ゲスト
(ka0000)
怒り過ぎですよね
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2015/06/16 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/25 22:00
オープニング
その歪虚は錬金術工房の下水溝から発生した。
うすぼんやりした自意識を持てるようになってまず始めたのは、他の動物を自分の中に取り込んで行くこと。手初めにはゴキブリ、続いてドブネズミ。
アメーバ状の体に脚が生え移動がスムーズになったので下水溝から這い出し、さらに己を高めるための素材を探しに出掛ける。自分が動きやすいと感じる時間帯――真夜中に。
道路を横断しようと試み、馬車に轢かれあえなくバラバラになったが、なんとか元通り体をくっつけ合わせた。
開けたところにいると危ないと察し道の端に沿ってごそごそ移動する。
ついたところは商店街。
時間も時間なので皆閉店している。
そのうちの一軒、シャッターを完全に降ろし切れておらず、隙間が空いている。
歪虚はそこからするりと忍び込んだ。
●
早朝。
ころころしたドワーフは、勢いよく自店のシャッターを開けた。
「ほい、ほい、ほい。今日も一日お花とがんばろー!」
彼の名はベムブル。花好きが高じて花屋になった男。
『ドワーフが愛でるのは宝石や貴金属といった人工美。花や木といったいわゆる自然美についての反応は鈍い』という通説を考えれば、かなり珍しい人種であると言えよう。
店に並んでいる植物は、ずんぐりむっくりぽってりした形のものが多い。種族的感性の現れであろうか。
「みんな、元気かなー」
そう言いながら店に入ったベムブルは、驚きのあまり目を見張った。
「な、なんだこれ! 一体誰がこんなことを!」
憤慨するのも無理はない。店の中は荒れ放題に荒れている。切り花を入れるバケツはひっくりかえり、棚に置いていた鉢植えも多くが落下。ハンギングも叩き落とされ、床一面に陶片と土がぶちまけられている。
「ゆ、許せない! 罪もないお花をこんな目に遭わせるなんて! 早速犯人を捜し出してギッタギタのメッタメタにしてやる! 髭を根元からちょん切ってやる!」
お手製の花きりバサミを手にするや猛然と表へ駆け出して――いきかけ、急に立ち止まるベムブル。
店の奥にある妙な株が目に入ったのだ。
大きさは2メートルくらい。
(あんなの、うちにあったかな)
一つのところから異なる形の葉が突き出、異なった花が咲き、枝同士が目茶苦茶に絡み合っている。違うものを無理やり団子にして纏めたような感じ……。
(あれ? そういえば……)
ベムブルは気づいた。散乱した店内に、肝腎要な花の残骸が一つも残ってないことを。
もしやと近づいてみれば思ったとおり、全て奇妙な株に融合されてしまっていた。
よくよく見れば株のあちこちから、虫の足とネズミの足が無数に突き出している。だけでなく、咲いている花全てにゴキブリとネズミの頭部がはめ込まれ、蠢いている。
気持ち悪い以外の感想が出てこない代物だ。
ベムブルは泣いた。
「うわああお花、お花がーっ! こんな変わり果てた醜い姿にーっ!」
その言葉を聞いた瞬間ネズミの目が血走り、ゴキブリが歯を鳴らした。
花の一つが火柱を吹き上げ破裂する。
花屋の天井が吹っ飛び、ついでにベムブルも吹っ飛んだ。
「なんだー!」
「爆発だぞ! 工房事故か!?」
騒ぎを聞き付け、人が通りに集まってくる。
道の真ん中で煤けて転がっていたベムブルが、ムクリと起き上がった。
「……すいません、どなたかハンターオフィスに連絡してくださいませんか?」
ドワーフは衝撃全般に対し、とても丈夫に出来ている。
うすぼんやりした自意識を持てるようになってまず始めたのは、他の動物を自分の中に取り込んで行くこと。手初めにはゴキブリ、続いてドブネズミ。
アメーバ状の体に脚が生え移動がスムーズになったので下水溝から這い出し、さらに己を高めるための素材を探しに出掛ける。自分が動きやすいと感じる時間帯――真夜中に。
道路を横断しようと試み、馬車に轢かれあえなくバラバラになったが、なんとか元通り体をくっつけ合わせた。
開けたところにいると危ないと察し道の端に沿ってごそごそ移動する。
ついたところは商店街。
時間も時間なので皆閉店している。
そのうちの一軒、シャッターを完全に降ろし切れておらず、隙間が空いている。
歪虚はそこからするりと忍び込んだ。
●
早朝。
ころころしたドワーフは、勢いよく自店のシャッターを開けた。
「ほい、ほい、ほい。今日も一日お花とがんばろー!」
彼の名はベムブル。花好きが高じて花屋になった男。
『ドワーフが愛でるのは宝石や貴金属といった人工美。花や木といったいわゆる自然美についての反応は鈍い』という通説を考えれば、かなり珍しい人種であると言えよう。
店に並んでいる植物は、ずんぐりむっくりぽってりした形のものが多い。種族的感性の現れであろうか。
「みんな、元気かなー」
そう言いながら店に入ったベムブルは、驚きのあまり目を見張った。
「な、なんだこれ! 一体誰がこんなことを!」
憤慨するのも無理はない。店の中は荒れ放題に荒れている。切り花を入れるバケツはひっくりかえり、棚に置いていた鉢植えも多くが落下。ハンギングも叩き落とされ、床一面に陶片と土がぶちまけられている。
「ゆ、許せない! 罪もないお花をこんな目に遭わせるなんて! 早速犯人を捜し出してギッタギタのメッタメタにしてやる! 髭を根元からちょん切ってやる!」
お手製の花きりバサミを手にするや猛然と表へ駆け出して――いきかけ、急に立ち止まるベムブル。
店の奥にある妙な株が目に入ったのだ。
大きさは2メートルくらい。
(あんなの、うちにあったかな)
一つのところから異なる形の葉が突き出、異なった花が咲き、枝同士が目茶苦茶に絡み合っている。違うものを無理やり団子にして纏めたような感じ……。
(あれ? そういえば……)
ベムブルは気づいた。散乱した店内に、肝腎要な花の残骸が一つも残ってないことを。
もしやと近づいてみれば思ったとおり、全て奇妙な株に融合されてしまっていた。
よくよく見れば株のあちこちから、虫の足とネズミの足が無数に突き出している。だけでなく、咲いている花全てにゴキブリとネズミの頭部がはめ込まれ、蠢いている。
気持ち悪い以外の感想が出てこない代物だ。
ベムブルは泣いた。
「うわああお花、お花がーっ! こんな変わり果てた醜い姿にーっ!」
その言葉を聞いた瞬間ネズミの目が血走り、ゴキブリが歯を鳴らした。
花の一つが火柱を吹き上げ破裂する。
花屋の天井が吹っ飛び、ついでにベムブルも吹っ飛んだ。
「なんだー!」
「爆発だぞ! 工房事故か!?」
騒ぎを聞き付け、人が通りに集まってくる。
道の真ん中で煤けて転がっていたベムブルが、ムクリと起き上がった。
「……すいません、どなたかハンターオフィスに連絡してくださいませんか?」
ドワーフは衝撃全般に対し、とても丈夫に出来ている。
解説
補足説明
これは突如町に発生した雑魔を退治する依頼です。
この雑魔は生きた爆弾であり、小型活火山。
人家などに被害が及ばないよう、町の外へ移動させてから処理してくださいませ。
雑魔データ
大きさ:2メートル
見た目・気持ち悪い
能力:噴火(噴火の核となる頭は全部で50個ある。OPで1回消費したので、後49回噴火可能。そうなると力を使い果たし、もとの不定形に戻ってしまう。
噴火する頭は一度に一つとは限らない。キレ具合によっては複数が同時に噴火することもある。当然ながらその場合、威力が増す)
性格:常にイライラしている。馬鹿にされたり煽られたりするとすぐキレて火を噴く。
備考:大量の植物と同化したため、自分からは動けなくなっている。
NPCデータ
名前:ベムブル
種族:ドワーフ
性別:♂
年齢:30
備考:花屋を経営するドワーフ。種族の中では変わり者。
これは突如町に発生した雑魔を退治する依頼です。
この雑魔は生きた爆弾であり、小型活火山。
人家などに被害が及ばないよう、町の外へ移動させてから処理してくださいませ。
雑魔データ
大きさ:2メートル
見た目・気持ち悪い
能力:噴火(噴火の核となる頭は全部で50個ある。OPで1回消費したので、後49回噴火可能。そうなると力を使い果たし、もとの不定形に戻ってしまう。
噴火する頭は一度に一つとは限らない。キレ具合によっては複数が同時に噴火することもある。当然ながらその場合、威力が増す)
性格:常にイライラしている。馬鹿にされたり煽られたりするとすぐキレて火を噴く。
備考:大量の植物と同化したため、自分からは動けなくなっている。
NPCデータ
名前:ベムブル
種族:ドワーフ
性別:♂
年齢:30
備考:花屋を経営するドワーフ。種族の中では変わり者。
マスターより
KINUTAです。
歪虚の性質上、戦闘より爆弾処理という感じです。
とにかくささいなことで発火しますので、ご注意を。
歪虚の性質上、戦闘より爆弾処理という感じです。
とにかくささいなことで発火しますので、ご注意を。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/22 21:04
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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打ち合わせ 雪村 練(ka3808) 人間(リアルブルー)|15才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/06/16 21:38:52 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/16 18:18:18 |