ゲスト
(ka0000)
急募、お化けアルバイト
マスター:尾仲ヒエル

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/14 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/23 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●少年の希望
「リアルブルーには、お化け屋敷っていうのがあるんでしょ」
とある郊外のお屋敷に集められたハンターたち。
ソファーに座る彼らの前に立っていたのは、乗馬服に身を固めた10歳くらいの少年だった。
栗色の巻き毛の下で、猫を思わせる緑色の瞳がきらめく。顔立ちは整っており、ありありとそこに浮かぶ生意気な表情さえなければ、まさに絵に描いたような美少年そのものだった。
少年の脇には、大きな木箱が何個も積まれていた。その内の1つはふたが開いていて、中から脚立やランタンが見えている。
「吟遊詩人から話を聞いて、そのお化け屋敷に行こうとしたら、この近くにはなかったんだ。だったら作っちゃおうと思ってさ。道具を少しと、あと部屋を1つ用意した」
少年はそう言うと、革のブーツのつま先を木箱に当て、カツンと音を立てた。
話に耳を傾けるハンターの横では、一分の隙もなく銀髪を撫でつけた執事が、薄手の優美なティーカップに人数分の紅茶をそそいでいく。きらびやかな調度品に溢れた部屋が、華やかな香りで満たされた。
「君たちには、お化けになって僕をおどかしてほしいんだ」
少年は木箱の前面に張った大きな紙を示した。そこには部屋の見取り図が書かれている。
「部屋には、黒い布でこんな風に通路が作られてる。僕がそこを通る。君たちがおどかす。簡単でしょ?」
手にした乗馬用の鞭で、とんとんと見取り図を叩いていた少年が、くるっと振り返った。
「でも、僕が子供だからって手を抜かないでよね。せっかくここまでするんだし、本格的なお化け屋敷を体験したいんだ。できないと思ったら、今すぐ降りてもらって構わないから」
ふふん、と尊大な笑みを浮かべる少年に、紅茶を給仕し終わった執事が、そっと声をかける。
「ウィリアム様、そろそろ乗馬の先生のいらっしゃるお時間です」
「分かったよ」
まだ話し足りない様子の少年だったが、渋々といった様子で部屋を後にした。
●執事の本音
「急な話で申し訳ありません。生憎、屋敷に詳しい知識を持つ者がおらず、かといって怪しげな施設に入って、ウィリアム様にもしものことがあっては大変です。その点、ハンターの方々になら安心してお任せできますし、経験豊かな皆様ならきっと成し遂げてくださると思い、お願いした次第です」
執事は木箱の中から脚立とランタンを取り出すと、ハンターたちに見せた。
「布や脚立、ランタンなどはこちらであらかじめ用意してあります。他に何か必要な物がありましたら、なるべくこちらで御用意させていただこうと思います。希少な物や、入手に手間のかかる物は難しいかもしれませんが、近隣の町で買える程度の物でしたら善処致しますのでお申し付けください」
ランタンを箱に戻した執事は、優美な仕草でペンを取ると見取り図に近付いた。
「また、万が一事故があってはいけませんので、こちらでも人を配置させていただきます」
見取り図に6つの丸印を書き入れた執事は、深いため息をついた。
「分かっております。さぞや、『あのこまっしゃくれたガキめ。いつもいつも無茶ばかり言いやがって』『子供だと思っていい気になるなよ。いつか目にもの見せてやる』とお思いのことでしょう」
そこまでは思っていない、と、遮ろうとしたハンターの1人は、妙に実感のこもった執事の様子に気圧されて口をつぐんだ。
「しかし、ウィリアム様はまだ10歳。お父様とお母様はお忙しく、ウィリアム様と何日も顔を合わせることがない日々です。きっと、強がってはいてもお寂しいのです。時々こうして我儘を言うことで、お気持ちが晴れるのであれば、可能な範囲で叶えて差し上げたい。わたくしたちはそう思ってお仕えしております。ハンターの皆様には無理を申し上げることになってしまいますが、どうかお手伝いいただけないでしょうか」
深々と頭を下げる執事を見て、ハンターたちの間にしんみりした空気が漂う。
そのとき、外の廊下から軽やかな足音が聞こえてきた。ばたんと勢いよく開いた扉の間から、悪戯っぽい表情を浮かべたウィリアムの顔がひょこっと覗く。
「ねえ、僕を簡単におどかせるなんて思わないでよね」
●少年の希望
「リアルブルーには、お化け屋敷っていうのがあるんでしょ」
とある郊外のお屋敷に集められたハンターたち。
ソファーに座る彼らの前に立っていたのは、乗馬服に身を固めた10歳くらいの少年だった。
栗色の巻き毛の下で、猫を思わせる緑色の瞳がきらめく。顔立ちは整っており、ありありとそこに浮かぶ生意気な表情さえなければ、まさに絵に描いたような美少年そのものだった。
少年の脇には、大きな木箱が何個も積まれていた。その内の1つはふたが開いていて、中から脚立やランタンが見えている。
「吟遊詩人から話を聞いて、そのお化け屋敷に行こうとしたら、この近くにはなかったんだ。だったら作っちゃおうと思ってさ。道具を少しと、あと部屋を1つ用意した」
少年はそう言うと、革のブーツのつま先を木箱に当て、カツンと音を立てた。
話に耳を傾けるハンターの横では、一分の隙もなく銀髪を撫でつけた執事が、薄手の優美なティーカップに人数分の紅茶をそそいでいく。きらびやかな調度品に溢れた部屋が、華やかな香りで満たされた。
「君たちには、お化けになって僕をおどかしてほしいんだ」
少年は木箱の前面に張った大きな紙を示した。そこには部屋の見取り図が書かれている。
「部屋には、黒い布でこんな風に通路が作られてる。僕がそこを通る。君たちがおどかす。簡単でしょ?」
手にした乗馬用の鞭で、とんとんと見取り図を叩いていた少年が、くるっと振り返った。
「でも、僕が子供だからって手を抜かないでよね。せっかくここまでするんだし、本格的なお化け屋敷を体験したいんだ。できないと思ったら、今すぐ降りてもらって構わないから」
ふふん、と尊大な笑みを浮かべる少年に、紅茶を給仕し終わった執事が、そっと声をかける。
「ウィリアム様、そろそろ乗馬の先生のいらっしゃるお時間です」
「分かったよ」
まだ話し足りない様子の少年だったが、渋々といった様子で部屋を後にした。
●執事の本音
「急な話で申し訳ありません。生憎、屋敷に詳しい知識を持つ者がおらず、かといって怪しげな施設に入って、ウィリアム様にもしものことがあっては大変です。その点、ハンターの方々になら安心してお任せできますし、経験豊かな皆様ならきっと成し遂げてくださると思い、お願いした次第です」
執事は木箱の中から脚立とランタンを取り出すと、ハンターたちに見せた。
「布や脚立、ランタンなどはこちらであらかじめ用意してあります。他に何か必要な物がありましたら、なるべくこちらで御用意させていただこうと思います。希少な物や、入手に手間のかかる物は難しいかもしれませんが、近隣の町で買える程度の物でしたら善処致しますのでお申し付けください」
ランタンを箱に戻した執事は、優美な仕草でペンを取ると見取り図に近付いた。
「また、万が一事故があってはいけませんので、こちらでも人を配置させていただきます」
見取り図に6つの丸印を書き入れた執事は、深いため息をついた。
「分かっております。さぞや、『あのこまっしゃくれたガキめ。いつもいつも無茶ばかり言いやがって』『子供だと思っていい気になるなよ。いつか目にもの見せてやる』とお思いのことでしょう」
そこまでは思っていない、と、遮ろうとしたハンターの1人は、妙に実感のこもった執事の様子に気圧されて口をつぐんだ。
「しかし、ウィリアム様はまだ10歳。お父様とお母様はお忙しく、ウィリアム様と何日も顔を合わせることがない日々です。きっと、強がってはいてもお寂しいのです。時々こうして我儘を言うことで、お気持ちが晴れるのであれば、可能な範囲で叶えて差し上げたい。わたくしたちはそう思ってお仕えしております。ハンターの皆様には無理を申し上げることになってしまいますが、どうかお手伝いいただけないでしょうか」
深々と頭を下げる執事を見て、ハンターたちの間にしんみりした空気が漂う。
そのとき、外の廊下から軽やかな足音が聞こえてきた。ばたんと勢いよく開いた扉の間から、悪戯っぽい表情を浮かべたウィリアムの顔がひょこっと覗く。
「ねえ、僕を簡単におどかせるなんて思わないでよね」
解説
【お化け屋敷内部】
・部屋の広さは、横8メートル、縦15メートル
・うっすら物の輪郭が見える程度の暗い部屋です
・S字型に曲がりくねった通路の続く、一本道の単純な迷路になっています
・曲がり角は全部で7つ、最後の直線を抜ければ廊下へ続く扉があります
・通路の壁は、しっかり固定された支柱にロープを渡し、そこに光を通さない黒い布を垂らして作られています
(通り抜けるときは、ぺろっとめくってください)
・通路の高さは約2メートル、幅1メートルです
・要所要所に6名の黒服の護衛が配置され、安全を確認しています
【ウィリアム少年について】
性格的な部分を除けば、ごく普通の10歳の少年です。
吟遊詩人などから聞いて「リアルブルーの一部の幽霊には足がないらしい」といったおおまかな知識はあります。
半袖半ズボンのラフな格好で、ランタン1つを持ってお化け屋敷にいどみます。
【おどかす作戦について】
黒服がうずくまっていたり、道具が置いてあったりするため、通路の裏側の移動は難しくなっています。
そのため、少年をおどかす回数は、1人1回が限度かと思われます。
1人でおどかしても、何人かで協力しても構いません。
また、灯りで照らすなど簡単な作業であれば、各自、お屋敷のメイドさん1名に手伝ってもらうことが可能です。
【成功判定】
ウィリアム少年をおどかして充分満足させれば依頼成功となります。
少年に対して露骨に危険なこと(攻撃を故意に当てて怪我をさせるなど)をすると、黒服が出てきて中止となる可能性があります。
・部屋の広さは、横8メートル、縦15メートル
・うっすら物の輪郭が見える程度の暗い部屋です
・S字型に曲がりくねった通路の続く、一本道の単純な迷路になっています
・曲がり角は全部で7つ、最後の直線を抜ければ廊下へ続く扉があります
・通路の壁は、しっかり固定された支柱にロープを渡し、そこに光を通さない黒い布を垂らして作られています
(通り抜けるときは、ぺろっとめくってください)
・通路の高さは約2メートル、幅1メートルです
・要所要所に6名の黒服の護衛が配置され、安全を確認しています
【ウィリアム少年について】
性格的な部分を除けば、ごく普通の10歳の少年です。
吟遊詩人などから聞いて「リアルブルーの一部の幽霊には足がないらしい」といったおおまかな知識はあります。
半袖半ズボンのラフな格好で、ランタン1つを持ってお化け屋敷にいどみます。
【おどかす作戦について】
黒服がうずくまっていたり、道具が置いてあったりするため、通路の裏側の移動は難しくなっています。
そのため、少年をおどかす回数は、1人1回が限度かと思われます。
1人でおどかしても、何人かで協力しても構いません。
また、灯りで照らすなど簡単な作業であれば、各自、お屋敷のメイドさん1名に手伝ってもらうことが可能です。
【成功判定】
ウィリアム少年をおどかして充分満足させれば依頼成功となります。
少年に対して露骨に危険なこと(攻撃を故意に当てて怪我をさせるなど)をすると、黒服が出てきて中止となる可能性があります。
マスターより
以下の点についてお教えください。
・少年をおどかす作戦(1つ)
・執事に用意してほしいもの、自分で用意してくるもの
・アドリブの有り無し
脚立とランタン、白や黒の布については人数分用意されています。
その他に用意する品物については執事が頑張りますが、郊外の町のため、近隣の店の品揃えにも限りがあります。ご期待に沿えない場合がありましたらお許しください。
背筋も凍るようなお化け、お待ちしております。
・少年をおどかす作戦(1つ)
・執事に用意してほしいもの、自分で用意してくるもの
・アドリブの有り無し
脚立とランタン、白や黒の布については人数分用意されています。
その他に用意する品物については執事が頑張りますが、郊外の町のため、近隣の店の品揃えにも限りがあります。ご期待に沿えない場合がありましたらお許しください。
背筋も凍るようなお化け、お待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/19 22:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/13 14:40:16 |
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少年にトラウマを植えつける会 フィーサ(ka4602) 人間(リアルブルー)|17才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/06/13 23:39:18 |