ゲスト
(ka0000)
【東征】妖怪跋扈・夜朱村防衛戦
マスター:松尾京

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/21 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/30 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
一人の老人が、赤子をしっかりと抱いて、村の北方を見つめている。
「紗奈江や……わしらが無力で、すまぬのう」
その言葉に、赤子はだあ、だあ、と声を返すのみ。老人はにこりと笑って、またそれを見つめた。
北には、黒い霧のような影があった。
否、それは影ではない。
押し寄せる、負の気配の固まり――この世界を絶望に至らしめる。死の存在そのもの。
歪虚。
押し寄せる憤怒の――大群。
老人はどこか悟ったような表情で……孫をあやす。出来れば、孫だけでも助けてあげたかった。でもそれももう、叶わぬ事であろう。
「この村もとうとう――終わりのようじゃ」
老人は、村を襲うためにやってくる、妖怪の群れを――寂しそうに見つめていた。
東方、天ノ都から南方――そこに夜朱村はある。
かの『九尾の狐』の北上が判明して間もなく。西方の戦士達は、九尾の力を抑えるための結界作りを進めることになった。
その目標の一つが恵土城であり、この龍脈奪還に向けて、既に作戦は進んでいた。
だがそれを漫然と進めるに任せる九尾側ではなかった。
重要な戦力は恵土城にあると推測されるが――歪虚の戦力は、それだけではない。妖怪を集め、数の暴力とすることで、それを一個の戦力とした。
そして、恵土城に最も近い村の一つといわれる、この夜朱村へとけしかけた。
夜朱村は、九尾の侵攻途上からずれていたために、偶然被害が少なく、まだ多くの人命が残っている村であった。そこへ、北から妖怪の大群を攻めさせることで……恵土城に注がれるハンターの力を分散させる目的もあったのだろう。
けれど、村の人々にとっては、敵の目的など知るよしもないし、どうでもいいことだ。
目の前に絶望が迫っている。それが全てだ。
老人は、村の中へと戻る。若者が鐘楼で緊急の鐘を鳴らしていたが――この状態で何をやっても、詮なきことだ。老人はやめさせた。
「若いものが、時間を無駄にするな。少しでも安全なところへ行けい」
「十久さん……そんなこと言っても、安全な場所なんて、ないよ」
「……そうじゃな」
村の外に行っても、歪虚がいるだけ。
あの妖怪が迫る前から、既に周辺の村は一つ、また一つと消えていた。
潮時、なのだろうか。今まで生き長らえてきたのが、むしろ運がよかっただけか。
「この村に夜明けが来ることは、なかったのう」
だあ、だあ、と赤子が泣く。老人は優しくあやした。
「紗奈江……?」
そこで、赤子が手をのばしていた。
空へ向かって高く。何かを掴もうとするように。
だあ、だあ、と声をあげながら、子共らしい元気さと、光を宿した眼で。
「……」
老人は、少しの間考えてから、歩き出す。
「どこへ?」
「土嚢を積め」
「土嚢……あの妖怪どもと、戦うつもりかい」
若者に、老人は首を振る。
「わしらじゃ逆立ちしても、勝てぬだろうよ。だが、助けが来る可能性はある」
「だから抵抗くらいはすると? そんな可能性に賭けても……」
言いかける若者の言葉が止まる。老人の目は、まだ生気を失っていなかった。
「死ぬまでは、何が起こるか、わからん。だったらあがいてみるのも、手かも知れぬ」
「……」
「わしらは、戦えん。でも、為すべき事を為せば……何か変わるかも知れん」
変わらなくても、きっとそれは尊い戦いに違いない。
だから老人は、そこから一歩、足を踏み出した。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
一人の老人が、赤子をしっかりと抱いて、村の北方を見つめている。
「紗奈江や……わしらが無力で、すまぬのう」
その言葉に、赤子はだあ、だあ、と声を返すのみ。老人はにこりと笑って、またそれを見つめた。
北には、黒い霧のような影があった。
否、それは影ではない。
押し寄せる、負の気配の固まり――この世界を絶望に至らしめる。死の存在そのもの。
歪虚。
押し寄せる憤怒の――大群。
老人はどこか悟ったような表情で……孫をあやす。出来れば、孫だけでも助けてあげたかった。でもそれももう、叶わぬ事であろう。
「この村もとうとう――終わりのようじゃ」
老人は、村を襲うためにやってくる、妖怪の群れを――寂しそうに見つめていた。
東方、天ノ都から南方――そこに夜朱村はある。
かの『九尾の狐』の北上が判明して間もなく。西方の戦士達は、九尾の力を抑えるための結界作りを進めることになった。
その目標の一つが恵土城であり、この龍脈奪還に向けて、既に作戦は進んでいた。
だがそれを漫然と進めるに任せる九尾側ではなかった。
重要な戦力は恵土城にあると推測されるが――歪虚の戦力は、それだけではない。妖怪を集め、数の暴力とすることで、それを一個の戦力とした。
そして、恵土城に最も近い村の一つといわれる、この夜朱村へとけしかけた。
夜朱村は、九尾の侵攻途上からずれていたために、偶然被害が少なく、まだ多くの人命が残っている村であった。そこへ、北から妖怪の大群を攻めさせることで……恵土城に注がれるハンターの力を分散させる目的もあったのだろう。
けれど、村の人々にとっては、敵の目的など知るよしもないし、どうでもいいことだ。
目の前に絶望が迫っている。それが全てだ。
老人は、村の中へと戻る。若者が鐘楼で緊急の鐘を鳴らしていたが――この状態で何をやっても、詮なきことだ。老人はやめさせた。
「若いものが、時間を無駄にするな。少しでも安全なところへ行けい」
「十久さん……そんなこと言っても、安全な場所なんて、ないよ」
「……そうじゃな」
村の外に行っても、歪虚がいるだけ。
あの妖怪が迫る前から、既に周辺の村は一つ、また一つと消えていた。
潮時、なのだろうか。今まで生き長らえてきたのが、むしろ運がよかっただけか。
「この村に夜明けが来ることは、なかったのう」
だあ、だあ、と赤子が泣く。老人は優しくあやした。
「紗奈江……?」
そこで、赤子が手をのばしていた。
空へ向かって高く。何かを掴もうとするように。
だあ、だあ、と声をあげながら、子共らしい元気さと、光を宿した眼で。
「……」
老人は、少しの間考えてから、歩き出す。
「どこへ?」
「土嚢を積め」
「土嚢……あの妖怪どもと、戦うつもりかい」
若者に、老人は首を振る。
「わしらじゃ逆立ちしても、勝てぬだろうよ。だが、助けが来る可能性はある」
「だから抵抗くらいはすると? そんな可能性に賭けても……」
言いかける若者の言葉が止まる。老人の目は、まだ生気を失っていなかった。
「死ぬまでは、何が起こるか、わからん。だったらあがいてみるのも、手かも知れぬ」
「……」
「わしらは、戦えん。でも、為すべき事を為せば……何か変わるかも知れん」
変わらなくても、きっとそれは尊い戦いに違いない。
だから老人は、そこから一歩、足を踏み出した。
解説
●目的
憤怒の歪虚の大群から村を守る。
●状況
東方は天ノ都から南方、夜朱村に歪虚の大群が現れた。
恵土城奪還戦に気付いた九尾側の抵抗の一環であると思われる。
村で歪虚を押しとどめることが出来なければ、大群は恵土城へと進軍してしまうことが推測される。
●場所
・夜朱村
人口百人程度の農村。
形はほぼ正方形で、北側は高い土嚢が敷き詰められている。
東西は低い柵に囲まれ、南は柵などはない。
碁盤の目状にそれなりに整理された区画で、人家と農地が並ぶ。
北寄りに高い鐘楼がある。
●敵
憤怒の大群。
村の北方から、逆Uの字型に広く散開しつつ、村を囲うように攻めようとしている。
・前衛
『鵺』×25、『猩々』×25
獣の妖怪。接近戦で戦う。
・後衛
『髑髏』×24、『大入道』×24
空を飛んでいる。遠距離攻撃を使う。攻撃にはそれぞれ特殊効果がある。
・最後衛
『キメラ』×1
サイズ4。
身体に『鵺』『猩々』『髑髏』『大入道』それぞれの顔を生やした、半ヘドロ状の合成生物。
酸を撒き散らして攻撃。
●その他
ハンターの初期位置は自由。
戦闘前にある程度、村人に言うことを聞かせることが出来る。
憤怒の歪虚の大群から村を守る。
●状況
東方は天ノ都から南方、夜朱村に歪虚の大群が現れた。
恵土城奪還戦に気付いた九尾側の抵抗の一環であると思われる。
村で歪虚を押しとどめることが出来なければ、大群は恵土城へと進軍してしまうことが推測される。
●場所
・夜朱村
人口百人程度の農村。
形はほぼ正方形で、北側は高い土嚢が敷き詰められている。
東西は低い柵に囲まれ、南は柵などはない。
碁盤の目状にそれなりに整理された区画で、人家と農地が並ぶ。
北寄りに高い鐘楼がある。
●敵
憤怒の大群。
村の北方から、逆Uの字型に広く散開しつつ、村を囲うように攻めようとしている。
・前衛
『鵺』×25、『猩々』×25
獣の妖怪。接近戦で戦う。
・後衛
『髑髏』×24、『大入道』×24
空を飛んでいる。遠距離攻撃を使う。攻撃にはそれぞれ特殊効果がある。
・最後衛
『キメラ』×1
サイズ4。
身体に『鵺』『猩々』『髑髏』『大入道』それぞれの顔を生やした、半ヘドロ状の合成生物。
酸を撒き散らして攻撃。
●その他
ハンターの初期位置は自由。
戦闘前にある程度、村人に言うことを聞かせることが出来る。
マスターより
大規模の前哨戦となる戦いに参加します。
舞台は人口百人の小さな村です。ここを防衛する意義は、妖怪の大群に恵土城攻略を邪魔させないことにあります。
そういう意味では、村人に死者が出ても場合によっては成功判定が出ます。
それぞれの意志をもって、戦いにのぞんでみてください。
舞台は人口百人の小さな村です。ここを防衛する意義は、妖怪の大群に恵土城攻略を邪魔させないことにあります。
そういう意味では、村人に死者が出ても場合によっては成功判定が出ます。
それぞれの意志をもって、戦いにのぞんでみてください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/30 00:15
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ロジャー=ウィステリアランド(ka2900) 人間(クリムゾンウェスト)|19才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/07/21 18:38:51 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/19 21:07:24 |