ゲスト
(ka0000)
害に気づいてください
マスター:鳴海惣流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/21 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/30 19:00
オープニング
●若者たちの焦り
出生率が減少の一途を辿る、とある田舎の村。生まれ故郷を愛する若者たちが、このままでは大変だと立ち上がる。
出生率はもちろん、婚姻率まで下がっている。若者が職を求めては村を出て、戻ってこないのが大きな原因だ。そのため、地元へ残った者たちの出会いは少ない。
村興しを成功させるには、どうすればいいか。話し合うために、村の青年団団長の家に有志が集まった。
「俺は、村人を増やすのが一番だと思う」
団長の言葉に、集まってる他四名が頷く。全員が男だ。
「人を集めるなら、村の名前を知ってもらうために、広くアピールしたらどうだろうか。特産品とか」
場に出た提案に、反対意見を述べる者は誰もいない。
「しかし、特産品と言っても、この村に外へアピールできるものは何もないぞ」
畑があれば、家畜もいる。田舎だけに景色の良さもある。だからといって、売りにはならない。他の村にもあるからだ。
団長は悩んだ。
「ふむ……そうだ。ないなら、いっそ名物を作ってしまおう。例えば、美味しい料理とかだな」
三十代半ばの団長が言うと、年齢の近い団員たちが「それはいい」と賛成した。
「名物料理を考えるなら、鍋なんてどうだろう」
「名案だな。村の野菜が使える。上手く、この村だけのオリジナリティ溢れる鍋を完成させられれば、成功するかもしれん」
団長たちが盛り上がる中、ここで青年団最年少の男性ガイが口を開いた。
「特別な鍋にしたいなら、幻獣に知恵を借りてみる?」
「幻獣……!?」
驚愕する団長が目を見開く。にこやかなのはガイひとりだけだ。
団長も含めた他の面々は、ひたすら愕然とする。
「うん。実はこの間、見かけたんだ。話しかけたら、幻獣だって自分で言ってたよ」
「そ、そうなのか。会話に応じてフレンドリーな幻獣か。とても信じられんな。ちなみに、どんな幻獣だったんだ?」
団長が尋ねた。
「ええとね、身長は僕より低いけど、なんだかガッチリしてたよ。それとね……」
ガイが見かけた幻獣とやらの説明をするたびに、団長たちの顔が曇っていく。
そのうちに、団員のひとりが恐る恐るといった感じで口を開いた。
「それってもしかして、幻獣じゃなくてゴブリンじゃないのか? 敵対的亜人の」
「へえ……ゴブリンっていう幻獣なんだ。それじゃ、僕、早速探してくるね」
「ま、待て! 落ち着け……って、全力ダッシュで家を飛び出すんじゃないっ!」
団長の必死の叫びは届かない。
恐れ知らずの青年ガイは、明らかに勘違いをしている。
「お、おい、団長。間違いなくガイの奴、ゴブリンを幻獣だと思い込んでるぞ! 相手がゴブリンなら、知恵がどうこうって話にはならないぞ」
「わかってる。最初にガイへ危害を加えなかったのは、騙して何かを奪い取ろうとでも考えたんだろ。もしくはまだ、俺たち人間に居場所を特定されたくなかったか。どちらにせよ、このままではガイが危険だ」
「ああ。あんな奴でも、ガイはこの村の一員。見捨てるわけにはいかない」
「こうなれば、ハンターにお願いしよう。田舎の村とはいえ、大きな問題があれば領主様が軍を派遣してくださる。大規模な群れはいないはずだ! ガイが行きそうで、ゴブリンがいそうな場所を先回りして調べる。存在を確認でき次第、ハンターに退治してもらうんだ。ゴブリンを見つけられなければ、さすがのガイも諦めるだろう」
「そ、そうだな。それが一番だ。万が一、知恵を借りられても、ゴブリン発案の鍋なんぞ食えたもんじゃないのは明らかだしな」
「よし。ガイが幻獣だと勘違いしてるゴブリンを見つける前に、なんとかするぞ」
こうして名産品の鍋どころでなくなった団長たちは、大急ぎで依頼を出した。
●届けられた依頼
ハンターオフィスにて、担当者が依頼について説明する。
「今回の依頼は、都市部から離れた田舎の村からのものです。ガイと呼ばれる若者が、幻獣と勘違いしているゴブリンに、無謀にも丸腰で接触しようとしているそうです。ガイという人物は普通の民間人で、特に戦闘経験はないそうです。所在を確認した村の青年団の団長さんによれば、まだゴブリンとは遭遇してないみたいですね」
ガイがゴブリンと遭遇する前に、ゴブリンを退治する。簡単に説明すれば、それだけの内容だと担当者は言った。
「ガイさんが目指すのは、村のやや北の沼地。そこから東にある小高い丘。さらには沼地から西にある平地だそうです。団長さんによれば、残った三か所のうち、最初に沼地を目指すみたいです。ただ、その後は東の小高い丘と西の平地のうち、どちらへ行くのかは不明だそうです。ただ、ガイさんは高いところが好きらしいです。なんとやらと煙は……というやつでしょうか。とにかく、依頼の目的はゴブリン退治です。沼地では存在を確認できなかったみたいですが、西の平地には一匹のゴブリンが存在しているらしいです。単独らしく、今回の件があるまでは、村人たちもゴブリンが住みついているのは知らなかったみたいです。一方の小高い丘には、ゴブリンはいませんでした。ですが、こちらには敵対的亜人のコボルドが六匹ほどいたみたいです」
長い説明を終えたあとで、担当者がふーっと息を吐く。
「ゴブリンを退治できても、ガイさんが亡くなっていると依頼は失敗になります。ちなみにガイさんは丸腰なのでゴブリンはもちろん、コボルドにも絶対に勝てないそうです。依頼を引き受けるハンターの方々は、その点も考慮してくださいね。それでは、お気をつけて」
出生率が減少の一途を辿る、とある田舎の村。生まれ故郷を愛する若者たちが、このままでは大変だと立ち上がる。
出生率はもちろん、婚姻率まで下がっている。若者が職を求めては村を出て、戻ってこないのが大きな原因だ。そのため、地元へ残った者たちの出会いは少ない。
村興しを成功させるには、どうすればいいか。話し合うために、村の青年団団長の家に有志が集まった。
「俺は、村人を増やすのが一番だと思う」
団長の言葉に、集まってる他四名が頷く。全員が男だ。
「人を集めるなら、村の名前を知ってもらうために、広くアピールしたらどうだろうか。特産品とか」
場に出た提案に、反対意見を述べる者は誰もいない。
「しかし、特産品と言っても、この村に外へアピールできるものは何もないぞ」
畑があれば、家畜もいる。田舎だけに景色の良さもある。だからといって、売りにはならない。他の村にもあるからだ。
団長は悩んだ。
「ふむ……そうだ。ないなら、いっそ名物を作ってしまおう。例えば、美味しい料理とかだな」
三十代半ばの団長が言うと、年齢の近い団員たちが「それはいい」と賛成した。
「名物料理を考えるなら、鍋なんてどうだろう」
「名案だな。村の野菜が使える。上手く、この村だけのオリジナリティ溢れる鍋を完成させられれば、成功するかもしれん」
団長たちが盛り上がる中、ここで青年団最年少の男性ガイが口を開いた。
「特別な鍋にしたいなら、幻獣に知恵を借りてみる?」
「幻獣……!?」
驚愕する団長が目を見開く。にこやかなのはガイひとりだけだ。
団長も含めた他の面々は、ひたすら愕然とする。
「うん。実はこの間、見かけたんだ。話しかけたら、幻獣だって自分で言ってたよ」
「そ、そうなのか。会話に応じてフレンドリーな幻獣か。とても信じられんな。ちなみに、どんな幻獣だったんだ?」
団長が尋ねた。
「ええとね、身長は僕より低いけど、なんだかガッチリしてたよ。それとね……」
ガイが見かけた幻獣とやらの説明をするたびに、団長たちの顔が曇っていく。
そのうちに、団員のひとりが恐る恐るといった感じで口を開いた。
「それってもしかして、幻獣じゃなくてゴブリンじゃないのか? 敵対的亜人の」
「へえ……ゴブリンっていう幻獣なんだ。それじゃ、僕、早速探してくるね」
「ま、待て! 落ち着け……って、全力ダッシュで家を飛び出すんじゃないっ!」
団長の必死の叫びは届かない。
恐れ知らずの青年ガイは、明らかに勘違いをしている。
「お、おい、団長。間違いなくガイの奴、ゴブリンを幻獣だと思い込んでるぞ! 相手がゴブリンなら、知恵がどうこうって話にはならないぞ」
「わかってる。最初にガイへ危害を加えなかったのは、騙して何かを奪い取ろうとでも考えたんだろ。もしくはまだ、俺たち人間に居場所を特定されたくなかったか。どちらにせよ、このままではガイが危険だ」
「ああ。あんな奴でも、ガイはこの村の一員。見捨てるわけにはいかない」
「こうなれば、ハンターにお願いしよう。田舎の村とはいえ、大きな問題があれば領主様が軍を派遣してくださる。大規模な群れはいないはずだ! ガイが行きそうで、ゴブリンがいそうな場所を先回りして調べる。存在を確認でき次第、ハンターに退治してもらうんだ。ゴブリンを見つけられなければ、さすがのガイも諦めるだろう」
「そ、そうだな。それが一番だ。万が一、知恵を借りられても、ゴブリン発案の鍋なんぞ食えたもんじゃないのは明らかだしな」
「よし。ガイが幻獣だと勘違いしてるゴブリンを見つける前に、なんとかするぞ」
こうして名産品の鍋どころでなくなった団長たちは、大急ぎで依頼を出した。
●届けられた依頼
ハンターオフィスにて、担当者が依頼について説明する。
「今回の依頼は、都市部から離れた田舎の村からのものです。ガイと呼ばれる若者が、幻獣と勘違いしているゴブリンに、無謀にも丸腰で接触しようとしているそうです。ガイという人物は普通の民間人で、特に戦闘経験はないそうです。所在を確認した村の青年団の団長さんによれば、まだゴブリンとは遭遇してないみたいですね」
ガイがゴブリンと遭遇する前に、ゴブリンを退治する。簡単に説明すれば、それだけの内容だと担当者は言った。
「ガイさんが目指すのは、村のやや北の沼地。そこから東にある小高い丘。さらには沼地から西にある平地だそうです。団長さんによれば、残った三か所のうち、最初に沼地を目指すみたいです。ただ、その後は東の小高い丘と西の平地のうち、どちらへ行くのかは不明だそうです。ただ、ガイさんは高いところが好きらしいです。なんとやらと煙は……というやつでしょうか。とにかく、依頼の目的はゴブリン退治です。沼地では存在を確認できなかったみたいですが、西の平地には一匹のゴブリンが存在しているらしいです。単独らしく、今回の件があるまでは、村人たちもゴブリンが住みついているのは知らなかったみたいです。一方の小高い丘には、ゴブリンはいませんでした。ですが、こちらには敵対的亜人のコボルドが六匹ほどいたみたいです」
長い説明を終えたあとで、担当者がふーっと息を吐く。
「ゴブリンを退治できても、ガイさんが亡くなっていると依頼は失敗になります。ちなみにガイさんは丸腰なのでゴブリンはもちろん、コボルドにも絶対に勝てないそうです。依頼を引き受けるハンターの方々は、その点も考慮してくださいね。それでは、お気をつけて」
解説
・村から北の沼地に敵はいません。西の平地にゴブリンが一匹。東の小高い丘にはコボルドが六匹です。どちらも戦闘力はさほど高くありません。油断しなければ大丈夫です。
・コボルドの退治は依頼に含まれておりません。退治せずに増えすぎた場合は村人が気づき、領主へ報告。領主が軍を派遣して鎮圧する可能性が高いです。
・沼地から平地、小高い丘まではそれぞれ半日ずつ。平地から小高い丘までは、丸一日の移動距離があります。どちらも徒歩の場合です。
・ガイの移動手段は徒歩のみです。沼地へ到着後、高いところが好きなガイらしい場所を次の目的地に選びます。裏をかいたりはしないです。
・ハンターたちが希望すれば、村で人数分の馬を貸してもらえます。馬を利用すれば、徒歩の半分の時間で移動可能です。馬は乗り捨てで可です。その場合は勝手に村へ戻ります。
・移動手段は独自での調達も可能です。
・ゴブリンの装備は棍棒と草鎧。以前に襲った人間から奪った装備品を利用しています。
・コボルドは爪で攻撃。鎧の装備はありません。
・ガイの戦闘力は一般人と変わりません。攻撃を二、三回食らうと絶命するレベルです。
・ガイの目的はゴブリンです。恐怖心はないので躊躇いなく近づきますが、ゴブリン側に仲良くするつもりはありません。
・別行動にしてそれぞれゴブリンとコボルドを同時に叩くか。平地のゴブリンを退治してから小高い丘へ向かうか。または逆にするか。判断は自由です。
・ゴブリン退治はもちろん、ガイの安全確保も重要な目的になります。ゴブリンを退治しても、ガイが絶命してると依頼は失敗になります。コボルドへの対応は、皆様方にお任せします。
・ゴブリンがガイに自身を幻獣と言ったのは、特に意味がありません。単純に騙して、油断させようとしただけです。幻獣に会えたと勘違いしたガイが喜んですぐに帰宅したため、その時点ではゴブリンに攻撃されませんでした。運がよかっただけです。
・コボルドの退治は依頼に含まれておりません。退治せずに増えすぎた場合は村人が気づき、領主へ報告。領主が軍を派遣して鎮圧する可能性が高いです。
・沼地から平地、小高い丘まではそれぞれ半日ずつ。平地から小高い丘までは、丸一日の移動距離があります。どちらも徒歩の場合です。
・ガイの移動手段は徒歩のみです。沼地へ到着後、高いところが好きなガイらしい場所を次の目的地に選びます。裏をかいたりはしないです。
・ハンターたちが希望すれば、村で人数分の馬を貸してもらえます。馬を利用すれば、徒歩の半分の時間で移動可能です。馬は乗り捨てで可です。その場合は勝手に村へ戻ります。
・移動手段は独自での調達も可能です。
・ゴブリンの装備は棍棒と草鎧。以前に襲った人間から奪った装備品を利用しています。
・コボルドは爪で攻撃。鎧の装備はありません。
・ガイの戦闘力は一般人と変わりません。攻撃を二、三回食らうと絶命するレベルです。
・ガイの目的はゴブリンです。恐怖心はないので躊躇いなく近づきますが、ゴブリン側に仲良くするつもりはありません。
・別行動にしてそれぞれゴブリンとコボルドを同時に叩くか。平地のゴブリンを退治してから小高い丘へ向かうか。または逆にするか。判断は自由です。
・ゴブリン退治はもちろん、ガイの安全確保も重要な目的になります。ゴブリンを退治しても、ガイが絶命してると依頼は失敗になります。コボルドへの対応は、皆様方にお任せします。
・ゴブリンがガイに自身を幻獣と言ったのは、特に意味がありません。単純に騙して、油断させようとしただけです。幻獣に会えたと勘違いしたガイが喜んですぐに帰宅したため、その時点ではゴブリンに攻撃されませんでした。運がよかっただけです。
マスターより
お世話になっております。鳴海惣流です。よろしくお願いします。
今回は勘違いして暴走する若者を救うお話です。
登場するゴブリンは一匹だけ。コボルドたちに関しても提示しているのがすべてです。増援はありませんし、幻獣も出てきません。
ガイは目的地にゴブリンがいないと、すぐに他の目的地へ向かいます。道中で襲われたりはしません。
成功と大成功の境目は、依頼の退治をされてないコボルドへの対処にあるかもしれませんね。
名産品にしようと考えてる鍋に関しては、特に完成などを目的にはしていません。
それでは、皆様のご参加をお待ちしています。
今回は勘違いして暴走する若者を救うお話です。
登場するゴブリンは一匹だけ。コボルドたちに関しても提示しているのがすべてです。増援はありませんし、幻獣も出てきません。
ガイは目的地にゴブリンがいないと、すぐに他の目的地へ向かいます。道中で襲われたりはしません。
成功と大成功の境目は、依頼の退治をされてないコボルドへの対処にあるかもしれませんね。
名産品にしようと考えてる鍋に関しては、特に完成などを目的にはしていません。
それでは、皆様のご参加をお待ちしています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/23 21:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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相談卓 ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271) 人間(クリムゾンウェスト)|12才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/06/21 16:45:26 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/20 20:33:46 |