ゲスト
(ka0000)
鉄壁の騎士、ルミナちゃんと出逢う
マスター:赤山優牙

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/29 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/07/08 07:30
オープニング
●イケメンルミナちゃん
グラズヘイム王国の騎士であり、アルテミス小隊の小隊長でもあるソルラ・クート(kz0096)は、休暇を利用して出掛けていた。
目的地は、 ピースホライズン。グラズヘイム王国とゾンネンシュトラール帝国を隔てる大峡谷に浮かぶ都市である。
「ウェディングドレスの受け取りかと思ったのに、採寸ミスだったなんて……」
人々が行き交う大通りに面しているカフェで紅茶を飲みながらソルラは落胆していた。
衣装屋からドレスを仕立ててもらうはずだったのに、いざ、試着してみるとサイズが合わなかったのだ。
原因は採寸の測り間違い。平謝りの店員に、逆に申し訳なくなった。あの店員は衣装屋の主人に怒鳴られていないか心配になる。
「はぁ~」
深い溜め息をついた時だった。
「ねぇちゃんよ! 一人で溜め息ついてないで、俺らと遊ぼうぜ」
数人の、如何にも柄の悪そうな野郎が大通りからソルラに声を掛けてきた。
休暇中のソルラは私服姿である。ある事件をキッカケに護身用の剣を持つようにはしたが、剣は座っている椅子の後ろに立て掛けており、野郎共からは見えていないようだ。
「お断りします」
「せつねぇ事言わないでよぉ」
ニヤニヤとして気持ち悪いと野郎の顔を見ながら心の中で呟くソルラ。
「ほら、一緒に行こうぜ」
ソルラの腕を掴もうとして、手を伸ばしてきたが、サッと引いて、それから逃れる。
ここが王国領内だったら、今頃、野郎共は地面とキスしているだろう。
しかし、ここは、ピースホライズン。王国騎士が騒ぎを起こすとややこしい事になる場合もある。
「わからねぇ、ねぇちゃんだな!」
掴みかかってきそうな野郎。
ソルラは覚悟を決めた。多少騒ぎになったとしても、仕方ないという覚悟だ。
だが、彼女が予想していた展開にはならなかった。
「私の連れになにか?」
突然、女性が割りこんできたのだ。
全身から発せられる雰囲気はただ者ではない。腰には安物の剣を差し、一見、ハンターの様にも見える。
まるで、巨大な滝から発せられるような轟音が、この女性から発せられているオーラに、野郎共は捨て台詞を吐いて去って行った。
「大丈夫か?」
「……あ、はい」
口を開けてポカーンと突然現れた人物をみつめる、ソルラ。
「あ、あの、せっかくですから、一緒にお茶しませんか? 助けて貰ったお礼もしたいので」
「気持ちは嬉しいが、今、立てこんでいるのでな」
と断り、立ち去ろうとする女性にソルラは小さく呟いた。
「先程、転移門の近くでウロウロしている帝国の方を目撃しました。きっと、誰かを探していたかと思います」
「……そういえば、少し喉が渇いたか」
何事も無かったかのように、ソルラの隣に座る女性。
「私の名はルミナ。気安くルミナちゃんとでも呼んでくれ」
「グ、グラズヘイム王国の騎士ソルラ・クートと申します。よ、よろしくお願いします」
自分から引き止めておいて、いざ、隣に座られると緊張というレベルではない。
隣に座っているのは、あのゾンネンシュトラール帝国の最高権力者である。
ソルラは母方の祖父と帝国に旅行した際に、一度だけ、皇帝を目撃した事があった。
「そうか、王国の騎士か。システィーナは元気か?」
「はい! 最近、なにか変わられたような気がしていますが」
●歓談する皇帝と騎士
「ところで、ルミ……ナちゃんは、なぜ、この街にいらしたのですか?」
「大機導術実験だ。やってみなければわからないという事だからな」
3杯目の紅茶の口につけながらルミナは質問に答えた。
「実験……ですか?」
ソルラが首を傾げた。
帝国領内で実験すれば良いのにと思うが口にしなかった。
「実験という程ではないがな。箱を持って歩くのみだから」
箱の大きさなのだろうか、ルミナが両手で大きさを示す。一抱え位はありそうだ。
歪虚の存在の有無を教えてくれる装置……らしい。ただ、センサーの感度も不安定で、歪虚の存在を示す『点灯』状態が続いていた。
なので、故障しているのかどうか、どこでも『点灯』状態なのか、調べに、ピースホライズンへやってきたのだ。
「その様な物が……それは、いずこに?」
「実はな……」
声を落とすルミナ。そして、ソルラの耳元で呟いた。
「人混みの中で、なくしっ」
驚きの声をあげたソルラの口をバッと抑えるルミナ。
小刻みに顔を横に振っている。
「さすがに、オズワルドに怒られてしまうよ」
困った様に両肩を竦めるが、その表情は本当に困っているように見えない。
「探すのをお手伝い致します。都合があって、しばらく街に滞在しますので」
「それは助かる。実は、他にも色々とやる事があるからな」
安堵したかのようなルミナの表情に、ソルラは緊張の糸が解れた気がした。
帝国最高権力者であり、優れた戦士とも轟くこの人物は、システィーナ姫とは対照的な魅力を感じる。
ハンターの中には、皇帝と帝国の為に奮起している者もいると聞いていたので、こうして直に話してみると、その話しが事実だと実感できた。
「なにか、お礼をしなくてはならないな」
「い、いえ、滅相もないです。あ、でも……もし、大丈夫であれば、みつけたその装置をお借りしてもよろしいですか?」
「構わないが……そんなものでいいのか?」
歪虚の存在の有無を確認するだけの、しかも、精度が大した事のない装置。
そんなものを一体、なにに使うつもりなのだろうかとルミナは疑問に思った。
「ある歪虚を追いかけているのです」
「仇かなにかか?」
「いえ……一人の少女を……人に絶望した少女を救う為に、必要なのです」
真剣な眼差しで願うソルラにルミナは感心した。
深い事情があるのだろう。果たさなければならない使命と共に。
(これが、王国騎士か……)
辺境での戦いで、王国騎士も出撃していた。その戦い振りはルミナの耳に入っている。
ホープを強襲した歪虚に対し、システィーナ姫とホープを守る為に戦死した騎士は、全員、背中に傷を受けていなかったという噂もある。
「わかった。役目を果たしたら、返しに来てくれ」
その時は歓迎しようと思う。
こうして、皇帝と騎士の歓談は終わったのであった。
ソルラがハンターオフィスに依頼を出したのは、その直後の事だった。
絶対に見つける為に、一番確実な方法だと思ったからだ。
グラズヘイム王国の騎士であり、アルテミス小隊の小隊長でもあるソルラ・クート(kz0096)は、休暇を利用して出掛けていた。
目的地は、 ピースホライズン。グラズヘイム王国とゾンネンシュトラール帝国を隔てる大峡谷に浮かぶ都市である。
「ウェディングドレスの受け取りかと思ったのに、採寸ミスだったなんて……」
人々が行き交う大通りに面しているカフェで紅茶を飲みながらソルラは落胆していた。
衣装屋からドレスを仕立ててもらうはずだったのに、いざ、試着してみるとサイズが合わなかったのだ。
原因は採寸の測り間違い。平謝りの店員に、逆に申し訳なくなった。あの店員は衣装屋の主人に怒鳴られていないか心配になる。
「はぁ~」
深い溜め息をついた時だった。
「ねぇちゃんよ! 一人で溜め息ついてないで、俺らと遊ぼうぜ」
数人の、如何にも柄の悪そうな野郎が大通りからソルラに声を掛けてきた。
休暇中のソルラは私服姿である。ある事件をキッカケに護身用の剣を持つようにはしたが、剣は座っている椅子の後ろに立て掛けており、野郎共からは見えていないようだ。
「お断りします」
「せつねぇ事言わないでよぉ」
ニヤニヤとして気持ち悪いと野郎の顔を見ながら心の中で呟くソルラ。
「ほら、一緒に行こうぜ」
ソルラの腕を掴もうとして、手を伸ばしてきたが、サッと引いて、それから逃れる。
ここが王国領内だったら、今頃、野郎共は地面とキスしているだろう。
しかし、ここは、ピースホライズン。王国騎士が騒ぎを起こすとややこしい事になる場合もある。
「わからねぇ、ねぇちゃんだな!」
掴みかかってきそうな野郎。
ソルラは覚悟を決めた。多少騒ぎになったとしても、仕方ないという覚悟だ。
だが、彼女が予想していた展開にはならなかった。
「私の連れになにか?」
突然、女性が割りこんできたのだ。
全身から発せられる雰囲気はただ者ではない。腰には安物の剣を差し、一見、ハンターの様にも見える。
まるで、巨大な滝から発せられるような轟音が、この女性から発せられているオーラに、野郎共は捨て台詞を吐いて去って行った。
「大丈夫か?」
「……あ、はい」
口を開けてポカーンと突然現れた人物をみつめる、ソルラ。
「あ、あの、せっかくですから、一緒にお茶しませんか? 助けて貰ったお礼もしたいので」
「気持ちは嬉しいが、今、立てこんでいるのでな」
と断り、立ち去ろうとする女性にソルラは小さく呟いた。
「先程、転移門の近くでウロウロしている帝国の方を目撃しました。きっと、誰かを探していたかと思います」
「……そういえば、少し喉が渇いたか」
何事も無かったかのように、ソルラの隣に座る女性。
「私の名はルミナ。気安くルミナちゃんとでも呼んでくれ」
「グ、グラズヘイム王国の騎士ソルラ・クートと申します。よ、よろしくお願いします」
自分から引き止めておいて、いざ、隣に座られると緊張というレベルではない。
隣に座っているのは、あのゾンネンシュトラール帝国の最高権力者である。
ソルラは母方の祖父と帝国に旅行した際に、一度だけ、皇帝を目撃した事があった。
「そうか、王国の騎士か。システィーナは元気か?」
「はい! 最近、なにか変わられたような気がしていますが」
●歓談する皇帝と騎士
「ところで、ルミ……ナちゃんは、なぜ、この街にいらしたのですか?」
「大機導術実験だ。やってみなければわからないという事だからな」
3杯目の紅茶の口につけながらルミナは質問に答えた。
「実験……ですか?」
ソルラが首を傾げた。
帝国領内で実験すれば良いのにと思うが口にしなかった。
「実験という程ではないがな。箱を持って歩くのみだから」
箱の大きさなのだろうか、ルミナが両手で大きさを示す。一抱え位はありそうだ。
歪虚の存在の有無を教えてくれる装置……らしい。ただ、センサーの感度も不安定で、歪虚の存在を示す『点灯』状態が続いていた。
なので、故障しているのかどうか、どこでも『点灯』状態なのか、調べに、ピースホライズンへやってきたのだ。
「その様な物が……それは、いずこに?」
「実はな……」
声を落とすルミナ。そして、ソルラの耳元で呟いた。
「人混みの中で、なくしっ」
驚きの声をあげたソルラの口をバッと抑えるルミナ。
小刻みに顔を横に振っている。
「さすがに、オズワルドに怒られてしまうよ」
困った様に両肩を竦めるが、その表情は本当に困っているように見えない。
「探すのをお手伝い致します。都合があって、しばらく街に滞在しますので」
「それは助かる。実は、他にも色々とやる事があるからな」
安堵したかのようなルミナの表情に、ソルラは緊張の糸が解れた気がした。
帝国最高権力者であり、優れた戦士とも轟くこの人物は、システィーナ姫とは対照的な魅力を感じる。
ハンターの中には、皇帝と帝国の為に奮起している者もいると聞いていたので、こうして直に話してみると、その話しが事実だと実感できた。
「なにか、お礼をしなくてはならないな」
「い、いえ、滅相もないです。あ、でも……もし、大丈夫であれば、みつけたその装置をお借りしてもよろしいですか?」
「構わないが……そんなものでいいのか?」
歪虚の存在の有無を確認するだけの、しかも、精度が大した事のない装置。
そんなものを一体、なにに使うつもりなのだろうかとルミナは疑問に思った。
「ある歪虚を追いかけているのです」
「仇かなにかか?」
「いえ……一人の少女を……人に絶望した少女を救う為に、必要なのです」
真剣な眼差しで願うソルラにルミナは感心した。
深い事情があるのだろう。果たさなければならない使命と共に。
(これが、王国騎士か……)
辺境での戦いで、王国騎士も出撃していた。その戦い振りはルミナの耳に入っている。
ホープを強襲した歪虚に対し、システィーナ姫とホープを守る為に戦死した騎士は、全員、背中に傷を受けていなかったという噂もある。
「わかった。役目を果たしたら、返しに来てくれ」
その時は歓迎しようと思う。
こうして、皇帝と騎士の歓談は終わったのであった。
ソルラがハンターオフィスに依頼を出したのは、その直後の事だった。
絶対に見つける為に、一番確実な方法だと思ったからだ。
解説
●目的
ある装置の発見及び回収。
●内容
ピースホライズンの街中で紛失したある装置を、無事に見つけて回収する。
●装置
大きさは30cm位の四角い金属製の箱。上面には丸い赤ランプがついている。
ある範囲内に歪虚が存在した場合、ランプが点灯するというらしい(精度は悪い)。
●探索
ピースホライズン内での探索になります。ピースホライズンについては、【CF】連動を参照して下さい。
以下の範囲を探索の目安とします。
1 大通り
2 門(王都側)
3 門(帝国側)
4 市場
5 歓楽街
6 住宅街
●状況
箱は、ある行商人が偶然にも拾って、帝国領内に住む、知り合いの機導師に売りつけようと思っています。
PC達が、探索の結果、この行商人まで辿り着いた場合、法外な値段でふっかけてきますし、その場で現金等を要求してきます(後からお金や物を渡すという事は通じません)。
どの様に交渉するかは、ハンターの皆様にお任せします。自暴自棄になると、なにを仕出かすかわかりません。
●ソルラ
人物の紹介は下記の関連NPCを参照して下さい。
探索に同行します。指示がなければ、一人で探索しています。
●その他
正当と思われる必要経費は依頼主から出ます(領収書を忘れずに)。
諸事情により、リプレイにルミナちゃんは登場しません。
ある装置の発見及び回収。
●内容
ピースホライズンの街中で紛失したある装置を、無事に見つけて回収する。
●装置
大きさは30cm位の四角い金属製の箱。上面には丸い赤ランプがついている。
ある範囲内に歪虚が存在した場合、ランプが点灯するというらしい(精度は悪い)。
●探索
ピースホライズン内での探索になります。ピースホライズンについては、【CF】連動を参照して下さい。
以下の範囲を探索の目安とします。
1 大通り
2 門(王都側)
3 門(帝国側)
4 市場
5 歓楽街
6 住宅街
●状況
箱は、ある行商人が偶然にも拾って、帝国領内に住む、知り合いの機導師に売りつけようと思っています。
PC達が、探索の結果、この行商人まで辿り着いた場合、法外な値段でふっかけてきますし、その場で現金等を要求してきます(後からお金や物を渡すという事は通じません)。
どの様に交渉するかは、ハンターの皆様にお任せします。自暴自棄になると、なにを仕出かすかわかりません。
●ソルラ
人物の紹介は下記の関連NPCを参照して下さい。
探索に同行します。指示がなければ、一人で探索しています。
●その他
正当と思われる必要経費は依頼主から出ます(領収書を忘れずに)。
諸事情により、リプレイにルミナちゃんは登場しません。
マスターより
●ご挨拶
皆様、お元気ですか? 赤山です。Divを越えた、ちょっと珍しいオープニングです。
ルミナちゃん、イケメンすぎ……(ノノ
●攻略のヒント
装置が作動しないような状況で回収となると、シナリオ達成度は『普通』以上になりませんので、ご注意下さい。
皆様、お元気ですか? 赤山です。Divを越えた、ちょっと珍しいオープニングです。
ルミナちゃん、イケメンすぎ……(ノノ
●攻略のヒント
装置が作動しないような状況で回収となると、シナリオ達成度は『普通』以上になりませんので、ご注意下さい。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/02 18:48
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
質問卓 トライフ・A・アルヴァイン(ka0657) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/06/27 21:24:19 |
|
![]() |
装置箱を探せ! ノアール=プレアール(ka1623) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/06/29 05:52:39 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/26 09:10:59 |