※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

　その日、辺境要塞【ノアーラ・クンタウ】にあるドワーフ工房【ド・ウェルク】に飛び込んでいた話に技師達が絶叫した。
　内容はドワーフ工房の本来の管理官であるヨアキム（kz0011）のお守り役となってしまっているキュジィ・アビトゥーア（kz0078）の結婚話。
　キュジィとドワーフ工房の繋がりはヨアキムの事や、彼が要塞管理官、・ヴェルナー・ブロスフェルト（kz0032）の部下である為、何かと繋がりはある。
　ドワーフ達から「給仕」と呼ばれるほど気遣いがよいキュジィはドワーフ工房に赴けば何故かフォロー能力が見事に発揮され、技師達に感謝されて、女子技師達にファンがつくほどだった。
「キュジィ君、おめでとう」
「一安心だわ……」
　などと、喜ぶ女子技師達が親戚のおばさんのようだと男性陣は感想を呟いたら、ものの見事に雷が落ちたという。

「あーもー、お祝いしてあげたいわーー」
　工房管理官の執務室のソファに座ってジタバタするのはドワーフ工房の部署の一つであるエテルタ所属のフォニケ。
「あいつは頑張っているからな」
　フォニケの言葉に同意しているクレムトのシェダルがちらりと、工房管理官であるアルフェッカへ視線を向ける。
「……悪い」
　バツが悪そうに顔を背けるアルフェッカはそっとスケジュール表をカペラ達に見せた。
「なによこれ！」
　批判を込めて叫ぶカペラに他の二人も覗き込む。
「おいこら」
「ひっどい！」
　急な仕事が入り、中々に鬼スケジュール。
「でも、フォニケちゃんはキュジィの祝いにかこつけて肉が食べたいだけでしょ！」
「お肉に貴賎はないわ！　チャンスは作るものよ！」
　アルフェッカの言葉にフォニケは謎の自信に満ちたセリフを返す。
「まぁ、仕方ないわね。そういえば、今、キュジィはリゼリオの方にいるのかしら……？」
「どうかしたのか？」
　思案するカペラにシェダルが振り向いた。
「もし、いるのであれば、渡してあげたいんだけど」
「この手の催しヨアキム様が見逃すとは思えないし、いるんじゃない？」
　フォニケの言葉の後、一拍静まって四人がため息をつく。
　新婚なんだから嫁の所にいさせてやれよ……と。

依頼内容
カペラとお祝いのお菓子を作って下さい。

通称、ドワーフ王ヨアキムのお守り役のキュジィさんが結婚しました。
ドワーフ工房の総意ということで、お祝いにお菓子でも作って贈ろうとなりました。
奥様にも送りたいので、焼き菓子がよいかと思います。
作って、渡して、配送業者を使って奥様へ送りますので、早いうちに届くと思われますのであまりお気になさらずに。

基本的な材料は用意してます。
場所はリゼリオにあるカフェのキッチンを貸切でお借りします。
カペラにもお手伝いさせて下さいませ。

作り終えたら、キュジィさんを呼んでそこのカフェでお茶会をしましょう。

今回、辺境のビュールギールという部族が作っている蜂蜜をカペラが持って来てます。
アカシアに似たような花を使って養蜂しています。
味：甘さは控えめで後味はさっぱりしてます。
見た目：色は濃い目。
普段、私達が目にしてる蜂蜜よりは濁った乳白色っぽいです。
そちらを使った花の蜜漬けも用意しております。
使っていただけたらと思います。

ＮＰＣ
カペラ：辺境ドワーフを束ねる通称：ドワーフ王ヨアキムの娘。
辺境にある要塞【ノアーラ・クンタウ】内にあるドワーフ工房に出向中。
工房内のスケジュールを工房管理官のアルフェッカに押し付けてリゼリオに来てます。

お世話になります。
鷹羽柊架（たかば・しゅうか）です。

さて、今回はお祝い事です。
カペラに難しい調理は出来ませんので、お手伝いをお願いします。