ゲスト
(ka0000)
腹ぺこユグディラに魚籠は重く
マスター:練子やきも

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/25 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/08/03 09:00
オープニング
「ヴァーン!? ゴレァオレノァゴァルゥアー!」
人間同士でも言語として認識されるかあやうい音声を発しながら、大きなネコ? を威嚇する男が居た。
「オアァーォウ! シュカァーッ!」
その、黒い毛皮に鼻の所だけ白くなった大ネコ? は、どうやら男の持った魚籠を狙っているらしい。相当腹が減っている様で、退く気は無いようだ。
●遡る事しばし
「こんだけ釣れりゃあ、また暫くは持つな」
海際の小さな忘れられた漁村で、孤児達と一緒に暮らすその男は、子供達の魚が食べたい、というささやかな希望に応えて、少々離れた秘密の釣り場へと足を運び、その帰りに大黒ネコ? に目を付けられたのだった。
「ぜぁー、ぜぁー……フン、テメェもなかなかやるじゃねえか」
戦い疲れ、地面に座り込みながら差し出した右手に、同じく隣に座り込み、ニヤリと笑う様に口を歪めながら右前足をプニッと載せる大黒ネコ?。
熱く拳を交え戦った強敵(友)への贈り物として魚籠を丸ごと渡した男が、自分が何しに行ったのかを思い出したのは、村へ帰って子供達の顔を見た後だった。
●夜釣りの釣果
子供達から散々ブーイングを飛ばされた後、夜釣りと洒落込むか、と再び釣り場に向かった男が大黒ネコと別れた場所に差し掛かろうとした時……。
「オイ! お前……誰にやられたァ!?」
道の傍らにボロボロになって倒れている大黒ネコがそこに在った。
「ニ……ニャグフッ」
うつ伏せに倒れたまま顔を上げ、此方へ手を伸ばした大黒ネコの手がパタリと地面に落ちた直後。男の脳裏に、フラッシュバックするように、様々なイメージが浮かんで来た。
抱え込んだ魚籠から取り出した魚を食べながら歩く大黒ネコ……。
ネコの前に立ち塞がり、トゲトゲの鎧を身に着けてゲヘゲヘ笑いながら棍棒を舐める巨大なコボルド……。
そのコボルドの攻撃を間一髪で躱しながらカウンターパンチの一撃でコボルドをノックダウンする大黒ネコ……。
次々と襲いかかって来るコボルドの手下達を右から左に次々に倒していく大黒ネコ……。
魚籠を持って歩み去る数匹のコボルド……。
「これは……、そうか! 食いもんを狙って来たコボルドに魚籠を奪われちまったって事なんだな?」
「ニャヴァッ!」
大黒ネコが何故かいきなり立ち上がった後、再度倒れ込み……さっきより大きくなったように見えるコボルドの群れを颯爽と倒す大黒ネコの姿が脳裏に浮かんだ。
「オ、オウ……。奮闘したけど残念ながら数の力には勝てず奪われちまったって事なんだな」
何となく理解できる。そう、漢には見栄を張らねばならない時というのもあるのだ。……まだ少々不満そうな感があるものの、不承不承といった感じに倒れたまま頷く大黒ネコ。
なんだかやけに普通に通じ合っている異種間コミュニケーションだったが、それを気にするような神経が通った生き物はこの場には存在しなかった。
「コボルド、そろそろ倒しとかねーとまた村に攻めてきたら厄介だしな。あとで村のキノコに協会に依頼の申請出すの頼んどくか」
となれば先ずはコボルドの巣が何処にあるのかを確かめなければ。持っていた釣り具を木の上に隠し、走り出した男。
その背後で、1匹のネコがヨロヨロと起き上がると、男の後を追うように走り出した。のだが……。
「のぉーわぁーっ!」
「ニャァーギャァー!!」
コボルドの斥候にあっさり見付かった2人が大量のコボルドから慌てて逃げ出したのは、それからすぐの事だった。
●ハンターオフィスにて
「緊急の依頼が入りました」
ハンターオフィスに、淡々とした受付嬢の声が響く。小さな村からやって来たというパルムが、救援要請を報せてきたらしい。
「近くの村が、コボルドの群れに襲われているようです。数は不明ですが数十を数えるとの事で、現在は門で攻勢を食い止めている模様。至急救援に向かって下さい」
テキパキと書類を用意しながら辺りを見回している受付嬢の言葉に、居合わせた数名のハンターが名乗りを上げた。
人間同士でも言語として認識されるかあやうい音声を発しながら、大きなネコ? を威嚇する男が居た。
「オアァーォウ! シュカァーッ!」
その、黒い毛皮に鼻の所だけ白くなった大ネコ? は、どうやら男の持った魚籠を狙っているらしい。相当腹が減っている様で、退く気は無いようだ。
●遡る事しばし
「こんだけ釣れりゃあ、また暫くは持つな」
海際の小さな忘れられた漁村で、孤児達と一緒に暮らすその男は、子供達の魚が食べたい、というささやかな希望に応えて、少々離れた秘密の釣り場へと足を運び、その帰りに大黒ネコ? に目を付けられたのだった。
「ぜぁー、ぜぁー……フン、テメェもなかなかやるじゃねえか」
戦い疲れ、地面に座り込みながら差し出した右手に、同じく隣に座り込み、ニヤリと笑う様に口を歪めながら右前足をプニッと載せる大黒ネコ?。
熱く拳を交え戦った強敵(友)への贈り物として魚籠を丸ごと渡した男が、自分が何しに行ったのかを思い出したのは、村へ帰って子供達の顔を見た後だった。
●夜釣りの釣果
子供達から散々ブーイングを飛ばされた後、夜釣りと洒落込むか、と再び釣り場に向かった男が大黒ネコと別れた場所に差し掛かろうとした時……。
「オイ! お前……誰にやられたァ!?」
道の傍らにボロボロになって倒れている大黒ネコがそこに在った。
「ニ……ニャグフッ」
うつ伏せに倒れたまま顔を上げ、此方へ手を伸ばした大黒ネコの手がパタリと地面に落ちた直後。男の脳裏に、フラッシュバックするように、様々なイメージが浮かんで来た。
抱え込んだ魚籠から取り出した魚を食べながら歩く大黒ネコ……。
ネコの前に立ち塞がり、トゲトゲの鎧を身に着けてゲヘゲヘ笑いながら棍棒を舐める巨大なコボルド……。
そのコボルドの攻撃を間一髪で躱しながらカウンターパンチの一撃でコボルドをノックダウンする大黒ネコ……。
次々と襲いかかって来るコボルドの手下達を右から左に次々に倒していく大黒ネコ……。
魚籠を持って歩み去る数匹のコボルド……。
「これは……、そうか! 食いもんを狙って来たコボルドに魚籠を奪われちまったって事なんだな?」
「ニャヴァッ!」
大黒ネコが何故かいきなり立ち上がった後、再度倒れ込み……さっきより大きくなったように見えるコボルドの群れを颯爽と倒す大黒ネコの姿が脳裏に浮かんだ。
「オ、オウ……。奮闘したけど残念ながら数の力には勝てず奪われちまったって事なんだな」
何となく理解できる。そう、漢には見栄を張らねばならない時というのもあるのだ。……まだ少々不満そうな感があるものの、不承不承といった感じに倒れたまま頷く大黒ネコ。
なんだかやけに普通に通じ合っている異種間コミュニケーションだったが、それを気にするような神経が通った生き物はこの場には存在しなかった。
「コボルド、そろそろ倒しとかねーとまた村に攻めてきたら厄介だしな。あとで村のキノコに協会に依頼の申請出すの頼んどくか」
となれば先ずはコボルドの巣が何処にあるのかを確かめなければ。持っていた釣り具を木の上に隠し、走り出した男。
その背後で、1匹のネコがヨロヨロと起き上がると、男の後を追うように走り出した。のだが……。
「のぉーわぁーっ!」
「ニャァーギャァー!!」
コボルドの斥候にあっさり見付かった2人が大量のコボルドから慌てて逃げ出したのは、それからすぐの事だった。
●ハンターオフィスにて
「緊急の依頼が入りました」
ハンターオフィスに、淡々とした受付嬢の声が響く。小さな村からやって来たというパルムが、救援要請を報せてきたらしい。
「近くの村が、コボルドの群れに襲われているようです。数は不明ですが数十を数えるとの事で、現在は門で攻勢を食い止めている模様。至急救援に向かって下さい」
テキパキと書類を用意しながら辺りを見回している受付嬢の言葉に、居合わせた数名のハンターが名乗りを上げた。
解説
●目的
村の防衛
●状況
コボルドの群れが村の門を破壊しようと攻撃しています。門はダメージの蓄積により破壊され、破壊されるとコボルドが村になだれ込み、住民に被害が出る可能性があります。確実に持ち堪えるのは2ラウンドとなります。
コボルドの総数は30匹、粗末な棍棒や適当なサイズの石など、原始的な武器を使っているようです。中には少しだけ良い装備の者も若干見受けられますが、ヒャッハー系のコボルドは居ない模様です。というかそんな物は居ません。……この辺りには。
周囲は大岩の多い荒れ地となっており、隠れながら進めばかなり近く、10メートルの距離までは気付かれずに近付けます。
作戦にも依りますが、前衛担当はそれなりの回数の攻撃を受ける事になる可能性が高いので御注意下さい。
●不安要素について
なんだか黒いネコミミが少し離れた岩場の影でピコピコしていたりします。ユグディラだと気付いても構いませんし、明らかにコボルドから隠れて何かしているので、コボルドの仲間では無さそうだと気付いて構いません。
因みにユグディラは相手に幻を見せる以外には大した能力は無く、コボルドと正面から一対一で戦うとギリギリで惜敗します。尚、基本的に言葉は通じませんが、ノリとフィーリングで想いが伝わる事はあります。指示を出しても伝わるかと従うかはユグディラ次第ですので御了承下さい。
●不安要素2
戦闘開始すると、村の外壁の一部に作られた隠し通路、位置的にはネコミミがピコピコしている場所の近くから、木刀持った何者かが飛び出して来ます。いったい何者なのかはサッパリ分かりませんが、コボルドと一対一で辛うじて勝てる程度の戦闘力です。コボルドがその隠し通路からなだれ込む状況になってしまうと村人に被害が出る可能性もあります。
村の防衛
●状況
コボルドの群れが村の門を破壊しようと攻撃しています。門はダメージの蓄積により破壊され、破壊されるとコボルドが村になだれ込み、住民に被害が出る可能性があります。確実に持ち堪えるのは2ラウンドとなります。
コボルドの総数は30匹、粗末な棍棒や適当なサイズの石など、原始的な武器を使っているようです。中には少しだけ良い装備の者も若干見受けられますが、ヒャッハー系のコボルドは居ない模様です。というかそんな物は居ません。……この辺りには。
周囲は大岩の多い荒れ地となっており、隠れながら進めばかなり近く、10メートルの距離までは気付かれずに近付けます。
作戦にも依りますが、前衛担当はそれなりの回数の攻撃を受ける事になる可能性が高いので御注意下さい。
●不安要素について
なんだか黒いネコミミが少し離れた岩場の影でピコピコしていたりします。ユグディラだと気付いても構いませんし、明らかにコボルドから隠れて何かしているので、コボルドの仲間では無さそうだと気付いて構いません。
因みにユグディラは相手に幻を見せる以外には大した能力は無く、コボルドと正面から一対一で戦うとギリギリで惜敗します。尚、基本的に言葉は通じませんが、ノリとフィーリングで想いが伝わる事はあります。指示を出しても伝わるかと従うかはユグディラ次第ですので御了承下さい。
●不安要素2
戦闘開始すると、村の外壁の一部に作られた隠し通路、位置的にはネコミミがピコピコしている場所の近くから、木刀持った何者かが飛び出して来ます。いったい何者なのかはサッパリ分かりませんが、コボルドと一対一で辛うじて勝てる程度の戦闘力です。コボルドがその隠し通路からなだれ込む状況になってしまうと村人に被害が出る可能性もあります。
マスターより
どうも、練子やきもです。おおくろねこであって、だいこくねこではありません。
相手はコボルドではありますが、なにしろ数が多いのでお気を付け下さい。
あと、要らない援軍が来てしまいますので、そちらも併せてお気を付け下さい。
シナリオの流れとして、私の過去シナリオ、腹ペココボルドに門は厚く、と関連していますが、読まなくても特に問題はありません。
相手はコボルドではありますが、なにしろ数が多いのでお気を付け下さい。
あと、要らない援軍が来てしまいますので、そちらも併せてお気を付け下さい。
シナリオの流れとして、私の過去シナリオ、腹ペココボルドに門は厚く、と関連していますが、読まなくても特に問題はありません。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/31 17:47
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 リューリ・ハルマ(ka0502) エルフ|20才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/07/24 23:22:57 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/21 22:26:25 |