ゲスト
(ka0000)
見知らぬ地の香辛料
マスター:天田洋介

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/17 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/26 12:00
オープニング
ここは港街【ガンナ・エントラータ】。
十七歳のミヤサ・カミーはリアルブルー出身者である。白銀の短髪にいつも動きやすい服装を心がけていた。
あちらにいたときには登山家を目指していた彼女だが、飛ばされたクリムゾンウェストで選んだ職業は探検家である。
今日は海運業を営む実業家ウリッシュ・ビスナーの屋敷を訪ねていた。
「やはり香辛料だと思うのだよ、ミヤサくん」
執務室のウリッシュが分厚い本を開いてミヤサに見せる。書名は『香辛料大全』。綺麗な挿絵と詳しい説明が綴られていた。
「こちらは胡椒ですね」
「人気があるからこそ、ブラックペッパーなどの一部香辛料は栽培されている。しかし需要と供給の関係からいって高価な傾向が未だある。そして今のところ需要が見込めない香辛料は野生種の採取に頼っている現状だ。こちらも当然高くなる」
「貴族や大商人でないと中々味わえませんよね」
「そこで本題だ。多くの消費者に受け入れられそうな未開拓の香辛料を栽培できればよいと思わないかね?」
「そうは仰っても……」
ミヤサは本の頁を捲っていく。香辛料にハーブも合わせれば膨大な数である。
「これは最初にいっておこう。うまくことが運び、選んだ香辛料が人気商品になったとしても独占するつもりはない。広く美味しい料理を皆に食べてもらうのが私の夢なんだ。もちろん相応の儲けはもらうがね。……その目、信じていないな?」
「いえいえ。そんなことはありませんよ」
商売人のいうことを鵜呑みにするほどミヤサはお人好しではなかった。だがウリッシュが子供のように瞳を輝かせていたのも確かなことだ。
「目星をつけている香辛料はあるのですか?」
「そこの赤い付箋の頁を開いてくれたまえ」
いわれた通りに開くと大きくオールスパイスと書かれていた。白い花と成熟後の暗褐色の実がなっている二種類の挿絵が描かれている。
「これ一つでシナモン、クローブ、ナツメグの代替えになると言われている。どうだ? 素晴らしい香辛料だとは思わないかね?」
「調理のことはよくわかりませんが、それが本当なら素晴らしいのはわかります」
自分の発見が人々の食生活を変えられたのなら、探検家冥利に尽きるというものだ。
ミヤサはすぐにでも引き受けようとしたが、ウリッシュから条件を提示される。
「必ずハンターを雇って同行させて欲しいのだ。君の実力を疑っているわけではない。少しでも安全を考えてのことだ」
「わかりました。私がハンターにならなかったのは、特別な理由があってのことではありません。気分の問題でしたのでどうかご心配なく」
契約は成立した。
ミヤサ自身がハンターズソサエティ支部で探検協力の募集をかける。一時間後、リゼリオのハンターオフィスに依頼が表示されるのだった。
十七歳のミヤサ・カミーはリアルブルー出身者である。白銀の短髪にいつも動きやすい服装を心がけていた。
あちらにいたときには登山家を目指していた彼女だが、飛ばされたクリムゾンウェストで選んだ職業は探検家である。
今日は海運業を営む実業家ウリッシュ・ビスナーの屋敷を訪ねていた。
「やはり香辛料だと思うのだよ、ミヤサくん」
執務室のウリッシュが分厚い本を開いてミヤサに見せる。書名は『香辛料大全』。綺麗な挿絵と詳しい説明が綴られていた。
「こちらは胡椒ですね」
「人気があるからこそ、ブラックペッパーなどの一部香辛料は栽培されている。しかし需要と供給の関係からいって高価な傾向が未だある。そして今のところ需要が見込めない香辛料は野生種の採取に頼っている現状だ。こちらも当然高くなる」
「貴族や大商人でないと中々味わえませんよね」
「そこで本題だ。多くの消費者に受け入れられそうな未開拓の香辛料を栽培できればよいと思わないかね?」
「そうは仰っても……」
ミヤサは本の頁を捲っていく。香辛料にハーブも合わせれば膨大な数である。
「これは最初にいっておこう。うまくことが運び、選んだ香辛料が人気商品になったとしても独占するつもりはない。広く美味しい料理を皆に食べてもらうのが私の夢なんだ。もちろん相応の儲けはもらうがね。……その目、信じていないな?」
「いえいえ。そんなことはありませんよ」
商売人のいうことを鵜呑みにするほどミヤサはお人好しではなかった。だがウリッシュが子供のように瞳を輝かせていたのも確かなことだ。
「目星をつけている香辛料はあるのですか?」
「そこの赤い付箋の頁を開いてくれたまえ」
いわれた通りに開くと大きくオールスパイスと書かれていた。白い花と成熟後の暗褐色の実がなっている二種類の挿絵が描かれている。
「これ一つでシナモン、クローブ、ナツメグの代替えになると言われている。どうだ? 素晴らしい香辛料だとは思わないかね?」
「調理のことはよくわかりませんが、それが本当なら素晴らしいのはわかります」
自分の発見が人々の食生活を変えられたのなら、探検家冥利に尽きるというものだ。
ミヤサはすぐにでも引き受けようとしたが、ウリッシュから条件を提示される。
「必ずハンターを雇って同行させて欲しいのだ。君の実力を疑っているわけではない。少しでも安全を考えてのことだ」
「わかりました。私がハンターにならなかったのは、特別な理由があってのことではありません。気分の問題でしたのでどうかご心配なく」
契約は成立した。
ミヤサ自身がハンターズソサエティ支部で探検協力の募集をかける。一時間後、リゼリオのハンターオフィスに依頼が表示されるのだった。
解説
オールスパイスと呼ばれる香辛料を探して下さい。具体的にはオールスパイスの木の植生域を探してもらえるでしょうか。
オールスパイスの木は二十メートルほどの高さまで成長します。
この木は種子から育ち、七~八年でようやく実がなります。発見した植生域を栽培園にするのがもっとも効率的なやり方です。ウリッシュはそうするつもりでいます。
実の収穫時期は九月。今は蕾か一部白い花が咲いている時期のはずです。葉を揉むとよい香りがします。
向かう先は東部森林地帯です。森の中を非常食や水持った上で現地食料調達しながらの探検になります。(非常食を含めてナイフなどのサバイバルに必要な品は依頼者から提供されます。特殊な品は除く)
常識的な必要経費はミヤサ持ちです。
オールスパイスの木は二十メートルほどの高さまで成長します。
この木は種子から育ち、七~八年でようやく実がなります。発見した植生域を栽培園にするのがもっとも効率的なやり方です。ウリッシュはそうするつもりでいます。
実の収穫時期は九月。今は蕾か一部白い花が咲いている時期のはずです。葉を揉むとよい香りがします。
向かう先は東部森林地帯です。森の中を非常食や水持った上で現地食料調達しながらの探検になります。(非常食を含めてナイフなどのサバイバルに必要な品は依頼者から提供されます。特殊な品は除く)
常識的な必要経費はミヤサ持ちです。
マスターより
貴重な香辛料探しをお願いします。獣以外にもヘビやトカゲには気をつけてくださいね。
成功以上の場合は何らかの形でオールスパイスの香辛料が少量手に入ります。それを使ってハンバーグを焼いて食べる機会があるでしょう。
成功以上の場合は何らかの形でオールスパイスの香辛料が少量手に入ります。それを使ってハンバーグを焼いて食べる機会があるでしょう。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/20 22:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/13 11:54:11 |
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探検相談! 鳴沢 礼(ka4771) 人間(リアルブルー)|15才|男性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/06/16 23:00:52 |