ゲスト
(ka0000)
明るい山道に
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/07/12 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/07/21 22:00
オープニング
●アニタの依頼
学者の護衛をお願いしたい。
案内人が受けたのはそんな依頼だった。
山の麓の村、実り豊かな里山と広がる畑、景色は美しく長閑で穏やかな初夏の風邪が吹き抜けていく。
「どなたですか?」
案内人に紹介されたのは、軽装の上に白衣を羽織った妙齢の学者。右手を差し出しながら、彼女はアニタと名乗った。
初めまして! あたしの名前はアナスタシア・リヴィエール。長いからアニタって呼んで頂戴。
実はね、この前馬車で出会ったお爺さんに、面白い話を聞いたのよ。
そのお爺さん、この村で猟師をしていた人なんだけど
……ここ、とても豊かな村よね。畑も山も本当に何でも美味しいんだから!
お爺さんが言うには
――それは山に古くから住む年寄り狼が、山の生き物と村が衝突しないようにって尽力していたからだ――
なんですって。
若い頃に狼に襲われそうになった時も、その年寄り狼が割って入って助かったって言ってたわ。それに、山の狼たちが村へ降りてきたことなんて、一度も無かったって。
……そう、『尽力していた』のよ。
お爺さんは、ある日山から下りてきたやつれた黒い狼に襲われたの。
何とか逃げて、生き延びて、いろんな人の力を借りて、今ではとても元気なんだけど……
ねえ、不思議に思わない?
この山は変わらず豊かなのに、どうしてその狼だけが、凶暴になって仕舞ったのか。
あたしは、それを調べたいの。
でも、雑魔だったら困るじゃ無い?
私はしがない生物学者、戦うなんて出来ないのよ。
だから、ハンターに護衛をお願いしたいの。
アニタは山の見張り番から貰ったという資料を捲る。日付と天気と、今日もなにも無し、とばかり書かれたそれに溜息を吐いた。
「でも、本当になにも無かったのね。この穏やかな山に、何があったのかしら……」
山の方へと視線を向けるが、青く茂る葉がざわめくばかり、山は何も答えない。
出発の支度をしながら案内人は空を眺めた。良い天気だった。
この村のことは知っている。山に入ったことは無いが、果物の木が何種類か植わっていると聞いているし、それをもぐ為に山の中の道は整備されていたはずだ。
今まで安全だった山のこと、お爺さんを襲ったのは、ちょっと気が荒れていたとか、そんなことだろう。狼だって、きっと気分で生きているのだ。
朗らかに空想する案内人を放って、アニタは軽装の上に白衣を羽織った。
「ねえ、案内人さん」
「はーい、なんです?」
「生け捕りに出来るかしら?」
「雑魔なら無理ですね! ちょっと気の荒れた、ただの狼っていうなら、ハンターさんの腕次第です」
●護衛とピクニックと
「うーん、山歩きの護衛を一往復ですか……狼も、その襲撃でいなくなっちゃってるかも知れないんですよね? うーん……まあ、ピクニックがてら、と。暇しているハンターさん探してみましょう」
案内人はそうして集めたハンター達を連れてアニタとともに山に入る。木々の隙間から差し込む日差しは温かく、明るく、散歩には最適な天気だ。
「こんな日こそ、天気晴れ、今日も何も無しーって、感じですよね」
シートを抱えバスケットを提げて。お弁当にはサンドイッチとジュースに村の葡萄酒。足が弾む。アニタは学者らしい真面目な顔で遊びじゃ無いと言っているけれど、素敵な日ははしゃいでしまう。それにそろそろお腹もすいた、お昼時だ。
「そろそろ休憩にしませんか? その辺り、ちょうど良いと思いますよ」
見つけたのは拓けた草地、大きな切り株があって、その周りには何も無い。拓けた場所はシートを広げて休むのに良さそうだ。
案内人が指さした先、茂みから狼が三匹飛び出してきた。
学者の護衛をお願いしたい。
案内人が受けたのはそんな依頼だった。
山の麓の村、実り豊かな里山と広がる畑、景色は美しく長閑で穏やかな初夏の風邪が吹き抜けていく。
「どなたですか?」
案内人に紹介されたのは、軽装の上に白衣を羽織った妙齢の学者。右手を差し出しながら、彼女はアニタと名乗った。
初めまして! あたしの名前はアナスタシア・リヴィエール。長いからアニタって呼んで頂戴。
実はね、この前馬車で出会ったお爺さんに、面白い話を聞いたのよ。
そのお爺さん、この村で猟師をしていた人なんだけど
……ここ、とても豊かな村よね。畑も山も本当に何でも美味しいんだから!
お爺さんが言うには
――それは山に古くから住む年寄り狼が、山の生き物と村が衝突しないようにって尽力していたからだ――
なんですって。
若い頃に狼に襲われそうになった時も、その年寄り狼が割って入って助かったって言ってたわ。それに、山の狼たちが村へ降りてきたことなんて、一度も無かったって。
……そう、『尽力していた』のよ。
お爺さんは、ある日山から下りてきたやつれた黒い狼に襲われたの。
何とか逃げて、生き延びて、いろんな人の力を借りて、今ではとても元気なんだけど……
ねえ、不思議に思わない?
この山は変わらず豊かなのに、どうしてその狼だけが、凶暴になって仕舞ったのか。
あたしは、それを調べたいの。
でも、雑魔だったら困るじゃ無い?
私はしがない生物学者、戦うなんて出来ないのよ。
だから、ハンターに護衛をお願いしたいの。
アニタは山の見張り番から貰ったという資料を捲る。日付と天気と、今日もなにも無し、とばかり書かれたそれに溜息を吐いた。
「でも、本当になにも無かったのね。この穏やかな山に、何があったのかしら……」
山の方へと視線を向けるが、青く茂る葉がざわめくばかり、山は何も答えない。
出発の支度をしながら案内人は空を眺めた。良い天気だった。
この村のことは知っている。山に入ったことは無いが、果物の木が何種類か植わっていると聞いているし、それをもぐ為に山の中の道は整備されていたはずだ。
今まで安全だった山のこと、お爺さんを襲ったのは、ちょっと気が荒れていたとか、そんなことだろう。狼だって、きっと気分で生きているのだ。
朗らかに空想する案内人を放って、アニタは軽装の上に白衣を羽織った。
「ねえ、案内人さん」
「はーい、なんです?」
「生け捕りに出来るかしら?」
「雑魔なら無理ですね! ちょっと気の荒れた、ただの狼っていうなら、ハンターさんの腕次第です」
●護衛とピクニックと
「うーん、山歩きの護衛を一往復ですか……狼も、その襲撃でいなくなっちゃってるかも知れないんですよね? うーん……まあ、ピクニックがてら、と。暇しているハンターさん探してみましょう」
案内人はそうして集めたハンター達を連れてアニタとともに山に入る。木々の隙間から差し込む日差しは温かく、明るく、散歩には最適な天気だ。
「こんな日こそ、天気晴れ、今日も何も無しーって、感じですよね」
シートを抱えバスケットを提げて。お弁当にはサンドイッチとジュースに村の葡萄酒。足が弾む。アニタは学者らしい真面目な顔で遊びじゃ無いと言っているけれど、素敵な日ははしゃいでしまう。それにそろそろお腹もすいた、お昼時だ。
「そろそろ休憩にしませんか? その辺り、ちょうど良いと思いますよ」
見つけたのは拓けた草地、大きな切り株があって、その周りには何も無い。拓けた場所はシートを広げて休むのに良さそうだ。
案内人が指さした先、茂みから狼が三匹飛び出してきた。
解説
・エネミー
狼×3
噛み付く、引っ掻くなどの攻撃を行います。
いずれも一見しただけで、通常の狼よりも牙や爪が鋭いことが分かります。
また、ごわついた毛並みが頑丈そうなことや、筋張った四肢は素早く動けそうだということが感じ取れるかも知れません。
・地形
村から1時間ほど歩いた山の中。真ん中に切り株がある茂みに囲まれた拓けた草地。
足下は安定しています。
切り株には人が一人、技能無しに全身を完全に隠すことが可能です。
茂みには、他の野生生物に十分注意した上で、身を隠すことが可能です。
・その他
アニタ ハンター達の側にいます。非武装且つ狼の標的に含まれます。
案内人 物陰に隠れています。非武装ですが、引っ張り出さなければ狼の攻撃対象には含まれません。
狼×3
噛み付く、引っ掻くなどの攻撃を行います。
いずれも一見しただけで、通常の狼よりも牙や爪が鋭いことが分かります。
また、ごわついた毛並みが頑丈そうなことや、筋張った四肢は素早く動けそうだということが感じ取れるかも知れません。
・地形
村から1時間ほど歩いた山の中。真ん中に切り株がある茂みに囲まれた拓けた草地。
足下は安定しています。
切り株には人が一人、技能無しに全身を完全に隠すことが可能です。
茂みには、他の野生生物に十分注意した上で、身を隠すことが可能です。
・その他
アニタ ハンター達の側にいます。非武装且つ狼の標的に含まれます。
案内人 物陰に隠れています。非武装ですが、引っ張り出さなければ狼の攻撃対象には含まれません。
マスターより
こんにちは、
狼の行動に興味津々の学者さんを護衛し、無事に村への帰還を目指して下さい。
狼の行動に興味津々の学者さんを護衛し、無事に村への帰還を目指して下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/07/18 18:19
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談用スレッド ケイト・グラス(ka0431) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/07/12 15:03:39 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/07/09 22:36:27 |