ゲスト
(ka0000)
うら若きお嬢様のおみ足に
マスター:言の羽

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/05 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/07/14 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
その日、ひとりのハンターオフィス受付員が、とある貴族の屋敷に呼び出されていた。
実のところ――ある意味で当然とも言えるが――彼は名指しで召喚されたのではない。誰でもいいから口の堅い者をよこすようにとの連絡があって、上司から彼が指名されたにすぎない。
口が堅いとの印象を持たれていること自体は喜んでもよかったのだが、イレギュラーな業務というものは往々にして面倒事だ。断れるのであれば断りたかったというのが受付員の本音であった。
「わかっているでしょうけれど、依頼を出したいの」
そら来た、と受付員はつぶやいた。声にも表情にも出すことなく、胸の内で。
彼が通されたのは応接室だった。待っていたのはこの家の長子である娘と、その娘専属だという若い執事のふたり。執事から促されソファに腰を下ろすやいなや、娘が口を開いたのだ。
赤いドレスを纏い、爪と唇を赤く塗ったその娘の名はジルマリア。桃色の長い髪を左右それぞれでまとめ、これでもかときつい縦ロールにしている。その形状がリアルブルーの工具に似ているとかで、一部では密かにピンクドリルと呼ばれているそうなのだが、まあそれはいい。問題は別のところにある。
「まどろっこしいことは嫌いだから、単刀直入に言うわ。私に踏まれる者を集めてちょうだい」
縦ロールよりもきつい眼差し、傲慢な態度。ここまでは貴族にはよくある話だ。しかしジルマリアは、持って生まれた美貌がもったいないと思えてしまうほど、趣味が一般人のそれとは一線を画しているようだった。
「……念のため確認いたしますが、それは物理的に踏まれるという意味で間違いないでしょうか」
「は? 当たり前でしょう?」
しかめ面で返されて、受付員は無表情のまま心から帰りたいと願った。
「まあいいわ。この私の高潔なる考えなど貴方ごときの及べるところにはないのだから、特別に許してあげてよ」
「ありがとうございます」
してあげた、と言われたらとりあえず礼を述べておくのがこの受付員の処世術のひとつである。
「今度、この屋敷で舞踏会を開くの。貴族にとって舞踏会は結婚相手を探すための場。少なくともこの家ではそう。私にもそろそろ未来の夫をと、お母様とお父様が企画してくださったのよ」
貴族には貴族なりの事情があるのだろう。長子であればなおのこと。
しかし、参加予定者のリスト作成とか、同じ年頃の男性貴族の素行調査とか、なぜそういった依頼にはならなかったのか。疑問を抱きつつも、反面で答えを聞きたくないなあと受付員が考えていたところに、ジルマリアが続ける。
「夫には踏み心地の良い従順な男を選ばなければならないのだけど、私はこれまで、この執事しか踏んだことがないのよ。むやみに主従関係を結んではならないでしょう? だからそういった関係にはならない相手で舞踏会の前に経験を積んでおくべきと考えて、ハンターオフィスに連絡したの。ハンターは何でもやってくれると聞いているわ」
つっこみたいところは幾つもあるが、つっこんだところでジルマリアの中では正しく、疑念を挟む余地のないことならば意味がない。彼女の思考を一般人的に解釈するならば、愛の告白の練習を手伝えといったところなのだろうか。
「……ご依頼は確かに承りました。ですが、受けるかどうかについてはハンター個人の意思に任されています。ご期待に沿えぬ可能性があること、ご承知おきくださいますよう」
「理解していてよ。あくまで依頼、命令ではないのですもの。そのかわり、受けたハンターのことはそれなりに可愛がってあげてもいいわ」
「その旨、備考として付け加えます」
メモを取りながら、受付員は今夜の晩御飯のメニューを模索する。現実逃避しながらでも仕事の手は緩めない自分を賞賛するも、とにかく早く帰りたいだけかもしれない。
「そうそう、夫選びの前にハンターを踏んだと知っては候補の男たちが悲しむかもしれないから、そのあたりは隠してくれるかしら。その他の細かい打ち合わせは執事としてちょうだい。――後は頼んだわよ」
「仰せのままに」
ジルマリアの後ろで一言も喋らず直立不動だった執事が、片手を胸に添え一礼する。
なるほど、彼女独特の理論によって口の堅い者が呼ばれたということか。
「どんな人材が来るか、楽しみにしているわ」
赤い唇を薄く開いてにんまり笑うジルマリア。獲物を狙う猛禽類のような眼差しに、受付員はオフィスへ帰ったら自分を指名した上司に文句を言おうと心に決めた。
その日、ひとりのハンターオフィス受付員が、とある貴族の屋敷に呼び出されていた。
実のところ――ある意味で当然とも言えるが――彼は名指しで召喚されたのではない。誰でもいいから口の堅い者をよこすようにとの連絡があって、上司から彼が指名されたにすぎない。
口が堅いとの印象を持たれていること自体は喜んでもよかったのだが、イレギュラーな業務というものは往々にして面倒事だ。断れるのであれば断りたかったというのが受付員の本音であった。
「わかっているでしょうけれど、依頼を出したいの」
そら来た、と受付員はつぶやいた。声にも表情にも出すことなく、胸の内で。
彼が通されたのは応接室だった。待っていたのはこの家の長子である娘と、その娘専属だという若い執事のふたり。執事から促されソファに腰を下ろすやいなや、娘が口を開いたのだ。
赤いドレスを纏い、爪と唇を赤く塗ったその娘の名はジルマリア。桃色の長い髪を左右それぞれでまとめ、これでもかときつい縦ロールにしている。その形状がリアルブルーの工具に似ているとかで、一部では密かにピンクドリルと呼ばれているそうなのだが、まあそれはいい。問題は別のところにある。
「まどろっこしいことは嫌いだから、単刀直入に言うわ。私に踏まれる者を集めてちょうだい」
縦ロールよりもきつい眼差し、傲慢な態度。ここまでは貴族にはよくある話だ。しかしジルマリアは、持って生まれた美貌がもったいないと思えてしまうほど、趣味が一般人のそれとは一線を画しているようだった。
「……念のため確認いたしますが、それは物理的に踏まれるという意味で間違いないでしょうか」
「は? 当たり前でしょう?」
しかめ面で返されて、受付員は無表情のまま心から帰りたいと願った。
「まあいいわ。この私の高潔なる考えなど貴方ごときの及べるところにはないのだから、特別に許してあげてよ」
「ありがとうございます」
してあげた、と言われたらとりあえず礼を述べておくのがこの受付員の処世術のひとつである。
「今度、この屋敷で舞踏会を開くの。貴族にとって舞踏会は結婚相手を探すための場。少なくともこの家ではそう。私にもそろそろ未来の夫をと、お母様とお父様が企画してくださったのよ」
貴族には貴族なりの事情があるのだろう。長子であればなおのこと。
しかし、参加予定者のリスト作成とか、同じ年頃の男性貴族の素行調査とか、なぜそういった依頼にはならなかったのか。疑問を抱きつつも、反面で答えを聞きたくないなあと受付員が考えていたところに、ジルマリアが続ける。
「夫には踏み心地の良い従順な男を選ばなければならないのだけど、私はこれまで、この執事しか踏んだことがないのよ。むやみに主従関係を結んではならないでしょう? だからそういった関係にはならない相手で舞踏会の前に経験を積んでおくべきと考えて、ハンターオフィスに連絡したの。ハンターは何でもやってくれると聞いているわ」
つっこみたいところは幾つもあるが、つっこんだところでジルマリアの中では正しく、疑念を挟む余地のないことならば意味がない。彼女の思考を一般人的に解釈するならば、愛の告白の練習を手伝えといったところなのだろうか。
「……ご依頼は確かに承りました。ですが、受けるかどうかについてはハンター個人の意思に任されています。ご期待に沿えぬ可能性があること、ご承知おきくださいますよう」
「理解していてよ。あくまで依頼、命令ではないのですもの。そのかわり、受けたハンターのことはそれなりに可愛がってあげてもいいわ」
「その旨、備考として付け加えます」
メモを取りながら、受付員は今夜の晩御飯のメニューを模索する。現実逃避しながらでも仕事の手は緩めない自分を賞賛するも、とにかく早く帰りたいだけかもしれない。
「そうそう、夫選びの前にハンターを踏んだと知っては候補の男たちが悲しむかもしれないから、そのあたりは隠してくれるかしら。その他の細かい打ち合わせは執事としてちょうだい。――後は頼んだわよ」
「仰せのままに」
ジルマリアの後ろで一言も喋らず直立不動だった執事が、片手を胸に添え一礼する。
なるほど、彼女独特の理論によって口の堅い者が呼ばれたということか。
「どんな人材が来るか、楽しみにしているわ」
赤い唇を薄く開いてにんまり笑うジルマリア。獲物を狙う猛禽類のような眼差しに、受付員はオフィスへ帰ったら自分を指名した上司に文句を言おうと心に決めた。
解説
執事「目的は夫候補の選別に向け経験を積むことですので、踏み比べのために女性でも結婚適齢期でなくともかまわないと、ジルマリア様は仰せです。我が主の頼み、お聞き届けくださいますようお願いいたします」
というわけで、老若男女を問いません。
踏まれてもいいという方、お嬢様の糧となってください。
会場は屋敷内の一室になります。
他人に見られてはならないので、お外はだめです。
基本的に背中を踏むつもりだそうです。
●プレイングに記載してもらいたいこと
・どのように踏まれたいか
・踏まれた際の反応
・あなたを踏んだ感触(肉のつき具合など)
・背中の他に踏まれたいところ(あれば)
●登場人物
ジルマリア……10代後半。貴族の跡取り娘。夫は従わせるものらしい。
一部からピンクドリルと呼ばれていることは知らない。
執事……20代前半。影のあるイケメンだが顔だけではない。武芸もたしなむ、執事の鑑。
というわけで、老若男女を問いません。
踏まれてもいいという方、お嬢様の糧となってください。
会場は屋敷内の一室になります。
他人に見られてはならないので、お外はだめです。
基本的に背中を踏むつもりだそうです。
●プレイングに記載してもらいたいこと
・どのように踏まれたいか
・踏まれた際の反応
・あなたを踏んだ感触(肉のつき具合など)
・背中の他に踏まれたいところ(あれば)
●登場人物
ジルマリア……10代後半。貴族の跡取り娘。夫は従わせるものらしい。
一部からピンクドリルと呼ばれていることは知らない。
執事……20代前半。影のあるイケメンだが顔だけではない。武芸もたしなむ、執事の鑑。
マスターより
こんにちは、言の羽です。
最近は暑かったり涼しかったり、かと思えば雨だの雷だの、シャッキリできない日々が続いていますね。そんななか妙なテンションで生み出されてしまった依頼をお届けします。
踏まれたい人、踏まれてもいい人を募集です。覚悟完了してからのご参加をお勧めします。
※白紙(プレイング未提出)の場合、リプレイには登場できなくなってしまいます。参加処理が済んだことを確認できたらまず、踏まれた時の第一声を記載していただくとよいかと思います。
最近は暑かったり涼しかったり、かと思えば雨だの雷だの、シャッキリできない日々が続いていますね。そんななか妙なテンションで生み出されてしまった依頼をお届けします。
踏まれたい人、踏まれてもいい人を募集です。覚悟完了してからのご参加をお勧めします。
※白紙(プレイング未提出)の場合、リプレイには登場できなくなってしまいます。参加処理が済んだことを確認できたらまず、踏まれた時の第一声を記載していただくとよいかと思います。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/13 01:40