ゲスト
(ka0000)
【春郷祭】華の舞踏会
マスター:松尾京

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/08 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/17 15:00
オープニング
同盟領内に存在する農耕推進地域ジェオルジ。
この地では初夏と晩秋の頃に、各地の村長が統治者一族の土地に集まって報告を行う寄り合いが行われる。その後、労をねぎらうべくささやかなお祭りが催されていたのだが、昨年の秋から状況が一変。同盟の商人や各地からの観光客が集まるお祭りとして賑わっていた。
そして今年の春。遠き辺境の地での戦いが終息に向かったのを見計らい、延期にしていた春の村長祭を開催する運びとなった。
今回は辺境のお祭りとの共催となり、より一層の盛り上がりが予想されるが、今回のジェオルジ村長祭はどんな催しが行われるのか。
夕刻。
日が沈むに従って、晩景へと空が美しく変化してくる頃。
村のその周辺では上品に照明が焚かれ、一つの舞台が照らし出されていた。
磨かれた木板の床面に、高さのない平台のような見た目。そして花々できらびやかに飾られたその舞台は、どこか、格調高い。
雅やか、とまではいかないが、明らかにジェオルジの文化にはないルックスであり……。
有り体に言えば、ヴァリオス的な趣味の、舞踏用のホールの床面のようであった。
舞台へ集まってきている人びとは、村人も多かったが――ここにいる全員が、農村住まいとは思えない格好をしていた。
女性は、ドレス。男性は、黒のコート。
家族で来るものや、単身で参加するもの、恋人同士など、顔ぶれは様々だが、皆、社交の正装の様な格好に身を包んでいる。
というのも当然の話で、今回のこの催し――舞踏会では、衣装をただで貸し出しているのだった。
その上でヴァリオスの一部の富裕層が嗜んでいるという舞踏会に自由に参加できるとなると、興味本位で来てみよう、と思う人びとが出てくるわけであった。
何となく都会の優雅な暮らしを聞きかじって、舞踏会というものに参加してみたい、と思っていた村娘などは、家族を引っぱって舞台に向かっている。
「わぁ、夜になると、一段と素敵な会場ね! 私、一度でいいから、こういうところで踊ってみたいと思ってたの。ねぇ、早く行きましょ」
彼女に限らず、女性はこの舞台に魅力を感じるものも多いようで、自分のドレス姿と合わせて、皆既に楽しそうな表情を浮かべている。
男性も、この馴染みのない雰囲気にとまどいつつも、興味を持って参加する者が多かった。
その様子を見ながら、村長は、横に立つヴァリオスの商人に言った。
「農村で舞踏会とは、珍しいですなぁ。おかげで、皆楽しそうだが」
ヴァリオスの商人――まだ若い男である彼は笑った。
「踊るのはみんな、好きですからね。何も金持ちの専売特許じゃない」
言って、美しい衣装で歩く人びとを眺める。
「正装して踊る、なんて、馴染みがない人もいるかも知れないけど……。舞踏会は、楽しいですよ。ひとたびそこに入れば、別世界だ。普段言えないことも言えるし、新しい出会いもある」
向こうじゃ金や家柄を誇示したいだけの人もいたけど、と言って続ける。
「ここでは、ただ楽しみたい人が踊ればいいから、またいいと思うんです。祭ですから、楽しんでほしいですね」
もっとも、この商人も酔狂ではない。既にかなり名を売っているし、これが商機に繋がれば、とも思っている。
とはいえ、花々に飾られた舞踏会場――このおとぎ話の中の様な光景を、浮き立つような気持ちで見ているのも、また本当であった。
「それにしても、思ったより参加者が多いですな」
「今回は、ハンターの皆さんを呼んだものですから。彼らがいると出しものが楽しくなるよ、と知り合いから聞いたもので」
実際は、ハンターが参加することで、村人にとっての敷居をより低くしようという目論見があったのだが……不安が杞憂に終わった今となっては、それもどうでもよかった。
「ハンターの皆さんにも、この空気を味わって頂ければいいですね」
それは本心だ。
弦楽器奏者たちが、準備を始める。
華の舞踏会に、皆がステップを踏み出してゆく。
この地では初夏と晩秋の頃に、各地の村長が統治者一族の土地に集まって報告を行う寄り合いが行われる。その後、労をねぎらうべくささやかなお祭りが催されていたのだが、昨年の秋から状況が一変。同盟の商人や各地からの観光客が集まるお祭りとして賑わっていた。
そして今年の春。遠き辺境の地での戦いが終息に向かったのを見計らい、延期にしていた春の村長祭を開催する運びとなった。
今回は辺境のお祭りとの共催となり、より一層の盛り上がりが予想されるが、今回のジェオルジ村長祭はどんな催しが行われるのか。
夕刻。
日が沈むに従って、晩景へと空が美しく変化してくる頃。
村のその周辺では上品に照明が焚かれ、一つの舞台が照らし出されていた。
磨かれた木板の床面に、高さのない平台のような見た目。そして花々できらびやかに飾られたその舞台は、どこか、格調高い。
雅やか、とまではいかないが、明らかにジェオルジの文化にはないルックスであり……。
有り体に言えば、ヴァリオス的な趣味の、舞踏用のホールの床面のようであった。
舞台へ集まってきている人びとは、村人も多かったが――ここにいる全員が、農村住まいとは思えない格好をしていた。
女性は、ドレス。男性は、黒のコート。
家族で来るものや、単身で参加するもの、恋人同士など、顔ぶれは様々だが、皆、社交の正装の様な格好に身を包んでいる。
というのも当然の話で、今回のこの催し――舞踏会では、衣装をただで貸し出しているのだった。
その上でヴァリオスの一部の富裕層が嗜んでいるという舞踏会に自由に参加できるとなると、興味本位で来てみよう、と思う人びとが出てくるわけであった。
何となく都会の優雅な暮らしを聞きかじって、舞踏会というものに参加してみたい、と思っていた村娘などは、家族を引っぱって舞台に向かっている。
「わぁ、夜になると、一段と素敵な会場ね! 私、一度でいいから、こういうところで踊ってみたいと思ってたの。ねぇ、早く行きましょ」
彼女に限らず、女性はこの舞台に魅力を感じるものも多いようで、自分のドレス姿と合わせて、皆既に楽しそうな表情を浮かべている。
男性も、この馴染みのない雰囲気にとまどいつつも、興味を持って参加する者が多かった。
その様子を見ながら、村長は、横に立つヴァリオスの商人に言った。
「農村で舞踏会とは、珍しいですなぁ。おかげで、皆楽しそうだが」
ヴァリオスの商人――まだ若い男である彼は笑った。
「踊るのはみんな、好きですからね。何も金持ちの専売特許じゃない」
言って、美しい衣装で歩く人びとを眺める。
「正装して踊る、なんて、馴染みがない人もいるかも知れないけど……。舞踏会は、楽しいですよ。ひとたびそこに入れば、別世界だ。普段言えないことも言えるし、新しい出会いもある」
向こうじゃ金や家柄を誇示したいだけの人もいたけど、と言って続ける。
「ここでは、ただ楽しみたい人が踊ればいいから、またいいと思うんです。祭ですから、楽しんでほしいですね」
もっとも、この商人も酔狂ではない。既にかなり名を売っているし、これが商機に繋がれば、とも思っている。
とはいえ、花々に飾られた舞踏会場――このおとぎ話の中の様な光景を、浮き立つような気持ちで見ているのも、また本当であった。
「それにしても、思ったより参加者が多いですな」
「今回は、ハンターの皆さんを呼んだものですから。彼らがいると出しものが楽しくなるよ、と知り合いから聞いたもので」
実際は、ハンターが参加することで、村人にとっての敷居をより低くしようという目論見があったのだが……不安が杞憂に終わった今となっては、それもどうでもよかった。
「ハンターの皆さんにも、この空気を味わって頂ければいいですね」
それは本心だ。
弦楽器奏者たちが、準備を始める。
華の舞踏会に、皆がステップを踏み出してゆく。
解説
●目的
舞踏会に参加してください。
●舞台
野外の舞台で、花できらびやかに飾られています。
夕刻からはじまって、終盤は夜となるでしょう。
●演目
以下の順で演奏されます。それぞれ参加自由ですが、重点を置きたい演目があれば選んでおいてもいいかと思います。
①カドリル
明るめで、ミドルテンポのダンス。
大人数で型を作りますが、もちろん組はお好きに分かれて大丈夫です。
とりあえず踊りたい場合や、新しい出会いが欲しい方にも。
②ガロップ
楽しく激しいダンス。
羽目を外したい方や、ご友人と一緒の場合にお勧め。
無茶をやるならこのダンス。
③ワルツ
抑えめで、艶やか。二人一組のダンス。
恋人や、想いを伝えたい相手をお誘いの上、どうぞ。
振り付けは事前にある程度レクチャー済みという形になります。
踊りが得意でない方もいるでしょうが、技術は気にせず楽しく踊ってみてください。
●ダンスの相手
基本的には異性ですが、今回、カドリルやガロップは性別関係なく楽しめるように作られていますので、特に性別は気にしなくても平気です。
特定のパートナーがいる場合は、互いに名を挙げておいて頂ければ他の相手と踊りません(三人以上のグループの場合も同様)。
相手を決めない場合、同じく相手を決めていない者同士で入れ替わりつつ踊ります。プレイングで特筆無い場合、この相手は異性が多くなります。
●衣装
夜会服を貸し出します。
出来合ではありますが、ドレスは色が自由に選べます。男性は黒のコートとなります。
舞踏会に参加してください。
●舞台
野外の舞台で、花できらびやかに飾られています。
夕刻からはじまって、終盤は夜となるでしょう。
●演目
以下の順で演奏されます。それぞれ参加自由ですが、重点を置きたい演目があれば選んでおいてもいいかと思います。
①カドリル
明るめで、ミドルテンポのダンス。
大人数で型を作りますが、もちろん組はお好きに分かれて大丈夫です。
とりあえず踊りたい場合や、新しい出会いが欲しい方にも。
②ガロップ
楽しく激しいダンス。
羽目を外したい方や、ご友人と一緒の場合にお勧め。
無茶をやるならこのダンス。
③ワルツ
抑えめで、艶やか。二人一組のダンス。
恋人や、想いを伝えたい相手をお誘いの上、どうぞ。
振り付けは事前にある程度レクチャー済みという形になります。
踊りが得意でない方もいるでしょうが、技術は気にせず楽しく踊ってみてください。
●ダンスの相手
基本的には異性ですが、今回、カドリルやガロップは性別関係なく楽しめるように作られていますので、特に性別は気にしなくても平気です。
特定のパートナーがいる場合は、互いに名を挙げておいて頂ければ他の相手と踊りません(三人以上のグループの場合も同様)。
相手を決めない場合、同じく相手を決めていない者同士で入れ替わりつつ踊ります。プレイングで特筆無い場合、この相手は異性が多くなります。
●衣装
夜会服を貸し出します。
出来合ではありますが、ドレスは色が自由に選べます。男性は黒のコートとなります。
マスターより
村長祭の季節がやってきました。
今回は農村に新しい娯楽を、という目論見から舞踏会が開かれることになりました。
皆さんは参加者として楽しんで頂ければと思います。
雰囲気を楽しみたい方や、単純に舞踏が好きだという方。普段は言えない思いを形にしたい方も。是非、この少しばかりの非日常に足を踏み入れてみてください。
今回は農村に新しい娯楽を、という目論見から舞踏会が開かれることになりました。
皆さんは参加者として楽しんで頂ければと思います。
雰囲気を楽しみたい方や、単純に舞踏が好きだという方。普段は言えない思いを形にしたい方も。是非、この少しばかりの非日常に足を踏み入れてみてください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/17 03:45
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 イーディス・ノースハイド(ka2106) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/06/07 19:07:09 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/08 02:32:12 |