ゲスト
(ka0000)
【聖呪】ゴブリン鉄砲部隊
マスター:秋風落葉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在12人 / 8~12人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/17 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/26 22:00
オープニング
●依頼を受けたハンターたち
「今回はゴブリンが相手か……まあ、数はそれなりのようだが俺達の敵じゃないな」
リーダーの言葉に皆頷くハンター達。
ベテランというほどではないが、少なくともゴブリンに遅れをとるようなことはない。ハンター達はそう自負していた。
グラズヘイム王国北方のとある村がゴブリンの一団に奪われた。そしてそれを取り戻す依頼を受けたのが彼らというわけだ。
ハンター達は勇んでオフィスを後にする。
そう、ただのゴブリンが相手なら、負ける理由などなかったのだ。
……ただのゴブリンだったなら。
●予想外の攻撃
「ぐっ!?」
脇腹に衝撃を受け、エンフォーサーはよろめく。自慢の鎧に穴が開き、そこから激しい痛みが全身を苛んだ。
「そんな……これは魔導銃……!? うおっ!!」
敵の攻撃を看破したアルケミストは側をかすめた銃弾に悲鳴をあげ、慌てて防御障壁の構えに入る。
どこから手に入れたのか、そしてどうやって使い方を覚えたのか、ゴブリン達が所持しているのはまさに魔導銃であった。村を囲む柵の内側から、亜人達は銃口をハンター達へと向けている。
相手をただのゴブリン達と甘く見、さしたる工夫もなく正面から突撃したのが彼らの不幸であった。
最初に聞こえた計十発の発射音。それが何かを理解する前に、彼らの一団は手ひどい傷を負ってしまった。そしてまた同じように放たれる十発の銃弾。射撃の錬度はそこまで高くはないのか半数は外れたものの、もはや前衛達はクルセイダーの回復が追いつかないほどのダメージを負ってしまっている。
アルケミストは知っていた。魔導銃はあと一度、リロードをはさむことなく射撃を行えることを。
遠くに見えるゴブリンが腕を挙げている。それが振り下ろされた時、三度目の射撃が彼らを蹂躙した……。
●デルギンという名の亜人
「シシシ……ニンゲンどもめ、驚いておるな!」
村を新たに支配しているゴブリン、デルギンは言葉と共に腕を振り下ろした。
部下のゴブリン達が魔導銃のトリガーを引き、三たび砲火が大地の上を走る。計三十発の弾丸の標的となったハンター達は全て倒れ伏し、もはやぴくりとも動かない。
魔導銃を手にする十体のゴブリン達ははしゃぎ、無様に倒れた敵を指差して笑っていた。デルギンも口に笑みを浮かべたまま新たな命令を下す。
「シシシシシ……行け! 我が同胞達よ! 奴らの身包みを剥いでくるのだ!」
魔導銃を持たないゴブリン達は歓声をあげ、柵を乗り越えて倒れたハンター達へと駆け寄った。
しかし油断して近づいたゴブリン達を待っていたのは手痛い反撃であった。近寄った一体の亜人はいきなり脛を剣で切られ、悲鳴をあげた。
ふらつきながらも続々と立ち上がるハンター達。彼らは深い傷は負っていたものの、まだ命の火は消えてはいなかった。
一人のクルセイダーが全身から光を発すると、彼らの傷がふさがっていく。ゴブリンたちはたじろいだ。
「クッ……下僕ども!! 撃て!」
デルギンがあせったように魔導銃を持つ部下に射撃を命じる。しかし、急ぎ狙いをつけたゴブリン達の銃が火を吹くことはなかった。
「馬鹿者ども! またリロードを忘れおったのか!」
デルギンのヒステリックな悲鳴に、ゴブリン達は慌てて弾の再装填を行った。しかし、その動きはもたもたとしている。
ゴブリン達が弾を込め終わった時には、ハンター達はすでに彼らの射程圏外へと逃れている。うかつにも追いかけた何体かのゴブリンはハンター達の斬撃を受け、命を散らしていた。
(……この無能どもは何度言えばリロードの事を忘れずにすむのだ? ……ワシと同族とは思えぬ愚かさよ……)
デルギンは歯軋りしたものの、振り上げた拳はそのままに下ろした。
「……まあよい、同胞達よ。よくやった」
デルギンは銃を持つゴブリン達をねぎらい、村の外に出ていた兵士達にも撤収を命じる。
デルギンは自分の魔導銃を見下ろした。ある日を境に、彼は突然この武器のことがまるで手足のように分かるようになっていた。
自分ほどではないものの、魔導銃をある程度扱えるように訓練したゴブリン十体。その他の雑兵が四十……いや、三十七体。
(もう少し下僕の……おっと、同胞達の数が欲しいところだな)
肉の壁はいくらあっても不足ということはないからな、とデルギンは同族達を見回した。この村からの略奪品を大事そうに持つ者達がいる。その中の内、上質な剣を振り回す一体のゴブリンを見てデルギンは口元をつりあげた。
(馬鹿め。この魔導銃という武器に比べれば、そんなものは取るに足らぬものなのだ)
銃による一斉射撃を受けた時のハンター達の愕然とした表情を思い出し、デルギンは再び笑う。この村を奪う時、魔導銃の存在を伏せていた甲斐があったというものだ。
――この村を南下の足がかりとし、いずれはニンゲン達の領土を奪い尽くしてくれよう。
デルギンは己が野心が成就する様を心の中で描き、シシシ……と笑った。
「今回はゴブリンが相手か……まあ、数はそれなりのようだが俺達の敵じゃないな」
リーダーの言葉に皆頷くハンター達。
ベテランというほどではないが、少なくともゴブリンに遅れをとるようなことはない。ハンター達はそう自負していた。
グラズヘイム王国北方のとある村がゴブリンの一団に奪われた。そしてそれを取り戻す依頼を受けたのが彼らというわけだ。
ハンター達は勇んでオフィスを後にする。
そう、ただのゴブリンが相手なら、負ける理由などなかったのだ。
……ただのゴブリンだったなら。
●予想外の攻撃
「ぐっ!?」
脇腹に衝撃を受け、エンフォーサーはよろめく。自慢の鎧に穴が開き、そこから激しい痛みが全身を苛んだ。
「そんな……これは魔導銃……!? うおっ!!」
敵の攻撃を看破したアルケミストは側をかすめた銃弾に悲鳴をあげ、慌てて防御障壁の構えに入る。
どこから手に入れたのか、そしてどうやって使い方を覚えたのか、ゴブリン達が所持しているのはまさに魔導銃であった。村を囲む柵の内側から、亜人達は銃口をハンター達へと向けている。
相手をただのゴブリン達と甘く見、さしたる工夫もなく正面から突撃したのが彼らの不幸であった。
最初に聞こえた計十発の発射音。それが何かを理解する前に、彼らの一団は手ひどい傷を負ってしまった。そしてまた同じように放たれる十発の銃弾。射撃の錬度はそこまで高くはないのか半数は外れたものの、もはや前衛達はクルセイダーの回復が追いつかないほどのダメージを負ってしまっている。
アルケミストは知っていた。魔導銃はあと一度、リロードをはさむことなく射撃を行えることを。
遠くに見えるゴブリンが腕を挙げている。それが振り下ろされた時、三度目の射撃が彼らを蹂躙した……。
●デルギンという名の亜人
「シシシ……ニンゲンどもめ、驚いておるな!」
村を新たに支配しているゴブリン、デルギンは言葉と共に腕を振り下ろした。
部下のゴブリン達が魔導銃のトリガーを引き、三たび砲火が大地の上を走る。計三十発の弾丸の標的となったハンター達は全て倒れ伏し、もはやぴくりとも動かない。
魔導銃を手にする十体のゴブリン達ははしゃぎ、無様に倒れた敵を指差して笑っていた。デルギンも口に笑みを浮かべたまま新たな命令を下す。
「シシシシシ……行け! 我が同胞達よ! 奴らの身包みを剥いでくるのだ!」
魔導銃を持たないゴブリン達は歓声をあげ、柵を乗り越えて倒れたハンター達へと駆け寄った。
しかし油断して近づいたゴブリン達を待っていたのは手痛い反撃であった。近寄った一体の亜人はいきなり脛を剣で切られ、悲鳴をあげた。
ふらつきながらも続々と立ち上がるハンター達。彼らは深い傷は負っていたものの、まだ命の火は消えてはいなかった。
一人のクルセイダーが全身から光を発すると、彼らの傷がふさがっていく。ゴブリンたちはたじろいだ。
「クッ……下僕ども!! 撃て!」
デルギンがあせったように魔導銃を持つ部下に射撃を命じる。しかし、急ぎ狙いをつけたゴブリン達の銃が火を吹くことはなかった。
「馬鹿者ども! またリロードを忘れおったのか!」
デルギンのヒステリックな悲鳴に、ゴブリン達は慌てて弾の再装填を行った。しかし、その動きはもたもたとしている。
ゴブリン達が弾を込め終わった時には、ハンター達はすでに彼らの射程圏外へと逃れている。うかつにも追いかけた何体かのゴブリンはハンター達の斬撃を受け、命を散らしていた。
(……この無能どもは何度言えばリロードの事を忘れずにすむのだ? ……ワシと同族とは思えぬ愚かさよ……)
デルギンは歯軋りしたものの、振り上げた拳はそのままに下ろした。
「……まあよい、同胞達よ。よくやった」
デルギンは銃を持つゴブリン達をねぎらい、村の外に出ていた兵士達にも撤収を命じる。
デルギンは自分の魔導銃を見下ろした。ある日を境に、彼は突然この武器のことがまるで手足のように分かるようになっていた。
自分ほどではないものの、魔導銃をある程度扱えるように訓練したゴブリン十体。その他の雑兵が四十……いや、三十七体。
(もう少し下僕の……おっと、同胞達の数が欲しいところだな)
肉の壁はいくらあっても不足ということはないからな、とデルギンは同族達を見回した。この村からの略奪品を大事そうに持つ者達がいる。その中の内、上質な剣を振り回す一体のゴブリンを見てデルギンは口元をつりあげた。
(馬鹿め。この魔導銃という武器に比べれば、そんなものは取るに足らぬものなのだ)
銃による一斉射撃を受けた時のハンター達の愕然とした表情を思い出し、デルギンは再び笑う。この村を奪う時、魔導銃の存在を伏せていた甲斐があったというものだ。
――この村を南下の足がかりとし、いずれはニンゲン達の領土を奪い尽くしてくれよう。
デルギンは己が野心が成就する様を心の中で描き、シシシ……と笑った。
解説
グラズヘイム王国北方のとある村がゴブリン達に奪われてしまいました。
また、解決に挑んだハンター達が失敗して帰ってきました。彼らは、ゴブリン達が魔導銃を使っていたという、信じられような情報を持ち帰ってきました。
村は柵に囲まれており、ゴブリン達はその柵の向こうから発砲してきたとのことです。
ゴブリン達を撃退し、村を取り返すのが依頼の目的となります。
デルギンは魔導銃をルール通りの数値で用いることができます。
十体のゴブリンは同じ魔導銃を持っていますが、100%の性能を引き出すことは出来ていません。
また、彼らはリロードに最低でも1ラウンドかかります。デルギンはリロードをサブアクションで行うことができます。
他には少なくとも三十七体のゴブリンがいます(状況次第では数が増えている場合もあります)。彼らは銃を扱うことはできず、剣や槍などの武器を用います。
また、解決に挑んだハンター達が失敗して帰ってきました。彼らは、ゴブリン達が魔導銃を使っていたという、信じられような情報を持ち帰ってきました。
村は柵に囲まれており、ゴブリン達はその柵の向こうから発砲してきたとのことです。
ゴブリン達を撃退し、村を取り返すのが依頼の目的となります。
デルギンは魔導銃をルール通りの数値で用いることができます。
十体のゴブリンは同じ魔導銃を持っていますが、100%の性能を引き出すことは出来ていません。
また、彼らはリロードに最低でも1ラウンドかかります。デルギンはリロードをサブアクションで行うことができます。
他には少なくとも三十七体のゴブリンがいます(状況次第では数が増えている場合もあります)。彼らは銃を扱うことはできず、剣や槍などの武器を用います。
マスターより
こんにちは、こんばんは。秋風落葉(しゅうふうらくよう)です。
今回のゴブリン達は強い(少なくとも銃の攻撃力だけは)です!
OPに登場したハンターたちはなんとか無事でしたが、当たり所が悪ければ重体になる可能性もあります。お気をつけください。
今回のゴブリン達は強い(少なくとも銃の攻撃力だけは)です!
OPに登場したハンターたちはなんとか無事でしたが、当たり所が悪ければ重体になる可能性もあります。お気をつけください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/22 21:20
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦会議室 ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/06/17 13:20:47 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/14 17:26:14 |