ゲスト
(ka0000)
【春郷祭】ピエロになって!
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/25 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/04 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
拝啓 親愛なる阪井紡績リミテッドの皆様へ
麦の穂が黄金に実る季節となりました。
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
私どもも全員元気に、日々研究に勤しんでおります。
さて、今年も例年通り、春郷祭が開催される運びとなりました。
フマーレにお住まいの皆様には馴染みの薄い祭かと存じますが、この度は「花の絆」紡績のお礼を兼ねまして是非ご招待致したく、ご案内申し上げます。
私どももささやかながら屋台を出すこととなりましたので、そちらにてではございますが、お持て成しさせて頂く所存です。
今年は花とおもてなしの春郷祭と題しまして、花で彩った街並みも楽しんで頂けると存じます。
フマーレの春の実りを感じて頂ければ幸いです。
先ずは、書中にてご案内申し上げます。 敬具
実験畑こと、農業魔術研究機関花の絆研究班 モナ・カルヴィーノ
●
モナから届いた手紙を読み返し、阪井輔は顎を撫でて首を捻る。
行こう行こうと思っていたがもう日が無い。加えて予定していた日には、件の「花の絆」関連の寄り合いが入っている。
「花の絆」まだ糸にしたばかりの貴重な綿花。多くの人の手によって作られたこの糸を、これから織って布にしなければならない。その織機工場との重要な打ち合わせだ。
「…………ふむ」
しかし、祭は楽しそうだ。
ジェオルジには何度か出向いた事があるが、大抵仕入れ先しか向かわない。
花で飾られているところなど、見た事もないし、想像も付かないな。
何百と並んで、からからと煩く響くスピンドルを捌きながら、阪井が顎を撫でて考え込む。
そこへ、ただいま、と声が聞こえた。
「最近熱くなった来ましたよねー、こいつの散歩だけでも汗掻いちゃって……考え事ですか? 阪井さん」
阪井紡績社員第一号、エンリコ・アモーレ、と、その肩に飛び乗った狐のブルーム。
阪井はぽん、と手を叩いた。
そうだ、お使いに行かせよう。
●
かつて、このジェオルジの外れの山へ放されそうになった狐は、工場の床に積もった糸くずをふわふわな尻尾を白くするまで掃く箒……ブルームという名を与えられ、看板狐として工場内を走り回ったり、街へ散歩に連れ出されたり、忙しなくも楽しく充実した日々を過ごしている。
初めて阪井やエンリコと出会った日に、機械の隙間で丸くなって震えていた面影などもう既に感じられない。
そんなブルームは今、エンリコの肩で街道の並木を眺めながらひくひくと鼻を揺らし、時に鳴いたり尻尾を振って、行き先の安全を伝えている。
精霊に愛された野生の勘はどうやら鈍っていないようだ。
エンリコが阪井にジェオルジへのお使い
――カルヴィーノ君に挨拶をするついでに、春郷祭を楽しんでおいで――
を言い渡されて、ついでにブルームも連れていつもの馬車で街道を走る。
到着の頃はどうやら祭の終盤だろう。
祭に行ってきたという近所の工場の職人に聞く話では、どうやら今年は花がすごいらしい。
何でも光る花があるのだとか。
花には全く詳しくないが、同じように花など興味の欠片も無いと言う、職人達さえ楽しかったというその祭に心を惹かれる。
土産に摘んで帰れる物では無いだろうけど、そんなにすごいなら話の種にはなるだろう。
肩で狐も飛び跳ねている。
ジェオルジに到着したエンリコはまずモナが出しているという屋台を探した。
「実験畑」が会場の一角に集まっているらしく、その中にモナ達の研究班の屋台もあった。
久しぶりと手を振ったモナに、阪井の不在と、来たがっていたこと、寄り合いの件を伝えると、モナは返って恐縮し、土産にと綿菓子味のクッキーを一袋差し出した。
●
用の済んでしまったエンリコは、暫し祭を回ることにした。
広場は賑わっているようで、そこかしこから楽しげな声が聞こえてくる。
ブルームがきゅ、と鳴いて振り返った。エンリコが振り返ると手を振っているピエロが1人。
頭の天辺に結い上げた髪に花を飾り、パニエで広げた花柄のワンピース、腕や脚にも花のペイントを施して、白く化粧した頬にはデージーとチューリップが描かれている。
「おにーさん」
花にまみれた少女のピエロは、名前も分からない花を3つほど束ねたブーケをエンリコに差し出した。
「暇?」
少女はにっこり笑ってそう尋ねる。
「実は、これから、子ども達に花を配って回るんだけど、ちょっと人手不足なの。おにーさん、見たとこ1人じゃん? 手伝ってよ。あ、あたしは、チューリップって、呼んでね? 向こうにアネモネちゃんと、リンドウちゃんがいるから」
ぱん、と手を合わせ、右頬のチューリップを指して笑う。
きゅっとブルームが鳴くと、狐ちゃんは分かってるね、と楽しげにはしゃいで。
「あ! そっちのおねーさん、おにーさんも、良かったら手伝って」
祭の広場の一角で花のピエロが手を振った。
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拝啓 親愛なる阪井紡績リミテッドの皆様へ
麦の穂が黄金に実る季節となりました。
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
私どもも全員元気に、日々研究に勤しんでおります。
さて、今年も例年通り、春郷祭が開催される運びとなりました。
フマーレにお住まいの皆様には馴染みの薄い祭かと存じますが、この度は「花の絆」紡績のお礼を兼ねまして是非ご招待致したく、ご案内申し上げます。
私どももささやかながら屋台を出すこととなりましたので、そちらにてではございますが、お持て成しさせて頂く所存です。
今年は花とおもてなしの春郷祭と題しまして、花で彩った街並みも楽しんで頂けると存じます。
フマーレの春の実りを感じて頂ければ幸いです。
先ずは、書中にてご案内申し上げます。 敬具
実験畑こと、農業魔術研究機関花の絆研究班 モナ・カルヴィーノ
●
モナから届いた手紙を読み返し、阪井輔は顎を撫でて首を捻る。
行こう行こうと思っていたがもう日が無い。加えて予定していた日には、件の「花の絆」関連の寄り合いが入っている。
「花の絆」まだ糸にしたばかりの貴重な綿花。多くの人の手によって作られたこの糸を、これから織って布にしなければならない。その織機工場との重要な打ち合わせだ。
「…………ふむ」
しかし、祭は楽しそうだ。
ジェオルジには何度か出向いた事があるが、大抵仕入れ先しか向かわない。
花で飾られているところなど、見た事もないし、想像も付かないな。
何百と並んで、からからと煩く響くスピンドルを捌きながら、阪井が顎を撫でて考え込む。
そこへ、ただいま、と声が聞こえた。
「最近熱くなった来ましたよねー、こいつの散歩だけでも汗掻いちゃって……考え事ですか? 阪井さん」
阪井紡績社員第一号、エンリコ・アモーレ、と、その肩に飛び乗った狐のブルーム。
阪井はぽん、と手を叩いた。
そうだ、お使いに行かせよう。
●
かつて、このジェオルジの外れの山へ放されそうになった狐は、工場の床に積もった糸くずをふわふわな尻尾を白くするまで掃く箒……ブルームという名を与えられ、看板狐として工場内を走り回ったり、街へ散歩に連れ出されたり、忙しなくも楽しく充実した日々を過ごしている。
初めて阪井やエンリコと出会った日に、機械の隙間で丸くなって震えていた面影などもう既に感じられない。
そんなブルームは今、エンリコの肩で街道の並木を眺めながらひくひくと鼻を揺らし、時に鳴いたり尻尾を振って、行き先の安全を伝えている。
精霊に愛された野生の勘はどうやら鈍っていないようだ。
エンリコが阪井にジェオルジへのお使い
――カルヴィーノ君に挨拶をするついでに、春郷祭を楽しんでおいで――
を言い渡されて、ついでにブルームも連れていつもの馬車で街道を走る。
到着の頃はどうやら祭の終盤だろう。
祭に行ってきたという近所の工場の職人に聞く話では、どうやら今年は花がすごいらしい。
何でも光る花があるのだとか。
花には全く詳しくないが、同じように花など興味の欠片も無いと言う、職人達さえ楽しかったというその祭に心を惹かれる。
土産に摘んで帰れる物では無いだろうけど、そんなにすごいなら話の種にはなるだろう。
肩で狐も飛び跳ねている。
ジェオルジに到着したエンリコはまずモナが出しているという屋台を探した。
「実験畑」が会場の一角に集まっているらしく、その中にモナ達の研究班の屋台もあった。
久しぶりと手を振ったモナに、阪井の不在と、来たがっていたこと、寄り合いの件を伝えると、モナは返って恐縮し、土産にと綿菓子味のクッキーを一袋差し出した。
●
用の済んでしまったエンリコは、暫し祭を回ることにした。
広場は賑わっているようで、そこかしこから楽しげな声が聞こえてくる。
ブルームがきゅ、と鳴いて振り返った。エンリコが振り返ると手を振っているピエロが1人。
頭の天辺に結い上げた髪に花を飾り、パニエで広げた花柄のワンピース、腕や脚にも花のペイントを施して、白く化粧した頬にはデージーとチューリップが描かれている。
「おにーさん」
花にまみれた少女のピエロは、名前も分からない花を3つほど束ねたブーケをエンリコに差し出した。
「暇?」
少女はにっこり笑ってそう尋ねる。
「実は、これから、子ども達に花を配って回るんだけど、ちょっと人手不足なの。おにーさん、見たとこ1人じゃん? 手伝ってよ。あ、あたしは、チューリップって、呼んでね? 向こうにアネモネちゃんと、リンドウちゃんがいるから」
ぱん、と手を合わせ、右頬のチューリップを指して笑う。
きゅっとブルームが鳴くと、狐ちゃんは分かってるね、と楽しげにはしゃいで。
「あ! そっちのおねーさん、おにーさんも、良かったら手伝って」
祭の広場の一角で花のピエロが手を振った。
解説
目的 子ども達に花束を届ける。
子ども達×たくさん
祭に遊びに来た小さい子ども達です。
花束のプレゼントを楽しみにしています。
花束
鋭意制作中
ピエロ
人手不足
●NPC
エンリコ
ハンターの皆さんと一緒に巻き込まれます。
基本的に指示に従いますが、放置してものんびり楽しむようです。
ピエロはしません。
ブルーム
エンリコと一緒に来た狐です。
人語は理解しますが話せません。
指示には、楽しそうだと感じれば従います。放置すると勝手に歩き回るようです。
チューリップ
右頬のペイントがチューリップのピエロ少女。
ハンターの皆さんを勧誘に来ました。
「皆さんにお願いしたいのは、まずなんと言っても足りていない花束作り!
素敵な感性でお任せしますね!
それから、一緒にピエロになってくれる人は、ほっぺに花を描くので、好きな花を教えて下さい!
子ども達がお祭りにいるのは、夕方くらいまでなので、それまで頑張りましょう!」
アネモネ、リンドウ
花と一緒に渡すお菓子のラッピング中。
子ども達×たくさん
祭に遊びに来た小さい子ども達です。
花束のプレゼントを楽しみにしています。
花束
鋭意制作中
ピエロ
人手不足
●NPC
エンリコ
ハンターの皆さんと一緒に巻き込まれます。
基本的に指示に従いますが、放置してものんびり楽しむようです。
ピエロはしません。
ブルーム
エンリコと一緒に来た狐です。
人語は理解しますが話せません。
指示には、楽しそうだと感じれば従います。放置すると勝手に歩き回るようです。
チューリップ
右頬のペイントがチューリップのピエロ少女。
ハンターの皆さんを勧誘に来ました。
「皆さんにお願いしたいのは、まずなんと言っても足りていない花束作り!
素敵な感性でお任せしますね!
それから、一緒にピエロになってくれる人は、ほっぺに花を描くので、好きな花を教えて下さい!
子ども達がお祭りにいるのは、夕方くらいまでなので、それまで頑張りましょう!」
アネモネ、リンドウ
花と一緒に渡すお菓子のラッピング中。
マスターより
実験畑と阪井紡績がお祭りに進出……
花束作りの後、希望者は仮装して子ども達と戯れて頂くことになります。
子ども達へのおもてなしです。よろしくお願いします。
花束作りの後、希望者は仮装して子ども達と戯れて頂くことになります。
子ども達へのおもてなしです。よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/03 18:26
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/24 14:45:20 |
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ピエロになろう! イルム=ローレ・エーレ(ka5113) 人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/06/25 00:26:06 |