※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

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　同盟領内に存在する農耕推進地域ジェオルジ。
　この地では初夏と晩秋の頃に、各地の村長が統治者一族の土地に集まって報告を行う寄り合いが行われる。その後、労をねぎらうべくささやかなお祭りが催されていたのだが、昨年の秋から状況が一変。同盟の商人や各地からの観光客が集まるお祭りとして賑わっていた。
　そして今年の春。遠き辺境の地での戦いが終息に向かったのを見計らい、延期にしていた春の村長祭を開催する運びとなった。
　今回は辺境のお祭りとの共催となり、より一層の盛り上がりが予想されるが、今回のジェオルジ村長祭はどんな催しが行われるのか。

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「新鮮な野菜も、肉も、乳製品もある！　草木も美しい！　そして空気がうまい！　そんなジェオルジに足りないのはいったい何だと思う？」
　ジェオルジにあるひなびた農村の片隅で、村人のマリオが、隣人たちを相手につばを飛ばしながら力説していた。
「それは……出会いだ！」
　叫んで拳を振り上げたマリオの目は、どこか遠くを見ていた。農家の一人息子マリオ、30歳、独身。
「このたびのお祭りで、このジェオルジにたくさんの人が集まる。人が集まるところに出会いあり。これは……チャンスだ」
「出会いっつったって、いったい何すんだべ？」
「イベントだよ」
　隣人の合いの手に、マリオが待ってましたとばかりに胸を張ってみせる。
「イベント？」
「出会いを求める農村の善男善女と、各地を旅するハンターたちとが、このジェオルジで出会うのだ！　このジェオルジには男女をときめかせる美しい花々がある！　これを利用しない手はない！」

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　というわけで、張り出された告知ポスターの内容は、以下の通り。

『美しい田舎の村で、運命の出会いを果たそう！
　出会い――とは、恋人、に限らず、友人、仲間、パートナーと、広い意味で考えてください。
　あるいは、すでに出会っている人同士がさらに仲を深めるために利用するもよし。

　あなたの参加を、お待ちしています！』

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　マリオの熱心な宣伝活動の成果もあり、マリオが「出会いイベント」を企画している、という噂は、ジェオルジの村々で話題に上るようになった。
　刺激を求める若者――とは限らないが――たちが、友人同士でこのイベントに参加するかどうかをひそひそと相談する様子が、そこかしこで聞こえてくるようになったのだ。
「やはり、俺の考えは間違っていなかった！　ジェオルジは、出会いを求めていたんだ！　よぉし、俺も、頑張ってすてきな人を見つけるぞぉ！」

ペア参加、シングル参加、どちらもOK！

ペア参加の場合、プレイングに「どのPCとペアで参加するか」を明記してください。
異性同士のペアでも、同性同士のペアでもOKです。（相手の了承は、事前にとっておいてくださいね）

シングル参加の場合は、どんなパートナーを求めているかを書いてください。
ハンターたちのほか、ジェオルジ出身の男女が参加します。

イベントの具体的な進行については、以下の予定です。

１．牧場にて、初対面の自己紹介を兼ねて、親睦を深めるお茶会。搾りたての牛乳と、摘み立てのお茶、さまざまなお菓子が振る舞われます。
２．ジェオルジ自慢のお花畑をめぐる集団お散歩ツアー。
３．夜は大人の雰囲気で。仲良くなったペア同士で、夜中に光るという美しい花を眺めながら、屋外に設置されたテーブルでお酒（未成年はジュース）を飲みながらロマンチックに語り合いましょう。告白タイムにしてもOK。

街コン……ならぬ村コンイベントです。
ふだんから話してみたかったPCさんに思いを伝える場にしてもよし。ジェオルジの素朴な若者と仲良くなるもよし。
存分に活用してください！