ゲスト
(ka0000)
救出のタイミリミット
マスター:香月丈流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/30 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/09 22:00
オープニング
「センセー! めずらしいムシさんがいるよ~!」
「お母さ……じゃなくて、先生! 噴水で水遊びしても良いですか!?」
「うぅ~……せんせ~、ねむい~……」
「キミ達! 先生殿を困らせるのは止めたまえ!」
広場に響く、少年少女の元気な声。歳はバラバラで、下は5歳前後、上は15歳くらいだろう。
この子供達は、歪虚が原因で親や肉親を失っている。ハンターズソサエティの設立以降、歪虚による被害は減っているが……ゼロになったワケではない。もしかしたら、今もどこかで『悲劇』が生まれているかもしれない。
そういった悲しみを少しでも減らすため、戦災孤児を引き取る施設が急増。子供達を守り、育て、未来へと導くため、大人達は日夜奮闘している。
帝国にある小さな孤児院も、その1つである。今日は院生20人を連れ、郊外の広場に遊びに来ていた。
「みんな~! あんまり遠くに行かないでね~!」
『は~い!』
『先生』の言葉に、子供達が元気良く返事をする。院生達を引率しているのは、20代後半くらいの女性職員。彼女は成人するまで、この孤児院で生活していた。つまりは、戦災孤児の1人である。
だからこそ……院生達の気持ちが、人一倍理解できるのかもしれない。子供達にとっては、良き相談相手であり、姉であり、母であり……互いに信頼し合い、絆を深めている。
だが……。
「きゃ~~~!!」
平和な時間は、長く続かなかった。子供達の悲鳴に驚きつつ、視線を向ける先生。その瞳に映ったのは、異形の姿だった。
細長い体。巨大な体躯。腐れ落ちる血肉。硬そうな鱗。太い輪状の目。
様々な情報が一気に流れこみ、腐臭が鼻に突き刺さる。広場に接する森から現れた『10m近い大蛇のゾンビ』……その狙いは分からないが、彼女は反射的に叫んだ。
「逃げて! みんな逃げて! 早く!!」
子供達に向かって、先生が大声で叫ぶ。それが合図になったかの如く、院生達は蜘蛛の子を散らすように走りだした。
大蛇はそれを追うワケでもなく、舌をチラつかせて視線を巡らせている。まるで、獲物を探すかのように。
「きゃっ!」
先生の耳に届いた、短い悲鳴。それは、14歳くらいの少女が発した声だった。何かの拍子に転んだらしく、膝が切れて鮮血が流れ落ちている。
苦痛で顔を歪ませながらも、少女は立ち上がって再び走り始めた。ほぼ同時に、大蛇が少女の背後から迫る。巨体からは想像もできない、素早い動き。少女が背後を振り向くと、巨大な口から舌が伸びてきた。
「危ない!!」
叫びと共に、先生が少女を突き飛ばす。反動で少女の体は大きく吹き飛び、大蛇から逃れる事になった。
その代わり……蛇の舌が先生に絡み付く。そのまま、彼女の体は大蛇の口内に消えていった。
いや、正確には『体内』と言うべきか。普通の蛇がネズミを喰らうように、先生は大蛇に飲み込まれた。生きたまま、丸呑みに。
「せ……せんせーーー!!」
少女の悲痛な叫びも、大蛇には届かない。歪虚や雑魔は、生命体の天敵。強大な力を持つ奴らに、一般人では抗う術は無い。
だが、絶望の中にも小さな希望は残っている。幸か不幸か、この広場はハンターズソサエティから遠くない。既に最年長の院生が駆け込み、ハンターに助けを求めていた。
「お母さ……じゃなくて、先生! 噴水で水遊びしても良いですか!?」
「うぅ~……せんせ~、ねむい~……」
「キミ達! 先生殿を困らせるのは止めたまえ!」
広場に響く、少年少女の元気な声。歳はバラバラで、下は5歳前後、上は15歳くらいだろう。
この子供達は、歪虚が原因で親や肉親を失っている。ハンターズソサエティの設立以降、歪虚による被害は減っているが……ゼロになったワケではない。もしかしたら、今もどこかで『悲劇』が生まれているかもしれない。
そういった悲しみを少しでも減らすため、戦災孤児を引き取る施設が急増。子供達を守り、育て、未来へと導くため、大人達は日夜奮闘している。
帝国にある小さな孤児院も、その1つである。今日は院生20人を連れ、郊外の広場に遊びに来ていた。
「みんな~! あんまり遠くに行かないでね~!」
『は~い!』
『先生』の言葉に、子供達が元気良く返事をする。院生達を引率しているのは、20代後半くらいの女性職員。彼女は成人するまで、この孤児院で生活していた。つまりは、戦災孤児の1人である。
だからこそ……院生達の気持ちが、人一倍理解できるのかもしれない。子供達にとっては、良き相談相手であり、姉であり、母であり……互いに信頼し合い、絆を深めている。
だが……。
「きゃ~~~!!」
平和な時間は、長く続かなかった。子供達の悲鳴に驚きつつ、視線を向ける先生。その瞳に映ったのは、異形の姿だった。
細長い体。巨大な体躯。腐れ落ちる血肉。硬そうな鱗。太い輪状の目。
様々な情報が一気に流れこみ、腐臭が鼻に突き刺さる。広場に接する森から現れた『10m近い大蛇のゾンビ』……その狙いは分からないが、彼女は反射的に叫んだ。
「逃げて! みんな逃げて! 早く!!」
子供達に向かって、先生が大声で叫ぶ。それが合図になったかの如く、院生達は蜘蛛の子を散らすように走りだした。
大蛇はそれを追うワケでもなく、舌をチラつかせて視線を巡らせている。まるで、獲物を探すかのように。
「きゃっ!」
先生の耳に届いた、短い悲鳴。それは、14歳くらいの少女が発した声だった。何かの拍子に転んだらしく、膝が切れて鮮血が流れ落ちている。
苦痛で顔を歪ませながらも、少女は立ち上がって再び走り始めた。ほぼ同時に、大蛇が少女の背後から迫る。巨体からは想像もできない、素早い動き。少女が背後を振り向くと、巨大な口から舌が伸びてきた。
「危ない!!」
叫びと共に、先生が少女を突き飛ばす。反動で少女の体は大きく吹き飛び、大蛇から逃れる事になった。
その代わり……蛇の舌が先生に絡み付く。そのまま、彼女の体は大蛇の口内に消えていった。
いや、正確には『体内』と言うべきか。普通の蛇がネズミを喰らうように、先生は大蛇に飲み込まれた。生きたまま、丸呑みに。
「せ……せんせーーー!!」
少女の悲痛な叫びも、大蛇には届かない。歪虚や雑魔は、生命体の天敵。強大な力を持つ奴らに、一般人では抗う術は無い。
だが、絶望の中にも小さな希望は残っている。幸か不幸か、この広場はハンターズソサエティから遠くない。既に最年長の院生が駆け込み、ハンターに助けを求めていた。
解説
突如として広場に現れた、大蛇の雑魔。孤児院の先生が1人飲み込まれましたが、死んだワケではありません。現場に急行し、彼女と院生達を保護して下さい。
広場の規模は100m四方で、近くに民家等はありません。西側は森に接していて、大蛇は中央付近に居ます。
広場にはベンチや花壇がありますが、遊具等の『障害物』はありません。移動の邪魔になる物はありませんが、隠れる場所も無いでしょう。
先生を飲み込んだ雑魔は死体型で、10m近い大蛇。獲物を『消化』しているのか、トグロを巻いて大人しくしています。ですが、覚醒者が近付いたり攻撃したら、容赦なく襲ってくるでしょう。
攻撃方法は、尻尾による殴打。近接攻撃ですが、180度の範囲を同時に攻撃してくるので、ご注意を。
最も注意すべき点は、『先生が飲み込まれている』という事。闇雲に攻撃したら、彼女を傷付けてしまう可能性もあります。
幸いにも、蛇の腹が大きく膨れているので、そこに先生が居るのでしょう。腹を避けて攻撃し、雑魔を倒して下さい。
広場に一般人は居ませんが、逃げ遅れた院生が数人居ます。彼らの避難誘導や保護もお忘れなく。
先生を救出できなかったり、雑魔を倒せなかったり、院生に重傷者や死者が出た場合、依頼は失敗となります。
広場の規模は100m四方で、近くに民家等はありません。西側は森に接していて、大蛇は中央付近に居ます。
広場にはベンチや花壇がありますが、遊具等の『障害物』はありません。移動の邪魔になる物はありませんが、隠れる場所も無いでしょう。
先生を飲み込んだ雑魔は死体型で、10m近い大蛇。獲物を『消化』しているのか、トグロを巻いて大人しくしています。ですが、覚醒者が近付いたり攻撃したら、容赦なく襲ってくるでしょう。
攻撃方法は、尻尾による殴打。近接攻撃ですが、180度の範囲を同時に攻撃してくるので、ご注意を。
最も注意すべき点は、『先生が飲み込まれている』という事。闇雲に攻撃したら、彼女を傷付けてしまう可能性もあります。
幸いにも、蛇の腹が大きく膨れているので、そこに先生が居るのでしょう。腹を避けて攻撃し、雑魔を倒して下さい。
広場に一般人は居ませんが、逃げ遅れた院生が数人居ます。彼らの避難誘導や保護もお忘れなく。
先生を救出できなかったり、雑魔を倒せなかったり、院生に重傷者や死者が出た場合、依頼は失敗となります。
マスターより
この依頼に目を通して下さった方、参加して下さった方に感謝を。
香月丈流です。
達成条件が厳しいのでシナリオ難易度は『難しい』になっていますが、駆け出しのハンターでも出来る事はあります。
参加者のレベルより、プレイング内容が重要となります。
救出といえば……先日、奇怪な電話がありました。
公衆電話からの着信で『助けて!』とだけ言って通話終了。
意味が分からずアタフタしていたら、再び携帯に着信。
『アハハ♪ ビックリした? ドッキリだよ!』
と、明るく元気な女性の声。
ここで、私は思った事を素直に言ってみました。
「あ な た だ れ ?」
次の瞬間、女性は電話の向こうで平謝りしてました。
香月丈流です。
達成条件が厳しいのでシナリオ難易度は『難しい』になっていますが、駆け出しのハンターでも出来る事はあります。
参加者のレベルより、プレイング内容が重要となります。
救出といえば……先日、奇怪な電話がありました。
公衆電話からの着信で『助けて!』とだけ言って通話終了。
意味が分からずアタフタしていたら、再び携帯に着信。
『アハハ♪ ビックリした? ドッキリだよ!』
と、明るく元気な女性の声。
ここで、私は思った事を素直に言ってみました。
「あ な た だ れ ?」
次の瞬間、女性は電話の向こうで平謝りしてました。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/09 13:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/29 21:34:46 |
|
![]() |
救出 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/06/30 19:25:37 |