ゲスト
(ka0000)
一匹見たら数十匹……? 住み着いた厄介者
マスター:sagitta

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/08 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/17 19:00
オープニング
●鉱山にて
自由都市同盟の都市のひとつ、フマーレにほど近い中規模の鉱山。そこには、都市の近くにある鉱山の例に漏れず、ドワーフの一群が住み着いてくらしていた。その数は、職人や鉱夫20人とその家族で総勢70名ほど。集落には目立って大きな施設などはないが、取引先であり、買い出し先でもあるフマーレに徒歩で1日ほどという便利さもあり、住民達はそれなりにしあわせな暮らしを営んでいた。
――奴らが、来るまでは。
「くそ、忌々しい、やっかいな奴らが住み着きやがった」
今後の対策を協議する集会の席上で、血気盛んな若い鉱夫が、悪態をついた。
「これじゃ、あぶなっかしくておちおち酒も飲めねぇ」
「しかも、いつの間にかあいつら、どんどん増えやがる……」
「1匹見たら100匹とか言うからな……」
「くそ、だから最初の奴を見つけたときに駆除しとけば良かったんだ。弱気な族長が、様子を見よう、なんて言うもんだから……」
「す、すまない……」
まだそれほど年長とは思えない、人の良さそうな族長が、申し訳なさそうに頭を下げる。族長とは言え、小さな集落の長ともなれば、「ちょっと気のいいリーダー」にすぎない。まして彼は、1年ほど前に前任者が事故で亡くなったあとに新しく族長になったばかりだった。
「で? どうするんだ? 殴り込みか? このままにしとくってわけにはいかないだろ?」
鍛え上げられた筋肉を誇示するように族長に向かって尋ねたのは、最初に悪態をついた若い鉱夫だ。気圧されるように一歩下がった族長は、絞り出すように言った。
「ハンターオフィスに、力を借りようと思うんだ」
●ハンターオフィスにて
「なるほど、コボルドの集団がすみついたと」
ドワーフの族長の話を聞いた受付嬢が、真剣な面持ちでうなずいた。
鉱山の厄介者の正体は、コボルドとよばれる亜人だ。「ドワーフの宿敵」ともよばれる彼らは、どう猛で野蛮な暮らしをしていて、食べ物を得るためにドワーフや人間達を襲うことも少なくない。
数ヶ月前に、老朽化して封鎖していた坑道のひとつに、数匹のコボルドが住み着いたのだという。コボルドは、繁殖力が非常に高いのが特徴だ。あっという間に数匹だったはずのコボルドは数十匹になり――まだドワーフたちに人的な被害は出ていないものの、食料を保管していた倉庫から食べ物が盗まれたり、井戸から水が盗られたりするなど、だんだんと無視できない状況になってきたのだという。
「コボルドを一掃する、という依頼ですか? 数十匹ともなると、なかなかたいへんそうですが」
「とりあえず、われわれの行動圏内から出て行ってくれればかまわない。もちろん、一掃できるに越したことはないが……。必要なら、集落から人手を出すこともできるだろう。戦いの心得があるわけではないが、ふだんから採掘と鍛冶で鍛えている屈強な男達が10人はいる」
「わかりました。依頼してみましょう」
自由都市同盟の都市のひとつ、フマーレにほど近い中規模の鉱山。そこには、都市の近くにある鉱山の例に漏れず、ドワーフの一群が住み着いてくらしていた。その数は、職人や鉱夫20人とその家族で総勢70名ほど。集落には目立って大きな施設などはないが、取引先であり、買い出し先でもあるフマーレに徒歩で1日ほどという便利さもあり、住民達はそれなりにしあわせな暮らしを営んでいた。
――奴らが、来るまでは。
「くそ、忌々しい、やっかいな奴らが住み着きやがった」
今後の対策を協議する集会の席上で、血気盛んな若い鉱夫が、悪態をついた。
「これじゃ、あぶなっかしくておちおち酒も飲めねぇ」
「しかも、いつの間にかあいつら、どんどん増えやがる……」
「1匹見たら100匹とか言うからな……」
「くそ、だから最初の奴を見つけたときに駆除しとけば良かったんだ。弱気な族長が、様子を見よう、なんて言うもんだから……」
「す、すまない……」
まだそれほど年長とは思えない、人の良さそうな族長が、申し訳なさそうに頭を下げる。族長とは言え、小さな集落の長ともなれば、「ちょっと気のいいリーダー」にすぎない。まして彼は、1年ほど前に前任者が事故で亡くなったあとに新しく族長になったばかりだった。
「で? どうするんだ? 殴り込みか? このままにしとくってわけにはいかないだろ?」
鍛え上げられた筋肉を誇示するように族長に向かって尋ねたのは、最初に悪態をついた若い鉱夫だ。気圧されるように一歩下がった族長は、絞り出すように言った。
「ハンターオフィスに、力を借りようと思うんだ」
●ハンターオフィスにて
「なるほど、コボルドの集団がすみついたと」
ドワーフの族長の話を聞いた受付嬢が、真剣な面持ちでうなずいた。
鉱山の厄介者の正体は、コボルドとよばれる亜人だ。「ドワーフの宿敵」ともよばれる彼らは、どう猛で野蛮な暮らしをしていて、食べ物を得るためにドワーフや人間達を襲うことも少なくない。
数ヶ月前に、老朽化して封鎖していた坑道のひとつに、数匹のコボルドが住み着いたのだという。コボルドは、繁殖力が非常に高いのが特徴だ。あっという間に数匹だったはずのコボルドは数十匹になり――まだドワーフたちに人的な被害は出ていないものの、食料を保管していた倉庫から食べ物が盗まれたり、井戸から水が盗られたりするなど、だんだんと無視できない状況になってきたのだという。
「コボルドを一掃する、という依頼ですか? 数十匹ともなると、なかなかたいへんそうですが」
「とりあえず、われわれの行動圏内から出て行ってくれればかまわない。もちろん、一掃できるに越したことはないが……。必要なら、集落から人手を出すこともできるだろう。戦いの心得があるわけではないが、ふだんから採掘と鍛冶で鍛えている屈強な男達が10人はいる」
「わかりました。依頼してみましょう」
解説
鉱山(ドワーフの集落)の坑道のひとつに住み着いた数十匹のコボルドを追い出してください。
坑道は、入り口が幅2mほどで、中には広大な空間が広がっていますが、度重なる採掘により天井がもろくなっており、いつ崩れ落ちてもおかしくありません。
また、表の入り口のほかに、鉱山の裏側に出る出口が1ヶ所あります(こちらも幅は2mほど)。最近では、表口と裏口にそれぞれ2人ずつの見張りが、交代で立っているようです。
コボルドは、リーダーに統率されている30~50匹の集団のようです。食料は、基本的には山で狩りをして手に入れているようで、石の武器などで武装しています。
ドワーフの集落には、力仕事のできる屈強なドワーフの男性が10人ほどいます。必要とあらば、力を貸してくれるでしょう。
また、生活必需品であれば、集落から借りることもできます。
坑道は、入り口が幅2mほどで、中には広大な空間が広がっていますが、度重なる採掘により天井がもろくなっており、いつ崩れ落ちてもおかしくありません。
また、表の入り口のほかに、鉱山の裏側に出る出口が1ヶ所あります(こちらも幅は2mほど)。最近では、表口と裏口にそれぞれ2人ずつの見張りが、交代で立っているようです。
コボルドは、リーダーに統率されている30~50匹の集団のようです。食料は、基本的には山で狩りをして手に入れているようで、石の武器などで武装しています。
ドワーフの集落には、力仕事のできる屈強なドワーフの男性が10人ほどいます。必要とあらば、力を貸してくれるでしょう。
また、生活必需品であれば、集落から借りることもできます。
マスターより
ドワーフからの依頼です。
お隣さんとの厄介ごとは、なかなか難しいものです。まして相手が、宿敵だったりすると……。
ドワーフさん達の平穏な生活のために、皆さんの力を、貸してください。
お隣さんとの厄介ごとは、なかなか難しいものです。まして相手が、宿敵だったりすると……。
ドワーフさん達の平穏な生活のために、皆さんの力を、貸してください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/17 00:29
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 Hollow(ka4450) 人間(クリムゾンウェスト)|17才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/07/08 16:06:41 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/07 22:04:03 |