ゲスト
(ka0000)
孤独な獅子
マスター:STANZA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/07/21 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/07/30 22:00
オープニング
「この辺りに現れる歪虚も、だいぶ強くなって来たな……」
真夜中の森で歪虚に浸食された不定型なモノを斬り捨て、男は剣を鞘に収めた。
反撃を受けた傷が、じんじんと痛む。
剣の腕にはそれなりの自信があったが、四方を囲まれては流石に無傷とはいかなかった。
時間さえあればマテリアルヒーリングを使う事も出来る。
しかし一人では、その時間を作る事さえ難しかった。
「そろそろ限界、か」
男は軽く溜息を吐く。
しかし、ハンター達は協力してくれるだろうか。
この仕事は殆ど無報酬。
ハンターオフィスに正式な依頼を出す金もない人々の為に行うボランティアなのだ。
命の危険もある歪虚狩りを、何の見返りも求めずに行う者など——
「いや、いるかもしれない」
何かを思い出した様に、男は口元を緩めた。
次に何かあった時には、彼等にも打診してみよう。
————
その機会は、意外に早く訪れた。
現場はダウンタウンの一角にある墓地。
そこに埋葬された古い骨が、歪虚に浸食されて甦ったと言う。
しかし、ダウンタウンの住民には高額なハンターオフィスの報酬を払える者などいない。
何人かで分担したとしても、とても払える金額ではなかった。
「じゃあ何か? 金のない奴等は黙って歪虚に喰われろってのか?」
誰かが腹立たしげに吐き捨てる。
だが、「彼」の噂はこの街にも届いていた。
「まあ、待てよ。確かフマーレだったか……その辺りによ、いるらしいぜ?」
「いるって、何が?」
「俺らみたいな貧乏人の為に、タダ同然で歪虚を退治してくれるハンターが、さ。確か、白獅子とか呼ばれてたっけかな……」
ダウンタウンの住民は、横の繋がりが広い。
その情報網を利用して、歪虚退治の要請は瞬く間に「彼」の元へ届けられた。
「仕事の依頼だ、レオ」
蒸気工場都市フマーレの一角にある、小さな家。
薄暗い部屋の奥にある机の向こうに、一人の男が座っていた。
男の名はデルフィーノ・ジョフレ。
その右足は伸ばされたまま、傍らには杖が立てかけてある。
どうやら、彼は足が悪い様だ。
デルフィーノは入って来たもう一人の男に声をかけ、一通の手紙を渡した。
レオと呼ばれた男はそれを黙って受け取ると、書かれた内容に目を通す。
「スケルトンが三十体以上……」
レオは眉を顰めた。
「最低でも、だ。それは今までに目撃された数……しかも、正確とは限らない」
デルフィーノが杖を頼りに立ち上がり、ゆっくりと机の脇を回って来る。
「やめた方が良いと思うがな。下手すりゃ俺の二の舞になるぜ?」
「だが助けを求める者がいるなら、放っておく訳にはいくまい」
それに、とレオは続けた。
「ハンター達が手を貸してくれるかもしれない」
「奴等が? おい、依頼の内容より、まず報酬の額を見る様な連中だぜ?」
デルフィーノはどうやら、ハンター達に余り良い印象を持っていない様だ。
「だが、新しくハンターになった者達は少し違うかもしれない」
レオが言った。
「私は何度か彼等と接したが——」
「まあ、そう思うなら頼んでみれば良いさ」
デルフィーノは投げやりにも聞こえる言葉を返す。
「もし金を要求されたら、お前が自分で何とかするんだな」
「ああ、そのつもりだ」
後刻。
レオの姿はハンターオフィスにあった。
「誰か、私と共に来る者はいないか」
頭部をすっぽりと覆う兜の為に顔は見えないが、そこから流れ出る金色の髪は肩の下まで伸びている。
身に着けたプレートメイルと背に負った盾は骨董品の様な古さだが、手入れは行き届いている様だ。
腰に帯びた剣もやはり古い物の様だが、これも手入れはされているのだろう。
「場所はポルトワールのダウンタウン、その一角にある墓地だ」
ダウンタウンと聞いて、小さな影が立ち上がった。
金色の髪を奔放に跳ね散らかした少年が、レオの前に立つ。
「兄ちゃん……で、良いんだよな? オレはアルド、ダウンタウンを仕切るカナイオ・スイーパーのリーダーだ」
ダウンタウンに踏み込むなら道案内が必要だ。
「オレも一緒に行ってやるぜ」
「良いのか、報酬は殆ど出ないが——」
「オレらカナイオ・スイーパーも、基本はボランティアさ」
アルドはニッと笑って親指を立てた。
「ノブレス・オブリージュの精神って奴だろ?」
「まあ、そうだな」
レオの声は、僅かに笑みを含んでいる様に聞こえた。
これで一人。
他に誰か、協力してくれる者はいないだろうか——?
真夜中の森で歪虚に浸食された不定型なモノを斬り捨て、男は剣を鞘に収めた。
反撃を受けた傷が、じんじんと痛む。
剣の腕にはそれなりの自信があったが、四方を囲まれては流石に無傷とはいかなかった。
時間さえあればマテリアルヒーリングを使う事も出来る。
しかし一人では、その時間を作る事さえ難しかった。
「そろそろ限界、か」
男は軽く溜息を吐く。
しかし、ハンター達は協力してくれるだろうか。
この仕事は殆ど無報酬。
ハンターオフィスに正式な依頼を出す金もない人々の為に行うボランティアなのだ。
命の危険もある歪虚狩りを、何の見返りも求めずに行う者など——
「いや、いるかもしれない」
何かを思い出した様に、男は口元を緩めた。
次に何かあった時には、彼等にも打診してみよう。
————
その機会は、意外に早く訪れた。
現場はダウンタウンの一角にある墓地。
そこに埋葬された古い骨が、歪虚に浸食されて甦ったと言う。
しかし、ダウンタウンの住民には高額なハンターオフィスの報酬を払える者などいない。
何人かで分担したとしても、とても払える金額ではなかった。
「じゃあ何か? 金のない奴等は黙って歪虚に喰われろってのか?」
誰かが腹立たしげに吐き捨てる。
だが、「彼」の噂はこの街にも届いていた。
「まあ、待てよ。確かフマーレだったか……その辺りによ、いるらしいぜ?」
「いるって、何が?」
「俺らみたいな貧乏人の為に、タダ同然で歪虚を退治してくれるハンターが、さ。確か、白獅子とか呼ばれてたっけかな……」
ダウンタウンの住民は、横の繋がりが広い。
その情報網を利用して、歪虚退治の要請は瞬く間に「彼」の元へ届けられた。
「仕事の依頼だ、レオ」
蒸気工場都市フマーレの一角にある、小さな家。
薄暗い部屋の奥にある机の向こうに、一人の男が座っていた。
男の名はデルフィーノ・ジョフレ。
その右足は伸ばされたまま、傍らには杖が立てかけてある。
どうやら、彼は足が悪い様だ。
デルフィーノは入って来たもう一人の男に声をかけ、一通の手紙を渡した。
レオと呼ばれた男はそれを黙って受け取ると、書かれた内容に目を通す。
「スケルトンが三十体以上……」
レオは眉を顰めた。
「最低でも、だ。それは今までに目撃された数……しかも、正確とは限らない」
デルフィーノが杖を頼りに立ち上がり、ゆっくりと机の脇を回って来る。
「やめた方が良いと思うがな。下手すりゃ俺の二の舞になるぜ?」
「だが助けを求める者がいるなら、放っておく訳にはいくまい」
それに、とレオは続けた。
「ハンター達が手を貸してくれるかもしれない」
「奴等が? おい、依頼の内容より、まず報酬の額を見る様な連中だぜ?」
デルフィーノはどうやら、ハンター達に余り良い印象を持っていない様だ。
「だが、新しくハンターになった者達は少し違うかもしれない」
レオが言った。
「私は何度か彼等と接したが——」
「まあ、そう思うなら頼んでみれば良いさ」
デルフィーノは投げやりにも聞こえる言葉を返す。
「もし金を要求されたら、お前が自分で何とかするんだな」
「ああ、そのつもりだ」
後刻。
レオの姿はハンターオフィスにあった。
「誰か、私と共に来る者はいないか」
頭部をすっぽりと覆う兜の為に顔は見えないが、そこから流れ出る金色の髪は肩の下まで伸びている。
身に着けたプレートメイルと背に負った盾は骨董品の様な古さだが、手入れは行き届いている様だ。
腰に帯びた剣もやはり古い物の様だが、これも手入れはされているのだろう。
「場所はポルトワールのダウンタウン、その一角にある墓地だ」
ダウンタウンと聞いて、小さな影が立ち上がった。
金色の髪を奔放に跳ね散らかした少年が、レオの前に立つ。
「兄ちゃん……で、良いんだよな? オレはアルド、ダウンタウンを仕切るカナイオ・スイーパーのリーダーだ」
ダウンタウンに踏み込むなら道案内が必要だ。
「オレも一緒に行ってやるぜ」
「良いのか、報酬は殆ど出ないが——」
「オレらカナイオ・スイーパーも、基本はボランティアさ」
アルドはニッと笑って親指を立てた。
「ノブレス・オブリージュの精神って奴だろ?」
「まあ、そうだな」
レオの声は、僅かに笑みを含んでいる様に聞こえた。
これで一人。
他に誰か、協力してくれる者はいないだろうか——?
解説
ダウンタウンの墓地に現れた雑魔、スケルトンを退治して下さい。
敵:
・スケルトン×30以上
生ける屍、骨だらけのモンスター。
強さはゴブリンと同程度だが、隙間だらけの為に飛び道具は当てにくい。
サーベルを振り回し、或いは骨を投げて攻撃して来る。
昼間は姿を現さず、出現は夕方から夜にかけて。
現れたスケルトンは、放っておくと町の方へ出て行ってしまう。
現場:
ダウンタウンの墓地。
ごく普通の西洋風の墓地だが、墓石の並びは雑然としており、手入れも行き届いているとは言い難い。
スケルトンは墓石がひっくり返された場所から現れるらしい。
その場所は全部で20ヶ所あるが、ひとつの墓から複数が出て来る可能性もある。
配置はバラバラで、規則性はなさそうに見える。
現場まではアルドが案内してくれる。
NPC:
・レオ
聖導士(クルセイダー)。ハンターとしての経験は豊富。
まだ若い男性の様だが、常にフルフェイスの兜を着用している為に素顔は見えない。
これまでは単独で、ほぼ無償の歪虚退治を行っていた。
その名前から、巷では「白獅子」とも呼ばれている様だ。
・アルド・サンテ
13歳の駆け出し闘狩人(エンフォーサー)。
ダウンタウンの便利屋、カナイオ・スイーパーのリーダー。
墓地までの案内役、必要なら戦闘にも参加。
特に必要がなければ、NPCの二人は放置して頂いて構いません。
※何か質問があれば、アルドが答えます(出発の24時間前まで)
※OP及び解説に明記された情報は、全てPCが知っているものとして構いません。
※情報として明示されていない事に関してはお任せします。
ルール的に問題のない範囲において、ご自由にお楽しみ下さい。
敵:
・スケルトン×30以上
生ける屍、骨だらけのモンスター。
強さはゴブリンと同程度だが、隙間だらけの為に飛び道具は当てにくい。
サーベルを振り回し、或いは骨を投げて攻撃して来る。
昼間は姿を現さず、出現は夕方から夜にかけて。
現れたスケルトンは、放っておくと町の方へ出て行ってしまう。
現場:
ダウンタウンの墓地。
ごく普通の西洋風の墓地だが、墓石の並びは雑然としており、手入れも行き届いているとは言い難い。
スケルトンは墓石がひっくり返された場所から現れるらしい。
その場所は全部で20ヶ所あるが、ひとつの墓から複数が出て来る可能性もある。
配置はバラバラで、規則性はなさそうに見える。
現場まではアルドが案内してくれる。
NPC:
・レオ
聖導士(クルセイダー)。ハンターとしての経験は豊富。
まだ若い男性の様だが、常にフルフェイスの兜を着用している為に素顔は見えない。
これまでは単独で、ほぼ無償の歪虚退治を行っていた。
その名前から、巷では「白獅子」とも呼ばれている様だ。
・アルド・サンテ
13歳の駆け出し闘狩人(エンフォーサー)。
ダウンタウンの便利屋、カナイオ・スイーパーのリーダー。
墓地までの案内役、必要なら戦闘にも参加。
特に必要がなければ、NPCの二人は放置して頂いて構いません。
※何か質問があれば、アルドが答えます(出発の24時間前まで)
※OP及び解説に明記された情報は、全てPCが知っているものとして構いません。
※情報として明示されていない事に関してはお任せします。
ルール的に問題のない範囲において、ご自由にお楽しみ下さい。
マスターより
お世話になっております、STANZAです。
敵の強さはゴブリンと殆ど変わりません。
数が多いのと、夕方以降の戦いになることだけ、お気をつけ下さい。
報酬は殆ど出ませんが、それでもよろしければ。
退治以外の事にも気を遣って頂くと、多少ですが報酬が増えるかもしれません。
では、よろしくお願いいたします。
敵の強さはゴブリンと殆ど変わりません。
数が多いのと、夕方以降の戦いになることだけ、お気をつけ下さい。
報酬は殆ど出ませんが、それでもよろしければ。
退治以外の事にも気を遣って頂くと、多少ですが報酬が増えるかもしれません。
では、よろしくお願いいたします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/08/01 07:24
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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*ご相談* リアリュール(ka2003) エルフ|17才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2014/07/21 21:51:36 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/07/17 21:38:20 |