ゲスト
(ka0000)
六月の花嫁衣裳
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在1人 / 0~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/13 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/22 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●最後のウェディングドレス
人生の中で大きなイベントというのはいくつか存在するだろう。
それが喜ばしいことであれ、悲しいことであれ、人々はそれを盛大にまたは粛々と場を設けて執り行う。
結婚式というのもそんなイベントの中で記憶と心に残る大切なものではないだろうか。
その結婚式を代表するアイテムの一つが、ウェディングドレスであることは誰も疑うことは無いだろう。
六月の小雨の降る中で。花嫁達の纏う衣装は煌びやかに輝くのだから。
リゼリオの街のとある古い店の中。1人の老いた男性が仕事道具である針を置いた。
「ふう、これでお終い、じゃの」
老人は皺だらけになったその手で、綺麗な白いレースの髪飾りを目の前に立つ人形の頭に飾りつける。
その部屋に佇む六つの人形、それぞれに煌びやかなドレスが着せられていた。
その全てが今完成した。六着のドレスが老人の手によって作り上げられた。
「うわぁ、綺麗。ロンお爺ちゃん、お疲れ様だね」
キィッと木製の扉が開いて1人の少女が部屋に入ってくる。少女はドレスの前で目を輝かせながらその周囲を周り、これを作った老人に笑顔を向けた。
「ああ、ノイ。ありがとう。これが儂の最後の作品――ごほ、ごほっ」
「ロンお爺ちゃん!?」
老人は全て言い終える前に込み上げる胸の違和感に思わず咳き込んでしまう。少女は慌ててその背中をさするが、老人の顔色は思わしくない。
「ごほ……はあ……良かった、よくここまで持ってくれた」
老人は胸を押さえながら苦しげな中で僅かに笑みを浮かべる。
その体は一つの病に侵されていた。医者からは治せはしないが、進行は遅らせられると言われた。だがその為には病院で半分寝たきりになってしまう。
それでは意味が無い。老人はそう思った。だから弱る体に鞭を打ち、最後の作品を作る為にこの店に篭ったのだ。
その作品、ウェディングドレスも完成した。これで十分に満足だ。
「ロン爺ちゃん?」
いや、惜しむらくはこの孫娘の成長を見守れないことか。それにこのドレス達も飾られているだけではしのびない。
願わくば、命の火が燃え尽きる前に一目だけでも。
「……ロン爺ちゃん」
思いにふける老人に、少女は不安を覚え。そして1つの決意をした。
「ノイ? 一体何処へ……」
「ロン爺ちゃん、待っててね!」
少女は店を飛び出して走り出した。大好きな老人の為に、してあげられる精一杯のことをする為に。
少女が向かったのは町の中でも特に賑わいを見せる1つの施設だった。
入ってすぐのカウンターに飛びついた少女に、職員は驚いた顔をしたもののすぐに笑みを浮かべて声をかける。
「ようこそ、ハンターオフィスへ。ご依頼ですか、お嬢ちゃん?」
●最後のウェディングドレス
人生の中で大きなイベントというのはいくつか存在するだろう。
それが喜ばしいことであれ、悲しいことであれ、人々はそれを盛大にまたは粛々と場を設けて執り行う。
結婚式というのもそんなイベントの中で記憶と心に残る大切なものではないだろうか。
その結婚式を代表するアイテムの一つが、ウェディングドレスであることは誰も疑うことは無いだろう。
六月の小雨の降る中で。花嫁達の纏う衣装は煌びやかに輝くのだから。
リゼリオの街のとある古い店の中。1人の老いた男性が仕事道具である針を置いた。
「ふう、これでお終い、じゃの」
老人は皺だらけになったその手で、綺麗な白いレースの髪飾りを目の前に立つ人形の頭に飾りつける。
その部屋に佇む六つの人形、それぞれに煌びやかなドレスが着せられていた。
その全てが今完成した。六着のドレスが老人の手によって作り上げられた。
「うわぁ、綺麗。ロンお爺ちゃん、お疲れ様だね」
キィッと木製の扉が開いて1人の少女が部屋に入ってくる。少女はドレスの前で目を輝かせながらその周囲を周り、これを作った老人に笑顔を向けた。
「ああ、ノイ。ありがとう。これが儂の最後の作品――ごほ、ごほっ」
「ロンお爺ちゃん!?」
老人は全て言い終える前に込み上げる胸の違和感に思わず咳き込んでしまう。少女は慌ててその背中をさするが、老人の顔色は思わしくない。
「ごほ……はあ……良かった、よくここまで持ってくれた」
老人は胸を押さえながら苦しげな中で僅かに笑みを浮かべる。
その体は一つの病に侵されていた。医者からは治せはしないが、進行は遅らせられると言われた。だがその為には病院で半分寝たきりになってしまう。
それでは意味が無い。老人はそう思った。だから弱る体に鞭を打ち、最後の作品を作る為にこの店に篭ったのだ。
その作品、ウェディングドレスも完成した。これで十分に満足だ。
「ロン爺ちゃん?」
いや、惜しむらくはこの孫娘の成長を見守れないことか。それにこのドレス達も飾られているだけではしのびない。
願わくば、命の火が燃え尽きる前に一目だけでも。
「……ロン爺ちゃん」
思いにふける老人に、少女は不安を覚え。そして1つの決意をした。
「ノイ? 一体何処へ……」
「ロン爺ちゃん、待っててね!」
少女は店を飛び出して走り出した。大好きな老人の為に、してあげられる精一杯のことをする為に。
少女が向かったのは町の中でも特に賑わいを見せる1つの施設だった。
入ってすぐのカウンターに飛びついた少女に、職員は驚いた顔をしたもののすぐに笑みを浮かべて声をかける。
「ようこそ、ハンターオフィスへ。ご依頼ですか、お嬢ちゃん?」
解説
【依頼内容】
ロン爺ちゃんの作ったウェディングドレスを着てください
【概要】
職人であるロン爺の作った最後作品であるウェディングドレスが6着あります。
それを着てロン爺に見せてあげてくださいというのが少女ノイからの依頼です。
ハンターオフィスはブライダルイベントの1つでその衣装を使うということで依頼を受理しました。
リゼリオの外周部にある小さな教会のある小島で花嫁衣裳の写真撮影会が行われます。
今回の依頼参加者はそのイベントにウェディングドレスを着て参加して貰うことになります。
【ドレスについて】
参加者の皆さんの理想通りのドレスがあります。デザインや色など各種設定をプレイングでご指定ください。
ドレスについての指定が無い場合はこちらで選ばせて頂きます。
【備考】
撮影以外の時間は島内なら好きに行動して頂いて構いません。
天気は晴れ、ところによりにわか雨の可能性もある。
小島の大きさは運動場程度の広さ。教会以外に建物はなく、花畑と小さな林がある程度。
【諸注意】
今回のシナリオは女性限定となります。パートナーの男性、付き添い、見学の方はサポート枠をご利用ください。
もし男性の方が参加された場合は壁の花になって頂く可能性がありますのでご了承ください。
ロン爺ちゃんの作ったウェディングドレスを着てください
【概要】
職人であるロン爺の作った最後作品であるウェディングドレスが6着あります。
それを着てロン爺に見せてあげてくださいというのが少女ノイからの依頼です。
ハンターオフィスはブライダルイベントの1つでその衣装を使うということで依頼を受理しました。
リゼリオの外周部にある小さな教会のある小島で花嫁衣裳の写真撮影会が行われます。
今回の依頼参加者はそのイベントにウェディングドレスを着て参加して貰うことになります。
【ドレスについて】
参加者の皆さんの理想通りのドレスがあります。デザインや色など各種設定をプレイングでご指定ください。
ドレスについての指定が無い場合はこちらで選ばせて頂きます。
【備考】
撮影以外の時間は島内なら好きに行動して頂いて構いません。
天気は晴れ、ところによりにわか雨の可能性もある。
小島の大きさは運動場程度の広さ。教会以外に建物はなく、花畑と小さな林がある程度。
【諸注意】
今回のシナリオは女性限定となります。パートナーの男性、付き添い、見学の方はサポート枠をご利用ください。
もし男性の方が参加された場合は壁の花になって頂く可能性がありますのでご了承ください。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
梅雨の季節、ジューンブライドですね。
そんなイベントに欠かせないウェディングドレスを一度着てはみませんか?
よろしければご参加をお待ちしております。
梅雨の季節、ジューンブライドですね。
そんなイベントに欠かせないウェディングドレスを一度着てはみませんか?
よろしければご参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/20 16:11
参加者一覧
サポート一覧
- イーター=XI(ka4402)
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/10 13:18:12 |
|
![]() |
【相談卓】花嫁たちの控え室 エリザベタ=アルカナ(ka4404) 人間(クリムゾンウェスト)|26才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/06/11 22:42:34 |