ゲスト
(ka0000)
海辺のしゃれこうべ
マスター:のどか

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/27 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/08/05 19:00
オープニング
世界の空が白む頃、港湾都市「ポルトワール」の港に、1隻の商船が出航準備に追われていた。
ぐるりと半島を回りヴァリオスへと向かう予定のその船は、今朝一に出る予定の大型貨物船。
客に頼まれた物品や商品を目的地へと届ける、海の宅配業者だ。
「朝は流石にすずしいねぇ。仕事はこの時間の内に終わらせるに限る」
1人の男が、港沿いの大きな倉庫の入口を開け放ちながら額の脂汗をタオルで拭う。
開けた扉の隙間から朝日が差し込み、倉庫内を新鮮な空気が満たして行く。
男は中へと入ってゆくと、眼前に積み上げらえた木箱の側面にある焼印を1つ1つ指でなぞって確認し、手元のリストと照らし合わせる。
ここにあるものはすべて、貨物船に積んで運ばれる予定の荷物達だ。
行き先と簡単な内容表示を焼印で行ったそれを確認し、全ての荷物が無事に揃っている事に満足げに頷いた。
「さぁて、後はこいつを船に積むだけだけどよ」
後は若い衆に頼めば――そう思い一度倉庫を後にしようとした時、「カラカラカラ」と何か軽いものが鳴り響くかのような音が響き渡っていた。
「何だ……?」
不審に思い、倉庫の中へと戻ってゆく。
コソ泥でも紛れ込んでいたのか……だとしたら、人様の荷物を盗むなんて許しちゃおけねぇと。
傍らに落ちていた角材を手に、木箱のジャングルへと足を踏み入れる。
神経を研ぎ澄ませ、周囲を忙しなく見渡しながらにじり歩く男。
その瞳が積み上げられた木箱の陰に不審な影を捉え、男は威勢よく飛び出した。
「そこまでだ、お縄につきやがれ……!」
元々外傷を加える気などない。
威嚇程度に振り上げた棍棒で、大声を上げて脅し掛ける男であったが……そのために空いた口は、そのまま塞がることなく、あんぐりと広げられていた。
「カラカラカラ」
眼前に居たのはそう……一言で言えば骨。
人の骨まるまる1人分が、男をあざ笑うかのようにカラカラ顎を鳴らして立っていた。
否、周囲にも同じようにした骨が1つ、2つ、3つ――6体。
その様子を前に、思わず角材も取り落し、肩を震わせる男。
「ば……バケモンだぁぁぁぁ!!!」
次の瞬間、そう声を上げながら倉庫の入口へと引き返す男を、骨の化け物は四方八方に分かれ、追い立てる。
それでも命からがら扉を抜けて、閉門、大きな閂を掛ける。
当然ながらその日、2度とその倉庫の扉は開けられる事は無く、荷物を積んでいない船は出航する事も無かった。
「――我々の貨物倉庫を、どうか取り戻していただけませんか?」
同盟オフィスの依頼斡旋受付に顔を出した男は、相談室へ通されるなり蒼白な表情でそう切り出していた。
「我々の運営する貨物船に乗せる貨物を一時的に保管する倉庫が港の海沿いにあるのですが、つい先日その倉庫内に雑魔が湧き出しまして……倉庫を占領されてしまったのです」
「それはなんと言うか、災難ですネー」
男の証言を調書に纏めながら、受付娘ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)は小さく頷き返す。
男は「はい、本当に……」と幾分くらい表情を見せて俯いた後に、もう一度顔を上げて事の詳細を語り出す。
「敵は人骨――所謂スケルトン型の雑魔で、全部で6匹、我々の方では確認しております。目立った武装などは無いのですが、流石に我々一般人の手に負える相手では無く、ハンターの皆さんの力をお借りしたいと」
「荷物の保管倉庫って事ですけど、中には今何が?」
「次の航路で運ぶ予定であった交易品や作物が多数……しかし、状況が状況ですので船への積み替えも出来ず、結果船も出せず、運航に大幅な遅れを出しております」
そう言って、男は一層青ざめた表情で頭を抱え込んだ。
「ああ、このままでは予定が遅れた事だけに限らず、生鮮食品も倉庫の中で傷んでしまい、商品価値を失ってしまう! そうなれば、我が社の信用は急降下! 私の人生も急降下ですよ!」
「あ、あああ、落ち付ていくださいっ! お茶でも飲んで!」
取り乱すかのように頭を掻きむしる男を前にして、目の前のお茶を薦めてそれを宥めようとするルミ。
男はややぬるくなったお茶をゴクリゴクリと一息で飲み干すと、小さなゲップと共に、カップをテーブルへと置いていた。
「ともあれ、このままでは倉庫の周囲も、我が社も危険であることは明白。どうか、早急な解決をよろしくお願いいたします」
その言葉と共に男は深々と頭を下げ、ハンターの派遣をオフィスへと懇願するのであった。
ぐるりと半島を回りヴァリオスへと向かう予定のその船は、今朝一に出る予定の大型貨物船。
客に頼まれた物品や商品を目的地へと届ける、海の宅配業者だ。
「朝は流石にすずしいねぇ。仕事はこの時間の内に終わらせるに限る」
1人の男が、港沿いの大きな倉庫の入口を開け放ちながら額の脂汗をタオルで拭う。
開けた扉の隙間から朝日が差し込み、倉庫内を新鮮な空気が満たして行く。
男は中へと入ってゆくと、眼前に積み上げらえた木箱の側面にある焼印を1つ1つ指でなぞって確認し、手元のリストと照らし合わせる。
ここにあるものはすべて、貨物船に積んで運ばれる予定の荷物達だ。
行き先と簡単な内容表示を焼印で行ったそれを確認し、全ての荷物が無事に揃っている事に満足げに頷いた。
「さぁて、後はこいつを船に積むだけだけどよ」
後は若い衆に頼めば――そう思い一度倉庫を後にしようとした時、「カラカラカラ」と何か軽いものが鳴り響くかのような音が響き渡っていた。
「何だ……?」
不審に思い、倉庫の中へと戻ってゆく。
コソ泥でも紛れ込んでいたのか……だとしたら、人様の荷物を盗むなんて許しちゃおけねぇと。
傍らに落ちていた角材を手に、木箱のジャングルへと足を踏み入れる。
神経を研ぎ澄ませ、周囲を忙しなく見渡しながらにじり歩く男。
その瞳が積み上げられた木箱の陰に不審な影を捉え、男は威勢よく飛び出した。
「そこまでだ、お縄につきやがれ……!」
元々外傷を加える気などない。
威嚇程度に振り上げた棍棒で、大声を上げて脅し掛ける男であったが……そのために空いた口は、そのまま塞がることなく、あんぐりと広げられていた。
「カラカラカラ」
眼前に居たのはそう……一言で言えば骨。
人の骨まるまる1人分が、男をあざ笑うかのようにカラカラ顎を鳴らして立っていた。
否、周囲にも同じようにした骨が1つ、2つ、3つ――6体。
その様子を前に、思わず角材も取り落し、肩を震わせる男。
「ば……バケモンだぁぁぁぁ!!!」
次の瞬間、そう声を上げながら倉庫の入口へと引き返す男を、骨の化け物は四方八方に分かれ、追い立てる。
それでも命からがら扉を抜けて、閉門、大きな閂を掛ける。
当然ながらその日、2度とその倉庫の扉は開けられる事は無く、荷物を積んでいない船は出航する事も無かった。
「――我々の貨物倉庫を、どうか取り戻していただけませんか?」
同盟オフィスの依頼斡旋受付に顔を出した男は、相談室へ通されるなり蒼白な表情でそう切り出していた。
「我々の運営する貨物船に乗せる貨物を一時的に保管する倉庫が港の海沿いにあるのですが、つい先日その倉庫内に雑魔が湧き出しまして……倉庫を占領されてしまったのです」
「それはなんと言うか、災難ですネー」
男の証言を調書に纏めながら、受付娘ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)は小さく頷き返す。
男は「はい、本当に……」と幾分くらい表情を見せて俯いた後に、もう一度顔を上げて事の詳細を語り出す。
「敵は人骨――所謂スケルトン型の雑魔で、全部で6匹、我々の方では確認しております。目立った武装などは無いのですが、流石に我々一般人の手に負える相手では無く、ハンターの皆さんの力をお借りしたいと」
「荷物の保管倉庫って事ですけど、中には今何が?」
「次の航路で運ぶ予定であった交易品や作物が多数……しかし、状況が状況ですので船への積み替えも出来ず、結果船も出せず、運航に大幅な遅れを出しております」
そう言って、男は一層青ざめた表情で頭を抱え込んだ。
「ああ、このままでは予定が遅れた事だけに限らず、生鮮食品も倉庫の中で傷んでしまい、商品価値を失ってしまう! そうなれば、我が社の信用は急降下! 私の人生も急降下ですよ!」
「あ、あああ、落ち付ていくださいっ! お茶でも飲んで!」
取り乱すかのように頭を掻きむしる男を前にして、目の前のお茶を薦めてそれを宥めようとするルミ。
男はややぬるくなったお茶をゴクリゴクリと一息で飲み干すと、小さなゲップと共に、カップをテーブルへと置いていた。
「ともあれ、このままでは倉庫の周囲も、我が社も危険であることは明白。どうか、早急な解決をよろしくお願いいたします」
その言葉と共に男は深々と頭を下げ、ハンターの派遣をオフィスへと懇願するのであった。
解説
▼目的
倉庫に蔓延る歪虚の撃破
▼概要
港湾都市「ポルトワール」に存在する倉庫に発生した雑魔を退治してください。
倉庫は、港から出航する貨物船に乗せる予定の荷物を一時的に保管しておくための場所で、現在沢山の品々が中へと詰め込まれております。
衣類などの雑貨類から生鮮食品なども存在し、このままでは商品としての価値を失ってしまう可能性があるため、早急な対応を求められております。
現れた雑魔は全部で6体。
そう強くは無い個体のようですので、駆け出しのハンターさんでも力を合わせれば存分に腕を振るう事ができるでしょう。
戦場は倉庫内になりますので、戦闘の余波による物品の損傷には十分お気を付けください。
▼エネミー
・スケルトン×6
骸骨の姿をした雑魔です。
腕を振り回したり、身体の骨を投げつけたりして攻撃します。
自然発生したものですので、元は誰かの死体などと言う事はございません。
この雑魔1体に対して、駆け出しハンターさんなら数人で力を合わせて。
熟練者なら1人でも余裕で戦う事ができるでしょう。
▼戦場
港にある貨物の保管倉庫です。
50m×25mほどの広さで、船に乗せる予定の品物が木箱などに詰められて雑多に置かれております。
足場の無いほどではありませんが量はそれなりに多く、人2人くらいが並べる通路はあっても開けた場所はありません。
大事な商品ですので、できる限り傷を付けずに戦う事が望ましいです。
壁の高い位置に光源を確保するための窓があり、夜でなければ視界に困る事はありません。
倉庫に蔓延る歪虚の撃破
▼概要
港湾都市「ポルトワール」に存在する倉庫に発生した雑魔を退治してください。
倉庫は、港から出航する貨物船に乗せる予定の荷物を一時的に保管しておくための場所で、現在沢山の品々が中へと詰め込まれております。
衣類などの雑貨類から生鮮食品なども存在し、このままでは商品としての価値を失ってしまう可能性があるため、早急な対応を求められております。
現れた雑魔は全部で6体。
そう強くは無い個体のようですので、駆け出しのハンターさんでも力を合わせれば存分に腕を振るう事ができるでしょう。
戦場は倉庫内になりますので、戦闘の余波による物品の損傷には十分お気を付けください。
▼エネミー
・スケルトン×6
骸骨の姿をした雑魔です。
腕を振り回したり、身体の骨を投げつけたりして攻撃します。
自然発生したものですので、元は誰かの死体などと言う事はございません。
この雑魔1体に対して、駆け出しハンターさんなら数人で力を合わせて。
熟練者なら1人でも余裕で戦う事ができるでしょう。
▼戦場
港にある貨物の保管倉庫です。
50m×25mほどの広さで、船に乗せる予定の品物が木箱などに詰められて雑多に置かれております。
足場の無いほどではありませんが量はそれなりに多く、人2人くらいが並べる通路はあっても開けた場所はありません。
大事な商品ですので、できる限り傷を付けずに戦う事が望ましいです。
壁の高い位置に光源を確保するための窓があり、夜でなければ視界に困る事はありません。
マスターより
おはようございます、のどかです。
一度初心に帰りまして、素直な雑魔退治の依頼となっております。
エネミーの強さも駆け出しのPC様に合わせたものとなっておりますので、初心者の方から、作り立ての新キャラを動かしてみたいと言った方にオススメの依頼となります。
参加に制限を設けておりませんので熟練の方もご参加頂けますが、戦闘が多少生ぬるい事はご承知いただきましたうえで、大成功を目指した付随プレに力を注いで頂ければなと思います。
質問がございましたら、毎度の如くルミちゃんがお答えいたしますので、別途質問卓を立ててご用命ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
一度初心に帰りまして、素直な雑魔退治の依頼となっております。
エネミーの強さも駆け出しのPC様に合わせたものとなっておりますので、初心者の方から、作り立ての新キャラを動かしてみたいと言った方にオススメの依頼となります。
参加に制限を設けておりませんので熟練の方もご参加頂けますが、戦闘が多少生ぬるい事はご承知いただきましたうえで、大成功を目指した付随プレに力を注いで頂ければなと思います。
質問がございましたら、毎度の如くルミちゃんがお答えいたしますので、別途質問卓を立ててご用命ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/08/10 03:16
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談用 天王寺茜(ka4080) 人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/07/27 17:35:32 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/24 00:36:39 |