ゲスト
(ka0000)
― 雨滴る紫陽花の庭 ―
マスター:瑞木雫

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在0人 / 0~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/19 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/28 19:00
オープニング
水無月は、雨降る季節。
しとしと。
本日の天の恵みの水は優しく、しとしと。
静かに、軽やかな音を奏で、
大地を濡らしていた。
●雨滴る紫陽花の庭
「今日はご招待いただいてありがとう! 貴女の紫陽花、いつも見事ねぇ。かわいらしいわ」
紫陽花の色に見立てた薔薇の雨傘を差しながら、ロゼは微笑む。
彼女は薔薇をこよなく愛する大富豪のお嬢様だ。
一面に咲く紫陽花の見事な眺めを堪能しながら、楽しそうな声を弾ませていた。
この紫陽花の庭を所有するのはランジアというお嬢様。ロゼの親しい友人である。
ランジアは一見冷めたような雰囲気を漂わせるが、眸を細め、柔らかく笑む。
「……こちらこそ。今日は、和雨。ゆっくり楽しんでいって?」
―――和雨とは、やわらぎとなごみのある雨のこと。
優しく降り注ぐ雨のしずくはぽつぽつと音を奏でながら、雨景色をより美しく、彩らせた。
彼女が心を込めて咲かせた紫陽花の庭園は、6月の雨天の日に解放される。
不審者が入らないように、そしてもし何かがあった時のために目を光らせている雇われたスーツの男達はいるけれど、基本どなたも歓迎な催しだ。
そして本日も、綺麗に咲いた紫陽花を眺めに来ると共に、雨を静かに楽しむ為に、ぽつ、ぽつと、人が集まっていた。
―――『紫陽花の庭』
雨傘を差しながら、紫陽花を眺めるも良し。
色彩豊かで美しく、じっくり覗くならカタツムリが楽しそうに這っているのを見つけられるかもしれない。
庭は広い。静かに散歩を楽しむのも良いだろう。
―――『紫陽花の縁側』
或は雨隠れを楽しむも良し。
屋根にぽたぽたと落ちる雨音は涼やかで、心地よいものだろう。
そしてゆっくり寛げるようにと、
リアルブルーのものである珍しい和菓子と日本茶を、ランジアがもてなすようだ。
そして、『てるてる坊主』を作ることもできる。
作り方は、いたってシンプル。
布を使って形をつくり、顔はみなそれぞれで描くため、縁側に飾ってあるてるてる坊主は個性豊かで可愛らしい。
「雨は憂鬱って思う時はあるけれど、此処に居ると雨が好きになっちゃうわ」
「そういってもらえると、なんだか嬉しいわね……」
照れているのか、ほんのり染まるランジアの頬。
「うふふ」
友人二人は仲良く縁側でお喋りを楽しんでいた。
しかしなんと、そんなまったりと時間が経過する中で緊急事態が起きるのである。
「お嬢様! たいへんです!」
スーツの男が慌てた様子で報告にきた。
●裏庭のてるてる坊主
―――ランジアの紫陽花の庭に集まっていた人々は全員、建物の中に避難することになった。
丈夫な造りであるため、並大抵のことでは倒壊する心配はない。
ゆえに彼らの安全はひとまず守れたが、裏庭に紛れ込んでいる奇妙な存在は今も徘徊しているようだった。
てるてる坊主のような何か。
だがそれは決しててるてる坊主ではなく、似ているだけの雑魔であることに間違いない。
1m程あり、足のようなものが生えているのだという。
「……私の紫陽花を踏んだら、ただじゃおかない」
瞳孔開くランジアは、わなわなと呟く。
「早く退治しないといけないわね」
その為にはハンターを呼んでくる必要があるのだが、ランジアはこの事態、どうするべきかと頭を悩ませていた。
―――しかし。
「あれ、そういえば……ロゼは?」
ロゼが見当たらないことに気付くと、スーツの男がまたまた慌てた様子で報告しにやってくる。
「すみません! 皆さんの避難の誘導中に、ロゼお嬢様がハンターオフィスへ依頼すると走って行かれて……っ」
「えぇ!?」
なんと、強かで逞しいロゼは裏庭に居るというてるてる坊主に気付かれることなく脱走したのだとか。
「ロゼったら……」
ありがたいやら、無事なら良かったものの思い立ったらすぐな性格が心配やらで。
深く溜息を吐いた。
―――そして暫くすると。
ロゼはこの事態に駆けつけてくれたハンター達を連れ、ランジアの庭に再び帰ってくるだろう。
しとしと。
本日の天の恵みの水は優しく、しとしと。
静かに、軽やかな音を奏で、
大地を濡らしていた。
●雨滴る紫陽花の庭
「今日はご招待いただいてありがとう! 貴女の紫陽花、いつも見事ねぇ。かわいらしいわ」
紫陽花の色に見立てた薔薇の雨傘を差しながら、ロゼは微笑む。
彼女は薔薇をこよなく愛する大富豪のお嬢様だ。
一面に咲く紫陽花の見事な眺めを堪能しながら、楽しそうな声を弾ませていた。
この紫陽花の庭を所有するのはランジアというお嬢様。ロゼの親しい友人である。
ランジアは一見冷めたような雰囲気を漂わせるが、眸を細め、柔らかく笑む。
「……こちらこそ。今日は、和雨。ゆっくり楽しんでいって?」
―――和雨とは、やわらぎとなごみのある雨のこと。
優しく降り注ぐ雨のしずくはぽつぽつと音を奏でながら、雨景色をより美しく、彩らせた。
彼女が心を込めて咲かせた紫陽花の庭園は、6月の雨天の日に解放される。
不審者が入らないように、そしてもし何かがあった時のために目を光らせている雇われたスーツの男達はいるけれど、基本どなたも歓迎な催しだ。
そして本日も、綺麗に咲いた紫陽花を眺めに来ると共に、雨を静かに楽しむ為に、ぽつ、ぽつと、人が集まっていた。
―――『紫陽花の庭』
雨傘を差しながら、紫陽花を眺めるも良し。
色彩豊かで美しく、じっくり覗くならカタツムリが楽しそうに這っているのを見つけられるかもしれない。
庭は広い。静かに散歩を楽しむのも良いだろう。
―――『紫陽花の縁側』
或は雨隠れを楽しむも良し。
屋根にぽたぽたと落ちる雨音は涼やかで、心地よいものだろう。
そしてゆっくり寛げるようにと、
リアルブルーのものである珍しい和菓子と日本茶を、ランジアがもてなすようだ。
そして、『てるてる坊主』を作ることもできる。
作り方は、いたってシンプル。
布を使って形をつくり、顔はみなそれぞれで描くため、縁側に飾ってあるてるてる坊主は個性豊かで可愛らしい。
「雨は憂鬱って思う時はあるけれど、此処に居ると雨が好きになっちゃうわ」
「そういってもらえると、なんだか嬉しいわね……」
照れているのか、ほんのり染まるランジアの頬。
「うふふ」
友人二人は仲良く縁側でお喋りを楽しんでいた。
しかしなんと、そんなまったりと時間が経過する中で緊急事態が起きるのである。
「お嬢様! たいへんです!」
スーツの男が慌てた様子で報告にきた。
●裏庭のてるてる坊主
―――ランジアの紫陽花の庭に集まっていた人々は全員、建物の中に避難することになった。
丈夫な造りであるため、並大抵のことでは倒壊する心配はない。
ゆえに彼らの安全はひとまず守れたが、裏庭に紛れ込んでいる奇妙な存在は今も徘徊しているようだった。
てるてる坊主のような何か。
だがそれは決しててるてる坊主ではなく、似ているだけの雑魔であることに間違いない。
1m程あり、足のようなものが生えているのだという。
「……私の紫陽花を踏んだら、ただじゃおかない」
瞳孔開くランジアは、わなわなと呟く。
「早く退治しないといけないわね」
その為にはハンターを呼んでくる必要があるのだが、ランジアはこの事態、どうするべきかと頭を悩ませていた。
―――しかし。
「あれ、そういえば……ロゼは?」
ロゼが見当たらないことに気付くと、スーツの男がまたまた慌てた様子で報告しにやってくる。
「すみません! 皆さんの避難の誘導中に、ロゼお嬢様がハンターオフィスへ依頼すると走って行かれて……っ」
「えぇ!?」
なんと、強かで逞しいロゼは裏庭に居るというてるてる坊主に気付かれることなく脱走したのだとか。
「ロゼったら……」
ありがたいやら、無事なら良かったものの思い立ったらすぐな性格が心配やらで。
深く溜息を吐いた。
―――そして暫くすると。
ロゼはこの事態に駆けつけてくれたハンター達を連れ、ランジアの庭に再び帰ってくるだろう。
解説
●リプレイの想定
【庭園に到着】→【裏庭にて、てるてる坊主と戦闘】→【戦闘後】となります。
●戦闘情報
【敵】
てるてる坊主雑魔×3
体長1m程。
足が生え、裏庭を徘徊しています。攻撃方法は足蹴り、体当たり。
建物内に侵入しようとする気配はありませんが、このまま放っておくと紫陽花も危険なうえ、ランジアの庭園を抜け出し町へと侵攻する可能性があります。
現在は危機感等も無いので歩いていますが、走ることも可能そうな逞しい足です。
【戦場】
ランジアが所有する広大な敷地の裏庭で、戦える広さはあります。
裏庭にも紫陽花が咲いています。
少し移動した先にはランジアやロゼ達が楽しんでいた紫陽花の庭があり、更に進むと門があり、てるてる雑魔に門をくぐらせてしまわないように注意が必要です。
遊びに来ていた一般人の方々は丈夫な造りの建物の中に避難しているので、ひとまず大丈夫でしょう。
●NPC
ランジア……
紫陽花と雨を愛するお嬢様。少々ドライな雰囲気ですが、感謝する相手には優しいです。
ロゼ……
以前リリースさせて頂いたシナリオ『麗しのローズガーデン』に登場した薔薇を愛するお嬢様です。
ランジアの友人。
●戦闘後のこと
もし無事に退治した後は、ランジアの紫陽花の庭をお楽しみになっていただけたらなあと思います。
ランジアもロゼも、そうして貰えたら嬉しいと思っております。
『紫陽花の庭』では、お散歩したり紫陽花を眺めることができ、
『紫陽花の縁側』では、まったりすることができます。
今回サポート枠を設定しておりますが、
参加者様の方がご一緒にお楽しみになりたい同行者様の為に、と設定しました。
(参加者様おひとりにつきおひとり様ご招待できる想定です。)
■雨の日なので……
《傘》の描写もこだわりたいと思っております!
皆様のお気に入りの傘の特徴や、柄や、色等。記載して頂けたら楽しく描写したいです。
ランジアからお好みの傘を借りるということも歓迎です。
【庭園に到着】→【裏庭にて、てるてる坊主と戦闘】→【戦闘後】となります。
●戦闘情報
【敵】
てるてる坊主雑魔×3
体長1m程。
足が生え、裏庭を徘徊しています。攻撃方法は足蹴り、体当たり。
建物内に侵入しようとする気配はありませんが、このまま放っておくと紫陽花も危険なうえ、ランジアの庭園を抜け出し町へと侵攻する可能性があります。
現在は危機感等も無いので歩いていますが、走ることも可能そうな逞しい足です。
【戦場】
ランジアが所有する広大な敷地の裏庭で、戦える広さはあります。
裏庭にも紫陽花が咲いています。
少し移動した先にはランジアやロゼ達が楽しんでいた紫陽花の庭があり、更に進むと門があり、てるてる雑魔に門をくぐらせてしまわないように注意が必要です。
遊びに来ていた一般人の方々は丈夫な造りの建物の中に避難しているので、ひとまず大丈夫でしょう。
●NPC
ランジア……
紫陽花と雨を愛するお嬢様。少々ドライな雰囲気ですが、感謝する相手には優しいです。
ロゼ……
以前リリースさせて頂いたシナリオ『麗しのローズガーデン』に登場した薔薇を愛するお嬢様です。
ランジアの友人。
●戦闘後のこと
もし無事に退治した後は、ランジアの紫陽花の庭をお楽しみになっていただけたらなあと思います。
ランジアもロゼも、そうして貰えたら嬉しいと思っております。
『紫陽花の庭』では、お散歩したり紫陽花を眺めることができ、
『紫陽花の縁側』では、まったりすることができます。
今回サポート枠を設定しておりますが、
参加者様の方がご一緒にお楽しみになりたい同行者様の為に、と設定しました。
(参加者様おひとりにつきおひとり様ご招待できる想定です。)
■雨の日なので……
《傘》の描写もこだわりたいと思っております!
皆様のお気に入りの傘の特徴や、柄や、色等。記載して頂けたら楽しく描写したいです。
ランジアからお好みの傘を借りるということも歓迎です。
マスターより
こんにちは、瑞木雫です!
今回は紫陽花と雨を綺麗にしっとりと、表現したいと思っております。
梅雨の季節を是非お楽しみ頂ければ、とても嬉しいです。
NPCについてはリプレイでは最低限の登場になりますが、誘われれば喜んでお話することでしょう。
サポート枠の使用については人数に限りがありますし、
ご相談卓で、参加者様の皆様のご相談の上でご使用していただけると嬉しいです。
(皆様が仲良く楽しめるような、そんなシナリオになれればとても幸いです。)
どうか宜しくお願い致します!
今回は紫陽花と雨を綺麗にしっとりと、表現したいと思っております。
梅雨の季節を是非お楽しみ頂ければ、とても嬉しいです。
NPCについてはリプレイでは最低限の登場になりますが、誘われれば喜んでお話することでしょう。
サポート枠の使用については人数に限りがありますし、
ご相談卓で、参加者様の皆様のご相談の上でご使用していただけると嬉しいです。
(皆様が仲良く楽しめるような、そんなシナリオになれればとても幸いです。)
どうか宜しくお願い致します!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/30 10:07
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 レイレリア・リナークシス(ka3872) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/06/18 20:37:14 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/15 00:08:16 |