• 戦闘

呼ばれざる番人

マスター:四方鴉

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在8人 / 4~8人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2014/07/12 15:00
リプレイ完成予定
2014/07/21 15:00

オープニング

●闇より這い出す石巨人
 魔法公害の結果、放棄された研究施設があった。
 事故に備え郊外に設置された事が幸いし、人的被害が出る事は無かったがその周辺のマテリアルは異常を来たす。
 結果、地域一帯を封鎖。マテリアルが落ち着くまで放棄されるはずだったその施設であったが、先日封鎖が破られている事が確認されたのだ。

「やれやれ、見回りに来たらこれだよ。泥棒でも入ったかね」
「口を動かす暇があったら、もっと良く調べろ。場合によっちゃかなり危険なんだぞ」
 2人の男性が言葉を交わし、施設周辺を調査していた。
 目的は封鎖解除の原因調査、及び再度の封印の為下調べ、という二点である。
 叩き壊された入り口以外に荒れた様子は無く、周囲の調査を終えた2人は再度入り口付近の調査に戻る。
 そんな中、片方の男性が首をかしげて呟いていた。
「うーん。こりゃ、道具を使った壊れ方じゃないぞ……馬鹿力で壊したような、そんな壊れ方だ」
 ぽっかりと口を開けた入り口、大きく変形、引き剥がされ地面に転がるドアの残骸を見つつ言葉を発する。
 言われて見ればその通り、侵入するなら鍵と鎖を破壊するだけで良い筈が無茶苦茶に扉を叩き壊していたのだから。
「ちょっと、妙な事いうなよ。それじゃ、施設の中にやばいのがいるって事じゃ……」
「その可能性は高いな、これは中の調査も……」
「ウォオオオオン!」
 本格調査が必要と目星をつけ、どうするか逡巡していた男達に聞こえた凄まじい咆哮。
 その声は施設の中、ぽっかりと口を空け闇が覗く入り口から聞こえてきたのだ。
 2人の視線が、施設の入り口、闇の奥へと向けられる。
 暫しの静寂、そして徐々に聞こえる異質な足音。
 その音は人間のものでなく、動物のものでもない。
 石と石がこすれあう乾いた音、ようやくその姿を現したのは3mほどの体躯を持った石人形であった。
「なななな、なんだこいつは!?」
「ちょっとまてよ、こんなもの研究所には置いてなかったぞ!?」
 圧倒的威圧感、そして向けられた敵意。
 単純な石巨人と思えたその姿、しかしながら日の光りを浴びたそれは単一素材の巨人にあらず。
 数多の石片、それらをつなぎ合わせる形で蠢く多量の泥が集合し、巨人の形を成していたのだ。
 恐怖に支配された2人はそれ以上とどまる事も出来ず、一目散に駆け出しその施設からの撤退を。
 侵入者を排除した、といわんばかりに石人形の咆哮が再度、虚空に響いたのは2人の姿が見えなくなってからだった。

●破壊目標、呼ばれざる番人
「いやー、まさか呼んでもない番人が来ちゃうなんて、災難ですね」
 集ったハンターを前に、受付嬢が今回の依頼内容について説明する。
 今回の目的は廃棄された研究施設、そこに出現した石と泥の身体を持つ雑魔の討伐である。 
「実はですねぇ、先に別のハンターさんがかるーく調査してくれちゃってるんですよ。そこで! 分かった事実はっぴょーう!
 なんと! この雑魔、泥の形を変えて巨人の形から狼に変形しちゃったり、狙えるなら集中攻撃で押し切ろうとするんです」
 敵は巨人、ならば狭い室内なら立ち回りやすいと事前調査に数名のハンターが向かったが、突如四肢を地面に付け獣の如き身体へ変形。
 縦横無尽に飛び回り機会あらば巨人に変形、豪腕にて傷ついた者へ追い討ちを仕掛ける相手との戦闘継続は困難と判断、必要な情報収集は出来たと撤退してきていたのだ。
「距離があるならスピードタイプの手数、相手を押し切るならパワータイプと切り替えてきますね。
 あと、体が石と泥で出来てるので、石の部分に当たったら攻撃はあんまり効かないみたいです。その辺も注意して作戦考えちゃって下さいな」
 戦場、状況に合わせ自らの身体を変化。さらに、当たり所によってはダメージ軽減までしてくる相手。
 単体ということではあるが、少々手こずりそうな雑魔である。
「情報としてはこんな所ですね。入り口付近で待機、出てきた所を叩くか中に入って戦うか、その辺はお任せします。
 あと、この石巨人が暴れまわったのか施設の中も荒れちゃってますから、別に今更色々壊れても気にしないそうです。それじゃ、頑張って下さいね」
 そこまで伝え、彼女は情報を纏めた資料をハンターに手渡し説明を終了。
 少々厄介な特性を持つ、雑魔退治に一行を送り出すのであった。

解説

成功条件:石巨人の撃破

戦場情報
廃棄、封鎖された魔術実験施設
施設入り口付近に遮蔽物は無く、広場となっている
施設内部は石巨人が移動した際破壊したのか各所が破損
引き散らかされた机や椅子、崩れた壁や物品が散乱し、遮蔽物として機能
移動もしにくくなっており注意が必要

敵情報
石巨人
多量の石片と泥で構成されたゴーレム型雑魔
防御力に秀で、形状によって攻撃か速度に偏重した能力を見せる
普段は巨人の形状をしているが状況によって形状を変化させる
ダメージが増えれば身体を構築する石と泥が崩落していくので消耗具合は分かりやすい

形状変化
ファーストアクションで使用
巨人モードの移動可能範囲内に攻撃可能な対象が居れば巨人モード
それより距離があれば巨狼モードに切り替える

パッシブスキル
泥石の体
強度の違う石と泥で出来た体
常時、蠢く泥の為に石片が体表を動き有効打を与えられる部分が変化
彷徨う石巨人を対象としたダメージ計算の前に自動発動
攻撃者の命中を用いて判定を行い、石の部分に命中した場合ダメージを軽減する
命中が高ければ高いほど、泥の部分に命中しやすくなる

巨人モード
パワーに優れ移動力が低い攻撃力偏重タイプ
移動力は3スクエア
攻撃範囲内に巨狼モードで攻撃を受けたPCが居た場合優先的に狙う
攻撃手段は格闘のみだがその火力は非常に高い

巨狼モード
縦横無尽に飛び回り戦闘を行う移動力とスピード重視タイプ
移動力は10スクエア
足場の悪さや障害物を物ともせず、壁蹴りなど使用し回避も高くなるので注意
攻撃手段は噛み付き、引き裂きといった格闘
命中、威力を減少させ同一対象に二回連続で格闘を行う事も可能
また前方3スクエアまで槍状に身体を伸ばし、貫く攻撃も使用する

マスターより

 こんにちは、四方 鴉です。
 変形ってカッコイイですよね、そんな感じで可変する敵が今回の相手です。
 まあ、ガキャーン、ゴキャーン、と可変ロボットみたいな変形ではなく、粘土で出来た人形が形を変える。
 イメージとしては、クレイアニメを思い浮かべていただければ、と思います。
 それでは、硬くて強い敵を相手取るシナリオ、宜しくお願いします。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2014/07/20 12:52

参加者一覧

  • 戦闘鬼
    月架 尊(ka0114
    人間(蒼)|16才|男性|疾影士
  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩(ka0396
    人間(蒼)|18才|女性|聖導士
  • 伝説の砲撃機乗り
    ミグ・ロマイヤー(ka0665
    ドワーフ|13才|女性|機導師
  • 白金の盾
    シェリア・プラティーン(ka1801
    人間(紅)|19才|女性|聖導士
  • 思い出の守り手
    無銘(ka2060
    人間(蒼)|10才|男性|疾影士

  • ヤーコフ・ズダーノフスキー(ka2364
    人間(蒼)|43才|男性|猟撃士
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 忍者ガール
    椿原 葵(ka2566
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/07/08 00:05:16
アイコン 作戦相談卓
月架 尊(ka0114
人間(リアルブルー)|16才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2014/07/12 08:16:24