ゲスト
(ka0000)
新人歓迎!ゴブリンへの道
マスター:深夜真世

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/20 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/29 19:00
オープニング
●
同盟領の農耕推進地域、ジェオルジでのお話。
人里離れた森の中の道を、数人の男たちが歩いていた。道は狭く、雑草などが目立つ。
「あーあー、やっぱり荒れてやがる」
ぱしん、と手にした鉈で道にせり出す低木の枝を落としつつ、先頭を歩く者がぼやいた。
「昔はこの道を抜けて行商人も結構やって来てたんだがなぁ……」
後続の男も反対側の邪魔な枝を切りつつ応じる。
「まあ、大量輸送には向かない道だし、ここを通る商人がいなくなっても不思議じゃない」
いわんや旅人なぞ、とさらに別の者。
どうやら昔は抜け道として活用されていたようだが、もともと長い森を抜けるうえ両端を結ぶ村と村は交流も乏しく生活基盤を共有しているなどということもない。日常的に里山管理される、比較的両村に近い部分は手入れもされたが、長い道の中間部分までは手が届かない。何せ村から村まで一日。半日仕事で戻ってこれない状態なので無理もない。
さりとて、放置もできない。
理由は簡単で、荒れた場所から荒れ始めるから。
荒れれば人に害をなす動物も出没しよう。放置できない事情はここにある。
こうして今、片方の村人が重い腰を上げ数人で作業しているというわけだ。
「しかし、顔を見なくなった行商人も多いよな」
「そうだな。願わくば、病気なんかじゃなく元気にしとればええが」
そんな話をしつつ、道づくり。
その時だった!
「あれ?」
先頭の男が気付いた。
「……なんか、荒れてた道がすっかり良くなってないか?」
「そういえば、いつの間に……」
気付けば、道にせり出す枝などがなくなっていた。
足元も下生えが踏み締められているようではある。
これまで荒れていたのに、と顔を見合わせた。おかしな現象である。
「あっちの村のモンがやってくれたんかの?」
「まさか。ここはまだ中間点から程遠いぞ。やってくれてたとしても中間点までじゃろ」
「この枝の切り口は……刃物だよな? 動物の爪とかじゃなく」
「まあ、本当に向こうの村のモンがやってくれたのかもしれんし」
とにかく中間点までは行ってみようと急ぐ。
「ん?」
早足になった時、ある者が気付いた。
「これ……くるみ割り人形か?」
道に落ちていた人形を手にする。
こんなものを持って森に入る者はいないだろう。クルミの実を採取するにしても、屋外なら手ごろな岩もある。わざわざ荷物になるものを持参するはずがない。
そしてこの時、ほぼ全員がしゃがみ込んで人形を見ていた。
周囲の警戒が緩くなってしまっていたのだ!
――ざざ……。
遠くからの不審な音。
それに気付いた時、村人たちは、見たッ!
「ひいいいいっ!」
ここは、とある町のハンターオフィス。
駆け出しハンターの南那初華(みなみな・はつか)が身を縮めて怖がっていた。
「あ、ごめんなさい。依頼の説明をするうちについ興奮して……」
不気味な表情をして初華にぐいい、と顔を近付けていた受付係がこほんと咳払いして身を正す。
どうやら上記のとおり依頼の経緯を話していたところ、サスペンス風味に説明してしまったようで。
「ん、んもう。怪奇作家だったお父さんのお話も苦手だったのに……」
ぷんぷん、と頬を膨らませた初華も腰を揺すって椅子に座り直した。
「とにかく、そういう事情でそこにゴブリン一匹を発見したそうです。今回の新人ハンター向けの依頼は、これですね」
「その……村人たちは?」
初華、恐る恐る聞いてみた。流れからするとイヤな予感しかない。
「その時一人、逃げ遅れて犠牲になりました。……襲った一匹はあっさり戻って行ったので、おそらく仲間がいるのだとみられています」
「総数は?」
「不明です。……が、状況から小規模集団――おそらく六匹前後と判断されます。初華さんを含めて八人で当たればよほど敵の策にはまらない限り力負けすることはないでしょう。受けてみませんか?」
係員の言葉に初華、大きく頷く。
「うん! ……んじゃ、やってみる!」
というわけで、一緒に行ってゴブリン退治してくれる人、求ム。
同盟領の農耕推進地域、ジェオルジでのお話。
人里離れた森の中の道を、数人の男たちが歩いていた。道は狭く、雑草などが目立つ。
「あーあー、やっぱり荒れてやがる」
ぱしん、と手にした鉈で道にせり出す低木の枝を落としつつ、先頭を歩く者がぼやいた。
「昔はこの道を抜けて行商人も結構やって来てたんだがなぁ……」
後続の男も反対側の邪魔な枝を切りつつ応じる。
「まあ、大量輸送には向かない道だし、ここを通る商人がいなくなっても不思議じゃない」
いわんや旅人なぞ、とさらに別の者。
どうやら昔は抜け道として活用されていたようだが、もともと長い森を抜けるうえ両端を結ぶ村と村は交流も乏しく生活基盤を共有しているなどということもない。日常的に里山管理される、比較的両村に近い部分は手入れもされたが、長い道の中間部分までは手が届かない。何せ村から村まで一日。半日仕事で戻ってこれない状態なので無理もない。
さりとて、放置もできない。
理由は簡単で、荒れた場所から荒れ始めるから。
荒れれば人に害をなす動物も出没しよう。放置できない事情はここにある。
こうして今、片方の村人が重い腰を上げ数人で作業しているというわけだ。
「しかし、顔を見なくなった行商人も多いよな」
「そうだな。願わくば、病気なんかじゃなく元気にしとればええが」
そんな話をしつつ、道づくり。
その時だった!
「あれ?」
先頭の男が気付いた。
「……なんか、荒れてた道がすっかり良くなってないか?」
「そういえば、いつの間に……」
気付けば、道にせり出す枝などがなくなっていた。
足元も下生えが踏み締められているようではある。
これまで荒れていたのに、と顔を見合わせた。おかしな現象である。
「あっちの村のモンがやってくれたんかの?」
「まさか。ここはまだ中間点から程遠いぞ。やってくれてたとしても中間点までじゃろ」
「この枝の切り口は……刃物だよな? 動物の爪とかじゃなく」
「まあ、本当に向こうの村のモンがやってくれたのかもしれんし」
とにかく中間点までは行ってみようと急ぐ。
「ん?」
早足になった時、ある者が気付いた。
「これ……くるみ割り人形か?」
道に落ちていた人形を手にする。
こんなものを持って森に入る者はいないだろう。クルミの実を採取するにしても、屋外なら手ごろな岩もある。わざわざ荷物になるものを持参するはずがない。
そしてこの時、ほぼ全員がしゃがみ込んで人形を見ていた。
周囲の警戒が緩くなってしまっていたのだ!
――ざざ……。
遠くからの不審な音。
それに気付いた時、村人たちは、見たッ!
「ひいいいいっ!」
ここは、とある町のハンターオフィス。
駆け出しハンターの南那初華(みなみな・はつか)が身を縮めて怖がっていた。
「あ、ごめんなさい。依頼の説明をするうちについ興奮して……」
不気味な表情をして初華にぐいい、と顔を近付けていた受付係がこほんと咳払いして身を正す。
どうやら上記のとおり依頼の経緯を話していたところ、サスペンス風味に説明してしまったようで。
「ん、んもう。怪奇作家だったお父さんのお話も苦手だったのに……」
ぷんぷん、と頬を膨らませた初華も腰を揺すって椅子に座り直した。
「とにかく、そういう事情でそこにゴブリン一匹を発見したそうです。今回の新人ハンター向けの依頼は、これですね」
「その……村人たちは?」
初華、恐る恐る聞いてみた。流れからするとイヤな予感しかない。
「その時一人、逃げ遅れて犠牲になりました。……襲った一匹はあっさり戻って行ったので、おそらく仲間がいるのだとみられています」
「総数は?」
「不明です。……が、状況から小規模集団――おそらく六匹前後と判断されます。初華さんを含めて八人で当たればよほど敵の策にはまらない限り力負けすることはないでしょう。受けてみませんか?」
係員の言葉に初華、大きく頷く。
「うん! ……んじゃ、やってみる!」
というわけで、一緒に行ってゴブリン退治してくれる人、求ム。
解説
※この依頼は「新人歓迎!」と銘打っているとおり、新規登録PLさんのPCさんや、新たにPCを作成してレベルの低いPCさん向けです。戦果を重ねたPCさんの参加を制限するものではありませんが、もしも参加する場合は新人PCさんと一緒に戦い、交流する姿勢でよろしくお願いします。
山道に居座り門番と化しているゴブリン六匹~八匹を退治してください。
ゴブリンの強さは駆け出し開拓者の一対一でいい勝負、と考えてください。
戦場は森の中で、道は常に狭く戦闘行動をする前提であれば一列縦隊となります。とはいえ、道を外れて木々の間に入ることは可能です。この場合、移動力は激しく制限されます(スキルを使っても木々の枝などあるため通常の効果は得られない可能性が高いです)。
平たく言うと、回避行動より受け防御などが有効な戦場です。
便宜上、森は平坦であるとしておきます。
とはいえ当然、起伏のある場所や左右に曲がっている場所もあります。
どこで敵と遭遇するかは分かりませんが、少なくともOPで村人が遭遇した地点よりもさらに奥に行った場所になります。
ゴブリンたちは剣にボロボロのウッドシールドを装備。稀にナイフを投げてくることもあります。大変好戦的で、テリトリーに入って来た敵(参加者たち)には容赦なく襲い掛かってきます。
南那初華の兵装はショートソードとダーツです。後衛を好み、ダーツで援護射撃をするでしょう。ただし、戦場が戦場なのであまり投擲機会はなく(その代り友軍への誤爆はありません)、あまり役には立ちません。
敵と遭遇するまでの移動は
・一列縦隊
・やや窮屈な二列縦隊
のどちらかとなります。
順番など相談で決めていただき、プレイングにて分かるようにしてください(誰かが全員分のを書いておく、で大丈夫です)。
山道に居座り門番と化しているゴブリン六匹~八匹を退治してください。
ゴブリンの強さは駆け出し開拓者の一対一でいい勝負、と考えてください。
戦場は森の中で、道は常に狭く戦闘行動をする前提であれば一列縦隊となります。とはいえ、道を外れて木々の間に入ることは可能です。この場合、移動力は激しく制限されます(スキルを使っても木々の枝などあるため通常の効果は得られない可能性が高いです)。
平たく言うと、回避行動より受け防御などが有効な戦場です。
便宜上、森は平坦であるとしておきます。
とはいえ当然、起伏のある場所や左右に曲がっている場所もあります。
どこで敵と遭遇するかは分かりませんが、少なくともOPで村人が遭遇した地点よりもさらに奥に行った場所になります。
ゴブリンたちは剣にボロボロのウッドシールドを装備。稀にナイフを投げてくることもあります。大変好戦的で、テリトリーに入って来た敵(参加者たち)には容赦なく襲い掛かってきます。
南那初華の兵装はショートソードとダーツです。後衛を好み、ダーツで援護射撃をするでしょう。ただし、戦場が戦場なのであまり投擲機会はなく(その代り友軍への誤爆はありません)、あまり役には立ちません。
敵と遭遇するまでの移動は
・一列縦隊
・やや窮屈な二列縦隊
のどちらかとなります。
順番など相談で決めていただき、プレイングにて分かるようにしてください(誰かが全員分のを書いておく、で大丈夫です)。
マスターより
まだ寝ないならこんばんは、深夜真世です。
ゲーム参入したばかりの人や、新たにPCを作った人、レベルの低いPCでゲーム復帰した人に。
敵はオーソドックスにゴブリンが出て来ます。近接攻撃メーンの兵装で、戦場は見通しが良かったり悪かったり。歪虚ではないので各種能力は低いままです。
ぜひ、類推戦闘を楽しんでください。
では、よろしくお願いします。
ゲーム参入したばかりの人や、新たにPCを作った人、レベルの低いPCでゲーム復帰した人に。
敵はオーソドックスにゴブリンが出て来ます。近接攻撃メーンの兵装で、戦場は見通しが良かったり悪かったり。歪虚ではないので各種能力は低いままです。
ぜひ、類推戦闘を楽しんでください。
では、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/28 02:52
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 リナリス・リーカノア(ka5126) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/07/20 16:24:17 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/19 20:48:59 |