ゲスト
(ka0000)
廃墟の集落にて
マスター:天田洋介

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/25 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/04 19:00
オープニング
真夜中の森奥。ラグア親子は焚き火を挟みながら、生まれ故郷であるナガケ集落を話題にしていた。
「違うぞ、ガローア」
「父上、何が違うのですか? あの獅子の顔を持った鷹は集落を滅ぼした元凶ではありませんか?」
約一年前、ナガケ集落の一同は解散を決めて散り散りとなる。その理由はキメラの獅子鷹『メニュヨール』の被害が酷くなりすぎたからだ。
ナガケ集落は生きる糧として豚や牛の畜産、馬の育成に力を入れていた。
幻獣メニュヨールは上空から急降下して豚、牛、馬の仔を攫っていく。四年前までは年に一頭か二頭程度で無視できる数だった。それが三年前から片っ端に家畜の仔が攫われるようになる。人の子もそうなりかけた。
ナガケ集落の者達も傍観していたわけではない。自分達では敵わないと悟るとハンターにメニュヨール退治を頼んだ。しかしそれが逆鱗に触れてしまう。メニュヨールはどこからか仲間を呼び寄せて三頭で大暴れしたのである。
仔だけではなく、成長した家畜までが次々と食べられてしまった。
青年ガローア・ラグアは、これらの体験を経験した上で『幻獣メニュヨールはこの世にいてはならないと存在』と呟いた。それを父親マガンタは否定したのである。
「メニュヨールは俺も憎い。しかしだ。奴が生きるための狩りをしている以上、間違ってはいないぞ」
「父上、それは屁理屈です」
「人も食さねば生きてはいけない。だからこそ感謝を忘れてはいけないがな」
「でも……」
「強く言いすぎたようだ。憎しみに囚われないで、正しい物の見方をして欲しいと思っただけだ。ガローア、メニュヨールがそうであるように俺達も生きる権利はある。だから退治には賛成だよ」
焚き火にくべていた薪が大きく弾けた音でガローアは目を覚ます。
「夢か……」
父親マガンタは一ヶ月前に怪我でこの世を去っていた。ガローアは今、天涯孤独の身の上である。
彼は十五歳。ブロンド髪に目は透き通るような赤色。クリムゾンウェストの人間だが、二つか三つ前の先祖にはエルフがいるらしい。一族が森に住みたがるのは先祖の血のせいじゃないかとマガンタはよく笑っていた。
堅実な父親のおかげで五年ほど遊んで暮らせるお金は残っている。死の間際に町へでて新しい生活を送れといわれたのだが、ガローアにそのつもりはない。
森を彷徨っているうちに一ヶ月が過ぎ去っていた。
(あいつら、変だったよな……)
ガローアはメニュヨール退治に失敗した当時のハンター一行に疑問を感じている。
一行はハンターズオフィスを介して招いた者達ではなかった。ナガケ集落のお調子者の男が近くの村に滞在していた一行を連れてきたのである。
一行が退治に失敗するとお調子者の男も何処かへ逃げてしまう。ガローアはお調子者の男のことが昔から大嫌いだった。
「もう一度だけハンターを信じてみよう……」
翌朝、森をでたガローアは二日かけて古都【アークエルス】に辿り着く。そしてハンターズソサエティ支部で依頼した。未だにナガケ集落跡周辺で棲息しているであろう幻獣メニュヨール三頭を退治して欲しいと。
「違うぞ、ガローア」
「父上、何が違うのですか? あの獅子の顔を持った鷹は集落を滅ぼした元凶ではありませんか?」
約一年前、ナガケ集落の一同は解散を決めて散り散りとなる。その理由はキメラの獅子鷹『メニュヨール』の被害が酷くなりすぎたからだ。
ナガケ集落は生きる糧として豚や牛の畜産、馬の育成に力を入れていた。
幻獣メニュヨールは上空から急降下して豚、牛、馬の仔を攫っていく。四年前までは年に一頭か二頭程度で無視できる数だった。それが三年前から片っ端に家畜の仔が攫われるようになる。人の子もそうなりかけた。
ナガケ集落の者達も傍観していたわけではない。自分達では敵わないと悟るとハンターにメニュヨール退治を頼んだ。しかしそれが逆鱗に触れてしまう。メニュヨールはどこからか仲間を呼び寄せて三頭で大暴れしたのである。
仔だけではなく、成長した家畜までが次々と食べられてしまった。
青年ガローア・ラグアは、これらの体験を経験した上で『幻獣メニュヨールはこの世にいてはならないと存在』と呟いた。それを父親マガンタは否定したのである。
「メニュヨールは俺も憎い。しかしだ。奴が生きるための狩りをしている以上、間違ってはいないぞ」
「父上、それは屁理屈です」
「人も食さねば生きてはいけない。だからこそ感謝を忘れてはいけないがな」
「でも……」
「強く言いすぎたようだ。憎しみに囚われないで、正しい物の見方をして欲しいと思っただけだ。ガローア、メニュヨールがそうであるように俺達も生きる権利はある。だから退治には賛成だよ」
焚き火にくべていた薪が大きく弾けた音でガローアは目を覚ます。
「夢か……」
父親マガンタは一ヶ月前に怪我でこの世を去っていた。ガローアは今、天涯孤独の身の上である。
彼は十五歳。ブロンド髪に目は透き通るような赤色。クリムゾンウェストの人間だが、二つか三つ前の先祖にはエルフがいるらしい。一族が森に住みたがるのは先祖の血のせいじゃないかとマガンタはよく笑っていた。
堅実な父親のおかげで五年ほど遊んで暮らせるお金は残っている。死の間際に町へでて新しい生活を送れといわれたのだが、ガローアにそのつもりはない。
森を彷徨っているうちに一ヶ月が過ぎ去っていた。
(あいつら、変だったよな……)
ガローアはメニュヨール退治に失敗した当時のハンター一行に疑問を感じている。
一行はハンターズオフィスを介して招いた者達ではなかった。ナガケ集落のお調子者の男が近くの村に滞在していた一行を連れてきたのである。
一行が退治に失敗するとお調子者の男も何処かへ逃げてしまう。ガローアはお調子者の男のことが昔から大嫌いだった。
「もう一度だけハンターを信じてみよう……」
翌朝、森をでたガローアは二日かけて古都【アークエルス】に辿り着く。そしてハンターズソサエティ支部で依頼した。未だにナガケ集落跡周辺で棲息しているであろう幻獣メニュヨール三頭を退治して欲しいと。
解説
ガローアが住んでいた集落跡は森の中にあります。グラズヘイム王国の古都【アークエルス】の東方です。
キメラの獅子鷹『メニュヨール』は三体存在します。
鼻先からお尻までが三メートル弱。尻尾は五十センチメートル前後。背中の翼は広げた状態で幅四メートル前後です。
攻撃方法は爪と牙です。(爪は鷹のような形をしています)
かつてのナガケ集落は家畜を柵の囲いの中で放牧していました。
牛や馬用の放牧場が五面。(一面につき百メートル四方)
豚専用のオークの木が生えている放牧場は一面です。(三百メートル四方)
常識的な必要経費はガローア持ちです。集落跡で何日か野宿をする形になります。その間の食料代や松明代も含みます。
キメラの獅子鷹『メニュヨール』は三体存在します。
鼻先からお尻までが三メートル弱。尻尾は五十センチメートル前後。背中の翼は広げた状態で幅四メートル前後です。
攻撃方法は爪と牙です。(爪は鷹のような形をしています)
かつてのナガケ集落は家畜を柵の囲いの中で放牧していました。
牛や馬用の放牧場が五面。(一面につき百メートル四方)
豚専用のオークの木が生えている放牧場は一面です。(三百メートル四方)
常識的な必要経費はガローア持ちです。集落跡で何日か野宿をする形になります。その間の食料代や松明代も含みます。
マスターより
うまく退治できたとしても、ガローアにとっては再出発の一歩です。
集落跡に着いたらガローアは先祖の墓に父親の形見を埋めることでしょう。つき合ってあげてください。
みなさんの支持があれば、今後集落の復興シナリオをだすつもりでいます。
集落跡に着いたらガローアは先祖の墓に父親の形見を埋めることでしょう。つき合ってあげてください。
みなさんの支持があれば、今後集落の復興シナリオをだすつもりでいます。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/30 22:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/23 18:50:52 |
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明日へと一歩踏み出すために ロニ・カルディス(ka0551) ドワーフ|20才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/06/25 17:28:11 |