ゲスト
(ka0000)
Kapiyva
マスター:葉槻

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在12人 / 8~12人
- サポート
- 現在2人 / 0~12人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 3日
- プレイング締切
- 2015/06/07 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/16 22:00
オープニング
●発見
男は商家を営んでいた。
今日は隣町で商品を仕入れ、家へと帰る途中だった。
今年4つになる娘にお土産の玩具を買って、もうすぐ結婚記念日だから、嫁にも綺麗な髪飾りを密かに買っていた。
喜んでくれると良い。そう願うように想いながら、愛しい家族の顔を思い浮かべる。
――ふと、違和感を感じて視線を上げた。
両脇は春蒔きの青々とした小麦畑が広がっている。
それが、焦げ跡と共に途切れている。
そして道に続くこの焦げ跡は真っ直ぐに自分の村へと繋がっている。
「なんだ? 山火事か……?」
それにしては、一定の間隔で続く焦げ跡が奇妙であるし、なにより、燃える物の殆ど無い砂利道を真っ直ぐに焦がしながら移動しているように見える。
……そう、移動している。小麦畑の向こうから蛇行しながらも、一本の道のように焦げ跡が出来ているのだから。『何か』が燃やしながら移動しているようだ。
小麦はこの周辺の村では大事な食糧であり、商売品でもある。
誰がこんな酷いことを、と男は憤りながら、馬の足を速めた。
嫌な予感がした。この焦げ臭さも、目の先に上がる黒煙も、男の不安を煽り、心臓を早鐘のように打った。
そして、高台から自分の住む村を目にした男は絶叫した。
彼の村は炎の海に飲まれていた。
●討伐部隊
連絡を受けたハンターオフィスはすぐにハンター6名からなる討伐部隊を派遣した。
「っち。火の勢いが強い! 倒れるぞ! 巻き込まれるな!!」
火災により倒壊する家屋から逃げつつ、雑魔へ肉薄するとその斧で切り伏せる。
「こんなに多いなんて聞いてないよ!」
「つーか、増えるとか、聞いてないし!」
燃える家から逃げ遅れた子どもの泣き声が聞こえたが、目の前の雑魔に背を向けて救助に向かう訳にもいかず、ギリリと唇を噛みしめた。
燃える獣の雑魔、それ以外の情報が無い状態で6人は善戦した。
しかし既に2つの村を飲み込んだ雑魔達の力は6人で対処できる物では無かったのだ。
雑魔とはいえ10体以上、住民の避難誘導、火災している家屋への対応とやるべきことが多すぎた。
何とか村人の半数を逃がし、家畜の1/3を保護することには成功した物の、討ち漏らした雑魔達が逃亡し、この悲劇の連鎖を止める事には失敗したのだった。
●後日、ハンターオフィス
「大至急の依頼です。ある村が雑魔の群れに襲われました。群れはドンドンと勢力を増して移動中。街道に沿って移動するという知恵を付けたらしく、道中の行商人などを襲いながら道沿いの町村を襲っています。皆さんには次に襲われると予測される村へ大至急向かっていただきます」
馬は人数分準備されているので、自分の馬が無くとも問題無く急行できる。
ただし、準備された馬は乗用馬なので、戦闘には向かない。
村に着いたら戦火に巻き込まれない所において欲しいと説明係の女性は告げた。
「雑魔の数は10以上。その外見はたてがみを持った大きなネズミに似ています。体長105cmから135cm、体重50kg前後。このたてがみが火に覆われています。このたてがみが接触すると、木や繊維と言った可燃性物質は燃え上がるようです」
延焼の効果は殆ど無いようなのだが、数の暴力とその場に居続けることにより、結果家屋の火災が発生しているらしい。
「それから、この雑魔はある一定以上正のマテリアルを吸収すると分裂して増えるようです。それが前回討伐し損ねた原因の一つでもあります」
そして前回の失敗を繰り返さないためにも、得た情報は全て提示し、最大限の協力をしますと彼女は厳しい表情で告げる。
「今すぐに皆さんが向かっても、村への被害をゼロにすることは出来ないでしょう。それでも、村人を守り、彼らの家財を守って上げて下さい」
丁寧に頭を下げた彼女の両手は太腿の上で硬く硬く震えるほどに握り締められていた。
男は商家を営んでいた。
今日は隣町で商品を仕入れ、家へと帰る途中だった。
今年4つになる娘にお土産の玩具を買って、もうすぐ結婚記念日だから、嫁にも綺麗な髪飾りを密かに買っていた。
喜んでくれると良い。そう願うように想いながら、愛しい家族の顔を思い浮かべる。
――ふと、違和感を感じて視線を上げた。
両脇は春蒔きの青々とした小麦畑が広がっている。
それが、焦げ跡と共に途切れている。
そして道に続くこの焦げ跡は真っ直ぐに自分の村へと繋がっている。
「なんだ? 山火事か……?」
それにしては、一定の間隔で続く焦げ跡が奇妙であるし、なにより、燃える物の殆ど無い砂利道を真っ直ぐに焦がしながら移動しているように見える。
……そう、移動している。小麦畑の向こうから蛇行しながらも、一本の道のように焦げ跡が出来ているのだから。『何か』が燃やしながら移動しているようだ。
小麦はこの周辺の村では大事な食糧であり、商売品でもある。
誰がこんな酷いことを、と男は憤りながら、馬の足を速めた。
嫌な予感がした。この焦げ臭さも、目の先に上がる黒煙も、男の不安を煽り、心臓を早鐘のように打った。
そして、高台から自分の住む村を目にした男は絶叫した。
彼の村は炎の海に飲まれていた。
●討伐部隊
連絡を受けたハンターオフィスはすぐにハンター6名からなる討伐部隊を派遣した。
「っち。火の勢いが強い! 倒れるぞ! 巻き込まれるな!!」
火災により倒壊する家屋から逃げつつ、雑魔へ肉薄するとその斧で切り伏せる。
「こんなに多いなんて聞いてないよ!」
「つーか、増えるとか、聞いてないし!」
燃える家から逃げ遅れた子どもの泣き声が聞こえたが、目の前の雑魔に背を向けて救助に向かう訳にもいかず、ギリリと唇を噛みしめた。
燃える獣の雑魔、それ以外の情報が無い状態で6人は善戦した。
しかし既に2つの村を飲み込んだ雑魔達の力は6人で対処できる物では無かったのだ。
雑魔とはいえ10体以上、住民の避難誘導、火災している家屋への対応とやるべきことが多すぎた。
何とか村人の半数を逃がし、家畜の1/3を保護することには成功した物の、討ち漏らした雑魔達が逃亡し、この悲劇の連鎖を止める事には失敗したのだった。
●後日、ハンターオフィス
「大至急の依頼です。ある村が雑魔の群れに襲われました。群れはドンドンと勢力を増して移動中。街道に沿って移動するという知恵を付けたらしく、道中の行商人などを襲いながら道沿いの町村を襲っています。皆さんには次に襲われると予測される村へ大至急向かっていただきます」
馬は人数分準備されているので、自分の馬が無くとも問題無く急行できる。
ただし、準備された馬は乗用馬なので、戦闘には向かない。
村に着いたら戦火に巻き込まれない所において欲しいと説明係の女性は告げた。
「雑魔の数は10以上。その外見はたてがみを持った大きなネズミに似ています。体長105cmから135cm、体重50kg前後。このたてがみが火に覆われています。このたてがみが接触すると、木や繊維と言った可燃性物質は燃え上がるようです」
延焼の効果は殆ど無いようなのだが、数の暴力とその場に居続けることにより、結果家屋の火災が発生しているらしい。
「それから、この雑魔はある一定以上正のマテリアルを吸収すると分裂して増えるようです。それが前回討伐し損ねた原因の一つでもあります」
そして前回の失敗を繰り返さないためにも、得た情報は全て提示し、最大限の協力をしますと彼女は厳しい表情で告げる。
「今すぐに皆さんが向かっても、村への被害をゼロにすることは出来ないでしょう。それでも、村人を守り、彼らの家財を守って上げて下さい」
丁寧に頭を下げた彼女の両手は太腿の上で硬く硬く震えるほどに握り締められていた。
解説
●目的
火鼠雑魔の退治
100名以上の村人を救う
●数
10以上。
ただしマテリアルの吸収具合で分裂して増えるため、戦闘中であっても増加する
●特徴
大きな鼠。鬣(たてがみ)があり、これが火から出来ている
火鼠が2体以上が密集すると家屋の火災を招く
街道に沿って移動する習性があるが、正のマテリアルに惹かれる傾向が強く、生者や生物を集団で襲う
火に大変強く、火の精霊の加護を受けた攻撃は殆ど通じない
●攻撃方法
かみつき……鋭い歯で攻撃する
体当たり……体当たりしてくる。炎による追加ダメージ(3ラウンド継続 毎ターンHP-10)
仲間を呼ぶ……悲鳴のような声を上げて、仲間を集め、一体へ集中攻撃を行う
分裂……正のマテリアルを一定以上ため込むと、自分と同じ火鼠を生み出す
●村の規模
北
西+東
南
------
| |
|集落 |
街道街道街道
|集落 |
| |
------
村そのものは6平方キロメートルほど
集落部は1平方キロメートルほど
それ以外は殆どが小麦畑と牧羊地となっている
家屋は木造
村人総数197名
その8割の人達が集落部に住んでいる
街道は6mほど
村道は全て砂利道で、幅1mから広くて2mほどで入り組んでいる
川は周囲には無く、街道沿いに共用の井戸が3つある
※書式の都合上四角くなっているが、正確には北から南方向にやや長い楕円形状の村である
●他
ハンター達は東の街道より村へ入ることが出来る
雑魔の群れは西側の街道より村へ侵入している
ハンターが到着した時点で村は既に炎に飲まれている
住民は阿鼻叫喚の渦の中、混乱しながら逃げ惑っている
放置すれば住民は火鼠に殺されるか、火災に巻き込まれて死亡する
火鼠雑魔の退治
100名以上の村人を救う
●数
10以上。
ただしマテリアルの吸収具合で分裂して増えるため、戦闘中であっても増加する
●特徴
大きな鼠。鬣(たてがみ)があり、これが火から出来ている
火鼠が2体以上が密集すると家屋の火災を招く
街道に沿って移動する習性があるが、正のマテリアルに惹かれる傾向が強く、生者や生物を集団で襲う
火に大変強く、火の精霊の加護を受けた攻撃は殆ど通じない
●攻撃方法
かみつき……鋭い歯で攻撃する
体当たり……体当たりしてくる。炎による追加ダメージ(3ラウンド継続 毎ターンHP-10)
仲間を呼ぶ……悲鳴のような声を上げて、仲間を集め、一体へ集中攻撃を行う
分裂……正のマテリアルを一定以上ため込むと、自分と同じ火鼠を生み出す
●村の規模
北
西+東
南
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|集落 |
街道街道街道
|集落 |
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村そのものは6平方キロメートルほど
集落部は1平方キロメートルほど
それ以外は殆どが小麦畑と牧羊地となっている
家屋は木造
村人総数197名
その8割の人達が集落部に住んでいる
街道は6mほど
村道は全て砂利道で、幅1mから広くて2mほどで入り組んでいる
川は周囲には無く、街道沿いに共用の井戸が3つある
※書式の都合上四角くなっているが、正確には北から南方向にやや長い楕円形状の村である
●他
ハンター達は東の街道より村へ入ることが出来る
雑魔の群れは西側の街道より村へ侵入している
ハンターが到着した時点で村は既に炎に飲まれている
住民は阿鼻叫喚の渦の中、混乱しながら逃げ惑っている
放置すれば住民は火鼠に殺されるか、火災に巻き込まれて死亡する
マスターより
はじめまして、または再びお目にかかれて光栄です。葉槻(はづき)です。
13とは不吉な数字であり、特別な数字であると聞いたことがあります。
そんな13作目は、割と凄惨な現場となっております。
燃える家屋、逃げ惑う人々、やらなくてはならいことが沢山あります。
ゆえの『やや難しい』ですので、皆様気を引き締めて対応をよろしくお願いいたします。
それでは、どうぞあなたらしい行動をお待ちしております。
13とは不吉な数字であり、特別な数字であると聞いたことがあります。
そんな13作目は、割と凄惨な現場となっております。
燃える家屋、逃げ惑う人々、やらなくてはならいことが沢山あります。
ゆえの『やや難しい』ですので、皆様気を引き締めて対応をよろしくお願いいたします。
それでは、どうぞあなたらしい行動をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/16 11:53
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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村を救うよっ ソフィア =リリィホルム(ka2383) ドワーフ|14才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/06/07 18:35:42 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/06 21:29:44 |