ゲスト
(ka0000)
アンナの女子会日誌
マスター:のどか

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/18 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/27 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
「ホープでの復興支援任務、ご苦労だった」
復興活動を終えてヴァリオスへ帰還していたアンナは、いつものように大佐の執務室へと呼び出されていた。
アンナはその言葉に短い返事と敬礼で返すと、真っ直ぐに大佐の瞳を見遣る。
「それで、復興の方はどうだね」
「比較的順調に進んでいるかと思います。先の戦い以降、ホープに手を掛ける歪虚も息を潜めておりますし……残る部隊と、現地の他国の兵達との力で、十分回復は見込めるでしょう」
「なるほど、それは何よりだ」
大佐はそう言って1つ頷くと、なにやら机上の書類に判を押し、それをアンナの方へと手渡す。
「1ヶ月あまりの長期任務の直後だからな、キミ達の部隊に休暇を与える。ゆっくり英気を養いたまえ」
そう言いながら手渡された用紙には、以下の隊、以下の者に対し、休暇を与えるという旨と共に、その期間が記されていた。
「ありがとうございます。慣れない地での任務に部下も疲れきっているようですので、きっと喜ぶ事でしょう」
返事を返したアンナに大佐は目を細めて頷くと、「話は以上だ」と彼女を下がらせる。
一礼の後、部屋を出て行ったアンナの背中を見送って、椅子の背もたれに深く体を預ける。
窓の外に目をやると、隊長の帰りを待つエスト隊――そして愛する愛娘が、せっせとランニングに励んでいる姿が目に入った。
「しっかりと、英気を養って欲しい。それが終ったら……そろそろ、大きな事件を扱って貰わなければならないからな」
その言葉はまるで自分自身に言い聞かせるかのように、深い吐息と共に吐き出されていた。
「――と言う事で、休暇を与えるようにとの大佐からの命令だ。各自、十二分に疲れを取るように」
訓練場で部下達を集めたアンナは、先ほど大佐に渡された書類を示しながらそう告げていた。
少年少女達はその言葉に目に見えて色めき立ち、小さくガッツポーズを作ってみせる。
「っしゃぁ、丁度新しい剣が欲しいと思ってたんだぜ! 今のじゃ軽くってな、フマーレの工房まで探しに行けるぜ!」
「僕も、溜まっていた本を読む機会が出来てありがたいよ。この1ヶ月は辺境に持っていく事が出来た分しか読むことが出来なかったからね」
バンとピーノ、エスト隊の少年2人は各々決まった予定があるようで、口にしては同時に大きなため息を吐く。
「今日の訓練も切り上げる事とする。たまにはゆっくり休むと良いだろう」
そう告げて、訓練場を立ち去ろうとするアンナを、フィオーレが背後から呼び止めていた。
「あ、隊長~。お休みの間、予定はあります? 彼氏と会うトカ」
そう、どこか白々しく聞くフィオーレに、アンナは「いいや」と首を振って答えた。
「良かった~。じゃあ、買い物付き合ってくれません? 化粧品、そろそろ切れそうなんですよ~」
「別に構わないが……一人で行けないものなのか?」
「えー、彼氏居るならまだしも、女一人で買い物とかどれだけ寂しいニンゲンなんですか。あり得ないですよ、アリエナイ」
大事なことなのか2度繰り返して言うその言葉に、アンナは小さく咳払いをして言葉を濁す。
「あ、ついでに、ブランドの新商品見て回りましょうよ。今年のデザイン、すっごい可愛いの。それからそれからー、裏通りに出来たカフェがとってもお洒落で、ケーキが美味しいらしいんですよ」
「それは……全部行くのか?」
「勿論ですよ、何言ってるんですか~!」
あっけらかんとして答えるフィオーレに、アンナはため息混じりに頷いた。
「……まあ、良いだろう。私も、買い足さなければならない消耗品がいくつかあったと思う」
「やったー、決まりですねっ。お休みは隊長と女子会ね~」
そう言って喜ぶ彼女を前に、まあ悪い気もしないアンナであったが……問題は約束をしたその日の夜の事であった。
自室で休暇の事を思っていたアンナ、ふと考えた。
そう言えば……こうして上司と部下、先輩と後輩のような形でプライベートで誰かと接するのは初めてのような気がする。
友人とならば勿論あるが、プライベートとは言え、上司と部下であることには変わりは無い。
かと言って、外まで軍のノリを持ち出しては、せっかくの休暇も台無しだろう。
自分にとっても、彼女にとっても。
とは言え、そのラインを計れるほどアンナは軍務経験は豊富ではなく、しかも相手はあの大佐の娘。
プライベートである以上は、自分と彼女の関係は「娘と、その父の部下」でもあるハズなのだ。
そんな事を目くるめく考えていたら、次第にフィオーレに対する対応の仕方さえもあやふやになってしまい、終いには頭を抱えて深く考え込むようにすらなってしまった。
そもそも、思えば自分は彼女とまともに仕事以外の話をした事が無い。
彼女の趣味も、好みも、私生活も、その行動パターンも、全く持って知らないのだ。
唐突に訪れた、仕事だけが繋いで来たその関係に一石を投じるこの場面。
「……どうしよう」
最後にそう口にして締めくくったアンナは、手短に支度を済ませて部屋を出る。
とりあえず誰かに相談しよう、そう思って、依頼の斡旋で世話になっているオフィスの受付嬢のもとを訪れるのであった。
「ホープでの復興支援任務、ご苦労だった」
復興活動を終えてヴァリオスへ帰還していたアンナは、いつものように大佐の執務室へと呼び出されていた。
アンナはその言葉に短い返事と敬礼で返すと、真っ直ぐに大佐の瞳を見遣る。
「それで、復興の方はどうだね」
「比較的順調に進んでいるかと思います。先の戦い以降、ホープに手を掛ける歪虚も息を潜めておりますし……残る部隊と、現地の他国の兵達との力で、十分回復は見込めるでしょう」
「なるほど、それは何よりだ」
大佐はそう言って1つ頷くと、なにやら机上の書類に判を押し、それをアンナの方へと手渡す。
「1ヶ月あまりの長期任務の直後だからな、キミ達の部隊に休暇を与える。ゆっくり英気を養いたまえ」
そう言いながら手渡された用紙には、以下の隊、以下の者に対し、休暇を与えるという旨と共に、その期間が記されていた。
「ありがとうございます。慣れない地での任務に部下も疲れきっているようですので、きっと喜ぶ事でしょう」
返事を返したアンナに大佐は目を細めて頷くと、「話は以上だ」と彼女を下がらせる。
一礼の後、部屋を出て行ったアンナの背中を見送って、椅子の背もたれに深く体を預ける。
窓の外に目をやると、隊長の帰りを待つエスト隊――そして愛する愛娘が、せっせとランニングに励んでいる姿が目に入った。
「しっかりと、英気を養って欲しい。それが終ったら……そろそろ、大きな事件を扱って貰わなければならないからな」
その言葉はまるで自分自身に言い聞かせるかのように、深い吐息と共に吐き出されていた。
「――と言う事で、休暇を与えるようにとの大佐からの命令だ。各自、十二分に疲れを取るように」
訓練場で部下達を集めたアンナは、先ほど大佐に渡された書類を示しながらそう告げていた。
少年少女達はその言葉に目に見えて色めき立ち、小さくガッツポーズを作ってみせる。
「っしゃぁ、丁度新しい剣が欲しいと思ってたんだぜ! 今のじゃ軽くってな、フマーレの工房まで探しに行けるぜ!」
「僕も、溜まっていた本を読む機会が出来てありがたいよ。この1ヶ月は辺境に持っていく事が出来た分しか読むことが出来なかったからね」
バンとピーノ、エスト隊の少年2人は各々決まった予定があるようで、口にしては同時に大きなため息を吐く。
「今日の訓練も切り上げる事とする。たまにはゆっくり休むと良いだろう」
そう告げて、訓練場を立ち去ろうとするアンナを、フィオーレが背後から呼び止めていた。
「あ、隊長~。お休みの間、予定はあります? 彼氏と会うトカ」
そう、どこか白々しく聞くフィオーレに、アンナは「いいや」と首を振って答えた。
「良かった~。じゃあ、買い物付き合ってくれません? 化粧品、そろそろ切れそうなんですよ~」
「別に構わないが……一人で行けないものなのか?」
「えー、彼氏居るならまだしも、女一人で買い物とかどれだけ寂しいニンゲンなんですか。あり得ないですよ、アリエナイ」
大事なことなのか2度繰り返して言うその言葉に、アンナは小さく咳払いをして言葉を濁す。
「あ、ついでに、ブランドの新商品見て回りましょうよ。今年のデザイン、すっごい可愛いの。それからそれからー、裏通りに出来たカフェがとってもお洒落で、ケーキが美味しいらしいんですよ」
「それは……全部行くのか?」
「勿論ですよ、何言ってるんですか~!」
あっけらかんとして答えるフィオーレに、アンナはため息混じりに頷いた。
「……まあ、良いだろう。私も、買い足さなければならない消耗品がいくつかあったと思う」
「やったー、決まりですねっ。お休みは隊長と女子会ね~」
そう言って喜ぶ彼女を前に、まあ悪い気もしないアンナであったが……問題は約束をしたその日の夜の事であった。
自室で休暇の事を思っていたアンナ、ふと考えた。
そう言えば……こうして上司と部下、先輩と後輩のような形でプライベートで誰かと接するのは初めてのような気がする。
友人とならば勿論あるが、プライベートとは言え、上司と部下であることには変わりは無い。
かと言って、外まで軍のノリを持ち出しては、せっかくの休暇も台無しだろう。
自分にとっても、彼女にとっても。
とは言え、そのラインを計れるほどアンナは軍務経験は豊富ではなく、しかも相手はあの大佐の娘。
プライベートである以上は、自分と彼女の関係は「娘と、その父の部下」でもあるハズなのだ。
そんな事を目くるめく考えていたら、次第にフィオーレに対する対応の仕方さえもあやふやになってしまい、終いには頭を抱えて深く考え込むようにすらなってしまった。
そもそも、思えば自分は彼女とまともに仕事以外の話をした事が無い。
彼女の趣味も、好みも、私生活も、その行動パターンも、全く持って知らないのだ。
唐突に訪れた、仕事だけが繋いで来たその関係に一石を投じるこの場面。
「……どうしよう」
最後にそう口にして締めくくったアンナは、手短に支度を済ませて部屋を出る。
とりあえず誰かに相談しよう、そう思って、依頼の斡旋で世話になっているオフィスの受付嬢のもとを訪れるのであった。
解説
▼目的
軍人さんの休暇を一緒にエンジョイしてください
▼概要
オフィスを訪れたアンナは、件の受付嬢に相談をしました。
開口一番、彼女に言われた言葉は「2人っきりだから気まずいんですよ~☆」との事。
受付嬢はすぐに、オフィスでヒマそう(?)にしていた皆さんを捕まえて、アンナ達の休日に同行するよう話を付けます。
報酬も無い口約束の依頼ですが、飯を奢って貰うなり、上流階級の人間が知るお店を教えて貰ったり、女の子の買い物に同行できるなり、思い思いに休暇をエンジョイしてください。
当日に巡る事となる場所は以下に記しておきます。
▼休暇のしおり
舞台は同盟軍の本部もある、屈指の商業都市「ヴァリオス」です。
紅の世界トップの文化水準を持つと言われるこの街で、休暇をお過ごし下さい。
当日は以下の順に街を巡る事になります。
1.ウィンドウショッピング
洋服屋さんや雑貨屋さんなど、街にひしめくお店を巡ります。
流行の最先端と謳われるヴァリオス。
様々なブランドの新作や、雑貨、コスメなどを試着したり試用したりしてお楽しみ下さい。
2.カフェで一休み
メインストリートから外れた裏通りに出来た、新しいカフェで一休みです。
メルヘンチックなお洒落なお家で、お茶と手作りケーキが売りだそう。
お腹が空いたらパスタやピザなんかの食事もあるようです。
美味しいケーキを食べながら、ひと時の語らいを楽しみましょう。
ちなみにここのお会計は、内々にアンナが払ってくれます。
3.お買い物
一休みしたら、もう一度街を回りましょう。
先ほど気になったもの等を買って、日ごろのストレス発散です。
ちなみに、NPCの意向でコスメと雑貨は必ず回るようです。
▼NPC
アンナ=リーナ:エスト隊隊長。曹長。真面目で誠実な、軍人らしい軍人です。
フィオーレ:エスト隊隊員。軍曹。アンナの上司の娘で、箱入りで育てられたのか、我侭マイペースなお嬢様です。ゆるふわ系。
軍人さんの休暇を一緒にエンジョイしてください
▼概要
オフィスを訪れたアンナは、件の受付嬢に相談をしました。
開口一番、彼女に言われた言葉は「2人っきりだから気まずいんですよ~☆」との事。
受付嬢はすぐに、オフィスでヒマそう(?)にしていた皆さんを捕まえて、アンナ達の休日に同行するよう話を付けます。
報酬も無い口約束の依頼ですが、飯を奢って貰うなり、上流階級の人間が知るお店を教えて貰ったり、女の子の買い物に同行できるなり、思い思いに休暇をエンジョイしてください。
当日に巡る事となる場所は以下に記しておきます。
▼休暇のしおり
舞台は同盟軍の本部もある、屈指の商業都市「ヴァリオス」です。
紅の世界トップの文化水準を持つと言われるこの街で、休暇をお過ごし下さい。
当日は以下の順に街を巡る事になります。
1.ウィンドウショッピング
洋服屋さんや雑貨屋さんなど、街にひしめくお店を巡ります。
流行の最先端と謳われるヴァリオス。
様々なブランドの新作や、雑貨、コスメなどを試着したり試用したりしてお楽しみ下さい。
2.カフェで一休み
メインストリートから外れた裏通りに出来た、新しいカフェで一休みです。
メルヘンチックなお洒落なお家で、お茶と手作りケーキが売りだそう。
お腹が空いたらパスタやピザなんかの食事もあるようです。
美味しいケーキを食べながら、ひと時の語らいを楽しみましょう。
ちなみにここのお会計は、内々にアンナが払ってくれます。
3.お買い物
一休みしたら、もう一度街を回りましょう。
先ほど気になったもの等を買って、日ごろのストレス発散です。
ちなみに、NPCの意向でコスメと雑貨は必ず回るようです。
▼NPC
アンナ=リーナ:エスト隊隊長。曹長。真面目で誠実な、軍人らしい軍人です。
フィオーレ:エスト隊隊員。軍曹。アンナの上司の娘で、箱入りで育てられたのか、我侭マイペースなお嬢様です。ゆるふわ系。
マスターより
おはようございます、のどかです。
この世界一番の文化水準を持つらしい極彩の街ヴァリオスで遊ぶ依頼です。
世代が違って、なんか呑みに誘いづらい……それに似た心境のアンナです。
半ばNPCのお守りのようでもありますが、距離感を掴みかねた2人の関係を構ってあげるのも良いでしょう。
なお、今回の依頼では「今日のために持って来たフレーバーのお金」を使います。
フレーバーなので、データ的な金銭の増減や、アイテムの付与はありません。
思う存分、豪遊してください。
ちなみに、名目は女子会ですが男性のご参加もウェルカムです。
ただし、荷物持ちは覚悟してください。
皆様のご参加をお待ちしております。
この世界一番の文化水準を持つらしい極彩の街ヴァリオスで遊ぶ依頼です。
世代が違って、なんか呑みに誘いづらい……それに似た心境のアンナです。
半ばNPCのお守りのようでもありますが、距離感を掴みかねた2人の関係を構ってあげるのも良いでしょう。
なお、今回の依頼では「今日のために持って来たフレーバーのお金」を使います。
フレーバーなので、データ的な金銭の増減や、アイテムの付与はありません。
思う存分、豪遊してください。
ちなみに、名目は女子会ですが男性のご参加もウェルカムです。
ただし、荷物持ちは覚悟してください。
皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/28 00:18
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/15 21:53:07 |
|
![]() |
乙女たちの休日 イルム=ローレ・エーレ(ka5113) 人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/07/18 00:18:56 |