックが検問を通過し始めている。
先に進ませるわけにはいかないが、その前にはエルフらしき女性が立ちはだかっていた。
「この感じ、覚醒者かしらね~? ハンター……帝国軍よりは歯ごたえがありそうだけれど……」
ニタリと笑う女は美しい顔を醜悪に歪ませている。
心の底から沸き上がるような悪意……だが、思わず身震いがしたのはそれだけが理由ではない。
女が持っている血に染まったククリ刀。それとは別に、鞘に収まったままの剣が腰に見える。
「ああ……これに気づいたの~? 鋭いのね」
女はゆっくりと刃を鞘から解き放つ。すると紫色の光が蠢き、刀身に絡みついた。
聞いたことがある。亡霊型歪虚の中には、武具に怨念を宿らせた個体も存在していると。
「流石に覚醒者複数が相手じゃ私も苦戦するから、少しズルさせてもらうわねぇ?」
女からは歪虚に似た気配がする。だがまだ完全に歪虚化したわけではないのだろう。
“歪虚病”……そんな言葉がエルフハイムでは良く聞こえる。
歳を重ねた、或いは歪虚の汚染に近しい場所に身を置いた物が、徐々にその身を歪虚に変えていく症状を指す言葉だ。
右にマテリアルを帯びたククリ刀。左に闇を帯びたロングソード。
「ひょっとしたら、こういうタイプの敵とヤるのは初めて?」
にっこりと女が笑う。そうこうしている間にトラックは先へ進んでしまう……。
「邪魔はさせないわよぉ。折角これからお祭りが始まるんだから……ねぇ?」
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
「――フェノンノ! これはあなたがやったのですか!?」
燃える森の中、女は返り血に染まった頬を拭い振り返る。
足元に転がる死体はエルフハイム警備隊で同じ部隊に所属していた隊員達。そして……。
「うふふ。そうですよ~、アイリス隊長。さっき私が殺しました」
アイリスと呼ばれたエルフは部隊を束ねる立場にあった。
理解が及ばないのは当然の事だ。フェノンノは心優しく穏やかな女性だった。
年下の隊長であるアイリスをよく支え、警備隊としての生き方を教えてくれた人だった筈。
「なぜ……どうしてです、フェノンノ。この騒動もあなたの仕業なのですか?」
「そうだけど、そうではないわ~。これはすべてあなた達姉妹の招いた罪……まあ、私はどうでもいいんだけど」
剣を抜いたフェノンノは血に染まった刃を舐め、うっとりと笑みを浮かべる。
「いっぱい、い~っぱい死んだわ。自分がなぜ殺されるのか理解も出来ずにね」
「……そこを退きなさい、フェノンノ!」
「器はもう彼らに引き渡したから、今更追いかけるだけムダですよぉ、隊長?」
唇を噛み締め、アイリスは腰から対となる短剣を抜いた。
「人間と手を組んで私達を陥れ、器を奪ったあなたを許す事は出来ない……例え恩人でも!」
「あっはは~! いいですよアイリス隊長。すごくいい感じです~。憎しみが人を強くする。あなたはもっともっと強くなれる!」
地を蹴り刃を交える二人、顔を突き合わせ、フェノンノは目を細め笑う。
「あなたはこれまでで一番美味しそうな獲物。ちゃあんと熟成するまで我慢したんです……その愛らしい顔を苦痛に歪ませながら、命乞いをしてください~。泣き喚きながら、最愛の姉を救えずに……ここで私にバラバラにされてください。あったかい内蔵をぶちまけて! 首から上だけにしてお姉ちゃんにプレゼントしましょう!」
「――きッッッさまああ!!」
叫ぶアイリスの目尻から涙が溢れる。
警備隊として共に過ごした時間が、優しくて甘くて穏やかだったその全てが今、憎しみに変わろうとしていた。
「……フェノンノ様。検問です」
「はえ~? 居眠りしちゃいました~」
ずり落ちた丸眼鏡を押し上げ、涎を拭う。随分懐かしい夢を見た気がする。
トラックの荷台で立ち上がったフェノンノの視線の先。進行方向に帝国軍の兵士達の姿が見えた。
「どうしてこんな所に検問が~?」
「わかりません。他の部隊が捕捉されたのかもしれません」
部下の言葉に首を傾げるフェノンノ。それからあくびしつつ剣を取り。
「まあいいわ。皆殺しにして進みましょう」
『た、頼む……早く来てくれ。バケモノが……ぐああっ!?』
そんな通信を最後に帝国兵からの応答はなくなった。
ハンター達は帝国軍の依頼で数カ所に分かれ検問を敷いていた。
帝国領内にある、シュレーベンラント州。そこに不穏な物資の流れがあるとタレコミがあり、その後実際に反政府組織、ヴルツァライヒが引っかかったという。
帝国軍はその結果を受け、シュレーベンラント州へ続く道に検問を増設し、ハンター達もそれに参加していたのだが……。
自分達の担当場所から救援を要請されたエリアに到達した時、そこには既に無数の切断された肉塊が転がっていた。
「あら~? 帝国兵……ではないようね~?」
「フェノンノ様」
「構わないから先に行きなさいな~」
既に反政府組織と思しき者達を乗せたトラックが検問を通過し始めている。
先に進ませるわけにはいかないが、その前にはエルフらしき女性が立ちはだかっていた。
「この感じ、覚醒者かしらね~? ハンター……帝国軍よりは歯ごたえがありそうだけれど……」
ニタリと笑う女は美しい顔を醜悪に歪ませている。
心の底から沸き上がるような悪意……だが、思わず身震いがしたのはそれだけが理由ではない。
女が持っている血に染まったククリ刀。それとは別に、鞘に収まったままの剣が腰に見える。
「ああ……これに気づいたの~? 鋭いのね」
女はゆっくりと刃を鞘から解き放つ。すると紫色の光が蠢き、刀身に絡みついた。
聞いたことがある。亡霊型歪虚の中には、武具に怨念を宿らせた個体も存在していると。
「流石に覚醒者複数が相手じゃ私も苦戦するから、少しズルさせてもらうわねぇ?」
女からは歪虚に似た気配がする。だがまだ完全に歪虚化したわけではないのだろう。
“歪虚病”……そんな言葉がエルフハイムでは良く聞こえる。
歳を重ねた、或いは歪虚の汚染に近しい場所に身を置いた物が、徐々にその身を歪虚に変えていく症状を指す言葉だ。
右にマテリアルを帯びたククリ刀。左に闇を帯びたロングソード。
「ひょっとしたら、こういうタイプの敵とヤるのは初めて?」
にっこりと女が笑う。そうこうしている間にトラックは先へ進んでしまう……。
「邪魔はさせないわよぉ。折角これからお祭りが始まるんだから……ねぇ?」
解説
●目的
反政府組織トラックの検問突破阻止。
●概要
反政府組織と思しき集団が物資を輸送しているトラックの進行を妨害する。
現在幾つか既に発生している事件から推測し、シュレーベンラント州近辺に検問が設置されている。
諸君らはこの一つに参加し、帝国軍と共に夜間の警備についていた。
実際に敵と遭遇したのは諸君らとは別のチームで、そのチームに所属していた帝国兵十五名は全員死亡。
現在、5台の魔導トラックが検問を強引に突破しようとしている。
検問は山道の一部にあり、横幅は3メートル程。木製の衝立で道を塞いでいたが、現在は破壊されている。
木々により脇道への車両移動は困難。事実上の一本道だが、ここを抜ければルートは広がる。
夜間だが、帝国軍が留めていたトラックのライトの他、照明がつきっぱなしになっており周囲は明るい。
追撃を阻止しているのは一人だけだが、何が積み荷なのかも、敵の総数も不明。
トラックの逃走を阻止し、積み荷を強奪、或いは破壊せよ。
●敵情報
『フェノンノ』
ダサい丸眼鏡をかけたエルフの女性。
現在は変装の為か、帝国軍の軍服を着用中。
右手にククリ刀、左手に亡霊型歪虚を宿したロングソードを装備。
光と闇が合わさり最強に見えるが、実は相反するマテリアルのせいで肉体への負担は大きい。
亡霊型歪虚の詳細は不明だが、核は剣そのものと思われる。
その他、トラックに搭乗する敵が複数存在。場合によっては交戦する。
反政府組織トラックの検問突破阻止。
●概要
反政府組織と思しき集団が物資を輸送しているトラックの進行を妨害する。
現在幾つか既に発生している事件から推測し、シュレーベンラント州近辺に検問が設置されている。
諸君らはこの一つに参加し、帝国軍と共に夜間の警備についていた。
実際に敵と遭遇したのは諸君らとは別のチームで、そのチームに所属していた帝国兵十五名は全員死亡。
現在、5台の魔導トラックが検問を強引に突破しようとしている。
検問は山道の一部にあり、横幅は3メートル程。木製の衝立で道を塞いでいたが、現在は破壊されている。
木々により脇道への車両移動は困難。事実上の一本道だが、ここを抜ければルートは広がる。
夜間だが、帝国軍が留めていたトラックのライトの他、照明がつきっぱなしになっており周囲は明るい。
追撃を阻止しているのは一人だけだが、何が積み荷なのかも、敵の総数も不明。
トラックの逃走を阻止し、積み荷を強奪、或いは破壊せよ。
●敵情報
『フェノンノ』
ダサい丸眼鏡をかけたエルフの女性。
現在は変装の為か、帝国軍の軍服を着用中。
右手にククリ刀、左手に亡霊型歪虚を宿したロングソードを装備。
光と闇が合わさり最強に見えるが、実は相反するマテリアルのせいで肉体への負担は大きい。
亡霊型歪虚の詳細は不明だが、核は剣そのものと思われる。
その他、トラックに搭乗する敵が複数存在。場合によっては交戦する。
マスターより
お世話になっております、神宮寺です。
フェノンノについてはナイト・ウォーカーの一本目から続投です。
“積み荷”とトラックに乗っている人たちは、トラックを止めれば勿論襲ってきます。
大事なのはどちらかというと積み荷です。多分わかっていると思いますが。
フェノンノは前回登場時より強くなっているので気をつけましょう。
タングラムの関連付けに特に意味はありません。
それでは宜しくお願い致します。
フェノンノについてはナイト・ウォーカーの一本目から続投です。
“積み荷”とトラックに乗っている人たちは、トラックを止めれば勿論襲ってきます。
大事なのはどちらかというと積み荷です。多分わかっていると思いますが。
フェノンノは前回登場時より強くなっているので気をつけましょう。
タングラムの関連付けに特に意味はありません。
それでは宜しくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/12 03:24
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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検問突破阻止相談 ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/06/05 10:19:45 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/01 12:48:29 |