ゲスト
(ka0000)
【聖呪】魔法実習に出かけよう!
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/09 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/18 22:00
オープニング
●教会
穏やかな風土が売りであり、街道がいくつかそばを通るため便利でもある田舎町フォークベリー。最近、ちょっと不穏な空気も漂っている。
さて、エクラ教の教会の居住区域において、マーク司祭が「既視感では?」と考え椅子に座っていた。
実際に対応済みで解決したはずだったのだが……。
薬草園の主ジャイルズ・バルネは静かに問いかける。
「で、町でのゴブリン被害はまだ耳には届いていない?」
北部を中心に亜人に関する情報が最近多く、マークも耳にしている。
この町も東でも北部に入るので、いつ大きな被害が出るか分からない。用心は必要だなともさすがに考えている。現に、数週間前に洞窟にゴブリンが住み着きかけていたのは記憶に新しい。
ハンターからの忠告もあったし、誰が考えてもそのままでは良くないと町で検討した結果、扉を付けてふさぐことにしたのだ。ゴブリンとの戦闘もあったので当分は使わないだろうが、雨宿りやちょっとした作業に重宝する洞窟だったため、そうなった。
「はい、ありませんよ……で、まさかと思いますが、また住み着いているんですか?」
マークの返答にジャイルズ・バルネはうなずいた。
「前回帰宅したヤギと、新しく買った鶏と羊一頭が取られた。一応、洞窟方向に行く足跡も見た」
マーク司祭は頭を抱えた。
「なら、ハンターズソサエティに行ってくる」
淡々としているジャイルズが立ち上がった瞬間、扉が開いて小さい影は入ってきた。
「みぎゃーーーーーーーーー」
盛大な泣き声と共に来たのは隣家の魔術師の弟子ルゥル。頭の上に乗っているペットのパルムや肩の上に乗っているフェレットがルゥルをなだめている。
「どうしたんですか」
マークはあわてて迎える。魔術師の研究室も町の外にあり薬草園の側にある。まさかゴブリンに遭遇したのか、と不安もよぎるが怪我をしている様子もない。
「これ見て下さいです」
一通の手紙を見せられ、マークは絶句する。無意識に意見を求めるように、ジャイルズに手紙を渡した。
どんな内容か興味はあり、ジャイルズは読む。
『ルゥルへ
次のステップに進みたければ、座学はだけではなく実践もしよう。
動く標的に向かってマジックアローをぶつけてみろ。
嘘をついてもわしはわかるぞ?』
「あの魔術師、ロクでもないことをするよな」
ジャイルズは立ち去る前の珍事に溜息をもらす。
「ルゥル、えっぐ、一人前の魔術師になりたいですぅ。魔術師になって、ハンターになって、転移門を使いたいですぅ」
「いや、ルゥルちゃん、なんかずれてますよね?」
マークはルゥルのハンターになりたい理由に頭痛をおぼえた。転移門使うだけなら危険はないが、どこに行ったか分からなくなるという保護者的観点からは問題が大きい。図書館に行きたいとか、ピースホライズンに行きたいというくらいだろうが、捜索範囲が格段に広がる。
疑問は、魔法に関しての授業の事。一年の半分はいない師匠に何を教わっているのかは不明だが、それなりに勉強はしている様子なのでマークは安堵した。
「動けばいいんですね! そうだ、騎士団に知り合いが……」
わざとぶつかってもらう。ちょっと非人道的だが、大して魔法の使えないルゥルなら行けると勝手にマークは考える。
「その点に関しては、追伸を読んでください」
『追伸
ぬしのことだ、マークに相談するだろう?
あやつ騎士やら聖導士やら知り合いがおる。
ルゥルくらいの魔法なら耐えられるといって、ぶつけられてもらうのは却下じゃ。
それと、そやつらを護衛に雑魔退治とかもなしじゃ! マークよ、わしの弟子を甘やかすな! 以上』
マークは手紙を手から落とした。ジャイルズはこの司祭が考えたことを想像して、驚くしかない。普段温和な司祭が、まさか人道的に問題がある手段を用いてでもルゥルに協力しようと考えるとは。
ルゥルに何かあったら、危険だなとぼんやりとジャイルズは考えた。
「と言うわけで、ルゥルはハンターのオフィスに行ってくるです」
ルゥルは一人で戦いに行くと言わないくらいには状況を把握はしていた。
「お金ないですよね」
「みぎゃー」
パニックになっているわりには的確な指摘をするマークに、ルゥルが泣いた。人を使うにはお金がいる。ボランティアしてくれる人もいるかもしれないが、現実はいろいろ対価が必要だ。
ジャイルズは手をポンとたたいた。
「ちょっと危険だが、将来の魔術師への投資をしてもいいな。どうせ、領主に依頼料は吹っかけるつもりだが」
ジャイルズのいかめしい顔に、娘や孫を見るような少しだけ優しい表情が浮かんだ。そして、ハンターズソサエティの支部に出かけるために、馬に乗った。
●依頼
「またゴブリンですか?」
眼鏡の縁を押し上げ、フォークベリー近くの大きな町グローノースにあるハンターズソサエティ支部の職員であるロビン・ドルトスは眉をひそめる。
北部から流れてくる話も耳にしており、このあたりでも何かあるのかと思うと不安は生じる。
「そういうことだ。ただ、今回は同行者に魔術師の所の弟子ルゥルを入れる」
「はい? ルゥル、てあのちびっこですよね、エルフの」
魔術師の弟子としてここまで遊びに来たことはあるので面識はある。耳を隠しているが、バレバレのエルフの女の子だ。
「そうだ。ゴブリンを退治するのはもちろんだが、ルゥルにマジックアローを使わせ、ゴブリンに当てさせる」
「……はい?」
「魔法の実習も兼ねているんだ」
ロビンは驚いて本当かと尋ねそうになるが、目の前にいるジャイルズはいたってまじめな顔をしている。いつものいかめしい、近づきがたい顔。
「つまりゴブリン退治も大事だけど、ルゥルちゃんを守るってことも入るんですか!」
ジャイルズはうなずく。
「う、うわ……結構危険だし、面倒ですよねそれ」
「それはそうなる。ただ、前回よりは大所帯ではないと思うんだが……」
「う、それは調べてもらわないと分からないですよね」
ロビンは溜息を洩らした。
穏やかな風土が売りであり、街道がいくつかそばを通るため便利でもある田舎町フォークベリー。最近、ちょっと不穏な空気も漂っている。
さて、エクラ教の教会の居住区域において、マーク司祭が「既視感では?」と考え椅子に座っていた。
実際に対応済みで解決したはずだったのだが……。
薬草園の主ジャイルズ・バルネは静かに問いかける。
「で、町でのゴブリン被害はまだ耳には届いていない?」
北部を中心に亜人に関する情報が最近多く、マークも耳にしている。
この町も東でも北部に入るので、いつ大きな被害が出るか分からない。用心は必要だなともさすがに考えている。現に、数週間前に洞窟にゴブリンが住み着きかけていたのは記憶に新しい。
ハンターからの忠告もあったし、誰が考えてもそのままでは良くないと町で検討した結果、扉を付けてふさぐことにしたのだ。ゴブリンとの戦闘もあったので当分は使わないだろうが、雨宿りやちょっとした作業に重宝する洞窟だったため、そうなった。
「はい、ありませんよ……で、まさかと思いますが、また住み着いているんですか?」
マークの返答にジャイルズ・バルネはうなずいた。
「前回帰宅したヤギと、新しく買った鶏と羊一頭が取られた。一応、洞窟方向に行く足跡も見た」
マーク司祭は頭を抱えた。
「なら、ハンターズソサエティに行ってくる」
淡々としているジャイルズが立ち上がった瞬間、扉が開いて小さい影は入ってきた。
「みぎゃーーーーーーーーー」
盛大な泣き声と共に来たのは隣家の魔術師の弟子ルゥル。頭の上に乗っているペットのパルムや肩の上に乗っているフェレットがルゥルをなだめている。
「どうしたんですか」
マークはあわてて迎える。魔術師の研究室も町の外にあり薬草園の側にある。まさかゴブリンに遭遇したのか、と不安もよぎるが怪我をしている様子もない。
「これ見て下さいです」
一通の手紙を見せられ、マークは絶句する。無意識に意見を求めるように、ジャイルズに手紙を渡した。
どんな内容か興味はあり、ジャイルズは読む。
『ルゥルへ
次のステップに進みたければ、座学はだけではなく実践もしよう。
動く標的に向かってマジックアローをぶつけてみろ。
嘘をついてもわしはわかるぞ?』
「あの魔術師、ロクでもないことをするよな」
ジャイルズは立ち去る前の珍事に溜息をもらす。
「ルゥル、えっぐ、一人前の魔術師になりたいですぅ。魔術師になって、ハンターになって、転移門を使いたいですぅ」
「いや、ルゥルちゃん、なんかずれてますよね?」
マークはルゥルのハンターになりたい理由に頭痛をおぼえた。転移門使うだけなら危険はないが、どこに行ったか分からなくなるという保護者的観点からは問題が大きい。図書館に行きたいとか、ピースホライズンに行きたいというくらいだろうが、捜索範囲が格段に広がる。
疑問は、魔法に関しての授業の事。一年の半分はいない師匠に何を教わっているのかは不明だが、それなりに勉強はしている様子なのでマークは安堵した。
「動けばいいんですね! そうだ、騎士団に知り合いが……」
わざとぶつかってもらう。ちょっと非人道的だが、大して魔法の使えないルゥルなら行けると勝手にマークは考える。
「その点に関しては、追伸を読んでください」
『追伸
ぬしのことだ、マークに相談するだろう?
あやつ騎士やら聖導士やら知り合いがおる。
ルゥルくらいの魔法なら耐えられるといって、ぶつけられてもらうのは却下じゃ。
それと、そやつらを護衛に雑魔退治とかもなしじゃ! マークよ、わしの弟子を甘やかすな! 以上』
マークは手紙を手から落とした。ジャイルズはこの司祭が考えたことを想像して、驚くしかない。普段温和な司祭が、まさか人道的に問題がある手段を用いてでもルゥルに協力しようと考えるとは。
ルゥルに何かあったら、危険だなとぼんやりとジャイルズは考えた。
「と言うわけで、ルゥルはハンターのオフィスに行ってくるです」
ルゥルは一人で戦いに行くと言わないくらいには状況を把握はしていた。
「お金ないですよね」
「みぎゃー」
パニックになっているわりには的確な指摘をするマークに、ルゥルが泣いた。人を使うにはお金がいる。ボランティアしてくれる人もいるかもしれないが、現実はいろいろ対価が必要だ。
ジャイルズは手をポンとたたいた。
「ちょっと危険だが、将来の魔術師への投資をしてもいいな。どうせ、領主に依頼料は吹っかけるつもりだが」
ジャイルズのいかめしい顔に、娘や孫を見るような少しだけ優しい表情が浮かんだ。そして、ハンターズソサエティの支部に出かけるために、馬に乗った。
●依頼
「またゴブリンですか?」
眼鏡の縁を押し上げ、フォークベリー近くの大きな町グローノースにあるハンターズソサエティ支部の職員であるロビン・ドルトスは眉をひそめる。
北部から流れてくる話も耳にしており、このあたりでも何かあるのかと思うと不安は生じる。
「そういうことだ。ただ、今回は同行者に魔術師の所の弟子ルゥルを入れる」
「はい? ルゥル、てあのちびっこですよね、エルフの」
魔術師の弟子としてここまで遊びに来たことはあるので面識はある。耳を隠しているが、バレバレのエルフの女の子だ。
「そうだ。ゴブリンを退治するのはもちろんだが、ルゥルにマジックアローを使わせ、ゴブリンに当てさせる」
「……はい?」
「魔法の実習も兼ねているんだ」
ロビンは驚いて本当かと尋ねそうになるが、目の前にいるジャイルズはいたってまじめな顔をしている。いつものいかめしい、近づきがたい顔。
「つまりゴブリン退治も大事だけど、ルゥルちゃんを守るってことも入るんですか!」
ジャイルズはうなずく。
「う、うわ……結構危険だし、面倒ですよねそれ」
「それはそうなる。ただ、前回よりは大所帯ではないと思うんだが……」
「う、それは調べてもらわないと分からないですよね」
ロビンは溜息を洩らした。
解説
ゴブリン退治とルゥルの魔法実習補助です。
●ルゥルの簡易ステータス
エルフの女の子、魔術師レベル0。
装備=ワンド、まるごとゆぐでぃら、パルム、フェレット(装備力51/60)
生命力=85
魔法命中=80(装備による底上げ部分9含む)
●ルゥルの魔法の問題点
マジックアローの使用回数4。
魔法を使うまで2Rかかる。1R目の自分の手番から準備し始め、2R目の自分の手番に発動。
魔法を使う準備中にダメージを受けると最初からになる。
●洞窟の住人(調べると思うので)
ゴブリン×6 一般的なゴブリンです。
ゴブリンソルジャー(斧)×3 ゴブリンより戦いにたけており、斧使えます。
ゴブリンソルジャー(弓)×2 ゴブリンより戦いにたけており、弓使えます。
ゴブリンメイジ×1 ゴブリンだけど、魔法攻撃できちゃいます。
コボルド×3 番犬代わり。
●洞窟の状態
入口は板でふさがれていますが、人間用の扉が付いてます。たどり着いたとき、扉はしまっています。つまり、洞窟内はうかがうことができません。
扉の前には3匹のコボルドがいます。
中は大人が20人ほど座って雨宿りできるような広さです。
洞窟の前は4×4スクエアの広場。その周りは灌木や高木。
洞窟までの道は迷いません。
●おまけ
ルゥルの師匠は魔術師、女性、名前はマーナ。
旅好きで一年の半分(下手するとそれ以上)家を空けています。
本日も手紙を置いてどこかに出かけています。
なお、ルゥルの母親やマーク司祭とはハンター仲間です。
●ルゥルの簡易ステータス
エルフの女の子、魔術師レベル0。
装備=ワンド、まるごとゆぐでぃら、パルム、フェレット(装備力51/60)
生命力=85
魔法命中=80(装備による底上げ部分9含む)
●ルゥルの魔法の問題点
マジックアローの使用回数4。
魔法を使うまで2Rかかる。1R目の自分の手番から準備し始め、2R目の自分の手番に発動。
魔法を使う準備中にダメージを受けると最初からになる。
●洞窟の住人(調べると思うので)
ゴブリン×6 一般的なゴブリンです。
ゴブリンソルジャー(斧)×3 ゴブリンより戦いにたけており、斧使えます。
ゴブリンソルジャー(弓)×2 ゴブリンより戦いにたけており、弓使えます。
ゴブリンメイジ×1 ゴブリンだけど、魔法攻撃できちゃいます。
コボルド×3 番犬代わり。
●洞窟の状態
入口は板でふさがれていますが、人間用の扉が付いてます。たどり着いたとき、扉はしまっています。つまり、洞窟内はうかがうことができません。
扉の前には3匹のコボルドがいます。
中は大人が20人ほど座って雨宿りできるような広さです。
洞窟の前は4×4スクエアの広場。その周りは灌木や高木。
洞窟までの道は迷いません。
●おまけ
ルゥルの師匠は魔術師、女性、名前はマーナ。
旅好きで一年の半分(下手するとそれ以上)家を空けています。
本日も手紙を置いてどこかに出かけています。
なお、ルゥルの母親やマーク司祭とはハンター仲間です。
マスターより
こんにちは! ルゥル、師匠に出された課題は結構重いです。
洞窟の今後の対処は、町がやりますので、ルゥルの護衛(?)とゴブリン退治に専念してくださいね!
なお、洞窟のいきさつについては狐野の「【聖呪】薬草園の主、ゴブリン退治を依頼す」です。読まなくても全く問題ありませんが、ヤギの運命に涙が止まりません。
念のため、嘘はいけません。
是非、力添えをよろしくお願いします。
洞窟の今後の対処は、町がやりますので、ルゥルの護衛(?)とゴブリン退治に専念してくださいね!
なお、洞窟のいきさつについては狐野の「【聖呪】薬草園の主、ゴブリン退治を依頼す」です。読まなくても全く問題ありませんが、ヤギの運命に涙が止まりません。
念のため、嘘はいけません。
是非、力添えをよろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/16 01:37
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓です メトロノーム・ソングライト(ka1267) エルフ|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/06/09 21:10:03 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/05 23:41:31 |