ゲスト
(ka0000)
メタリックなスライムって(ry
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/22 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/07/31 07:30
オープニング
●
スライム亜種を求めて旅をする、一人の男がいた。
男の名は、スライ=クライム。
自称、スライム博士を名乗る、変人である。
だが、その嗅覚は確からしく、どこから嗅ぎつけたのか。
東に珍しいスライムありと聞けば、駆けつけ。
西に新たなスライム反応と聞けば、馳せ参じる。
今回も特殊な色を持つスライムがいると聞いていたのだが……
「……あー、失敗したぞい」
スライ博士は、苦虫を噛み潰したような表情で、なだらかな林の中に立っていた。
全身は焼け爛れたように傷ついており、かろうじて歩けるというところだ。
「ムームーくんは、逃げおおせただろうか」
弟子扱いしている従者のことを思い出し、ふと笑みを作る。
もし、今回のスライムが、いつものスライムであったならば。
あるいは、見ようとまで思わなければ……こうはならなかったであろうか。
「無理だな」と自嘲気味な笑みをスライ博士は浮かべる。
スライムと聞けば居ても立ってもいられない自分だ。
どのようなIFを並べた所で、今の状況に収束しただろう。
林へ入って10分ほどで、はたと出会ったしまったのだから。
「さて、少しは逃げられるか試してみるぞい」
スライ博士はそういうと、大きく腕を振り上げ、全身からゲル状の物質で自身を覆った。
見るものが見れば、それが【覚醒状態】であるとわかるだろう。
この男、伊達や酔狂で王国内を渡り歩いているわけではない。
ハンターとして仕事を行うことはほとんどないだけなのだ。
「これは単なる自衛手段だぞい」
ムームーになぜ、ハンターとして活躍しないのか聞かれた時の回答が、これだ。
自分はあくまでも、スライムを調べるために力を得たにすぎないのだという。
「調べるべきだったのだ」
ぽつりとスライ博士は呟く。
それは、自身の認識の甘さに対するいらだちだった。
珍しいスライムと聞いたが、具体的な内容までは確認していなかった。
「さて、今度はどうかな?」
諦めを言外に含みながら、腕を振り下ろす。
放たれた魔法の矢が、それを穿つ。
本来、スライムは物理に強く、魔法に弱い……とされている。
だが、目の前に居る銀色のスライムは、魔法を意に介してはいない。
物理に弱いのかと思ったが、スライ博士に試す手段はない。
スライムに対抗するために得た力は、魔法のみだったからだ。
それで十分だという慢心が、彼の中にあったことは否めない。
スライムの身体がぶるりと蠢く。
見れば、奥にさらに数体のスライムが見えた。
スライムに殺されるのならば、本望だと思えた時、スライ博士の身体が浮いた。
「博士、助けに……き、きました」
震える声は、間違いなくムームーのものであった。
馬だ。馬に乗って、ムームーはスライの身体を掴んだのだ。
そのまま、ムームーは返事を聞かずに走りだした。
●
「無茶をしたな……」
「そう、でしょうか。そう、しないと」
続きは聞かなくてもわかる。スライ博士の命がなかっただろう。
「やつは本当に物理に弱いのか……はたまた攻撃自体に耐性を持っているのか」
命が助かった安堵から、スライ博士の思考は平常運転を始めていた。
いずれにせよ、そんな特殊なスライムが林から出てきては被害は大きいだろう。
対処を、確実に、誤るからだ。
「金属っぽいスライムでしたね」
金属……とスライ博士は、小さくつぶやいた。
ピコンと彼の頭の上に、電球が光る。
「そうじゃ、どうせなら、あやつに名前をつけておこう」
「はぁ。ちょっとは頭も身体も休めてください」
ムームーの気持ちをよそに、スライは告げる。
「奴の名は……メタルなスライム。略してメタライムじゃ!」
ラをルとの中間の音で発音していた。
すごくいいにくいので、メタライムで統一する。
「メタライムでも、なんでもいいですから。薬を飲んでください」
「うむ、そうじゃな」
さて、ハンターたちが戦って、どのような感想を述べてくれるか。
どこかわくわくする、スライ博士なのであった。
スライム亜種を求めて旅をする、一人の男がいた。
男の名は、スライ=クライム。
自称、スライム博士を名乗る、変人である。
だが、その嗅覚は確からしく、どこから嗅ぎつけたのか。
東に珍しいスライムありと聞けば、駆けつけ。
西に新たなスライム反応と聞けば、馳せ参じる。
今回も特殊な色を持つスライムがいると聞いていたのだが……
「……あー、失敗したぞい」
スライ博士は、苦虫を噛み潰したような表情で、なだらかな林の中に立っていた。
全身は焼け爛れたように傷ついており、かろうじて歩けるというところだ。
「ムームーくんは、逃げおおせただろうか」
弟子扱いしている従者のことを思い出し、ふと笑みを作る。
もし、今回のスライムが、いつものスライムであったならば。
あるいは、見ようとまで思わなければ……こうはならなかったであろうか。
「無理だな」と自嘲気味な笑みをスライ博士は浮かべる。
スライムと聞けば居ても立ってもいられない自分だ。
どのようなIFを並べた所で、今の状況に収束しただろう。
林へ入って10分ほどで、はたと出会ったしまったのだから。
「さて、少しは逃げられるか試してみるぞい」
スライ博士はそういうと、大きく腕を振り上げ、全身からゲル状の物質で自身を覆った。
見るものが見れば、それが【覚醒状態】であるとわかるだろう。
この男、伊達や酔狂で王国内を渡り歩いているわけではない。
ハンターとして仕事を行うことはほとんどないだけなのだ。
「これは単なる自衛手段だぞい」
ムームーになぜ、ハンターとして活躍しないのか聞かれた時の回答が、これだ。
自分はあくまでも、スライムを調べるために力を得たにすぎないのだという。
「調べるべきだったのだ」
ぽつりとスライ博士は呟く。
それは、自身の認識の甘さに対するいらだちだった。
珍しいスライムと聞いたが、具体的な内容までは確認していなかった。
「さて、今度はどうかな?」
諦めを言外に含みながら、腕を振り下ろす。
放たれた魔法の矢が、それを穿つ。
本来、スライムは物理に強く、魔法に弱い……とされている。
だが、目の前に居る銀色のスライムは、魔法を意に介してはいない。
物理に弱いのかと思ったが、スライ博士に試す手段はない。
スライムに対抗するために得た力は、魔法のみだったからだ。
それで十分だという慢心が、彼の中にあったことは否めない。
スライムの身体がぶるりと蠢く。
見れば、奥にさらに数体のスライムが見えた。
スライムに殺されるのならば、本望だと思えた時、スライ博士の身体が浮いた。
「博士、助けに……き、きました」
震える声は、間違いなくムームーのものであった。
馬だ。馬に乗って、ムームーはスライの身体を掴んだのだ。
そのまま、ムームーは返事を聞かずに走りだした。
●
「無茶をしたな……」
「そう、でしょうか。そう、しないと」
続きは聞かなくてもわかる。スライ博士の命がなかっただろう。
「やつは本当に物理に弱いのか……はたまた攻撃自体に耐性を持っているのか」
命が助かった安堵から、スライ博士の思考は平常運転を始めていた。
いずれにせよ、そんな特殊なスライムが林から出てきては被害は大きいだろう。
対処を、確実に、誤るからだ。
「金属っぽいスライムでしたね」
金属……とスライ博士は、小さくつぶやいた。
ピコンと彼の頭の上に、電球が光る。
「そうじゃ、どうせなら、あやつに名前をつけておこう」
「はぁ。ちょっとは頭も身体も休めてください」
ムームーの気持ちをよそに、スライは告げる。
「奴の名は……メタルなスライム。略してメタライムじゃ!」
ラをルとの中間の音で発音していた。
すごくいいにくいので、メタライムで統一する。
「メタライムでも、なんでもいいですから。薬を飲んでください」
「うむ、そうじゃな」
さて、ハンターたちが戦って、どのような感想を述べてくれるか。
どこかわくわくする、スライ博士なのであった。
解説
●目的
珍種のスライム「メタライム」を討伐する。
●メタライム
全身がメタリックな銀色を持つスライム。
魔法に強い。物理は不明だが、戦えば物理にも強いことがわかる。
受防の値が高いのでクリティカルや受けさせないように動くとよいだろう。
基礎防御もそれなりにあるが、反面、体力は低い。
スライムとしてはやや素早い方であるが、やはりスライム。
馬には負ける。
攻撃方法の中に、ファイアアローがあるので注意。
硬いという特性については、戦いながら把握していく形です。
最初、キャラクターは「魔法が効きにくいスライムがいる」という情報のみです。
知っていく過程でどのように戦略を変えるのかが肝でしょう。
●戦場
林の中。やや見通しが悪い。
立ち回り上、馬などで戦い続けるのは、難しい。
(逃亡などの単純移動は可能)
●戦闘後の報告
スライ博士が報告を聞きたそうにしています。
なお、スライ博士が戦った理由は、遠くから視認しようと思っていたが出会ってしまったためです。
珍種のスライム「メタライム」を討伐する。
●メタライム
全身がメタリックな銀色を持つスライム。
魔法に強い。物理は不明だが、戦えば物理にも強いことがわかる。
受防の値が高いのでクリティカルや受けさせないように動くとよいだろう。
基礎防御もそれなりにあるが、反面、体力は低い。
スライムとしてはやや素早い方であるが、やはりスライム。
馬には負ける。
攻撃方法の中に、ファイアアローがあるので注意。
硬いという特性については、戦いながら把握していく形です。
最初、キャラクターは「魔法が効きにくいスライムがいる」という情報のみです。
知っていく過程でどのように戦略を変えるのかが肝でしょう。
●戦場
林の中。やや見通しが悪い。
立ち回り上、馬などで戦い続けるのは、難しい。
(逃亡などの単純移動は可能)
●戦闘後の報告
スライ博士が報告を聞きたそうにしています。
なお、スライ博士が戦った理由は、遠くから視認しようと思っていたが出会ってしまったためです。
マスターより
こんにちは、御影堂です。
レベルアップの音が聞こえそうなスライムですが、経験値は通常です。
特性を知るのが戦いながらになりますので、戦略を変えていくというのも手です。
最初から、メタライムに優位なスキルがあってもかまいません。
その場合は、「最初はどういうつもりでスキルを持ってきたのか」、がわかると戦略の変化がつけやすいかなと思います。
以上、よろしくお願いします。
レベルアップの音が聞こえそうなスライムですが、経験値は通常です。
特性を知るのが戦いながらになりますので、戦略を変えていくというのも手です。
最初から、メタライムに優位なスキルがあってもかまいません。
その場合は、「最初はどういうつもりでスキルを持ってきたのか」、がわかると戦略の変化がつけやすいかなと思います。
以上、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/29 03:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談】メタライム撃退作戦 ミオレスカ(ka3496) エルフ|18才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/07/21 00:56:27 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/21 02:01:39 |