ゲスト
(ka0000)
ロックバンド『エクリプス』の挑戦
マスター:sagitta

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 4~10人
- サポート
- 現在0人 / 0~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/10 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/19 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
「次で、俺たち『エクリプス』は最後の曲になる」
目が覚めるような青色の髪を振り乱して歌っていたヴォーカルの蒼(ソウ)が、真剣な表情になってマイクに向かってそう告げると、熱気に包まれていたライブハウスがシン、と静まりかえった。
「今日は素晴らしいライブだった。これからもオレたち『エクリプス』は、まだ見ぬ世界へ向かって走り続ける。俺たちがどんなふうに代わっていくのか、俺たち自身にもわからない。だからこそ怖いし、だからこそ、楽しみでもある。どうかみんな、まだまだ俺たちを支えていってほしい。では最後の曲。『未知なる世界へ』!」
蒼が絶叫すると同時に、ドラムがはげしく打ち鳴らされ、歪んだギターの音がライブハウス中を駆け巡る。エクリプスのもっとも人気の曲、『未知なる世界へ』のイントロが、小さなライブハウスを一体感で包んでいった――。
未知なる世界へ さぁ 今こそ旅立とう
君がいない世界は 右も左もわからなくて 少し怖いけど
僕はもう逃げないよ 胸の奥に君を感じるから
さぁ その足を 僕ら踏み出して Go to the next earth!
●
「……また、ワンマンライブの夢か」
古びた木製のベッドの上で身を起こしながら、蒼は思わず独り言をつぶやいていた。
こちらの世界に来てから、何度も見た夢。忘れることのできない、あのときの記憶。
蒼の率いる『エクリプス』は、リアルブルーにおいて、一部に熱心なファンをもつロックバンドだった。全国規模で名が知られるメジャーなバンドではないが、ようやくワンマンライブが小さなライブハウスをいっぱいにするようになり、遠征ツアーも積極的におこない、これからが大いに期待される存在だった。
しかし。突然のヴォイドの侵攻。
たまたまツアー先としてコロニーLH044を訪れていたエクリプスのメンバー5人は、戦艦サルヴァトーレ・ロッソへの避難を余儀なくされた。
それから時は過ぎ……
彼らの帰郷はかなわないでいる。肌身離さずもち、手入れや練習を欠かしていない楽器たちも、電力のままならないクリムゾンウェストではもてあますばかりだ。
「なぁ……そろそろ、頃合いだと思うんだ」
ぽつり、と蒼が言うと、思い思いに楽器をいじっていた彼のルームメイト――そして、バンドのメンバーである4人が、ふっと顔を上げた。
なんの頃合いか――などとは、誰も聞かない。言わずともわかっているから。思いは5人とも、かわらなかった。
「まずは、ステージの確保かな」
「いや、その前に電気を使わない楽器の調達が必要だ。この際、アコースティックな編成でもかまわないな」
「それなら、野外でもできそうだな」
「宣伝はどうしようか」
次々と具体的なアイデアをあげていくメンバーたちに、蒼の表情がゆるむ。
「おまえら……」
「まさか、ライブをやりたいのが自分だけだと思ってたわけじゃないでしょ?」
そう言ってにこりと笑ったのは、少年のような外見のメンバー最年少、キーボードの翠(スイ)。
「考えてることは、みんな一緒だな」
暇さえあればスティックを握っているドラムの白(ハク)が、うれしそうに歯を見せて笑う。
「どんな楽器だろうが、どんなステージだろうがかまわない。『エクリプス』がやれるなら」
ふだん無口なギターの紅(ベニ)も、真剣な表情で口を開いた。
「いつまでも逃げているわけにはいかないからね。元の世界にいたときに『エクリプス』を再現するんじゃなく、この世界で、今の俺たちでこそできる、新しい『エクリプス』を」
そう言ったのはバンドで一番の常識人、ベースの烏(カラス)。
「でも、いったいどうしたらいいか……ここは何もかも、俺たちのいた世界とは違いすぎる」
蒼の嘆きに、烏が笑顔で応じた。
「だったらさ、こっちの世界に慣れている人たちの力を借りたらどうかな」
「慣れている人たち?」
「だからさつまり……ハンターたちさ」
●
「次で、俺たち『エクリプス』は最後の曲になる」
目が覚めるような青色の髪を振り乱して歌っていたヴォーカルの蒼(ソウ)が、真剣な表情になってマイクに向かってそう告げると、熱気に包まれていたライブハウスがシン、と静まりかえった。
「今日は素晴らしいライブだった。これからもオレたち『エクリプス』は、まだ見ぬ世界へ向かって走り続ける。俺たちがどんなふうに代わっていくのか、俺たち自身にもわからない。だからこそ怖いし、だからこそ、楽しみでもある。どうかみんな、まだまだ俺たちを支えていってほしい。では最後の曲。『未知なる世界へ』!」
蒼が絶叫すると同時に、ドラムがはげしく打ち鳴らされ、歪んだギターの音がライブハウス中を駆け巡る。エクリプスのもっとも人気の曲、『未知なる世界へ』のイントロが、小さなライブハウスを一体感で包んでいった――。
未知なる世界へ さぁ 今こそ旅立とう
君がいない世界は 右も左もわからなくて 少し怖いけど
僕はもう逃げないよ 胸の奥に君を感じるから
さぁ その足を 僕ら踏み出して Go to the next earth!
●
「……また、ワンマンライブの夢か」
古びた木製のベッドの上で身を起こしながら、蒼は思わず独り言をつぶやいていた。
こちらの世界に来てから、何度も見た夢。忘れることのできない、あのときの記憶。
蒼の率いる『エクリプス』は、リアルブルーにおいて、一部に熱心なファンをもつロックバンドだった。全国規模で名が知られるメジャーなバンドではないが、ようやくワンマンライブが小さなライブハウスをいっぱいにするようになり、遠征ツアーも積極的におこない、これからが大いに期待される存在だった。
しかし。突然のヴォイドの侵攻。
たまたまツアー先としてコロニーLH044を訪れていたエクリプスのメンバー5人は、戦艦サルヴァトーレ・ロッソへの避難を余儀なくされた。
それから時は過ぎ……
彼らの帰郷はかなわないでいる。肌身離さずもち、手入れや練習を欠かしていない楽器たちも、電力のままならないクリムゾンウェストではもてあますばかりだ。
「なぁ……そろそろ、頃合いだと思うんだ」
ぽつり、と蒼が言うと、思い思いに楽器をいじっていた彼のルームメイト――そして、バンドのメンバーである4人が、ふっと顔を上げた。
なんの頃合いか――などとは、誰も聞かない。言わずともわかっているから。思いは5人とも、かわらなかった。
「まずは、ステージの確保かな」
「いや、その前に電気を使わない楽器の調達が必要だ。この際、アコースティックな編成でもかまわないな」
「それなら、野外でもできそうだな」
「宣伝はどうしようか」
次々と具体的なアイデアをあげていくメンバーたちに、蒼の表情がゆるむ。
「おまえら……」
「まさか、ライブをやりたいのが自分だけだと思ってたわけじゃないでしょ?」
そう言ってにこりと笑ったのは、少年のような外見のメンバー最年少、キーボードの翠(スイ)。
「考えてることは、みんな一緒だな」
暇さえあればスティックを握っているドラムの白(ハク)が、うれしそうに歯を見せて笑う。
「どんな楽器だろうが、どんなステージだろうがかまわない。『エクリプス』がやれるなら」
ふだん無口なギターの紅(ベニ)も、真剣な表情で口を開いた。
「いつまでも逃げているわけにはいかないからね。元の世界にいたときに『エクリプス』を再現するんじゃなく、この世界で、今の俺たちでこそできる、新しい『エクリプス』を」
そう言ったのはバンドで一番の常識人、ベースの烏(カラス)。
「でも、いったいどうしたらいいか……ここは何もかも、俺たちのいた世界とは違いすぎる」
蒼の嘆きに、烏が笑顔で応じた。
「だったらさ、こっちの世界に慣れている人たちの力を借りたらどうかな」
「慣れている人たち?」
「だからさつまり……ハンターたちさ」
解説
【目的】
リアルブルーで活動していたロックバンド、『エクリプス』のクリムゾンウェストでの初ライブの企画および手伝いをする。
【概要】
・楽器の手配。(ドラム以外はそれぞれ自分用の電子楽器を持っているが、電源の都合で使用できない)
・舞台の手配。(どこで発表するか。集客が見込めるかどうかも重要)
・宣伝活動や告知。
・その他手伝い(作詞作曲にかんすること、自分も楽器や歌で協力したい! などなど)
【エクリプス】
ややビジュアル系寄りのロックバンド。
蒼(ソウ)……ヴォーカルと作詞担当。ハイトーンボイスからシャウトまでこなす。青い髪。
紅(ベニ)……エレキギターと作曲担当。無口で無愛想だが、ギターの技術は一流。歪ませたノイズ多めのギターが特徴。赤い長髪が特徴。
烏(カラス)……ベースと作曲担当。ときどき作詞。常識人でバンドの苦労人。全身黒ずくめで、めがねがトレードマーク。
翠(スイ)……キーボード担当。背が低く短髪で、幼い少年のように見える。
白(ハク)……ドラム担当。いつもにこにこしている。
リアルブルーで活動していたロックバンド、『エクリプス』のクリムゾンウェストでの初ライブの企画および手伝いをする。
【概要】
・楽器の手配。(ドラム以外はそれぞれ自分用の電子楽器を持っているが、電源の都合で使用できない)
・舞台の手配。(どこで発表するか。集客が見込めるかどうかも重要)
・宣伝活動や告知。
・その他手伝い(作詞作曲にかんすること、自分も楽器や歌で協力したい! などなど)
【エクリプス】
ややビジュアル系寄りのロックバンド。
蒼(ソウ)……ヴォーカルと作詞担当。ハイトーンボイスからシャウトまでこなす。青い髪。
紅(ベニ)……エレキギターと作曲担当。無口で無愛想だが、ギターの技術は一流。歪ませたノイズ多めのギターが特徴。赤い長髪が特徴。
烏(カラス)……ベースと作曲担当。ときどき作詞。常識人でバンドの苦労人。全身黒ずくめで、めがねがトレードマーク。
翠(スイ)……キーボード担当。背が低く短髪で、幼い少年のように見える。
白(ハク)……ドラム担当。いつもにこにこしている。
マスターより
サルヴァトーレ・ロッソがクリムゾンウェストに漂着して、ある程度の時間が経過しました。
そろそろ避難してきた人々が、新しい世界に順応していこうと模索しはじめる頃ではないでしょうか。覚醒者たちだけでなく、普通の人たちが、この世界でどう活躍していくのか……みなさまにも興味を持っていただけたらうれしいです。
そろそろ避難してきた人々が、新しい世界に順応していこうと模索しはじめる頃ではないでしょうか。覚醒者たちだけでなく、普通の人たちが、この世界でどう活躍していくのか……みなさまにも興味を持っていただけたらうれしいです。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/17 03:54
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/07 22:19:02 |
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相談卓ですよ 来未 結(ka4610) 人間(リアルブルー)|14才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/06/09 21:15:55 |