ゲスト
(ka0000)
【東征】空飛ぶ輸送部隊
マスター:植田誠

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/29 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/08 15:00
オープニング
●
「それでは、もう失礼してよろしいですか?」
「……ああ。それじゃ、よろしく頼むよ」
「言われるまでもありません」
サラ・グリューネマン兵長はそう言って執務室を出て行った。金色の髪をなびかせ部屋を出ていく様は女性らしい優美さを感じさせる。だが退出する際向けられたその視線は優しさなど一片も感じられない鋭く冷ややかなものだった。
(なかなか……上手くいかないものだな)
視線の意味を考えながらロルフ・シュトライトは大きなため息を吐く。サラは第5師団だと唯一となる女性兵長であり、年齢はロルフより2つほど若い。性格は冷静沈着だが男勝りであり、女だからと舐められるわけにはいかない、という考え方をしている。実際その白兵戦能力はロルフや他の兵長と同等かそれ以上という屈指の実力者だ。だが、それにも関わらず2年前師団長になったのはロルフの方だった。そのことが2人の間に大きな溝を生んでいた。尤も、溝を作っているのはサラの方なのだが。
「随分気苦労なさってるようですな」
「……ウェルナーか。僕の方は上手くやりたいと思ってるんだけどね……」
入れ替わりにやってきたのはウェルナー・ブラウヒッチ兵長だ。
「ま、気長にやることです。こういうものは時間が解決してくれるのが常というものでして……しかし、グリューネマン兵長が引き受けるとは思いませんでしたな」
そう、先程ロルフはそのサラに一つの任務を言い渡していた。
エトファリカ連邦……これから戦闘が激化すると思われる東方へ向かい、当地での空戦による援護を行うようにというものだ。向うのはサラの他にグリフォン4頭に兵員が10名程度。その兵員も全て二等兵に上がったばかりだ。
二等兵は第5師団でいうとちょうど訓練兵から抜け出たぐらい……戦闘速度のグリフォンに乗っていられるぐらいの兵だ。この先グリフォンに乗りながら戦闘をこなせるようになると一等兵に上がることが出来る。
「彼らにも練度を積ませて早く戦闘参加できるレベルにしないとこれから先厳しくなっていくばかりだ。そう言ったら承知してくれたよ」
尤も、嫌々承服しているというのが目に見えてはいたのだが……
「しかし……」
「どうかしのたかい?」
「いや……別に自惚れて言うわけではないのですが、この手の任務は私の方が向くと思いますが」
「確かに、本当はウェルナーに行ってもらった方がいいんだけどね」
年長者のウェルナーは気も利く方だしグリフォンの扱いもよく心得ている。3人目の兵長、オットー・アルトリンゲンは逆に能力はあっても指導向きの性格をしていない。今回サラを行かせることに決めたのは消去法的な判断でもあった。
「……そういう言い方をなさるということは、何か任務でも?」
「ああ……ウェルナーにはちょっと調査をお願いしたいんだ」
そう言ってロルフが差し出したのは一枚の海図だった。
●
「それでは、出発します。各員しっかりとついてくるように」
グリューネマン兵長指揮の下グリフォンの編隊が飛び立っていく。戦闘に立つのはグリューネマン兵長の駆るグリフォン。それに続くのはグリフォンキャリアー……2頭のグリフォンで荷台を前後から挟むようにして運ぶ、輸送仕様だ。これが2組。
乗っているのはまだグリフォンの扱いに慣れているとは言い難い二等兵たち。そして、荷台には幾人かのハンターたちが乗せられている。
編隊がこれより向かうのは結界の外。城の跡地に残された物資を確保し来るべき決戦に備えるためだ。
ただ、結界の外に出る以上道中における戦闘は避けられないだろう。第5師団員のみで物資確保を行えば乗員が少ない分多くの物資が載せられるはずだが戦闘になった時二等兵レベルでは歪虚に倒される可能性が高い。貴重なグリフォンまで失い何の成果もあげられないという可能性もあるというわけだ。
ハンターたちが同乗しているのはその備えの為だった。
「それでは、もう失礼してよろしいですか?」
「……ああ。それじゃ、よろしく頼むよ」
「言われるまでもありません」
サラ・グリューネマン兵長はそう言って執務室を出て行った。金色の髪をなびかせ部屋を出ていく様は女性らしい優美さを感じさせる。だが退出する際向けられたその視線は優しさなど一片も感じられない鋭く冷ややかなものだった。
(なかなか……上手くいかないものだな)
視線の意味を考えながらロルフ・シュトライトは大きなため息を吐く。サラは第5師団だと唯一となる女性兵長であり、年齢はロルフより2つほど若い。性格は冷静沈着だが男勝りであり、女だからと舐められるわけにはいかない、という考え方をしている。実際その白兵戦能力はロルフや他の兵長と同等かそれ以上という屈指の実力者だ。だが、それにも関わらず2年前師団長になったのはロルフの方だった。そのことが2人の間に大きな溝を生んでいた。尤も、溝を作っているのはサラの方なのだが。
「随分気苦労なさってるようですな」
「……ウェルナーか。僕の方は上手くやりたいと思ってるんだけどね……」
入れ替わりにやってきたのはウェルナー・ブラウヒッチ兵長だ。
「ま、気長にやることです。こういうものは時間が解決してくれるのが常というものでして……しかし、グリューネマン兵長が引き受けるとは思いませんでしたな」
そう、先程ロルフはそのサラに一つの任務を言い渡していた。
エトファリカ連邦……これから戦闘が激化すると思われる東方へ向かい、当地での空戦による援護を行うようにというものだ。向うのはサラの他にグリフォン4頭に兵員が10名程度。その兵員も全て二等兵に上がったばかりだ。
二等兵は第5師団でいうとちょうど訓練兵から抜け出たぐらい……戦闘速度のグリフォンに乗っていられるぐらいの兵だ。この先グリフォンに乗りながら戦闘をこなせるようになると一等兵に上がることが出来る。
「彼らにも練度を積ませて早く戦闘参加できるレベルにしないとこれから先厳しくなっていくばかりだ。そう言ったら承知してくれたよ」
尤も、嫌々承服しているというのが目に見えてはいたのだが……
「しかし……」
「どうかしのたかい?」
「いや……別に自惚れて言うわけではないのですが、この手の任務は私の方が向くと思いますが」
「確かに、本当はウェルナーに行ってもらった方がいいんだけどね」
年長者のウェルナーは気も利く方だしグリフォンの扱いもよく心得ている。3人目の兵長、オットー・アルトリンゲンは逆に能力はあっても指導向きの性格をしていない。今回サラを行かせることに決めたのは消去法的な判断でもあった。
「……そういう言い方をなさるということは、何か任務でも?」
「ああ……ウェルナーにはちょっと調査をお願いしたいんだ」
そう言ってロルフが差し出したのは一枚の海図だった。
●
「それでは、出発します。各員しっかりとついてくるように」
グリューネマン兵長指揮の下グリフォンの編隊が飛び立っていく。戦闘に立つのはグリューネマン兵長の駆るグリフォン。それに続くのはグリフォンキャリアー……2頭のグリフォンで荷台を前後から挟むようにして運ぶ、輸送仕様だ。これが2組。
乗っているのはまだグリフォンの扱いに慣れているとは言い難い二等兵たち。そして、荷台には幾人かのハンターたちが乗せられている。
編隊がこれより向かうのは結界の外。城の跡地に残された物資を確保し来るべき決戦に備えるためだ。
ただ、結界の外に出る以上道中における戦闘は避けられないだろう。第5師団員のみで物資確保を行えば乗員が少ない分多くの物資が載せられるはずだが戦闘になった時二等兵レベルでは歪虚に倒される可能性が高い。貴重なグリフォンまで失い何の成果もあげられないという可能性もあるというわけだ。
ハンターたちが同乗しているのはその備えの為だった。
解説
●目的
グリフォンキャリアーによる物資輸送の補助。
●状況
PC達は帝国軍から依頼を受けたハンターとなる。天候は晴れ。
今回の作戦では天ノ都から出発し、結界外に存在する今は廃墟となった城の跡地から物資(放棄された武器弾薬が主となる)を確保し持ち帰ってくることになる。
PC達の役割はこの物資の積み込み補助と緊急時の戦闘要員であるが、結界外における対空戦が主となることが予想されるため射撃武器やそれに代わる遠距離攻撃手段の確保が必須となる。
また、物資を詰めこむ都合上極力所持装備を軽くすることが求められている。
●敵情報
不明
予想されるのは鳥型歪虚などの飛行可能な敵。
ただ、際立って強力な敵は存在していないと考えられている。
●味方情報
・サラ・グリューネマン
第5師団所属のグリフォンライダー。階級は兵長。武器は槍。
基本的に編隊の前方で警戒と迎撃を行う。無線機を携帯している為援護要請を行えば可能な範囲で対応する。
●防衛目標
・グリフォンキャリアー×2
専用の荷台をグリフォン2頭で前後から挟み込むような形で配した輸送仕様。これが2組。
第5師団の二等兵がそれぞれのグリフォンに1人ずつ、計4人乗っている。この4人はグリフォンを操りながら戦闘するのが困難なため基本的に回避行動などに専念する。
荷台は広い籠のようになっており、上は開けた状態。PCたちはグリフォンキャリアーに分乗してもらうことになるため、A・Bどちらのグリフォンキャリアーに乗るかプレイングで指定すること。
グリフォンキャリアーによる物資輸送の補助。
●状況
PC達は帝国軍から依頼を受けたハンターとなる。天候は晴れ。
今回の作戦では天ノ都から出発し、結界外に存在する今は廃墟となった城の跡地から物資(放棄された武器弾薬が主となる)を確保し持ち帰ってくることになる。
PC達の役割はこの物資の積み込み補助と緊急時の戦闘要員であるが、結界外における対空戦が主となることが予想されるため射撃武器やそれに代わる遠距離攻撃手段の確保が必須となる。
また、物資を詰めこむ都合上極力所持装備を軽くすることが求められている。
●敵情報
不明
予想されるのは鳥型歪虚などの飛行可能な敵。
ただ、際立って強力な敵は存在していないと考えられている。
●味方情報
・サラ・グリューネマン
第5師団所属のグリフォンライダー。階級は兵長。武器は槍。
基本的に編隊の前方で警戒と迎撃を行う。無線機を携帯している為援護要請を行えば可能な範囲で対応する。
●防衛目標
・グリフォンキャリアー×2
専用の荷台をグリフォン2頭で前後から挟み込むような形で配した輸送仕様。これが2組。
第5師団の二等兵がそれぞれのグリフォンに1人ずつ、計4人乗っている。この4人はグリフォンを操りながら戦闘するのが困難なため基本的に回避行動などに専念する。
荷台は広い籠のようになっており、上は開けた状態。PCたちはグリフォンキャリアーに分乗してもらうことになるため、A・Bどちらのグリフォンキャリアーに乗るかプレイングで指定すること。
マスターより
お世話になっております、植田です。
今回は東征関連。グリフォンを利用した物資確保及び輸送依頼です。
性質上遠距離武器を持っていないと描写が著しく減る可能性がありますので装備にはご注意を。
それでは皆様の参加お待ちいたしております。
今回は東征関連。グリフォンを利用した物資確保及び輸送依頼です。
性質上遠距離武器を持っていないと描写が著しく減る可能性がありますので装備にはご注意を。
それでは皆様の参加お待ちいたしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/07 07:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談の場 ユリシウス(ka5002) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/06/28 16:34:01 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/26 21:04:46 |