ゲスト
(ka0000)
レア妖精を探しに
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2015/07/16 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/25 19:00
オープニング
七月某日。
八橋杏子(やつはしあんこ)は知り合いである花屋のドワーフベムブルから、耳寄りな情報を聞いた。
「妖精がたくさん住んでる谷、ですか?」
「うん。花の種の採集に行くときに通る場所なんだけどね。それが、あまり見ないタイプの妖精で……羽がちょっとコウモリみたいなんだ。丸っこくってね、チーチーって鳴くの」
杏子は自称画家である――ハンター業掛け持ちの。
ひとつ世間をあっと言わせるような作品を描いてみたい。常からそう考えている彼女にとって、ベムブルのこの話は、おおいに興味を引くものだった。
「どこにあるんですか、その妖精谷! 教えてください!」
熱意をもって詰め寄ってくる相手にベムブルは、人の良さそうな顔を曇らせた。
「うーん……君、体力に自信はあるかな?」
「体力ですか? そりゃもうばっちりありますよ。私こう見えてワンダーホーゲルに一時所属していたこともあるんです。ちょっとやそっとのことじゃへこたれません!」
「そう? なら教えてあげてもいいけど……自然を荒らさないようにね」
●
杏子は杖を手に山道を上っていた。
岩があちこち露出した山肌は傾斜がきつく、小石だらけ。分厚い革靴を履いていても足裏に響く。画材道具一式を入れたザックの紐が肩に食い込む。特にイーゼルとキャンバスが重い。
少し立ち止まって彼女は、ベムブルからもらった地図を確かめた。
在所の地名とつづら折りになった登山ルートが書き込まれている。そこまではいい。問題なのは距離の表記が適当すぎる点だ。『しばらく歩く』『少し歩く』『結構長く歩く』……全部こんな感じである。
(せめてどのくらい時間がかかるかを示してくれれば……っ)
何か考えていると疲れる一方なので、心を無にし足元だけ見、歩を進める。眺望を堪能する余裕もなく。
そうやって進んでいたところ、急に頭へ堅いものが当たってきた。
「いたっ! つ~」
一体何事かと足元を見れば、小石が落ちている。
ギィ! ググィ!
岩陰から顔を出したのは、コボルド達だ。
グィイ! ギィ!
どうやら荷物を狙っているらしい。石を投げつつ、じりじり近づいてくる。
杏子は杖を振り回し追い払おうとした。
「しっ! しっ! 向こうに行きなさい!」
そのとき小石が彼女の背負っている荷物に当たった。
これはコボルドたちにとって実にまずいことだった。画家にとって商売道具は命なのである。杏子の目付きが変わった。
「……何さらすんじゃアホンダラ!!」
杖の中から白刃が現れた――仕込み杖だったのである。
彼女は一番近くに寄ってきていたコボルドの喉を切り裂いた。悲鳴を上げ倒れる仲間を前に、コボルドの群れはいったん引いた。遠吠えをし、お頭を呼ぶ。
雑な革鎧を着込んだゴブリンが現れた。
どこで手にいれたものか、戦斧を手にしている。
●
ハンターたちの耳に、コボルドの鳴き声が聞こえた。
『コボルドが頻繁に畜舎や畑を荒らしている。追いはぎのようなことまでする。山のどこかにねぐらを作っているのに違いない。退治してくれまいか』という依頼を麓の町村から受け、山中探索に来ていた彼らは、急いで音が聞こえた方に向かった。そして、杏子とゴブリンが戦っている現場に出くわした。
仕込み杖の刃は鋭いが脆い。力押しな戦斧との相性は悪いようで、苦戦ぎみである。
八橋杏子(やつはしあんこ)は知り合いである花屋のドワーフベムブルから、耳寄りな情報を聞いた。
「妖精がたくさん住んでる谷、ですか?」
「うん。花の種の採集に行くときに通る場所なんだけどね。それが、あまり見ないタイプの妖精で……羽がちょっとコウモリみたいなんだ。丸っこくってね、チーチーって鳴くの」
杏子は自称画家である――ハンター業掛け持ちの。
ひとつ世間をあっと言わせるような作品を描いてみたい。常からそう考えている彼女にとって、ベムブルのこの話は、おおいに興味を引くものだった。
「どこにあるんですか、その妖精谷! 教えてください!」
熱意をもって詰め寄ってくる相手にベムブルは、人の良さそうな顔を曇らせた。
「うーん……君、体力に自信はあるかな?」
「体力ですか? そりゃもうばっちりありますよ。私こう見えてワンダーホーゲルに一時所属していたこともあるんです。ちょっとやそっとのことじゃへこたれません!」
「そう? なら教えてあげてもいいけど……自然を荒らさないようにね」
●
杏子は杖を手に山道を上っていた。
岩があちこち露出した山肌は傾斜がきつく、小石だらけ。分厚い革靴を履いていても足裏に響く。画材道具一式を入れたザックの紐が肩に食い込む。特にイーゼルとキャンバスが重い。
少し立ち止まって彼女は、ベムブルからもらった地図を確かめた。
在所の地名とつづら折りになった登山ルートが書き込まれている。そこまではいい。問題なのは距離の表記が適当すぎる点だ。『しばらく歩く』『少し歩く』『結構長く歩く』……全部こんな感じである。
(せめてどのくらい時間がかかるかを示してくれれば……っ)
何か考えていると疲れる一方なので、心を無にし足元だけ見、歩を進める。眺望を堪能する余裕もなく。
そうやって進んでいたところ、急に頭へ堅いものが当たってきた。
「いたっ! つ~」
一体何事かと足元を見れば、小石が落ちている。
ギィ! ググィ!
岩陰から顔を出したのは、コボルド達だ。
グィイ! ギィ!
どうやら荷物を狙っているらしい。石を投げつつ、じりじり近づいてくる。
杏子は杖を振り回し追い払おうとした。
「しっ! しっ! 向こうに行きなさい!」
そのとき小石が彼女の背負っている荷物に当たった。
これはコボルドたちにとって実にまずいことだった。画家にとって商売道具は命なのである。杏子の目付きが変わった。
「……何さらすんじゃアホンダラ!!」
杖の中から白刃が現れた――仕込み杖だったのである。
彼女は一番近くに寄ってきていたコボルドの喉を切り裂いた。悲鳴を上げ倒れる仲間を前に、コボルドの群れはいったん引いた。遠吠えをし、お頭を呼ぶ。
雑な革鎧を着込んだゴブリンが現れた。
どこで手にいれたものか、戦斧を手にしている。
●
ハンターたちの耳に、コボルドの鳴き声が聞こえた。
『コボルドが頻繁に畜舎や畑を荒らしている。追いはぎのようなことまでする。山のどこかにねぐらを作っているのに違いない。退治してくれまいか』という依頼を麓の町村から受け、山中探索に来ていた彼らは、急いで音が聞こえた方に向かった。そして、杏子とゴブリンが戦っている現場に出くわした。
仕込み杖の刃は鋭いが脆い。力押しな戦斧との相性は悪いようで、苦戦ぎみである。
解説
補足説明
これは亜人山賊隊を倒し、妖精谷を見に行くシナリオです。
亜人山賊隊の内訳は以下の通り。
頭目:ゴブリン:1匹:装備は革鎧と斧。
手下:コボルド:15匹:装備は特にないが石を投げてくる。
コボルドは頭目が倒されると怖じけづき、四散してしまいます。
地図通りに歩いていけば、渓谷の花園に行き着きます。
そこでは変わった妖精が見られることでしょう。
登場NPCデータ
八橋杏子(やつはしあんこ):22:女:画家兼ハンター(舞刀士):夢はいつか個展を開くこと。
これは亜人山賊隊を倒し、妖精谷を見に行くシナリオです。
亜人山賊隊の内訳は以下の通り。
頭目:ゴブリン:1匹:装備は革鎧と斧。
手下:コボルド:15匹:装備は特にないが石を投げてくる。
コボルドは頭目が倒されると怖じけづき、四散してしまいます。
地図通りに歩いていけば、渓谷の花園に行き着きます。
そこでは変わった妖精が見られることでしょう。
登場NPCデータ
八橋杏子(やつはしあんこ):22:女:画家兼ハンター(舞刀士):夢はいつか個展を開くこと。
マスターより
KINUTAです。
山賊団を倒し、妖精を見に行く。
忙しい一日になりそうです。
山賊団を倒し、妖精を見に行く。
忙しい一日になりそうです。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/23 14:12
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談 何 静花(ka4831) エルフ|14才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/07/16 02:16:00 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/16 02:10:54 |